2023年の投稿記事
過少月経 月経量の減少 鍼灸で改善
Q:経血量の減少
不妊治療を始めてから月経量が少なくなってきたので、鍼灸で改善できますか? 「不妊治療を始めて2年が経ちますが、月経量が毎回減ってきています。 鍼灸で血流をあげると良いとネットでみたのですが、そのような治療も不妊の鍼灸に入っていますか?」 と、38歳の女性からお問合せをいただいたので、お答えします。
過少月経
月経は、約1カ月の間隔で自発的に起こり、限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的出血です。通常、月経周期は25~38日間で、その変動は±6日以内です。出血持続日数は3~7日間(平均4.6日)、経血量は20~140gです。月経の出血量による分類として、以下のような区分があります。
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過少月経(Hypomenorrhea): 出血量が20mL以下の異常に少ない月経を指します。
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正常月経(Normal menstruation): 出血量が一般的な範囲内であり、月経周期も25~38日の間に収まっています。
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過多月経(Hypermenorrhea): 出血量が140mL以上の異常に多い月経を指します。
このようにまとめると、月経は約1カ月の周期で起こり、通常は25~38日間の間隔であり、出血持続日数は3~7日間(平均4.6日)です。出血量によっては、過少月経(20mL以下)や過多月経(140mL以上)として分類されます。ただし、個人差や特定の状況によってこれらの範囲から逸脱することもあります。
参考文献:齋藤寿一郎. (2018). 過少月経の診断と治療. 産科と婦人科, 43(11), 1315.
ホルモンやストレスの影響
- ホルモン療法の影響: 不妊治療にはホルモン療法が含まれることがあります。ホルモンの使用や調整によって、月経周期や出血量が変化することがあります。
- 卵巣機能の低下: 不妊治療による卵巣刺激や排卵誘発剤の使用は、一部の女性で卵巣の機能低下を引き起こす可能性があります。卵巣機能が低下すると、月経血の量や周期が変化することがあります。
- 子宮内膜の変化: 不妊治療によって子宮内膜が変化することがあります。子宮内膜の厚さや質が影響を受け、月経血の量が減少することがあります。
- ストレスや心理的要因: 不妊治療は身体的・精神的な負担を伴うことがあり、ストレスや心理的な要因が月経に影響を与えることがあります。ストレスや緊張が月経血の量や周期に変化をもたらすことがあります。
薬の副作用
不妊治療など何もしていないで、月経量が減少しているのなら無月経に発展することもあるかもしれませんが、不妊治療をされているならクロミッドなどの副作用が考えられます。
月経に関与するホルモン
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エストロゲン: エストロゲンは女性ホルモンの一種であり、子宮内膜の成長を促し、月経周期を調節する役割があります。不妊治療では、エストロゲンがサプリメントや薬剤として使用されることがあります。
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プロゲステロン: プロゲステロンは黄体ホルモンとも呼ばれ、子宮内膜の成熟や妊娠の維持に重要な役割を果たします。不妊治療では、プロゲステロンが使用されることがあります。
また、年齢とともに月経に関する女性ホルモンの分泌が減少するので、子宮内膜が徐々に薄くなり、 月経量が減少することも考えられます。 月経の日数が少なくなっている場合は、ホルモンのバランスが崩れて、卵胞が育たなくなったり エストロゲンの分泌が低下して子宮の厚さが不十分だったりしていることも考えられます。
鍼灸で改善できますか?
月経量が少ないということは、東洋医学的に考えると子宮に十分な血がない「血虚」の状態が考えられます。 若しくは血が滞っている「瘀血」も考えられます。 血虚は鍼灸で気をめぐらせ、血を補う施術を、瘀血による場合は冷えやストレスを取り除くことで 予防ができます。
また鍼灸は、身体のバランスを整え、自然な治癒力を促進するとされています。以下に、鍼灸が過少月経の改善にどのように役立つかを示します。
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血液循環の改善: 鍼灸は、血液循環を促進する効果があります。過少月経の原因の一つとして、子宮内膜の血液供給が不十分なことが考えられます。鍼灸による刺激は、血液循環を改善し、子宮内膜に必要な栄養や酸素の供給を促進する可能性があります。
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ホルモンバランスの調整: 鍼灸は、ホルモンバランスを調整することにも役立ちます。月経周期や月経量はホルモンのバランスに影響を受けるため、鍼灸によってホルモンの調整が行われることで、過少月経の改善が期待できる場合があります。
ただし、個人の状態によっては、鍼灸だけでは不十分な場合もあります。過少月経の原因は様々であり、根本的な原因に対して適切な治療が必要な場合もあります。
このような症状で悩まれている方は、当院にも沢山いらっしゃいます。 一度、お気軽にお電話ください。お待ちしております。
参照論文:高崎彰久, & 嶋村勝典. (2009). 子宮内膜の血流. HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY, 16(2), 109–114.
