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妊活中のビタミンD|食べ物・サプリ・摂取量と不足を調べる方法

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妊活中に「ビタミンDのサプリは飲んだ方がいい?」「不足すると妊娠しにくくなる?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

ビタミンDは骨の健康に欠かせない栄養素ですが、卵巣・子宮内膜・胎盤・精巣など生殖に関わる組織にもビタミンD受容体が存在し、妊娠や生殖機能との関係について研究が進められています。

ただし、ビタミンDを多く摂れば妊娠率や着床率が上がると断定できるわけではありません。大切なのは、不足を避けながら、食事・日光・必要に応じたサプリメントを適切に組み合わせることです。

この記事では、妊活中に知っておきたいビタミンDの役割、1日の摂取目安、ビタミンDを多く含む食べ物、サプリメントや血液検査の考え方をわかりやすく解説します。

この記事の要点まとめ
  • ビタミンDは女性・男性の生殖機能との関係が研究されていますが、摂取すれば妊娠率が上がると断定できるものではありません。
  • 日本人の食事摂取基準(2025年版)では、成人男女のビタミンD目安量は1日9.0μgです。
  • ビタミンDは鮭・さば・いわしなどの魚類や、干ししいたけ・まいたけなどのきのこ類から摂取できます。
  • 体内の状態は血液中の25(OH)Dで確認できますが、検査が必要かどうかや結果の判断は医師と相談しましょう。
  • サプリメントは「多いほどよい」わけではありません。複数のサプリを使っている場合は重複摂取にも注意が必要です。

妊活とビタミンDにはどのような関係がある?

女性の妊活とビタミンD

卵巣や子宮内膜、胎盤などにはビタミンD受容体が存在し、卵胞発育、ホルモン調節、免疫機能、子宮内膜の働きなどとの関係が研究されています。

体外受精などの生殖補助医療(ART)を受けた女性を対象とした研究では、血中ビタミンD濃度と臨床妊娠率や出生率との関連を示した報告があります。

一方で、こうした研究の多くは「ビタミンD濃度と治療成績の関連」を調べたものであり、「ビタミンDサプリを飲めば妊娠率が上がる」ことをそのまま意味するものではありません。

着床や不妊治療との関係を詳しく知りたい方は、妊活にビタミンDは必要?着床・不妊治療との関係もご覧ください。

PCOSとビタミンD

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)についても、ビタミンDとの関係が研究されています。

2023年のシステマティックレビュー・メタ解析では、PCOS女性へのビタミンD補充によって排卵率や妊娠率などが改善した可能性が報告されました。

ただし、含まれる研究の質や条件にはばらつきがあるため、PCOSの治療として自己判断で高用量のビタミンDを摂取することはおすすめできません。月経不順や排卵障害がある場合は、婦人科での検査・治療を基本に考えましょう。

PCOSについて詳しく知りたい方は、多嚢胞性卵巣症候群とは?症状と糖尿病リスクの関係も参考にしてください。

男性の妊活とビタミンD

精巣や精子にもビタミンD受容体が存在し、血中ビタミンD濃度と精子の運動性などとの関係が研究されています。

男性不妊を対象とした研究では、ビタミンD補充によって精子濃度や前進運動率など、一部の精液所見が改善したとする報告があります。

一方で、妊娠率や出生率まで改善するかについては、現時点では十分な根拠がありません。

そのため、男性妊活でも「ビタミンDを飲めば精子の質が上がる」と考えるのではなく、食事・睡眠・運動・喫煙・飲酒などを含めて生活習慣全体を整えることが大切です。

妊活中のビタミンDは1日どのくらい必要?

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、18歳以上の男女のビタミンD目安量は1日9.0μgです。妊婦・授乳婦についても目安量は1日9.0μgとされています。

また、18歳以上の成人男女では、通常の食品とサプリメントなどを合わせた耐容上限量として1日100μgが設定されています。

ビタミンDはサプリメントでは「IU」で表示されることもあり、1μgは40 IUに相当します。

ただし、この9.0μgは健康な人を対象とした食事摂取の目安です。血液検査で不足が確認された場合に、治療目的でどの程度補充するかは別の話になります。

「妊活中だから○○IU飲めばよい」と自己判断するのではなく、検査値や食生活、ほかに飲んでいるサプリメントなどを確認したうえで主治医に相談しましょう。

ビタミンDを多く含む食べ物

ビタミンDはすべての食品に多く含まれているわけではなく、特に魚類やきのこ類が主な摂取源になります。

  • 鮭
  • さんま
  • さば・さば缶
  • いわし
  • うなぎ
  • 卵、特に卵黄
  • 干ししいたけ
  • まいたけ
  • きくらげ

毎日同じ食品を食べる必要はありません。魚を主菜にする日をつくったり、汁物や炒め物にきのこを加えたりするなど、日常の食事の中で取り入れていく方法がおすすめです。

妊活中の栄養はビタミンDだけで決まるものではありません。たんぱく質、葉酸、鉄などを含めて食事全体のバランスを考えることが大切です。

日光でもビタミンDは作られます

ビタミンDは食事から摂取できるだけでなく、皮膚に紫外線B波(UVB)が当たることでも体内で作られます。

ただし、皮膚で作られる量は、季節、地域、時間帯、天候、肌の露出、日焼け止めの使用などによって変わります。

特に、室内で過ごす時間が長い方や、日常的に紫外線対策をしている方、冬場などは、日光から得られるビタミンDが少なくなる可能性があります。

一方で、ビタミンDのために長時間の日光浴をして日焼けする必要はありません。食事や生活環境も含めて考えることが大切です。

ビタミンDサプリは妊活中に必要?

