つわりの鍼灸
つわりの鍼灸
つわりとは、妊娠5週前後から始まり、妊娠12週を過ぎることに自然になくなる軽度の悪心、嘔吐、嗜好の変化などの消化器系症状のことをいいます。
つわり症状の原因の一つとして,プロゲステロン による消化管蠕動運動の低下に伴う胃部膨満感があ げられます。
つわりは妊婦の50~80%にみられます。
また、つわりの症状が悪化して、頑固な嘔吐を繰り返すようになり、体重減少や脱水、代謝障害によって栄養障害を引き起こしている場合を妊娠悪阻(にんしんつわり)といいます。栄養障害や代謝障害がおこると、尿中にケトン体やアセトン体が出て、全身の働きが衰弱してしまい、重症になると入院を必要とする場合もあります。
つわりの症状には鍼灸が最適
つわりに対する鍼灸治療の場合は、妊娠悪阻への移行を予防することを目的とします。妊娠に対する不安、仕事上でのストレスなど心理的要因がある場合は、副交感神経を高め、自分の体をリラックスさせてあげることで症状が軽減しやすくなります。
つわり鍼灸の3つのツボのアプローチ
- 「内関(ないかん)」のツボを刺激します
前腕にある「内関(ないかん)」というツボがあります。このツボは脾胃機能の失調(胃痙攣、脹満、嘔吐など)に効果がみられるとされています。また内関を刺鍼することで、余分な血熱が流れ、偏頭痛や眩暈(めまい)などにも適応ですので、これらの症状を伴うつわりには効果的です。 - 「神門(しんもん)」のツボを刺激します
このツボは、同じ前腕にあり、ストレスによる心の疲れや、のぼせに効果があり、刺鍼することでつわりが軽減しやすくなります。また過緊張からくる腸の運動機能を促し、便秘の解消にも効果がみられます。 - 「足三里(あしさんり)」のツボを刺激します
「足三里」は体全体のお血行をよくし、養生のツボとして大変有名です。脾胃の働きを高めてくれる代表的なツボで、胃痛、下痢、嘔吐、腹痛、消化不良などによく用いられます。
そのほか、呼吸器系や循環器系、婦人科系などの疾患で虚弱になった体を回復させてくれるツボとして多用されています。
近年、医学的機関から、足三里へのお灸で、胃腸の働きが高まり免疫があがるという報告が公表されました。
このように、つわりに用いられるツボは、足や腕に多くあります。全身に対して鍼灸施術をおこなうことで、充分に回復が見込めます。つわりの不快な症状が続くことに不安を感じている妊婦さんは多く、症状がいずれ消えることを説明し、より安心できる施術を心掛けます。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
つわり鍼灸で鍼を刺しても問題ない?痛みは?
妊婦さんが抱える特有の症状に鍼灸は心強い味方になります。ただ、妊娠初期は禁忌とされるツボもあります。禁忌穴は、足にもありますし、手にもありますし、肩にもあります。
妊婦さんの不安要素にならないよう、こういった類のツボは妊娠初期には用いていません。
当院の鍼灸師は、不妊患者様から、妊婦さんまで多くの患者様が通院されております。そのため、経験・知識豊富なスタッフが対応させていただいております。
あくまでつわりの症状を軽減するために最適なツボを長年の経験のある鍼灸師が丁寧に行いますのでご安心ください。痛みが起きることも、ほとんどなく心地良いと感じる方法で行います。(※ただし感じ方には個人差があります)。
つわり鍼灸をご希望の方へ
宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活中の不妊鍼灸妊娠してからのマタニティ鍼灸、出産後の骨盤矯正お二人目を望まれたときの二人目不妊鍼灸この妊娠出産を迎える大事な女性の周期に対し、長年の実績で培われた技術力と日々進化する医学的情報を加味し、鍼灸というかたちで責任をもってサポートさせていただいております。宇都宮鍼灸良導絡院はつわりから、産後までケアできるのが強みの鍼灸院です。是非お気軽にお越し下さい。
※免責事項:すべての方にあてはまるものではありません