不妊症の方限定 大阪都島で妊活お灸ヨガ講座
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妊活をサポートするため、特別なヨガクラスをご用意しました。ぜひご参加ください!
講師は、優れた経験と知識を持つMayumi先生が担当します。ヨガ初心者の方でも安心してご参加いただけるよう、Mayumi先生が優しく丁寧に指導いたします。
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初心者向けのコースですので、YOGAにすでに習熟されている方には物足りないかもしれません。ご了承ください。
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不妊症・不育症の方に大事 夏場の簡単足浴で冷えをとり妊娠力を高める
簡易の足浴で冷え取り
これからの季節、暑い日はついついシャワーだけで過ごしてしまう季節になってきました。
不妊の方の95%以上は冷えの症状を持っていらっしゃいます。
お腹であったり、足であったり…。 不妊の原因となる要因の中で なかなか改善しにくいのが「冷え」です。
妊娠を望まれるなら、夏の「冷えとり」は肝要です。
「冷えは万病の元」
と言われいます。 特に、 お腹、首、足の冷えの対策はすぐにでもはじめてください。
骨盤内にある卵巣や子宮が冷えると、 血流が悪くなって、排卵や着床の妨げになります。
そして、 首が冷えると 脳への血流も悪くなり、首を通っている神経のひとつで、内臓の働きをよくする 自律神経がうまく届かなくなります。
さらに、卵子を成熟させる、卵巣から分泌している エストロゲン(卵胞ホルモン)を調整する、脳の下垂体からでる FSHと言われる卵巣刺激ホルモンがあり、
またその卵巣刺激ホルモンを調整をする 視床下部から出る性腺刺激ホルモンが、 首を通る血管に流れています。
首が冷えると、この流れが悪くなり、脳内血流も悪くなります。
結果として、卵巣で分泌される卵胞ホルモンが上手く 分泌されなくなるのです。
足浴100時間で体質が変わる
そこで、宇都宮鍼灸良導絡院では 鍼灸の他に、お灸と足浴をお勧めしています。
足浴を100時間すると体質が変わると言われています。毎日朝晩15分ずつしても半年以上かかります。 それくらい冷えをとるには時間がかかるのです。
肌寒くなって冷え対策をされている方が多いのですが、夏の冷えが今になって響いている方がいます。
宇都宮鍼灸良導絡院に通っていただいている方で 冷えが緩和された方は、お灸と足浴をされています。
日々のケアが妊娠体質に変わっていきます。 特に、お灸は朝がお勧めです。 眠っている間に身体が冷えているので、 朝、お化粧をする間に入っている方もいらっしゃいます。 末梢を温めると、お化粧のノリも良くなるので、 一石二鳥ですね。
簡単足浴
そんな手間はかけられないという方は、髪と身体を洗うときに
このような足浴バケツを使っていただいています。
冬もお風呂で湯船に浸かったあと、身体を洗う間も足浴をされる事をお勧め しています。お
風呂で湯船に浸かるだけより、芯から温まりますよ。
冬場の自律神経を測定するときに使用している
宇都宮鍼灸良導絡院の足温器は 遠赤外線で、お湯を使っていません。 皆さん、最初はびっくりされますが
参考文献 足浴の方法
山口晴美
HANA NURSING THERAPY
整形外科看護 19(3): 284-287, 2014.
妊娠中のカフェイン摂取
妊娠中のカフェインは大丈夫?
