【不妊鍼灸・不育鍼灸】卵子の数には限りがある
卵子について、意外と知られていないことがありますので、ここで整理してお伝えしたいと思います。
卵胞の数は、母親のお腹の中にいるときをピークに、その後、減少する一方です。
・胎児のときにピークの800万個
・出生時に200万個
・思春期頃に5~10万個
・一生で排卵するのは400個
・閉経で0個に
ほとんどの卵胞は閉鎖卵胞となり、実際に排卵する卵胞は、ほんのわずか(約400個)なんです。
卵胞は原始卵胞、一次卵胞、二次卵胞に分類されます。
◎原始卵胞から一次卵胞へは150日間(約5カ月)
◎一次卵胞から二次卵胞へは120日間(約4ヶ月)
◎二次卵胞から排卵直前のグラーフ卵胞へは85日間(約3ヶ月)
ひとつの原始卵胞から排卵に至るまでおよそ1年間の発育段階があります。
そして、月経初期の卵巣には数十個の二次卵胞が存在するのですが、このうちホルモンの変化に耐えられる卵胞のみが閉鎖を免れ、排卵に至ります。
不妊鍼灸にお越しの患者様にもよく、このご説明をさせていただきますが、卵子の質を良くしていこうと思えば、やはりこの発育期間を考慮して治療期間の目安を考える必要があります。
宇都宮鍼灸良導絡院では、二次卵胞から排卵直前までの3ヶ月間をひとつの目安にしていただいています。
不妊鍼灸では、副交感神経優位の身体をつくり、全身の血流を改善するようベース作りをします。
加えて、局所治療で更に卵巣の血流をあげ、栄養や酸素をしっかりおくりとどけます。
不妊鍼灸以外にも、患者様のお身体の状態に合わせてご提案できる治療内容がございます。
昨今では細胞の中にある「ミトコンドリア」の働きに注目した妊活も推奨されています。
ミトコンドリアについては、次回ご紹介いたします。