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【冷え対策の基本】簡易足浴で妊娠体質に!夏こそはじめる冷えとり習慣

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夏は暑さのせいで、ついついシャワーだけで済ませてしまいがち。しかし、不妊でお悩みの方の約95%が「冷え」の症状を抱えているとも言われています。特に「お腹・足・首」の冷えは、妊娠力に大きく影響するため、夏場こそ“冷えとり”が重要なのです。

「冷え」は不妊の大きな原因に

「冷えは万病の元」と言われるように、妊娠を希望される方にとって冷えは大敵。特に以下のような冷えが見られる場合、妊娠しづらくなる可能性があります。

● お腹の冷え

子宮や卵巣の血流が悪くなり、排卵や着床の妨げになります。

● 首の冷え

首には脳とつながる大切な血管が通っており、自律神経やホルモン調整機能に悪影響を及ぼします。

● ホルモンバランスへの影響

脳の下垂体から出る「FSH(卵巣刺激ホルモン)」や視床下部から出る「性腺刺激ホルモン」は、首を通る血管を通じて卵巣へ届きます。

首が冷えることで、これらホルモンの流れも悪くなり、結果として、卵胞ホルモン(エストロゲン)などの分泌が乱れやすくなります。

足浴で体質改善をサポート

当院では、鍼灸に加え、足浴とお灸によるセルフケアをおすすめしています。

🔸 足浴100時間で体質が変わる?

「足浴を100時間行うと体質が変わる」と言われています。毎日朝晩15分ずつ行っても半年以上かかります。それくらい、冷えをとるには継続が大切なのです。

🔸 冷えを緩和された方の多くが…

実際に当院に通ってくださっている患者さまで、冷えが改善された方の多くはお灸と足浴を根気よく続けられた方です。

朝のお灸&足浴習慣がおすすめ

体は夜のうちに冷えるため、朝の時間帯にお灸や足浴を取り入れるとより効果的です。メイクの時間に足浴バケツを活用されている方も。朝に体を温めると、お化粧のノリが良くなるという嬉しい声もあります。

手軽にできる簡易足浴のすすめ

「毎日しっかり足湯をするのは大変…」そんな方には、以下の方法がおすすめです。

● 髪や体を洗っている間に足浴

お風呂の中で湯船に浸かったあと、洗髪・洗体中にも足浴バケツを使って足を温めましょう。

● 足温器を使うという選択肢も

当院でも使用している遠赤外線タイプの足温器は、お湯を使わずに温められる便利なアイテムです。足湯より手軽で、服を脱がずに使用できるため、日常的な冷え対策としてもおすすめです。

最後に

夏に感じる冷えは軽視されがちですが、その影響は秋や冬になってから現れることも。だからこそ、夏からはじめる冷え対策が妊娠体質への第一歩です。日々の積み重ねが、未来の結果につながります。

不妊症や不育症対策として夏におすすめの足浴を実践している女性のイメージ

参考文献

山口晴美. 足浴の方法. HANA NURSING THERAPY. 整形外科看護 19(3): 284-287, 2014.

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