不妊症の定義と不妊症の分類
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不妊症とは
不妊症は、子どもを望むカップルが避妊をせずに1年以上にわたり定期的に性交をしているにもかかわらず、妊娠が成立しない状態を指します。特に、医学的治療が必要とされるケースでは、その期間に関係なく不妊症とされることがあります。通常、結婚後1年以内に90%以上が妊娠するとされていますが、晩婚化や出産年齢の上昇により、近年では不妊症の割合が増加しています。特に35歳を超えると妊娠の確率が急激に低下し、不妊症リスクが高まります。
不妊症の分類
不妊症は以下の4つの観点から分類されます。
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原因の所在による分類
- 女性不妊: 不妊の原因が女性側にある場合
- 男性不妊: 不妊の原因が男性側にある場合
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妊娠経験の有無による分類
- 原発性不妊: 一度も妊娠したことがない場合
- 続発性不妊: 過去に妊娠経験があるが、再び妊娠できない場合(流産や子宮外妊娠を含む)
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原因の診断可否による分類
- 器質性不妊: 子宮や卵管などに構造的な問題がある場合
- 機能性不妊: 検査を行っても特定の原因が見つからない場合
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治療の難易度による分類
- 難治性不妊: 結婚後5年以上経過し、2年以上の専門的治療を受けても妊娠が成立しない場合
不妊症の原因は多岐にわたりますが、年齢や生活習慣、健康状態が大きく関与しており、早期の診断と適切な治療が重要です。
参考