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採卵後の性行為はいつから?卵巣の腫れ・OHSSと再開の目安

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「採卵後の性行為はいつから再開していい?」

「採卵が終わった翌日から夫婦生活をしても大丈夫?」

「卵巣が腫れていると言われたけれど、性行為をすると危ない?」

採卵後は、卵巣刺激や採卵の影響で卵巣が通常より大きくなっていたり、お腹の張りや痛みが残っていたりすることがあります。

結論からいうと、採卵後の性行為を再開できる時期に「全員○日後」という一律の基準はありません。

採卵直後は無理をせず、出血や腹痛、お腹の張りが落ち着いていることを確認し、採卵したクリニックから性行為を控える期間について指示がある場合は、その指示を優先してください。

特に、卵巣の腫れが強い場合やOHSS(卵巣過剰刺激症候群)が疑われる場合は、性行為を控える必要があります。

この記事では、採卵後の性行為をいつから再開できるのか、卵巣の腫れやOHSSとの関係、性行為を控えたほうがよい症状についてわかりやすく整理します。

この記事の要点まとめ
  • 採卵後の性行為は「○日後なら必ず大丈夫」と一律には決められません。
  • 採卵直後は卵巣が大きくなっていたり、痛みや出血が残っていたりすることがあるため、無理をしないことが大切です。
  • OHSSで卵巣が腫れている場合は、卵巣への負担を避けるため性行為を控えます。
  • クリニックによって「採卵後一定期間」「胚移植後から妊娠判定まで」など指示が異なるため、治療施設の指示を優先してください。
  • 強い腹痛、お腹の張りの悪化、尿量低下、吐き気、息苦しさなどがある場合は、性行為の再開より先に採卵した医療機関へ相談してください。

採卵後の性行為はいつから再開できる?

採卵後の性行為について、「採卵から3日後」「1週間後」など、すべての方に共通する再開時期が決まっているわけではありません。

採卵数や卵巣刺激への反応、卵巣の大きさ、出血や腹痛の有無、その後に新鮮胚移植を行うかどうかなどによって状況が異なるためです。

また、生殖医療施設によっても指示は異なります。

採卵後から一定期間は性行為を控えるよう案内する施設もあれば、新鮮胚移植を行う場合には妊娠判定まで控えるよう案内する施設もあります。

そのため、基本的には次の条件を確認してから再開を考えましょう。

  • 採卵したクリニックから性行為を控えるよう指示されていない
  • 採卵後の出血が落ち着いている
  • 腹痛がほとんどない
  • お腹の張りや膨満感が強くない
  • 卵巣の腫れやOHSSを指摘されていない
  • 体調が普段の状態に戻っている

「何日たったか」だけで判断するのではなく、卵巣や身体が回復しているかを確認することが大切です。

なぜ採卵後すぐの性行為を控えることがあるの?

体外受精や顕微授精では、採卵前に複数の卵胞を育てるため卵巣刺激を行います。

そのため採卵の時期には、卵巣は自然周期よりも大きくなっていることがあります。

さらに採卵では、超音波で確認しながら膣から針を入れ、卵巣内の卵胞から卵子を回収します。

採卵後しばらくは、下腹部に軽い痛みや違和感、少量の出血、お腹の張りなどを感じることがあります。

このような時期に無理に性行為をすると、痛みや不快感が強くなる可能性があります。

特に卵巣の腫れが強い場合は、性行為や激しい運動を避けるよう指示されることがあります。

採卵後は卵巣が腫れていることがある

採卵後に「お腹が張る」「下腹部が重い」「歩くと響く感じがする」と感じる方もいます。

これは、卵巣刺激によって複数の卵胞が育ち、卵巣そのものが通常より大きくなっていることなどが関係します。

採卵後の軽い痛みや違和感だけであれば時間とともに落ち着くこともありますが、卵巣の腫れが強い場合には注意が必要です。

特に、採卵数が多かった方や、医師から「OHSSに注意してください」と言われている方は、性行為を急いで再開しないようにしましょう。

OHSSがある場合は性行為を控える

OHSS(卵巣過剰刺激症候群)は、排卵誘発剤などによる卵巣刺激に対して卵巣が強く反応し、卵巣の腫れや体液の移動などが起こる状態です。

症状の程度には個人差がありますが、次のような症状がみられることがあります。

  • お腹の張りや膨満感
  • 下腹部痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 体重の急な増加
  • 尿量の減少
  • 強いのどの渇き
  • 息苦しさ

