2026年08月の投稿記事
妊活中の頭痛|薬をできるだけ使いたくない時の対処法
妊活中に頭痛がすると、
- 「鎮痛薬を飲んでも大丈夫?」
- 「もし妊娠していたらと思うと、できれば薬を飲みたくない」
- 「頭痛を我慢するしかないの?」
と悩まれる方は少なくありません。
特に、
- 排卵後
- 胚移植後
- 妊娠判定前
などは、「妊娠している可能性があるかもしれない」と考え、普段ならすぐに飲んでいた頭痛薬をためらうこともあると思います。
そんな時、薬以外の選択肢のひとつになるのが鍼灸です。
また、頭痛の種類によっては、おじぎをするように頭を下げる・軽く前屈することで、一時的に頭痛が軽くなることがあります。
今回は「妊活中の頭痛」について、
- 妊活中の頭痛薬との付き合い方
- 頭痛に対する鍼灸の効果
- 頭を下げると楽になる頭痛
- 薬を飲む前にできる応急処置
- 病院を受診した方がよい頭痛
を、医学的な根拠とともに解説します。

妊活中は頭痛薬を飲んではいけない?
まず大切なのは、
「妊活中だから頭痛薬は一切飲めない」というわけではありません。
妊娠中であっても、アセトアミノフェンは頭痛などの痛みに対する第一選択薬として広く使用されています。
一方で、鎮痛薬にはさまざまな種類があり、NSAIDsなど、妊娠週数によって使用に注意が必要な薬もあります。
そのため、妊活中や妊娠の可能性がある時期には、
- 市販薬を自己判断で何度も服用しない
- 「妊娠の可能性がある」と医師や薬剤師に伝える
- 使用できる薬や量を確認する
ことが大切です。
必要な薬まで無理に我慢する必要はありません。
ただ、
「できれば薬を飲む回数を減らしたい」
「まず薬以外の方法を試してみたい」
という方には、非薬物療法という選択肢があります。
そのひとつが鍼灸です。
頭痛に鍼灸は効果がある?
頭痛に対する鍼灸は、単に「昔から行われている」というだけではありません。
現在は、
- ランダム化比較試験
- システマティックレビュー
- Cochraneレビュー
などでも検討されています。
特に研究が多いのが、片頭痛と緊張型頭痛です。
片頭痛と鍼灸
Cochraneによる片頭痛のレビューでは、22試験・4,985人を対象に鍼治療の効果が検討されています。
通常治療のみの場合と比べ、鍼治療を加えた場合には、頭痛の頻度が半分以下になった人の割合が高かったことが報告されています。
Cochraneでは、一連の鍼治療は片頭痛の予防における選択肢のひとつになり得るとしています。
つまり、
- 片頭痛が何度も起こる
- 毎回鎮痛薬を服用している
- できるだけ薬の使用回数を減らしたい
という方にとって、鍼灸は検討できる方法のひとつです。
緊張型頭痛と鍼灸
もうひとつ多いのが、緊張型頭痛です。
例えば、
- 首や肩がこる
- 頭全体を締め付けられるように痛い
- 長時間のパソコンやスマートフォンで悪化する
- 疲れると頭が重くなる
といった頭痛です。
Cochraneレビューでは12試験・2,349人が検討され、通常ケアと比較して鍼治療を受けた群では、頭痛の頻度が50%以上減少した人が多かったことが報告されています。
すべての頭痛に鍼灸が効くわけではありませんが、
薬だけに頼らず、頭痛の頻度や程度を減らしていく選択肢のひとつ
として考えることができます。
妊活中だからこそ、頭痛も一緒に相談してください
妊活中は、不妊治療そのものだけでなく、さまざまな負担が重なる時期です。
例えば、
- 通院や採血、採卵、移植などによる負担
- 仕事と不妊治療の両立
- 睡眠不足
- 精神的な緊張
- 首や肩のこり
- 疲労
- ホルモン変化
などがあります。
そのため、妊活中には頭痛を感じる方も少なくありません。
それでも、
「妊活とは関係ないから」
「これくらいなら我慢しよう」
と、そのままにしてしまう方もいらっしゃいます。
しかし慢性的な頭痛は、
- 睡眠
- 食欲
- 集中力
- 仕事
- 日常生活
にも影響します。
妊活中の身体を整えるという意味でも、頭痛だけを単独で考えるのではなく、首肩の緊張や睡眠、疲労なども含めて身体全体をみていくことが大切です。
鍼灸では頭だけに鍼をするわけではありません。
頭痛の状態とともに、
- どこが痛むのか
- ズキズキするのか、締め付けられるのか
- 首肩の緊張
- 睡眠状態
- 疲労
- 月経周期
- 冷え
- ストレス
などを確認しながら施術を組み立てていきます。
妊活のために鍼灸を受けている方も、頭痛がある場合はぜひ一緒に相談してください。
「頭を下げると頭痛が楽になる」のはなぜ?