妊娠中のカフェイン摂取には注意が必要です。以下に、カフェイン摂取が妊娠に与える潜在的なリスクとして考えられる理由をいくつか挙げます。
妊娠に与えるリスク
- 胎児の成長への影響: カフェインは中枢神経刺激物質であり、摂取すると血流を通じて胎盤を通過し、胎児にも到達します。大量のカフェイン摂取は胎児の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 流産や早産のリスク: カフェインの摂取量が増えると、流産や早産のリスクが上昇する可能性があります。研究によれば、妊娠初期の高カフェイン摂取量は流産のリスクを増加させると報告されています。
- 胎児の睡眠パターンへの影響: カフェインは神経刺激物質であり、妊娠中に摂取すると胎児の睡眠パターンに影響を及ぼす可能性があります。胎児の睡眠は重要な発育段階であり、適切な睡眠サイクルが乱れることは好ましくありません。
- 脱水症状のリスク: カフェインは利尿効果を持つため、摂取すると体内から水分が排出されやすくなります。妊娠中は水分摂取が重要であり、脱水症状が起こると胎児への影響や健康リスクが増加する可能性があります。
他にも
カフェインは、神経を鎮静させる作用を持つアデノシンという物質と化学構造が似ており、ヒトの体内においてアデノシンが作用を発揮するために結合しなければならない場所(受容体)に結合します。その結果、アデノシンが受容体に結合できなくなることで、その働きが阻害され、神経を興奮させます。
カフェインを過剰に摂取し、中枢神経系が過剰に刺激されると、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠が起こります。消化器管の刺激により下痢や吐き気、嘔吐することもあります。
長期的な作用としては、人によってはカフェインの摂取によって高血圧リスクが高くなる可能性があること、妊婦が高濃度のカフェインを摂取した場合に、胎児の発育を阻害(低体重)する可能性が報告されています。
引用:農林水産省. (2015, December 25). カフェインの過剰摂取について. https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html
妊娠中のカフェイン摂取量に明確なデータはない
カフェインはコーヒー,紅茶,緑茶,チョコレートなど,さまざまな食料や飲料に含まれ、
カフェインとその代謝物は胎盤を通過しやすく,羊水と胎児の血中に移行します。
妊娠中のカフェインの影響に関して,エビデンスレベルの高いデータは少なく,どの研究も方法に欠点があるとされています。
明確なデータはないものの,妊娠中または授乳中の女性は 200~300 mg/日の摂取であれば自然流産,胎児発育不全,早産などには影響がないと考えられています。
引用:林優, & 石本人士. (2019). Q021妊娠中にコーヒー、紅茶は飲んでもいいですか?. 周産期医学, 49(増刊), 47–79.
カフェインの摂取に関しては、妊娠中の女性は医師の指示に従うことが重要です。一般的には、妊娠中はカフェイン摂取を控えるか制限することが推奨されます。具体的なカフェイン制限の目安や適切な摂取量については、医師と相談してください。
参考:既存添加物名簿(公益財団法人 日本食品化学研究振興財団)
https://www.ffcr.or.jp/tenka/list/post-12.html?OpenDocument
妊活中のカフェイン摂取の影響
妊活中のカフェインの摂取は大丈夫?
妊活中のカフェイン摂取は慎重に考慮する必要があります。
以下に、妊活中のカフェイン摂取が潜在的に与える影響をいくつか挙げます。
- 妊娠の遅延: 高いカフェイン摂取は妊娠の遅延と関連している可能性があります。一部の研究では、カフェインの摂取量が増えると妊娠までの時間が延びる傾向があると示唆されています。
- 受精卵の質への影響: カフェインは中枢神経刺激物質であり、摂取すると血流を通じて卵巣に到達する可能性があります。カフェインの過剰摂取は受精卵の質に影響を及ぼす可能性があり、受精率や着床率の低下につながる可能性があります。
- 黄体期の異常: カフェインの摂取が黄体期(排卵後の期間)に影響を与える可能性があります。黄体期は妊娠の初期段階で重要な役割を果たすため、カフェインの摂取が黄体期の正常な機能に影響を及ぼすことは、妊娠の可能性を低下させる可能性があります。
- 不正出血のリスク: カフェインは血管を収縮させる作用があるため、摂取すると子宮内膜に影響を与える可能性があります。これにより、不正出血や周期の乱れが起こる可能性があります。
1日どれくらいのんでも大丈夫?
