
38歳 低AMH 1つ採れた初期胚から妊娠・20週になりました。
大阪市からお越しのMさん(38歳)が妊娠されました。
AMH0.1以下から妊娠へ
Mさんが当院にお越しになったのは2022年8月。妊娠を望んでから2年が経過し、不妊治療専門クリニックではAMH0.1以下という厳しい診断を受けていました。その後、9月からは人工授精へとステップアップされましたが、3回試みるも残念ながら陰性という結果に。
一度クリニックでの治療をステップダウンし、Mさんは自宅でのお灸や食事療法、そして当院での鍼灸治療を継続して身体を整えることに専念されました。
そして、いよいよ体外受精へステップアップ。1回目の採卵は残念ながら凍結に至りませんでした。
次の採卵に向けて、さらに2ヶ月間、しっかりと体を整えられました。その努力が実を結び、2回目の採卵では、見えていた6個の卵子から2個を採取。そのうち1個が初期胚として培養でき、新鮮胚移植を行った結果、見事に陽性反応が出ました。
妊娠後もマタニティ鍼灸を続けられ、現在Mさんは妊娠20週を越えられました。妊娠されるまでにおよそ12周期。クリニックでの治療はもちろんのこと、継続的な鍼灸治療とセルフケアが、結果に繋がったと思われます。
低AMHという状況の中、ここまで諦めずに努力を続けられたMさんの強い意志と行動力は、本当に素晴らしいものです。
Mさん、この度は本当におめでとうございます!出産されるまで、引き続き全力でサポートさせていただきます。
低AMHってどういうこと?妊娠との関係性
「AMHが低い」と言われると、「もう卵がない」「妊娠できない」と直結してしまいがちですが、それは少し違います。
AMH(抗ミュラー管ホルモン)とは?
AMHは、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンで、卵巣の中にどれくらいの卵子の数が残っているか(卵巣の予備能)を反映すると言われています。
私たちの卵巣にある卵子は、生まれる前に作られたものが保存されているだけで、新しく作られることはありません。そのため、年齢とともにその数は減少し、卵子自体も老化していきます。卵子の質は、その古さ、つまり年齢の影響を直接受けます。
AMH値は、その卵子の「数」の目安となり、その数値は年齢以上に個人差が大きいのが特徴です。そのため、「いざ子どもが欲しい!」と思った時に、予想以上に卵子の数が少ないというケースも起こり得ます。
AMH値は「妊娠できる・できない」の指標ではない
一昔前は、「AMHを測ることは、不必要に女性を不安にさせるだけ」という意見もありました。確かに、30歳くらいまでに妊娠するのが一般的だった時代には、若年での早発閉経は稀だったため、そうした見方も理解できます。
しかし現代は、35歳、40歳を過ぎても子どもを望む方が多くいらっしゃる時代です。ここで重要なのは、妊娠の限界は「年齢」だけでなく、「卵巣予備能」という二次元で考えるべきだということです。
AMHが医学的に特に重要視されるのは、体外受精で卵巣刺激を行った際に採れる卵子の数と、AMH値が非常によく相関する点にあります。自然周期では通常1個しか排卵しない卵子が、卵巣刺激によって複数個採卵できるのは、もともと卵巣内に存在していた卵子の数と比例するからです。
不妊治療の現場においては、体外受精へのステップアップのタイミングや、採卵時に期待できる受精卵の数の予測など、治療計画を立てる上での重要な指針となります。
AMHの値が良いか悪いかだけで、「妊娠できない」と決めつけるのは間違いです。AMHはあくまでも「不妊治療がいつまでできるか」という目安の材料として捉えることが大切です。AMHと妊娠率を直接結びつけると、理解が歪んでしまう可能性があることを覚えておきましょう。
参照元:ジネコ AMHって?値にどんな意味があるの?
まとめ
Mさんのケースが示すように、AMHが低いからといって妊娠を諦める必要はありません。適切な治療と、鍼灸やセルフケアによる心身のサポートを継続することで、希望の光は見えてきます。
当院では、低AMHでお悩みの方にも、お一人おひとりの状態に合わせた丁寧な施術とアドバイスで、妊娠への道のりをサポートさせていただきます。何かご不安なことがあれば、いつでもご相談ください。
Mさん妊娠お喜びの声
▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
タイミング法では 上手くいかず、またAMHが1以下だった為。体質、むくみ改善・腰痛・冷え性改善・何より不妊専門の鍼灸だった点です。
▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
顕微授精、新鮮胚移植、自然周期法
▢ ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください
ストレッチ、自宅灸、レーザー、温活、サプリメント
▢ 鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
鍼灸が始めてで緊張もありましたが、始めの泰子先生のヒアリングでリラックスできました。腰痛と冷え性の改善を感じ、ほぼ頭痛の悩みもなくなり、痛みがある部分や症状に毎回すぐに対応して頂けてうれしかったです。また不妊治療の詳しい情報から他愛もない雑談まで正嗣先生を始め、みな様先生方には親身になって相談に乗って頂きました。自宅灸も主人と共にポジティブに取り組むことができました。
▢ 同じように悩まれている方へアドバイスに自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)やメッセージがあればお願いいたします。
不妊治療を続けて行く上で不安との戦いでした。ただ少しでもポジティブにとらえる為に健康になっているんだ!、体質が改善されてキしイになっているんだ!と言い聞かせていました。やって良かったことは、生活の中で習慣にできたことです。朝起きて白湯を飲み、5分程度のストレッチとお灸、自炊でも「まごはやさしい」の食生活を心がけました。上手く進むことができなかった時は、不妊治療を 3ヶ月ほど休み少し忘れて過ごしても見ました。それももあってか私は卵の数は少なかったですが胚のグレードが良くなり妊娠へと繋がりました。状況や症状は人それぞれではありますが不姓という悩みは同じだと思いますので鍼灸を続けることはおすすめします。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。