頭痛が起こった時、薬を飲む前に試せる簡単な方法があります。
椅子に座ったまま、おじぎをするようにゆっくり頭を下げてみてください。
人によっては、それだけで頭痛が少し軽くなることがあります。
実は、私たちの頭の中の圧力、つまり頭蓋内圧は姿勢によって変化します。
頭蓋内圧を実際に測定した研究では、
- 仰向け:約9.4mmHg
- 頭側を10度下げる:約14.3mmHg
- 頭側を20度下げる:約19mmHg
- 立位:約-2.4mmHg
となり、頭を低くすると頭蓋内圧が上がり、立つと低くなることが示されています。
つまり、
立つ・頭を高くする
↓
頭蓋内圧が低下する
一方で、
頭を低くする
↓
頭蓋内圧が上昇する
という生理的な変化があります。
ただし、この研究は、
「前屈すれば一般的な頭痛が治る」ことを証明した研究ではありません。
あくまでも、姿勢によって頭蓋内圧が変化することを示した研究です。
「立つと痛い・横になると楽」な頭痛
特に頭を下げることで楽になる可能性があるのが、姿勢によって変化する頭痛です。
例えば、
- 朝は比較的楽
- 起きている時間が長くなると頭痛がする
- 立っているとつらい
- 長く座っているのもしんどい
- 横になると楽になる
- おじぎをすると少し楽になる
といった特徴です。
国際頭痛学会のICHD-3では、低髄液圧に伴う頭痛は、立位や座位で悪化し、横になると改善することが多い「起立性頭痛」として知られています。
このタイプの頭痛では、髄液の圧や量が関係し、立っていることで痛みを感じる組織に牽引が加わることなどが頭痛の原因のひとつと考えられています。
そのため、
横になる
または
頭を低くする
ことで一時的に楽になる人がいます。
「頭痛がした時、なぜかおじぎをすると楽になる」
という場合は、偶然ではなく、姿勢による頭の中の圧変化が関係している可能性があります。
ただし、おじぎで楽になるからといって、低髄液圧症候群と判断できるわけではありません。
妊活中、薬を飲みたくない時の応急処置
妊活中で、
- 「今すぐ薬を飲むほどではない」
- 「妊娠している可能性があるので、まず薬以外の方法を試したい」
- 「少し休めば治りそうだけれど頭が痛い」
という時には、応急的に試してみてもよい方法があります。
頭を下げる方法
- 椅子に座る
- 肩の力を抜く
- おじぎをするように、ゆっくり頭を下げる
- 無理のない範囲で10~20秒ほど保つ
- 頭痛が少し楽になるか確認する
楽になる場合は、そのまま少し休んでください。
反対に、
- 頭痛が強くなる
- めまいがする
- 吐き気がする
- 気分が悪くなる
場合はすぐに中止してください。
これは、あくまでも一時的に症状が楽になる可能性がある応急処置です。
頭痛そのものの原因を治療する方法ではありません。
前かがみで悪化する頭痛もあります
ここはとても大切です。
すべての頭痛が、頭を下げることで楽になるわけではありません。
頭痛にはさまざまな原因があります。
例えば、
- 片頭痛
- 副鼻腔炎に伴う頭痛
- 首や頚椎に関連する頭痛
- その他の二次性頭痛
などでは、前かがみになることで痛みが強くなる場合があります。
そのため、
前屈して楽になる人だけが、応急的に利用する方法
と考えてください。
頭痛を繰り返している場合は、原因を確認することが重要です。
妊活中の頭痛に、鍼灸という選択肢
妊活中だからといって、必要な薬まで我慢する必要はありません。
一方で、
- できるだけ鎮痛薬を飲む回数を減らしたい
- 妊娠しているか分からない時期なので薬に慎重になっている
- 頭痛だけでなく肩こりもつらい
- 睡眠や疲労も一緒に整えたい
- 薬以外の方法も取り入れたい
という方には、鍼灸という選択肢があります。
妊娠中の鍼灸の安全性について行われたシステマティックレビューでも、適切に施術された場合、鍼灸との因果関係が考えられた有害事象は主に軽度から中等度で、重篤な有害事象はまれだったと報告されています。
ただし、
妊娠の可能性がある場合や妊娠が判明している場合は、必ず施術者に伝えることが大切です。
妊活中の頭痛も、我慢し続ける必要はありません。