コーヒー,紅茶,緑茶,チョコレート,ココア,コーラなどにはカフェインが含まれており,摂取 することで頭が冴えて眠気を覚ます効果があるとされています。また,ほっと一息の休憩もリラック スタイムとして大切にしている人もいるでしょう。しかしカフェインを摂取しすぎた場合には,めま いやドキドキ,不眠,吐き気が生じることがあります。またカフェインは胎盤を通じて胎児の血液に も移行するため,妊娠中にたくさん摂取することで,流産,胎児発育不全,早産などへの影響があるといわれています。
過剰摂取に注意
そのため過剰摂取には注意する必要があります。どれくらいまでコーヒーや紅茶 からカフェインを摂取してよいかは,正確なカフェイン摂取量の計算が難しいことや,カフェインの 感受性に個人差があるため,質の高い研究はあまりありません。そのため,海外でも国によって対応 が異なる状況となっています。 妊娠中のカフェイン摂取量は,1 日 200~300 mg 未満(コーヒーカップで 3~4 杯,マグカップで 2 杯程度)までであれば影響がないと考えられます。楽しいお茶のひとときを我慢する必要はありませ んが,過剰摂取にならないように気をつけましょう。
引用:林優, & 石本人士. (2019). Q021妊娠中にコーヒー、紅茶は飲んでもいいですか?. 周産期医学, 49(増刊), 47–79.
ただし、妊活中のカフェイン摂取に関しては個人の状況により異なるため、具体的な制限や摂取量については医師の指示を仰ぐことが重要です。妊活中は健康的な生活習慣を維持することが重要であり、バランスの取れた食事や適度な運動、ストレス管理なども意識しましょう。
参考:
参考:WHO:Healthy Eating during Pregnancy and Breastfeeding,Booklet for mothers,2001
http://www.euro.who.int/__data/assets/pdf_file/0020/120296/E73182.pdf
参考:Pregnant women advised to limit caffeine consumption
36歳 5年間の妊活 鍼灸を始めてからの体外受精で妊娠のご報告
妊活を始めてから5年
Hさんはお仕事との両立をしながらの妊活でしたので、お身体に疲れがでているようでしたので、妊活鍼灸と同時に不定愁訴の鍼灸も行いました。
首、肩こり、目の疲れ、冷え性、貧血、目まい等多くの症状がありました。特に首こり肩こりは、妊活には大敵です。
首、肩などの不調を整えながら、生殖器系への血流を促すよう治療をしました。
お仕事と妊活の両立で、いつも慢性的に疲労が溜まっているご様子でした。この疲労や肩こりなどの不調は妊活には大敵です。
妊活には健康な身体づくりも大切ですので、お身体の不調や疲労が解消されるよう、また生殖器系への血流を促すように毎回治療を行いました。
子宮のトリオ検査(EMMA、ERA、ALICE)を受けた後、移植周期に移られて子宮の血流を促進させる施術を行いました。
胚移植に向けての鍼灸
移植に向けた鍼灸は、日本や世界各国で「移植前後に鍼灸施術を受けると妊娠率が65%上昇する」など各学会で報告がなされています。
また、子宮内膜環境を高める効果があり、「妊娠率が17%高まる」
という報告もあります。
子宮内膜を良好な状態にするため、また着床率を上げたいとお考えの方は鍼灸で体質改善と共に妊娠しやすい体作りをすることが良いかと思います。
基本的には移植周期の鍼灸は、通常週に一回受けていただいている治療をベースに施術しています。
子宮と卵巣の血流促進、自律神経の安定、ホルモンバランスの安定、さらに鍼灸を継続することで卵質の改善。
子宮内膜の改善、さらに妊娠後は妊娠維持のための鍼灸。
マタニティトラブルに対する鍼灸。
お腹の赤ちゃんの成長をサポートする鍼灸も大切です。
採卵前から不妊鍼灸を、そして妊娠後はマタニティ鍼灸、出産後は健康のための鍼灸として、女性のどのステージにも鍼灸は対応することがきます。
参考資料:2002年 ドイツ 中国共同研究にて
体外受精を受けている方を二つのグループに分け、一方のグループは移植前後に鍼治療を実施。
他方には鍼治療をせず体外受精を行った結果、鍼治療を受けたグループの妊娠率が42%上昇し、鍼治療なしの場合の治療の26.3%上回った。
