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経血が少ない原因と対策②【腎虚タイプ】

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経血が少ない原因と対策【東洋医学】—腎虚タイプ

前回は血虚タイプについてお話しましたが、今回はもう一つの重要なタイプ、腎虚について説明します。

血虚が「血の不足」によるものなら、腎虚は体のエネルギー源である「腎精」の不足が原因となります。腎虚は、月経や妊娠力、さらには体全体のエネルギーバランスに大きな影響を与えるため、しっかりとしたケアが必要です。

「腎虚」とは? 🌿

腎虚は、腎の働きが低下し、全身のエネルギーが不足した状態を表します。特に「気虚(不固)」という状態では、腎精の蓄えが不足し、生殖や月経、排泄機能にも影響が出ます。

腎虚タイプの症状 💡

次のような症状が見られます。

  • 月経の量が極めて少ない、色は赤または黒
  • 足腰のだるさ、かかとの痛み
  • 精神的な疲労、めまい、耳鳴り、物忘れ
  • 夢が多く、夜間尿が増える
  • おりものがサラサラで多い
  • 舌が淡白で、苔は薄白色

腎虚の原因 ⚠️

腎虚タイプの原因は以下の通りです。

  • 生まれつき腎が弱い体質
  • 長期的な病気の消耗で腎気を損なう
  • 不摂生や生活習慣による腎気の不足

腎虚タイプの対策 🎯

生活習慣を見直し、腎を養うことが大切です。具体的な対策は以下の通りです。

  • 性交渉の制限
    精力を消耗するため、しばらく中止することが望ましいです。
  • 温かい食事を摂る
    冷たい食べ物を避け、温かい食事を心がけましょう。
  • 過労や不摂生の改善
    過度な疲労や不規則な生活を避け、適度な運動を取り入れることが推奨されます。

東洋医学のケア 🌿

腎虚タイプでは、生殖器の機能が弱っているため、腎を補い、血を養う鍼灸施術や食材、漢方薬が効果的です。

腎を補うためのおすすめ食材

だいず、やまいも、くるみ、メス鶏、羊肉、烏骨鶏、はすの実、豚のレバー

漢方薬の阿膠、大棗、五味子など

避けるべき食材 ❌

冷たいもの(アイスクリーム、ビール)、生もの、香辛料(カレー粉、トウガラシ)、消化が悪いもの(ごぼう、だいこんなどの粗い繊維)、油っこいもの

まとめ 📝

腎虚タイプの月経は、体のエネルギーである「腎精」の不足により、体全体の力が弱まり、さまざまな不調を引き起こします。温かい食事や適度な生活習慣、漢方薬によるケアが有効です。次回は他のタイプの月経についてもご紹介します。

経血が少ない原因としての腎虚タイプの特徴と対策を説明するイメージイラスト

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