こんな頭痛はセルフケアだけで済ませないでください
次のような頭痛の場合は、前屈や鍼灸だけで様子をみず、医療機関での確認を優先してください。
- 突然起こった、これまで経験したことのない激しい頭痛
- 急激に強くなった頭痛
- 手足のしびれや力が入りにくい
- ろれつが回りにくい
- 発熱を伴う
- 強い吐き気や嘔吐がある
- 意識がおかしい
- 頭痛の頻度が急に増えた
- 何日も頭痛が続いている
- 以前の頭痛とは明らかに性質が違う
妊娠が判明している方の強い頭痛についても、自己判断せず産婦人科へ相談してください。
まとめ|妊活中の頭痛は我慢するだけではありません
妊活中に頭痛がすると、
「薬を飲んでもいいのかな?」
と不安になる方は多いと思います。
まず知っておいていただきたいのは、妊活中や妊娠中だからといって、すべての鎮痛薬が使えないわけではないということです。
必要な時には、医師や薬剤師に相談して適切に使用してください。
一方で、
できるだけ薬の使用回数を減らしたい方には、鍼灸という非薬物療法があります。
片頭痛や緊張型頭痛に対する鍼灸には、ランダム化比較試験やCochraneレビューによる一定のエビデンスがあります。
また、
- 立つと頭痛がする
- おじぎをすると少し楽
- 横になると楽
というタイプの方では、姿勢による頭蓋内圧の変化が関係している可能性があります。
そんな時は、薬を飲む前の応急処置として、無理のない範囲で軽く頭を下げてみるのもひとつの方法です。
ただし、これはすべての頭痛に有効な方法ではありません。
頭痛を何度も繰り返す場合は、「いつものこと」と放置せず原因を確認しましょう。
妊活中の、
- 頭痛
- 首肩こり
- 睡眠の不調
- 疲労
- 冷え
- その他の身体の不調
も、妊活とは別のことと考えず、一緒にご相談ください。
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📚参考文献
- Petersen LG, et al. Postural influence on intracranial and cerebral perfusion pressure in ambulatory neurosurgical patients. Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol. 2016.
姿勢の変化によって頭蓋内圧がどのように変化するかについて参考にしました。 - International Headache Society|ICHD-3:Headache attributed to low cerebrospinal fluid pressure.
低髄液圧に伴う頭痛や、立位・座位で悪化する起立性頭痛の特徴について参考にしました。 - Linde K, et al. Acupuncture for the prevention of episodic migraine. Cochrane Database Syst Rev. 2016.
片頭痛の予防に対する鍼治療の有効性について参考にしました。 - Linde K, et al. Acupuncture for the prevention of tension-type headache. Cochrane Database Syst Rev. 2016.
緊張型頭痛の予防に対する鍼治療の有効性について参考にしました。
- Park J, et al. The safety of acupuncture during pregnancy: a systematic review. Acupunct Med. 2014.
妊娠中の鍼治療に伴う有害事象や安全性について参考にしました。 - NHS|Headaches in pregnancy.
妊娠中の頭痛と鎮痛薬の使用について参考にしました。 - American College of Obstetricians and Gynecologists(ACOG)|Headaches and Pregnancy.