OHSSでは卵巣が大きく腫れ、痛みを伴うことがあります。

そのため、OHSSがある場合には卵巣への負担を避けるため、性行為や激しい運動を控えることが推奨されています。

「軽いOHSSだから大丈夫」と自己判断せず、いつから性行為を再開してよいか採卵したクリニックに確認しましょう。

OHSSは採卵直後だけ注意すればいい?

OHSSは、採卵当日だけ注意すればよいわけではありません。

採卵後数日してから、お腹の張りや吐き気などの症状が強くなることがあります。

また、新鮮胚移植などで妊娠が成立した場合には、妊娠に伴って増加するhCGの影響でOHSSが長引いたり、症状が強くなったりすることがあります。

そのため、「採卵から数日たったからもう大丈夫」と日数だけで判断せず、体調の変化を確認することが大切です。

採卵後のOHSSや水分摂取については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

採卵後の水分摂取とOHSS|お腹の張り・むくみがある時の過ごし方

採卵後にこんな症状があるときは性行為を控えて

次のような症状がある場合は、性行為を再開せず、必要に応じて採卵した医療機関へ相談してください。

  • 強い腹痛がある
  • お腹の張りが日に日に強くなっている
  • 出血量が多い、または出血が続いている
  • 吐き気や嘔吐が強い
  • 尿量が明らかに減っている
  • 急に体重が増えている
  • 息苦しさがある
  • 強いめまいや気分不良がある
  • 発熱がある

これらの症状はOHSSなど、採卵後に医療機関での確認が必要な状態と関係していることがあります。

性行為をいつ再開するかよりも、まず身体の状態を確認することを優先しましょう。

採卵後に出血がある場合は?

採卵では膣から針を入れて卵巣内の卵胞を穿刺するため、採卵後に少量の出血がみられることがあります。

少量で徐々に治まっている場合には経過をみることもありますが、出血が続いている状態で無理に性行為を再開する必要はありません。

出血量が多い、痛みが強くなる、気分が悪いなどの症状がある場合は、採卵したクリニックへ連絡してください。

新鮮胚移植をする場合はどうする?

採卵後にその周期のまま新鮮胚移植を行う場合は、採卵後だけでなく胚移植後の方針も確認する必要があります。

胚移植後の性行為については、性行為そのものが必ず着床を妨げるという根拠があるわけではありませんが、医療機関によって指示が異なります。

妊娠判定まで性行為を控えるよう案内している施設もあるため、自己判断せず、治療中のクリニックの指示を優先してください。

胚移植後の夫婦生活については、こちらの記事で詳しく解説しています。

胚移植後の夫婦生活・性行為はいつから?判定日までの控え方と再開の目安

全胚凍結の場合はいつから再開できる?

採卵した周期には胚移植を行わず、すべての胚を凍結する「全胚凍結」になることもあります。

この場合、胚移植後の着床への影響を心配する必要はありませんが、採卵後の卵巣がすぐに元の状態へ戻るわけではありません。

採卵数が多かった場合や卵巣の腫れ、お腹の張りがある場合には、体調が落ち着くまで性行為を控えることが大切です。

クリニックから特別な制限を受けておらず、出血・痛み・お腹の張りなどが落ち着いている場合には、再開について主治医へ確認すると安心です。

全胚凍結後の過ごし方については、こちらの記事も参考にしてください。

採卵後から凍結胚移植までの過ごし方|全胚凍結になったときに整えたいこと

採卵後の性行為はコンドームを使ったほうがいい?

