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あなたの経血量、もしかして異常?知っておきたい「正常な生理の量」の目安

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生理の経血量って、人それぞれ大きく違うものですよね。「私って量が多いのかな?」「もしかして少なすぎる?」と不安に感じたことはありませんか? 今回は、生理の経血量の正常な範囲と、ご自身の量を判断するための具体的な目安についてお話しします。

正常な経血量の目安

まず、医学的に「正常」とされている生理の経血量は、1周期あたり20mlから140mlとされています。

「mlと言われてもピンとこない…」と感じる方も多いでしょう。おおよそのイメージとしては、コーヒーカップ約1杯分(100ml)を基準に、その5分の1程度から1.5倍程度と考えると分かりやすいかもしれません。

この範囲を大幅に下回る場合を「過少月経」、上回る場合を「過多月経」と呼びます。

自分の経血量を知るための具体的なチェックポイント

実際に経血量を測ることは難しいので、日常生活の中でご自身の量を判断するための具体的な目安をいくつかご紹介します。

1. ナプキンの交換頻度

正常な場合: 多い日でも、1日あたりのナプキン(またはタンポン)の交換は3〜6個程度が目安です。

過多月経の可能性がある場合:

  • 1〜2時間おきにナプキンを交換しないと漏れてしまう
  • 日中でも夜用の大きなナプキンを使わないと不安
  • キングサイズやスーパープラスのナプキン(タンポン)が手放せない

2. 経血の性状

正常な場合: 通常、経血に大きな血の塊(レバーのような塊)はほとんど見られません。

過多月経の可能性がある場合:

  • 毎回、直径2.5cm以上の大きな血の塊が出る
  • 経血に混じる塊の量が多い、または頻繁に見られる

3. 生理の期間

正常な場合: 一般的に、生理期間は3日から7日程度とされています。

過多月経の可能性がある場合:

  • 生理が8日以上ダラダラと続く(過長月経を伴うことが多い)

4. 全身の症状

過多月経の可能性がある場合:

  • 生理中にめまい、立ちくらみ、動悸、息切れといった貧血症状がある
  • 健康診断で貧血(鉄欠乏性貧血)を指摘されたことがある

5. 過少月経の目安

逆に経血量が少なすぎると感じる場合は、以下のようなサインがあるかもしれません。

  • ナプキンがほとんど汚れない、おりもの程度の量しか出ない
  • 生理が1〜2日で終わってしまう

経血量の変化はなぜ起こる?

経血量は、その時のホルモンバランス体調に大きく左右されます。

経血量が多い場合: ホルモンバランスの乱れ(特にエストロゲンというホルモンが過剰になる場合)や、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症といった婦人科の病気が原因となっていることがあります。

経血量が少ない場合: ホルモンバランスの乱れ(エストロゲン不足や黄体機能不全)、子宮内膜が十分に厚くならない、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などの病気が原因となることがあります。

「いつもと違う」と感じたら

経血量は非常に個人差が大きいものですが、「いつもと比べて明らかに量が多い・少ない」「生活に支障が出るほどの量」「貧血症状がある」といった場合は、自己判断せずに婦人科を受診して相談することをおすすめします。

異常がない場合でも、専門医に相談することで安心が得られますし、もし何らかの病気が隠れていれば、早期発見・早期治療につながります。ご自身の体のサインを見逃さずに、適切に対応していきましょう。

📚参考文献

  • 日本産科婦人科学会. 産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編 2020.
  • 日本産科婦人科学会. 患者さん向けパンフレット「月経不順」

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