妊娠中に起こる頭痛の考え方や治療について参考にしました。 - American College of Obstetricians and Gynecologists(ACOG)|Acetaminophen and Pregnancy.
妊娠中のアセトアミノフェン使用について参考にしました。
この記事の監修者

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
妊活中の頭痛も、一緒にご相談ください
妊活中は、「妊娠している可能性があるかもしれない」と考えて、頭痛薬を飲むことに不安を感じることもあると思います。
頭痛を繰り返している方や、首・肩のこり、睡眠不足、疲労なども気になっている方は、無理に我慢せずご相談ください。
大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活中のお身体の状態を確認しながら、頭痛や首肩の緊張なども含めて施術を行っています。
「できるだけ薬の使用回数を減らしたい」「妊活のケアと一緒に身体の不調も整えたい」という方も、お気軽にご相談ください🍀
自律神経を整える方法|手足の汗・冷え・睡眠が気になる方へ
「しっかり寝たはずなのに疲れが取れない」
「緊張しやすく、なかなかリラックスできない」
「手のひらや足の裏に汗をかきやすい」
「身体は暑いのに、手足だけ冷える」
こうした不調が続くと、「自律神経が乱れているのかな?」と感じる方も多いのではないでしょうか。
自律神経は、心拍や血圧、呼吸、消化、発汗、体温調節など、私たちが意識しなくても身体の状態を調節している神経です。
そのため、自律神経の働きがうまく切り替わりにくくなると、睡眠や疲労感だけではなく、汗・冷え・動悸・胃腸の不調など、さまざまな身体の変化として感じることがあります。
では、自律神経を整えるために、日常生活ではどのようなことができるのでしょうか。
今回は、毎日取り入れやすい入浴を中心に、冷水刺激や温冷交代浴について、研究で分かっていることと、まだ分かっていないことを分けながら解説します。

自律神経とは?「交感神経」と「副交感神経」の切り替えが大切
自律神経には、大きく分けて「交感神経」と「副交感神経」があります。
交感神経は、仕事や運動をしているとき、緊張しているときなど、身体を活動させる場面で働きやすい神経です。
一方、副交感神経は、休息するときや睡眠時、リラックスしているときなどに働きやすくなります。
ここで大切なのは、「交感神経は悪い、副交感神経は良い」ということではないという点です。
日中に活動するためには交感神経が必要ですし、夜に身体を休ませるためには副交感神経が必要です。
つまり、自律神経を整えるとは、単純に副交感神経だけを高めることではありません。
その時々の状況に応じて、交感神経と副交感神経が適切に切り替わる状態を保つことが大切です。
手のひら・足の裏の汗も自律神経と関係しています
意外と知られていませんが、発汗も自律神経によって調節されています。
特に手のひらや足の裏は、暑いときだけでなく、緊張や不安、精神的なストレスなどによっても汗が増えやすい部位です。
日本皮膚科学会の「原発性局所多汗症診療ガイドライン2023年改訂版」では、手掌・足底・腋窩・頭部や顔面などに、温熱や精神的負荷によって大量の発汗が起こり、日常生活に支障をきたす状態を原発性局所多汗症としています。
例えば、次のような症状がみられることがあります。
- 緊張すると手のひらが急に湿る
- 靴下が濡れるほど足裏に汗をかく
- 手足は冷たいのに汗をかいている
- 人前に出ると手汗が増える
- ストレスを感じると発汗が強くなる
このような場合には、自律神経、特に交感神経の働きが関係している可能性があります。
ただし「手足の汗=自律神経の乱れ」とは限りません
ここは非常に重要です。
手足の汗が多いからといって、すべてを「自律神経の乱れ」で説明することはできません。
多汗症には、原因が明確ではない原発性のものだけでなく、甲状腺機能亢進症などの内分泌・代謝疾患、感染症、神経疾患、薬剤などに伴う続発性多汗症もあります。
日本皮膚科学会のガイドラインでも、こうした原因を区別して考える必要性が示されています。