採卵周期の性行為については、治療中にコンドームなどのバリア法を使用するよう指示している生殖医療施設もあります。

採卵周期は排卵誘発剤を使用しており、治療内容によっては自然妊娠を避ける必要があるためです。

特に採卵前後の性行為や避妊についてクリニックから指示を受けている場合は、その指示に従ってください。

「採卵が終わったから避妊しなくてもよい」と自己判断するのではなく、不明な場合は治療施設へ確認しましょう。

採卵後の性行為を再開するときの目安

採卵後の性行為を再開するときは、「採卵から何日たったか」だけではなく、次の点を確認しましょう。

  • 採卵後の出血が落ち着いている
  • 下腹部痛がほとんどない
  • お腹の張りや膨満感が強くない
  • 吐き気や息苦しさなどOHSSを疑う症状がない
  • 卵巣の腫れについて医師から制限を受けていない
  • 新鮮胚移植後の場合は、クリニックの性行為に関する指示を確認している

体調が戻っていても、クリニックから具体的な期間を指示されている場合は、その期間を優先してください。

まとめ

採卵後の性行為について、「採卵から○日後なら必ず大丈夫」という一律の基準はありません。

採卵後は卵巣が大きくなっていたり、腹痛や出血、お腹の張りが残っていたりすることがあります。

特にOHSSで卵巣が腫れている場合には、性行為や激しい運動を控える必要があります。

また、新鮮胚移植を行う場合には、妊娠判定まで性行為を控えるよう案内する医療機関もあります。

日数だけで判断せず、体調が落ち着いていることを確認し、採卵したクリニックから指示がある場合はその指示を優先しましょう。

当院からひとこと

採卵後の方からは、「いつから運動していいですか?」「夫婦生活は再開して大丈夫ですか?」というご相談をいただくことがあります。

採卵後の回復には個人差があり、採卵数や卵巣の腫れ、OHSSのリスクによって注意点も変わります。

当院では、採卵後にお腹の張りや強い痛み、急な体重増加、尿量低下、息苦しさなどがある場合には、鍼灸やセルフケアよりも先に採卵されたクリニックへ相談していただくようお伝えしています。

体調が落ち着いてから次の移植へ向けて身体を整えていく場合には、治療スケジュールを確認しながら無理のないサポートを行っています。

当院でよく受けるご相談

Q. 採卵の翌日から性行為をしても大丈夫ですか?

A. 採卵翌日は、卵巣の腫れや腹痛、出血などが残っていることがあります。翌日だから必ず大丈夫とはいえないため、無理をせず、採卵したクリニックの指示を確認してください。

Q. 採卵後1週間たてば性行為を再開できますか?

A. 1週間を目安として案内する医療機関もありますが、すべての方に当てはまるわけではありません。卵巣の腫れやOHSS、出血、痛みの状態、新鮮胚移植の有無によって異なります。

Q. OHSSが軽ければ性行為をしても大丈夫ですか?

A. OHSSでは卵巣が腫れていることがあるため、症状が軽くても自己判断で再開せず、採卵したクリニックへ確認してください。卵巣が腫れている間は性行為や激しい運動を避けるよう案内されています。

Q. 採卵後に少し出血があります。性行為はできますか?

A. 採卵後に少量の出血がみられることはありますが、出血が残っている間に無理に性行為を再開する必要はありません。出血量が多い、痛みが強い、出血が続く場合は採卵したクリニックへ相談してください。

Q. 全胚凍結ならすぐ性行為を再開できますか?

A. 胚移植を行わない周期でも、採卵後の卵巣が腫れている場合があります。出血や腹痛、お腹の張りが落ち着いているかを確認し、クリニックから制限がある場合はその指示を優先してください。

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📚参考文献

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。採卵後の過ごし方や治療方針については、必ず治療中の医療機関の指示を優先してください。

採卵後から次の治療に向けて身体を整えたい方へ

採卵後は、お腹の張りや疲労感などが残ることもあり、「いつから普段通りに過ごしていいの?」と迷いやすい時期です。

大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、採卵後の体調や今後の移植スケジュールを確認しながら、無理のない妊活サポートを行っています。

ただし、強い腹痛、お腹の張り、尿量低下、急な体重増加、息苦しさなどOHSSが疑われる症状がある場合は、鍼灸よりも先に採卵した医療機関へご相談ください。

体調が落ち着き、次の移植へ向けて身体を整えていきたい場合には、相談先の一つとしてお気軽にお声がけください🍀

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