2006年 デンマーク 研究報告
胚移植時に鍼灸治療を行った組では36%妊娠率、鍼灸治療を併用しなかったグループでは22%の妊娠率となった。
2006年 11月 明鍼灸院と明治鍼灸大学の研究グループ
体外受精を5回以上を行っても妊娠に至らなかった女性114人に鍼治療を行ったところ49人のうち4人は自然妊娠、 30人は鍼施術後の1回目の体外受精で妊娠。
報告された114人の施術実績は、鍼施術は週1~2回のペースで行われ、腹部や足などにある婦人科疾患に効果があるとされるツボに鍼で刺激した。
また、妊娠した49人の内訳は自然妊娠4人、人工授精は1人、体外受精が44人。
このうち施術後1回目ので妊娠した30人のうち9人は鍼施術を始める前に10回以上も体外受精を行ないながらも妊娠できなかった不妊症だった。
(読売新聞より抜粋)
2008年 アメリカの報告
過去の7件の臨床試験に、胚移植時に鍼灸治療を併用した場合、鍼治療を受けた組の側が妊娠は1.65倍高く、妊娠継続は1.87倍、生児分娩は1.91と高かった。
などが、報告されています。
Hさんに対しても、遠方にお住まいでしたが継続的な鍼灸施術と移植前後の鍼灸レーザーを受けていただきめでたく陽性反応が確認できました。
鍼灸施術が最も効果を発揮するには、移植に合わせた”頓服的なもの”もありますが、体質改善を目的とした”継続的なもの”もとても大切です。
移植前後に鍼灸を受けると着床率が上がるというのは移植周期に合わせた施術と移植後から判定日までを心身ともにリラックスした状態で過ごせることも後押ししている結果だと考えています。
Hさん妊娠お喜びの声
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
Hさん、ありがとうございます。
不妊専門クリニックに通院された経験があり、西洋医学以外の方法に挑戦したいというお考えに至られたこと、そして数ある鍼灸院の中から当院を選んでいただけたこと、お悩みに対して、私たちがお役に立てて光栄に思います。
さまざまな方法を試されながら、ご自身に合った妊活を進めてこられたことに、私たちも感慨深く思います。
自分自身で何かできることはないかと取り組まれることは、妊活において大切な要素です。
この度は本当におめでとうございます。今まで本当によく頑張ってこられましたね。
これからは出産に向けてサポートさせていただきますので今後ともよろしくお願いいたします。
↓ ↓ 下記の記事もご覧ください ↓ ↓
強い肩こり、首こりを改善して妊娠 43歳 (2019.10.11)
39歳 二人目妊活 胚盤胞移植で陽性反応(2022.1.8)
34歳 原因不明不妊 体外受精で妊娠のご報告(2023.2.25)
妊活・不妊鍼灸のことなら大阪都島の宇都宮鍼灸良導絡院へ。土日祝も営業。平日21時まで営業。
ガンになりやすい食べ合わせ
《ガンになりやすい食べ合わせ》
昔から一緒に食べると身体に悪いとされる食べ物に、
「うなぎと梅干」
「スイカと天ぷら」
「カニと柿」
などがあります。
組み合わせの思想は古くからあり、中国からもたらされました。
江戸時代の「養生訓」にも食べ合わせの記載があります。
「うなぎと梅干」の食べ合わせについて研究された結果、「うなぎと梅干」による中毒は科学的根拠が全くないという結論でした。
昔はすべて有機の梅干、天然のうなぎですが、現在は違います。
添加物、汚染、合成食品時代といわれ、
≪第一級発癌物質≫
というものがあり、亜硝酸(あしょうさん)とアミンの組み合わせが
最も危険です。
この組み合わせは意外と身近に多くあります。
①ほうれん草(硝酸)+ベーコン(アミン)
②漬物(亜硝酸)+焼き魚(アミン)
③レモン(輸入のものにOPP防カビ剤)+紅茶(カフェイン)
④たらこ(発色剤に亜硝酸)+スパゲッティー(アミン)
⑤ハム(発色剤に亜硝酸)+たまご(アミン)
⑥焼き魚(アミン)+しょうゆ(亜硝酸)
ここに挙げたのはほんの一部です。アミンと亜硝酸はいろいろな食材に含まれ、
化学反応を起こし発癌性物質を生成します。
しかしこれらの食べ合わせに何か一つ加えたり、工夫することで
発癌性物質の生成を抑える
ことができます。
①ほうれん草+ベーコン・・・・パセリを加えることで生成を防ぐことができます。
