34歳 PCOと排卵障害 凍結融解胚盤胞移植で陽性反応
奈良県からお越しのMさん(34歳)が妊娠されました。
当院にお越しになるまで
2020年10月にお越しになったMさんは、2年3ヶ月の不妊期間があり、現病歴は多嚢胞性卵巣症候群(※1)、排卵障害があり、自宅近所の産婦人科に通院し、hMG製剤で卵胞を成長させ、ルトラールで黄体ホルモンを補いながらタイミング法をされていましたが妊娠には至っていませんでした。
妊娠までの経緯
2020年10月 鍼灸を始められてから、2020年10月~2021年2月 5周期タイミング法をされるが陰性。
2020年11月 黄体期がいつもより10日以上継続した。
2021年12月 鍼灸とレーザー治療(スーパーライザーPX)を併用開始、自宅灸、ヨガを始められ、卵胞の成長が25mmにアップ。
2021年2月 タイミング法で陰性と分かった後、転院を希望。2つのクリニックを迷われ、クリニック説明会で不妊治療の内容と方針を見学し転院先を決められる。
2021年3月~5月の3ヶ月間 コロナ禍の影響で鍼灸通院を休まれる。自宅でヨガは継続されていた。
2021年6月 鍼灸を再開、クリニックを転院されてから、体外受精にステップアップされる。
2021年7月 採卵予定だったが卵胞が30~40個成長し、過剰卵巣刺激症候群(OHSS)の恐れがあり採卵中止。
2021年9月 採卵。9個採れて、6個授精し2個胚盤胞凍結。
2021年10月 凍結融解胚盤胞移植で陽性反応。
当院での鍼灸施術
鍼灸を開始されてから、タイミング後に黄体期が長く持続する、鍼灸とレーザーを併用される、自宅でのお灸やヨガのセルフ妊活により卵胞の成長がアップするなど、少しずつ体質が変わってきていたように感じられます。
しかし、なかなか思うように結果が出ていなかったため、転院とステップアップを決められ初めての採卵ではOHSSという危険な状態になり、それでも不妊治療を続けられ、週に1回の鍼灸と自宅灸やヨガのセルフ妊活を続けられました。
採卵で良好胚が採れ、初めての移植でめでたく陽性反応が確認され、今までの努力を思い出すと喜びをひとしおだったと思います。
Mさん、本当におめでとうございます。
※1 多嚢胞性卵巣症候群(PCO)
生殖年齢女性の6~10%にみられ、排卵障害もしばしば見られる。
特徴的な症状は、月経異常、多毛、肥満、両側卵巣腫大などがある。
高アンドロゲン血症や高LH血症(LH≧FSH)などホルモン異常が高頻度にあり、PCOの中心的な所見となる。
診断基準は、月経異常(無月経、希発月経、無排卵周期症)、卵巣の多嚢胞所見(エコーで両側卵巣に多数の小卵胞がみられ、少なくとも一方の卵巣で2~9mmの小卵胞が10個以上存在する)、血中男性ホルモン(テストステロン)高値のうち2つを満たせばPCOと診断する。
この問題点は、月経異常、不妊、男性化(多毛、ニキビ、肥満など)、GnRH(ゴナドトロピン)製剤に対する過剰反応(多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群(OHSS))のリスク、インスリン抵抗性(2型糖尿病や脂質異常症、心血管疾患、メタボ)、子宮内膜増殖症、内膜がんのリスクがある。
治療法は、挙児希望の場合、排卵誘発法が主でその中でもレトロゾール(アロマターゼ阻害剤)が効果的と言われており、排卵誘発の目的で世界的に使用されており、特にPCOの方にはクロミッドより効果が高いと報告があります。
(出典:生殖医療の必須知識)
また、鍼灸施術にもPCOの方に対して卵巣の血流を促進させる効果的な手技があります。排卵障害の方が鍼灸で排卵するようになったという報告もあります。
Mさん妊娠お喜びの声
▢お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
不妊治療のため
▢鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
スタッフの方がフレンドリーで親身になってくれるところが良かったです。
▢同じように悩まれている方へアドバイスやメッセージがあればお願いいたします
色々つらいことがあると思いますが、リフレッシュしながら取り組まれると良いと思います。
【免責事項】すべての方に当てはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
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