妊娠中の鍼灸の効果と安全性?妊娠中のマイナートラブルをサポート
妊娠中の鍼灸
妊娠中に鍼をしても大丈夫?
妊娠初期はもちろん、妊娠20週を過ぎてもご出産まで鍼灸と整体(マッサージ)で、安産をサポートします!
「妊娠中に鍼をしても大丈夫?」そんな疑問や不安を感じる方もいるでしょう。しかし、基本的には問題なく、むしろ「妊娠中に鍼治療を受けることが良い」と考えられています。
以下のトラブルは、妊娠中の女性に多く見られるものですが、鍼灸治療はこれらの症状の緩和や改善に効果的であるとされています。
妊娠中のマイナートラブル
胃の圧迫感や逆流:
胎児が大きくなるにつれて、子宮が拡大し胃を圧迫することが原因で、胃の圧迫感や胃酸逆流が起きやすくなります。
足のむくみ:
妊娠中は血液の量が増え、同時にホルモンの変化で体内の水分の保持が増加します。これが足や手のむくみを引き起こすことがあります。
腰痛:
子宮の拡大と重さの増加、および骨盤のリラックスホルモンによる関節の緩みが腰痛の原因となることが多いです。
切迫早産の恐れ:
子宮の収縮が頻繁になるなど、早産の兆候が現れることがあります。
貧血:
妊娠中は血液量が増加するため、鉄分の摂取が追いつかず貧血を起こしやすくなります。
つわりの再発:
つわりは初期に多いとされていますが、中期や後期にも再び症状が出ることがあります。
皮膚の変化:
妊娠斑、ストレッチマーク、かゆみなど、ホルモンの変化による皮膚のトラブルが起こることがあります。
妊娠高血圧症候群:
妊娠中に新たに高血圧が発症することがあり、これは赤ちゃんや母体にとってリスクがあるため、注意が必要です。
気分のむら:
ホルモンのバランスの変化、身体の変化、出産への不安などが絡み合い、気分の波が激しくなることがあります。
排尿の頻度の増加:
胎児の成長とともに子宮が拡大し、膀胱を圧迫することで尿の回数が増えることがあります。
坐骨神経痛:
胎児の重みや子宮の拡大によって、坐骨神経が圧迫されることで痛みが生じることがあります。
恥骨痛:
妊娠中に骨盤が広がることで、恥骨の周辺が痛むことがあります。
こむら返り:
妊娠中は、ミネラルのバランスの乱れや血液循環の変化から、足の筋肉が突然痙攣することがあります。
首肩こり:
妊娠に伴う体の重心の変化や、胸部の重さの増加により、首や肩に負担がかかり、こりが生じることが多いです。
妊娠糖尿病:
妊娠中のホルモンの変化により、インスリンの働きが低下し、血糖値が上昇することがあります。
便秘:
妊娠ホルモンの影響や子宮の拡大による腸の圧迫で、便通が悪くなることがあります。
※母胎の骨盤内腔血の流量が増えることで赤ちゃんにも栄養がしっかりと行き渡り先天的な元気が付いていきます。
自宅でのセルフ灸
また、ご自宅でも毎日お灸をすることで産後の肥立ちも良くなります。
できるだけ安産で赤ちゃんに出会いたいものですよね。冷え性の人は赤ちゃんが分娩時に通ってくる
産道が固くなりがちで、出産に時間が掛かるといわれることもあります。
鍼治療・灸治療・温熱療法・手技(マッサージ)などを組み合わせた総合治療と
ご自宅でのお灸で
- 冷えを改善し、体調を整える
- 足のむくみやだるさを解消
- 陣痛を軽くする
- スムーズに出産できる
- 母乳の出が良くなる
- 赤ちゃんの消化器系が強くなる
などの効果が期待できます。
ご自宅でできる温灸のやり方もご紹介します。
安産のためのお灸をやって出産を迎えた子供は健康に育つと言われています。
また、妊娠中や出産時のことだけでなく、産後の肥立ちも良くなることが期待できます。
以上のような効果が期待できます。
あなたのお産が「産後の肥立ちがよいお産」になるよう鍼灸で体づくりをお手伝いします。
◎妊娠中の鍼灸治療と安全性
妊娠中に鍼をしてもいいの?」と疑問や不安に感じる方もいらっしゃると思います
妊娠中の鍼灸の安全性は多数のエビデンスがございます。
参考文献:
妊婦のマイナートラブルの回避に役立つ:林真紀子
りんご鍼灸院院長, 東京都鍼灸師会目黒支部支部長, 目黒区鍼灸師会会長
医道の日本 77(9): 163-165, 2018.
参考文献
安産のためのつぼ療法:辻内敬子
せりえ鍼灸室、東京母性衛生学会誌 29(suppl-2): S(25)-S(30), 2013.