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過少月経 月経量の減少 鍼灸で改善

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Q:経血量の減少

不妊治療を始めてから月経量が少なくなってきたので、鍼灸で改善できますか?     「不妊治療を始めて2年が経ちますが、月経量が毎回減ってきています。 鍼灸で血流をあげると良いとネットでみたのですが、そのような治療も不妊の鍼灸に入っていますか?」   と、38歳の女性からお問合せをいただいたので、お答えします。  

 

過少月経

月経は、約1カ月の間隔で自発的に起こり、限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的出血です。通常、月経周期は25~38日間で、その変動は±6日以内です。出血持続日数は3~7日間(平均4.6日)、経血量は20~140gです。月経の出血量による分類として、以下のような区分があります。

  1. 過少月経(Hypomenorrhea): 出血量が20mL以下の異常に少ない月経を指します。

  2. 正常月経(Normal menstruation): 出血量が一般的な範囲内であり、月経周期も25~38日の間に収まっています。

  3. 過多月経(Hypermenorrhea): 出血量が140mL以上の異常に多い月経を指します。

このようにまとめると、月経は約1カ月の周期で起こり、通常は25~38日間の間隔であり、出血持続日数は3~7日間(平均4.6日)です。出血量によっては、過少月経(20mL以下)や過多月経(140mL以上)として分類されます。ただし、個人差や特定の状況によってこれらの範囲から逸脱することもあります。

 

参考文献:齋藤寿一郎. (2018). 過少月経の診断と治療. 産科と婦人科, 43(11), 1315.

 

ホルモンやストレスの影響

  1. ホルモン療法の影響: 不妊治療にはホルモン療法が含まれることがあります。ホルモンの使用や調整によって、月経周期や出血量が変化することがあります。
  2. 卵巣機能の低下: 不妊治療による卵巣刺激や排卵誘発剤の使用は、一部の女性で卵巣の機能低下を引き起こす可能性があります。卵巣機能が低下すると、月経血の量や周期が変化することがあります。
  3. 子宮内膜の変化: 不妊治療によって子宮内膜が変化することがあります。子宮内膜の厚さや質が影響を受け、月経血の量が減少することがあります。
  4. ストレスや心理的要因: 不妊治療は身体的・精神的な負担を伴うことがあり、ストレスや心理的な要因が月経に影響を与えることがあります。ストレスや緊張が月経血の量や周期に変化をもたらすことがあります。

 

薬の副作用

不妊治療など何もしていないで、月経量が減少しているのなら無月経に発展することもあるかもしれませんが、不妊治療をされているならクロミッドなどの副作用が考えられます。

 

月経に関与するホルモン  

 

  1. エストロゲン: エストロゲンは女性ホルモンの一種であり、子宮内膜の成長を促し、月経周期を調節する役割があります。不妊治療では、エストロゲンがサプリメントや薬剤として使用されることがあります。

  2. プロゲステロン: プロゲステロンは黄体ホルモンとも呼ばれ、子宮内膜の成熟や妊娠の維持に重要な役割を果たします。不妊治療では、プロゲステロンが使用されることがあります。

また、年齢とともに月経に関する女性ホルモンの分泌が減少するので、子宮内膜が徐々に薄くなり、 月経量が減少することも考えられます。   月経の日数が少なくなっている場合は、ホルモンのバランスが崩れて、卵胞が育たなくなったり エストロゲンの分泌が低下して子宮の厚さが不十分だったりしていることも考えられます。  

鍼灸で改善できますか?

月経量が少ないということは、東洋医学的に考えると子宮に十分な血がない「血虚」の状態が考えられます。 若しくは血が滞っている「瘀血」も考えられます。   血虚は鍼灸で気をめぐらせ、血を補う施術を、瘀血による場合は冷えやストレスを取り除くことで 予防ができます。

 

また鍼灸は、身体のバランスを整え、自然な治癒力を促進するとされています。以下に、鍼灸が過少月経の改善にどのように役立つかを示します。

  1. 血液循環の改善: 鍼灸は、血液循環を促進する効果があります。過少月経の原因の一つとして、子宮内膜の血液供給が不十分なことが考えられます。鍼灸による刺激は、血液循環を改善し、子宮内膜に必要な栄養や酸素の供給を促進する可能性があります。

  2. ホルモンバランスの調整: 鍼灸は、ホルモンバランスを調整することにも役立ちます。月経周期や月経量はホルモンのバランスに影響を受けるため、鍼灸によってホルモンの調整が行われることで、過少月経の改善が期待できる場合があります。

ただし、個人の状態によっては、鍼灸だけでは不十分な場合もあります。過少月経の原因は様々であり、根本的な原因に対して適切な治療が必要な場合もあります。

このような症状で悩まれている方は、当院にも沢山いらっしゃいます。 一度、お気軽にお電話ください。お待ちしております。

 

参照論文:高崎彰久, & 嶋村勝典. (2009). 子宮内膜の血流. HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY16(2), 109–114.

 

 

 

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