魚をほとんど食べない、屋外に出る時間が少ない、血液検査でビタミンD不足を指摘されたといった場合には、サプリメントが選択肢になることがあります。

ただし、ビタミンDは脂溶性ビタミンです。「たくさん飲んだ方が妊活に良い」というものではなく、過剰摂取を長く続けると高カルシウム血症などにつながる可能性があります。

複数のサプリを飲んでいる人は合計量を確認

妊活用サプリ、マルチビタミン、ビタミンD単体のサプリなどを一緒に飲んでいると、知らないうちに同じ成分を重複して摂取していることがあります。

商品名だけではなく、成分表示を見て「ビタミンDが何μg、または何IU含まれているか」を確認してみましょう。

高用量を自己判断で続けない

血液検査でビタミンD不足が確認された場合には、医師から通常の食事摂取基準を超える量を指示される場合もあります。

これは不足を補うための医学的な判断です。インターネットなどで紹介されている摂取量をそのまま自己判断で取り入れるのではなく、治療中・妊娠中・持病や服薬がある方は特に主治医へ相談してください。

ビタミンD不足は血液検査で確認できます

体内のビタミンDの状態を調べるときには、一般的に血液中の25(OH)D(25-ヒドロキシビタミンD)が指標として用いられます。

ただし、どの値から不足・欠乏と判断するかについては、目的や基準によって違いがあります。

そのため、検査結果の数字だけを見て自己判断するのではなく、検査を行った医療機関で説明を受けることが大切です。

検査について相談してもよいケース

  • 魚を食べる機会がかなり少ない
  • 日中ほとんど屋外に出ない
  • 一年を通して紫外線対策をしっかりしている
  • 以前にビタミンD不足を指摘されたことがある
  • 不妊治療中で、主治医から検査を勧められている
  • 複数のサプリメントを使用しており、適切な量が分からない

すべての妊活中の方にビタミンD検査が必須というわけではありません。気になる場合は、不妊治療を受けている医療機関などで相談してみましょう。

妊活中のビタミンDで大切なのは「不足を避ける」こと

ビタミンDは女性・男性の生殖機能との関係が研究されている栄養素ですが、ビタミンDだけで妊娠のしやすさが決まるわけではありません。

特定の栄養素だけに集中するより、まずは食事全体を整え、適度に屋外で過ごし、不足が疑われる場合には検査やサプリメントについて医師へ相談する、という順番で考えるとよいでしょう。

特に不妊治療中は、年齢、卵巣機能、精液所見、子宮の状態など、さまざまな要因を総合的に考える必要があります。サプリメントだけで治療方針を変更せず、主治医の治療と並行して生活習慣や栄養を整えていくことが大切です。

当院からひとこと

妊活中は、「ビタミンDも必要」「葉酸も必要」「鉄も足りないかもしれない」と、気にするものがどんどん増えてしまうことがあります。

すべてを完璧にする必要はありません。まずは普段の食事や生活を振り返り、不足が気になるものについて必要に応じて検査や主治医への相談を行うことが大切です。

サプリメントについて迷っている場合も、自己判断で量を増やす前に、現在飲んでいるものを一度整理してみましょう。

当院でよく受けるご相談

Q. 妊活中はビタミンDサプリを必ず飲んだ方がいいですか?

A. 全員に必須とは限りません。食事や日光からもビタミンDは得られます。不足が心配な方や検査で不足を指摘された方は、主治医と相談してサプリメントを検討するとよいでしょう。

Q. ビタミンDを飲めば着床率は上がりますか?

A. 血中ビタミンD濃度と体外受精の成績との関連を示した研究はありますが、サプリメントを飲むことで着床率が必ず上がるとは証明されていません。

Q. ビタミンDの血液検査は何を調べますか?

A. 一般的には血中の25(OH)Dを調べます。検査値の解釈や補充が必要かどうかについては、検査を受けた医療機関で確認しましょう。

Q. 妊活サプリとビタミンDサプリを一緒に飲んでも大丈夫ですか?

A. 妊活用サプリにもビタミンDが含まれている場合があります。成分表示を確認し、複数の商品を合わせた総量を確認してください。高用量になる場合は医師や薬剤師へ相談しましょう。

Q. 男性もビタミンDを意識した方がよいですか?

A. 男性のビタミンDと精子の運動性などとの関係も研究されています。ただし、ビタミンDだけで精液所見や妊娠結果が決まるわけではないため、食事・運動・睡眠・禁煙などを含めて整えることが大切です。

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📚参考文献

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

妊活中の栄養や体調管理について整理したい方へ

妊活中は、ビタミンDや葉酸、鉄など、「何をどのくらい意識すればよいのか」と迷うことも少なくありません。サプリメントだけに頼るのではなく、食事や睡眠、日々の体調も含めて無理なく整えていくことが大切です。

大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、不妊治療の状況や日頃の体調を伺いながら、妊活中の身体づくりやコンディション調整をサポートしています。

ビタミンDの血液検査やサプリメントの具体的な補充量については主治医への相談を基本としながら、病院での治療と並行して生活習慣や身体の状態も整えていきたい方は、お気軽にご相談ください🍀

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