②漬物+焼き魚・・・・・・・・・緑茶を一緒に飲みます。
③レモン+紅茶・・・・・・・・・・皮をむいて入れるか、きれいに皮を洗い薬剤を落とします。
④たらこ+スパゲッティー・・・・パセリを加えます。
⑤ハム+たまご・・・・・・・・・・・マヨネーズや酢をかけて食べることで生成を防げます。
⑥焼き魚+しょうゆ・・・・・・・・大根おろしを一緒に食べるか、ポン酢に変えることで防げます。
このように身体に悪い食べ合わせでも一工夫するだけで安心して食べることができます。
参照:農林水産省:国際がん研究機関
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/iarc.html
36歳 4年間の妊活と流産を乗り越えて 体外受精で妊娠のご報告
4年間の妊活
プロテインSと血栓症
プロテインSは、血液凝固因子であり、欠乏すると血栓傾向になります。
胎盤に血栓ができると流産や死産の原因になる可能性があります。
これを検査するクリニックの多くは正常値56%くらいです。
厚生労働省不育症研究班の出した日本のデータは、プロテインS活性が60%未満の不育症患者が何も治療を行わず流産する可能性は非常に高かったため治療が必要と報告しています。
低用量アスピリン療法の成功率が71.4%で、ヘパリンを併用した場合は76.9%であり、わずか5.5パーセントの上昇に留まるため、いきなりハードルの高いヘパリン療法が必要であるというわけではありません。
しかし、低用量アスピリンの作用メカニズムがはっきり分かっていないため実際にヘパリン療法を併用している患者さまは少なくないです。
プロテインSは妊娠すると非妊娠時の半分くらいに活性が落ちると知られています。
妊娠前は60~80%くらいの方が正常範囲にあり、妊娠中も30%以上であれば正常と考えて良いそうです。
妊娠初期のプロテインS活性が、20%以下だと妊娠高血圧などのトラブルが起こる可能性があります。
不育症的観点から言えば、非妊娠時プロテインS活性の正常値は56%以上であり、その下限値に達している場合は治療を検討する必要があります。
参考資料:杉ウィメンズクリニック(プロテインSの正常値とその治療方針。)
当院は不育症で妊娠を維持したい方、そうではない方でもマタニティ鍼灸を受けていただいてます。
流産は妊娠初期に多く、妊娠中も体の血液循環をよくすることは大切です。全身への血液循環がきちんと巡っていないと子宮へ新しい血液が届きにくくなります。その場合、着床しにくい、着床しても育ちにくい状態がおきてしまいます。
めぐりを良くすることは大事なことなので妊娠維持・流産予防に効果が期待できる経穴(ツボ)に鍼や灸を行い血流促進を図ります。また、妊娠初期もレーザー療法もおすすめしています。
クリニックの低用量アスピリン療法、ヘパリン療法と鍼灸を併用されてる方も少なくないです。
体外受精で妊娠されたAさんも妊娠後にマタニティ鍼灸を受けていただき、順調に成長しているとのことです。
Aさん妊娠お喜びの声
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
Aさん、妊娠本当におめでとうございます。
不妊治療を長く続けてきた中で、たくさんの困難に立ち向かってきたことと思います。
それでも、Aさんは諦めず様々なことにトライしてこられたことに私たちも勇気づけられます。
また、鍼灸施術を受けていただき、私たちが少しでもお役に立てたことを嬉しく思います。
今後もAさんが健康で幸せなマタニティライフを過ごせるよう、精一杯のサポートをさせていただきたいと思います。
不妊治療は精神的にも肉体的にも大変なものですが、Aさんのように助けを必要とされる方々がいる限り、私たちは諦めず常にお力になれるよう尽力してまいります。今後ともよろしくお願いいたします。
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多嚢胞性卵巣症候群は鍼灸で対応できる症状
【多嚢胞性卵巣症候群】
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の診断基準は
・月経異常
・多嚢胞性卵巣
・血中男性ホルモン高値
またはLH基礎値高値かつFSH基礎値正常
の全てを満たす場合を多嚢胞性卵巣症候群とされています。