汗の量が非常に多い、急に発汗が増えた、夜間にも大量に汗をかくなどの場合には、単に「自律神経の問題」と判断せず、医療機関で相談することも大切です。
自律神経を整えるために、まず見直したいこと
自律神経は、何か一つの方法を行えば、すぐに「正常になる」という単純な仕組みではありません。
睡眠のリズム、活動量、食事、ストレス、呼吸、温度環境など、さまざまな要因から影響を受けています。
そのため、まず基本となるのは、毎日の生活の中で「活動」と「休息」のメリハリをつくることです。
特に取り入れやすい方法の一つが、ゆっくりとした呼吸です。
ゆっくりした呼吸と心拍変動(HRV)を調べたシステマティックレビュー・メタ解析では、副交感神経活動と関連するHRV指標が高まることが報告されています。
そして、もう一つ日常生活に取り入れやすいのが、毎日の入浴です。
入浴は自律神経を整える習慣として取り入れやすい
「お風呂に入るとホッとする」と感じる方は多いのではないでしょうか。
入浴すると、温熱刺激や水圧などによって、血流や心拍、体温などにさまざまな変化が起こります。
温浴と自律神経との関係についても研究されており、温浴を繰り返した研究では、安静時の交感神経活動や心拍数が低下したことが報告されています。
ただし、「熱いお湯に入れば入るほど自律神経に良い」というわけではありません。
熱すぎるお湯は身体にとって強い刺激となり、心拍や血圧にも影響します。
大切なのは、強い刺激を我慢することではなく、心地よく身体を温め、休息へ切り替える時間として入浴を利用することです。
お風呂やシャワーの最後に「足へ水を約10秒」
自宅で簡単に行える方法として、お風呂やシャワーで身体を温めたあと、最後に足へ短時間だけ水をかけるという方法があります。
やり方はシンプルです。
普段通りお風呂やシャワーで身体を温めたあと、水に切り替えて、足先からふくらはぎあたりまで約10秒を目安にかけます。
いきなり頭や胸などへ冷たい水を浴びる必要はありません。
まずは足先など身体の一部から、無理のない範囲で行いましょう。
なぜ「温→冷」なのでしょうか?
私たちの身体は、周囲の温度変化に応じて、血管や心拍などを調節しています。
温かい刺激と冷たい刺激では身体の反応が異なり、その調節には自律神経も関与しています。
そのため、「温める → 短時間の冷刺激」という温度変化を、日常のセルフケアに利用する考え方があります。
ただし、ここで誤解しないことが大切です。
「足に10秒水をかければ自律神経が整う」と証明されたわけではありません
現在の研究では、「お風呂の最後に、足へ水を10秒かける」という方法そのものによって、自律神経が整うことを直接証明した研究は確認できません。
したがって、
「10秒で自律神経が改善する」
「10秒で副交感神経が優位になる」
と断定するのは適切ではありません。
あくまで、研究されている冷水刺激や温冷刺激の考え方を、家庭で負担の少ない形にした簡易的なセルフケアと捉えてください。
冷水刺激と自律神経について研究で分かっていること
冷水に身体を浸す「冷水浴(Cold Water Immersion:CWI)」については、自律神経への影響を調べた研究があります。
2024年に発表されたシステマティックレビュー・メタ解析では、冷水刺激後に心拍変動(HRV)の複数の指標が変化し、冷刺激後の副交感神経活動が高まる方向の変化が報告されました。
さらに2025年のシステマティックレビューでは、運動後に冷水浴を行った12研究すべてで副交感神経の再活性化が報告され、6研究では受動的な休息と比較して統計学的に有意な差が認められています。
冷水を浴びた瞬間からリラックスするわけではありません
ここも重要なポイントです。
「冷水=副交感神経を高める刺激」と単純に考えるのは正確ではありません。
急な冷刺激そのものは身体にとってストレス刺激となり、血管収縮や血圧上昇など、交感神経系の反応を引き起こすことがあります。
研究で報告されているのは、主に冷水浴を行った後の回復期に、副交感神経の再活性化がみられるという現象です。
そのため、「冷たい水を浴びれば、その瞬間に副交感神経が優位になる」という説明は正しくありません。
もっとしっかり行う方法「温冷交代浴」とは?
