なぜ不妊症に鍼灸が良いのか?
当方の治療と高度生殖医療と鍼灸の併用
「不妊治療で病院に通っていますが、鍼灸と併用しても大丈夫ですか?」
という質問がメールで 「以前通っていた鍼灸院で、『不妊鍼灸をしていたら不妊専門クリニックに通う必要はない』と言われましたが不妊治療専門クリニックに通院してます。問題はないですか?」 という質問がありましたので、こちらで回答させていただきます。
はい、問題ありません。クリニックと鍼灸の併用は効果的です。
その理由は、鍼灸治療(東洋医学)は妊症に対する効果は高いですが万能ではありません。 鍼灸のみでは改善できない症状はあります。
また、西洋医学で改善できない症状を東洋医学で良くなるケースもあります。
原因のはっきりしている不妊は、身体を侵襲するような外科的な処置や薬で妊娠できるケースがありますが、 機能性不妊と言われる、原因不明(卵子の質の低下が多い)の不妊には鍼灸が期待できると考えます。
また不妊専門のクリニックは、「妊娠させる、胎嚢・心拍確認ができて卒業」を目的にしていますが、 東洋医学は「妊娠させること」が最終ではなく、出産にむけて妊娠を維持するお手伝いもできます。
妊娠に至っても、約2割以上の方は不育症で妊娠が維持できないことが多いのが現実です。
さらに、妊娠を維持し出産、そして出産後のケアも可能です。 (出産後のケアを怠ると、続発性不妊につながります)
特に40代の方は、時間がありませんので、鍼灸治療だけでなく不妊専門クリニックに通われる事で相乗効果が望めます。
首・肩こりや頭痛、腰痛、胃腸の弱い方や血流が悪く冷えのある方など、身体の不調があると、自律神経が乱れてホルモンバランスが悪くなり、妊娠しにくいケースが多くあります。
心身の不調があると、最初に機能を果たさなくなるのが「生殖機能」です。
身体の不調を整えた最後に改善されるのが「生殖機能」です。
鍼灸は、身体の不調を整えて妊娠しやすい身体づくりを目指しますが、症状によっては年齢的に猶予がない場合があります。
そのような場合は、やはり高度生殖医療と併せられるのが、妊娠への近道だと思います。
当院の治療は、月経周期に合わせて、鍼灸を施します。
また、不妊クリニックのサイクルも考慮して、採卵前、胚移植の前後、胚移植の後、不育症の方(自然妊娠、タイミング法、人工授精も同様)などの妊娠の維持などその方の状況に合わせて治療を致します。
また、内膜が薄い方や卵子の質が悪い場合は、電気を流す方法もとります。
当院は、自律神経の状態を測定器で調べて、測定結果を元に問診をし、その時の不調箇所と月経周期やクリニックの治療に合わせた治療方針を毎回考えて、施術をします。
50分から60分(症状により異なります)間、 鍼灸をいたします。
患者さまを一人にすることなく、時間内はつきっきりで治療をいたします。
最初は「こんなに沢山治療をしていただけるのですか」と驚かれる事が多いのですが、 時間内にできる最善をつくします。
不妊症や不育症、マタニティケア、産後ケアで悩まれている方はお気軽にお電話をください。
※すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。