糖尿病
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療と糖尿病の治療にはいくつかの共通点がありますが、両者は根本的に異なる疾患ですが、
両疾患の共通点として、適切な食事と運動が重要であることが挙げられます。また、両疾患において、肥満がリスク因子であることも共通しています。しかし、PCOSの治療には排卵誘発剤などの特定の薬剤が必要であり、糖尿病の治療にはインスリン注射などの薬剤が必要であるため、両者は根本的に異なる治療が必要です。
PCOSは、卵巣が正常に機能せず、ホルモンのバランスが崩れることで引き起こされます。主な症状には、月経不順、不妊、多毛症、肥満などがあります。
PCOSの治療
PCOSの治療には、食事の改善、運動、避妊薬、排卵誘発剤などがあります。
一方、糖尿病は、インスリンの不足または不適切な使用によって引き起こされます。インスリンは、血糖値を下げるために必要なホルモンです。糖尿病の治療には、食事の改善、運動、インスリン注射、経口血糖降下薬などがあります。
糖尿病を患う可能性
PCOSの人が糖尿病を患う可能性は、一般的な人口と比較して高くなっています。これは、PCOSの人が肥満やインスリン抵抗性、高血糖などの糖尿病のリスク因子を持っていることが一因です。
PCOSの人の多くは、インスリン抵抗性が高く、インスリンの効果が低下しています。これによって、体内の血糖値が高くなり、糖尿病の発症リスクが増加します。また、PCOSの人は肥満になりやすく、肥満も糖尿病の発症リスクを高めます。
PCOSは改善できる
そのため、PCOSの人は、糖尿病のスクリーニングを受けることが重要です。糖尿病の早期発見と適切な治療は、合併症を予防する上で非常に重要です。また、適切な食事や運動、減量などの生活習慣改善も、糖尿病の予防や管理に役立ちます。
PCOS自体は、改善が困難な病気ではありません。適切な治療や生活習慣改善によって、症状の緩和や不妊治療の成功などが期待できます。特に、肥満が症状を悪化させるため、減量や運動などの対策が有効です。また、排卵誘発剤や避妊薬などの薬剤も、症状の改善に役立つことがあります。
糖尿病は鍼灸の適応症状です!
参考文献
岩瀬明
群馬大学大学院医学系研究科 産科婦人科学分野 教授
薬局 73(10): 2584-2590, 2022.
子宮内膜ポリープを切除したら妊娠:体験談
子宮内ポリープ
子宮内膜ポリープを切除したら妊娠しました 2人目不妊でお越しいただいているHさんの体験です。
36歳のときに1人目の不妊治療をされていたのですが、月経痛がひどかった事以外は、卵の状態もよく特に大きな問題がないのに体外受精を6回しても妊娠に至らず、ネットで調べていたら「子宮内膜ポリープ」の記事に辿りついたそうです。
子宮内膜ポリープは自覚症状がほとんどなく、通常の検査でよく使われる超音波検査では 見つけられないときがあるそうです。
ですが、原因不明の不妊に悩み、ネットで調べて子宮鏡検査を希望したら、子宮の中に 小さめのポリープが10数個も見つかったそうです。
子宮内膜ポリープを切除後ご懐妊
内膜細胞診で悪性か否かを調べ良性だったので搔爬手術で、子宮内膜ポリープを切除したそうですが、内膜が極端に薄くなり3ヶ月ほど移植ができなかったのですが、手術後1度目の胚移植で妊娠されたそうです。
2人目も子宮内膜ポリープが
そして、2人目(今39歳です)の体外受精をしても着床せず、子宮内膜ポリープを調べたら また、数個見つかったそうです。
子宮内膜ポリープは繰り返しできやすい方もいらっしゃいますが、摘手術の際に根が残っていたり すると再発率が高くなるので、今回は子宮鏡下に電気メスでポリープを切除されました。
大阪の不妊鍼灸を検索され、宇都宮鍼灸良導絡院には子宮内膜を厚くすることを希望されて来院され、来院当初は6ミリ程度でしたが約2ゖ月で8ミリを超えています。
妊娠されるのもそんなに遠くないと思われます。
子宮内膜ポリープを切除したら妊娠したという例は沢山あります。良好胚を移植しても妊娠に至らない方は、Hさんの例もありますので、一度子宮鏡検査をされることをお勧めします。
※すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。