温かい水と冷たい水を交互に利用する方法を、温冷交代浴(Contrast Water Therapy:CWT)と呼びます。
温冷交代浴については、主にスポーツ後の疲労や身体の回復を目的として研究されています。
実際の研究では、一例として、
38℃の温水に1分
↓
15℃の冷水に1分
↓
再び温水へ
というように、温水と冷水を1分ずつ交互に行う方法が用いられています。
この研究では、6分・12分・18分の温冷交代浴が比較されました。
別のレビューでも、温冷交代浴は温水と冷水をほぼ同程度の時間、約1分ずつ交互に行い、全体で15分程度までの方法が研究されています。
38℃と15℃を家庭で必ず再現する必要はありません
この温度と時間は、あくまで研究条件の一例です。
「15℃まで水を冷たくしなければ意味がない」ということではありません。
また、これらの研究は主に運動後の身体回復を目的としたもので、一般の方の自律神経の乱れを治療するための研究ではありません。
この点は明確に区別しておく必要があります。
冷たい水は「冷たいほど効果的」ではありません
冷水刺激では、身体が急激な温度変化に反応します。
冷刺激に関するメタ解析でも、心拍や血圧、自律神経指標の変化が確認されており、その反応には個人差があることが示されています。
そのため、強い冷たさを我慢する、いきなり全身に冷水をかける、長時間冷水に入り続ける、といった方法を行う必要はありません。
家庭で試すのであれば、まずは足先から短時間、無理のない範囲で十分です。
手足の汗・冷え・眠りなどが気になるときは、症状を一つだけで見ない
「手汗があるから自律神経が悪い」
「冷えがあるから交感神経が優位」
というように、一つの症状だけから自律神経の状態を決めつけることはできません。
身体の状態を見るときには、睡眠、疲労、発汗、冷え、胃腸の状態、緊張のしやすさ、生活リズムなどを総合して考えることが大切です。
特に手足の多汗については、原発性局所多汗症など、治療の対象になる疾患もあります。
日本皮膚科学会では、手掌多汗症を含む原発性局所多汗症について診療ガイドラインを公表しています。
汗の量が多く日常生活に困っている場合は、「自律神経を整えれば治る」と考えるのではなく、皮膚科などで一度相談することも選択肢です。
自律神経を整える方法は「強い刺激」より「毎日の習慣」
自律神経を整えたいと考えると、何か特別な方法を探したくなるかもしれません。
しかし、自律神経は毎日の生活と深く関わっています。
睡眠、呼吸、身体活動、食事、ストレス、入浴などを一つずつ見直し、活動する時間と休息する時間を身体に分かりやすくつくることが基本です。
お風呂も、そのために使いやすい時間の一つです。
まずは身体をゆっくり温める。
そして、冷水刺激を試してみたい方は、お風呂やシャワーの最後に、足先からふくらはぎへ約10秒。
無理なく続けられる範囲から始めてみてください。
冷たさを我慢することが目的ではありません。
毎日の入浴時間を、自分の身体の状態に気づき、休息へ切り替えていく時間として活用することが大切です。
自律神経の不調が気になる方へ
疲れが抜けない、眠りが浅い、緊張しやすい、手足に汗をかきやすい、冷えを感じる――。
このような症状には、自律神経だけではなく、生活習慣、ホルモン、身体の緊張、血流など、さまざまな要因が関係していることがあります。
宇都宮鍼灸良導絡院では、一つの症状だけを見るのではなく、現在のお身体の状態や生活習慣なども確認しながら施術を行っています。
「病院に行くほどではないけれど、なんとなく調子が悪い」
「自分ではうまく休めていない気がする」
「自律神経の状態が気になる」
そのようなときも、お気軽にご相談ください。
まとめ|自律神経を整えるために、できることから始めましょう
自律神経を整えるために大切なのは、交感神経を悪者にしたり、副交感神経だけを高めたりすることではありません。
活動と休息を、その時々に合わせて切り替えられる身体の状態をつくることが大切です。
入浴は、毎日の生活の中で取り入れやすいセルフケアの一つです。
温度刺激を取り入れたい方は、お風呂やシャワーの最後に、足へ短時間水をかけるところから始めてもよいでしょう。
より本格的な方法として「温冷交代浴」も研究されていますが、研究条件をそのまま家庭で再現する必要はありません。
無理をせず、毎日続けられることから。
自分の身体の変化に気づくことも、自律神経を整える第一歩です。
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📚参考文献
- 日本皮膚科学会「原発性局所多汗症診療ガイドライン2023年改訂版」
手掌・足底などにみられる原発性局所多汗症の特徴や診断、続発性多汗症との鑑別について参考にしました。 - Jdidi H, et al. The effects of cold exposure (cold water immersion, whole- and partial-body cryostimulation) on cardiovascular and cardiac autonomic control responses in healthy individuals: A systematic review, meta-analysis and meta-regression. 2024.
