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フェロモンとホルモンの違いを簡単解説!

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フェロモンとホルモンの違いとは?〜妊活にも関わる“におい”の科学〜

妊活中の方や、体質改善に取り組まれている方からよくいただくご質問のひとつに、「フェロモンが多い人は、女性ホルモンも多いのですか?」というものがあります。一見似たようなものに思える「フェロモン」と「ホルモン」ですが、実は全く異なる役割を担っています。本記事では、東洋医学の視点もふまえながら、フェロモンとホルモンの違いやその関係性について解説します。

ホルモンとは何か?

ホルモンは、体内でつくられる生理機能を調節する化学伝達物質であり、血流にのって全身を巡ります。代表的なホルモンには、女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)や甲状腺ホルモン、ストレスホルモン(コルチゾール)などがあります。女性にとって、ホルモンバランスは月経周期、排卵、妊娠、出産などと密接に関わっており、妊活には欠かせない要素です。

フェロモンとは何か?

フェロモンは、他者に情報を伝えるために体外に分泌される化学物質です。主に皮膚、汗、皮脂などから分泌され、空気中を通じて相手に届きます。

動物の世界では、繁殖行動や警告信号などを伝えるためにフェロモンが使われます。ヒトの場合も、無意識のうちにフェロモンによって“惹かれ合う”ことがあるとされています。ただし、ヒトにおけるフェロモンの存在やメカニズムは、動物に比べて未解明な部分も多く、研究が続けられている分野です。

フェロモンと女性ホルモンの関係

フェロモンと女性ホルモンは直接的な相関関係にはありませんが、関連性は指摘されています。たとえば、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が活発な排卵期には、皮膚や体臭の変化によりフェロモンが強く感じられることがわかっています。

ある研究では、排卵期の女性のにおいに男性がより魅力を感じるという報告もあり、これはホルモンの変化がフェロモンの表れ方に影響する可能性を示しています(Miller & Maner, 2010)。つまり、ホルモンバランスが整っていることは、フェロモンが魅力的にあらわれやすい環境をつくるということが言えるでしょう。

フェロモンの“多い・少ない”はあるのか?

フェロモンは誰にでも分泌されています。ただし、その量や“にじみ出かた”には個人差があり、ストレスや生活習慣の乱れによって弱まることがあります。交感神経が過剰に働いていたり、寝不足、過労、偏った食事が続いていると、皮膚の状態や分泌物にも変化が現れ、フェロモンの質にも影響するのです。これは、東洋医学における「気血津液(きけつしんえき)」の乱れとも対応しており、身体全体のバランスが崩れることで“外に出るサイン”にも変化が出ると考えられます。

フェロモンのピークはいつ?

一般的には、20代前半がフェロモンの分泌のピークといわれています。これは、ホルモンバランスや皮脂腺の働きが最も活発な時期であることが関係しています。ただし、年齢を重ねても、心身のバランスが整っている人は年齢に関係なく魅力的なフェロモンがあらわれるとも言われています。よく笑う人、前向きな人、自然体でいる人に魅力を感じるのは、まさに内面の整いが外ににじみ出ているからかもしれません。

鍼灸でフェロモンを引き出す身体づくりを

東洋医学では、「内側の調和が外側にあらわれる」と考えます。鍼灸では、自律神経やホルモンバランスを整えることで、肌のツヤや血色、香りといった“外に出るサイン”を自然に高めるお手伝いができます。フェロモンというと特別なイメージがありますが、“整った身体と心”こそが最大のフェロモンともいえるのです。

フェロモンとホルモンの違いと、それぞれの働きを図解で示すイメージ

参考文献

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