便秘と不妊の関係【不妊鍼灸・不育鍼灸】
便秘と不妊の関係
便秘とは
3日以上排便がない状態、また毎日排便はあるが残便感がある状態のことをいいます。
患者さまの中でも
便秘で悩んでいる方が多くいらっしゃいます。
便秘の原因
便秘の原因として
・薬の副作用
・食生活の乱れ
・バランスが悪い食事
・ストレス
・内臓の冷え
が考えられます。
便秘と不妊の関係
なぜ、便秘が不妊と関係しているかというと
便秘になると腸の中に老廃物が溜まり、
老廃物が溜まると悪玉菌が住みやすくなるのです。
便秘によって悪玉菌が増え、毒素が腸壁を通って血液にいきます。血液に毒素が届くとその毒素の血液が全身に巡ってしまうのです。
※人の身体の毒素の排出は、便で排出されるものが
75%、尿20%、その他汗から3%、髪や爪が2%です。
骨盤の中には子宮、卵巣、卵管など大事な臓器(内臓)がおさまっています。
そのため、毒素を含んだ血液が骨盤の中も通るため不妊の原因のひとつになってしまいます。
便秘になると腸が子宮、卵巣に届く神経や血管を圧迫します
そのため、骨盤内の血行が悪くなります。
基礎代謝も落ちるため、体が冷えてしまい、血液の循環も悪くなります。
着床するためには血流が大事なポイントになってきます。
免疫細胞の60%が腸で作られる
便秘になると、腸の働きが悪くなり、免疫細胞が作れなくなり、免疫力の低下に繋がってしまいます。
免疫力低下だけでなく、大腸が詰まることにより、小腸の機能も低下し、栄養を十分に吸収できなくなってしまいます。
栄養を吸収する大切な働きを担っているのが腸です。
不妊治療されている方は、栄養が大切です。血液を作るのも腸の働きであり、血液が細胞や臓器に栄養を運びます。
また腸の食事の栄養だけでなくサプリメントなどの吸収も悪くなってしまいます。
妊活をされている方はたかが便秘と侮れません。
便秘の対処法
便秘を改善するためには
・適度な運動すること(特に腹筋を鍛えましょう)
・バランスのいい食事をとる
・1日3食食べる
・身体を冷やさない
腸の動きを良くするためには1日3食決まった時間に食事することが大事です。
【水分をしっかりとる】
朝起きてからコップ1杯の水を飲むことが効果的と言われています。
便の70〜80%を水分が占めています。水分が不足すると便が硬くなり、水分の少ない乾燥した便になってしまいます。
【食物繊維をとる】
食物繊維は水分を吸収して膨らみ、腸を刺激し、蠕動運動を刺激して腸を活発にさせます。
≪食物繊維には水溶性と不溶性がある≫
水溶性食物繊維は水に溶けます。そして、善玉菌を増やす役割をしています。
りんごやみかんなどの果物やにんじん、きゃべつ、トマトなどの野菜が水溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維は水に溶けません。
腸内で水分を吸収して膨らみます。便の量を増やして、蠕動運動を活発にさせ、便通を促します。
・大豆類
・いも類
・根菜類
・きのこ類
・穀物
が不溶性食物繊維です。
下痢になりやすい方に不溶性食物繊維はおすすめです。
【ビタミンをとる】
ビタミンは善玉菌の働きを活発にしてくれます。
【発酵食品をとる】
発酵食品は悪玉菌の増殖を抑え、善玉菌を増やしてくれます。
植物性乳酸菌は
・ぬか漬け
・キムチ
・みそ
動物性乳酸菌は
・ヨーグルト
・チーズ
【オリゴ糖をとる】
オリゴ糖は善玉菌を増やします。
ミネラルの吸収を高め、腸内環境を整えてくれます。オリゴ糖は胃の中の消化酵素によって分解されにくいため、そのままの形で大腸まで運ばれます。そして、腸内にあるビフィズス菌など有用菌の栄養になります。
ビフィズス菌は腸の運動を活発にし、便秘や下痢を改善してくれる大切な腸内細菌です。
オリゴ糖を含んでいる食べ物は
・玉ねぎ
・アスパラガス
・にんにく
・はちみつ
【マグネシウムをとる】
マグネシウムは水分の吸収を高めて、便を柔らかくしてくれます。
マグネシウムを多く含む食べ物は
・あおさ
・干しエビ
・ごま
などてす。
ストレスを溜めないことも大事ですが
食事や生活習慣を改善すると便秘も解消されます。
いつも食べている食べ物や不規則な生活を少し意識して改善してみてください。
鍼灸も便秘には力を発揮します。
一度ご相談ください。
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