冷水浴などの冷刺激が、心拍変動や心血管系、自律神経活動に与える影響について参考にしました。 - Galvez-Rodriguez C, et al. Cold Water Immersion, Heart Rate Variability and Post-Exercise Recovery: A Systematic Review. 2025.
運動後の冷水浴による心拍変動の変化や、副交感神経の再活性化について参考にしました。 - Versey NG, et al. Effect of contrast water therapy duration on recovery of running performance. 2012.
温水と冷水を交互に用いる温冷交代浴の方法や、実際の研究で用いられた温度・時間について参考にしました。 - Bieuzen F, et al. Contrast Water Therapy and Exercise Induced Muscle Damage: A Systematic Review and Meta-Analysis. 2013.
温冷交代浴の方法や、運動後の疲労・身体回復に対する研究結果について参考にしました。 - Cui J, et al. Repeated warm water baths decrease sympathetic activity in humans. 2022.
繰り返しの温浴が安静時の交感神経活動や心拍数に与える影響について参考にしました。
この記事の監修者

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
自律神経の不調が気になる方へ
疲れが抜けない、眠りが浅い、緊張しやすい、手足の冷えや汗が気になるなど、身体の不調は一つの原因だけで起こっているとは限りません。
大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、一つの症状だけを見るのではなく、お身体の状態や生活習慣なども確認しながら、一人ひとりに合わせた施術を行っています。
入浴や呼吸などのセルフケアを続けても不調が気になる方や、「自分ではうまく休めていない気がする」という方も、お気軽にご相談ください🍀
43歳 低AMH(0.01)初期胚移植で陽性反応
今回、Mさん(43歳)はAMH0.01 と非常に低く、卵胞が育ちにくく、採卵しても空胞となることが多い状態でした。
採卵を重ねて初期胚1個を凍結し、凍結融解初期胚移植で陽性反応を確認。その後はマタニティ鍼灸で妊娠維持をサポートし、妊娠10週を迎えられました。
患者さん情報
- 来院の動機:不妊症
- 鍼灸の経験:あり(以前、他の鍼灸院を利用していた)
- 体調:ふつう
- 体質:肩こり、冷え性(足腰)、足のむくみと重さ、頻尿、疲れやすい、後頭部のこり、頭痛、膝が疲れやすい
- 睡眠:睡眠時間は平均6~7時間(就寝1時~起床7時)
- 生理:順調(だいたい25日周期)、生理痛はなし、経血の状態は赤色~暗赤色
- ご主人:56歳
- 服用しているサプリ・薬:プレマリン、ニュートリライト、マルチビタミン、ビタミンD、DHA、カルマグ、プロバイオティクス
- 妊活のために行っていたセルフケア:ウォーキング、ホットヨガ
4年の不妊期間 AMH0.01での採卵
Mさんが宇都宮鍼灸良導絡院にお越しになったのは、2025年7月でした。
それまでの経過として、4年の不妊期間があり、不妊治療専門クリニックで体外受精を受けておられました。
クリニックの検査ではAMH0.01と低く、卵胞がなかなか育たないことや、採卵しても空胞となることが多く、卵子をとること自体が難しい状況が続いていました。
また、2023年には一度着床しましたが、妊娠6週で流産を経験されていました。
こうした経過から、これからの採卵に向けて体を整えたいと、当院での鍼灸をご希望されました。
採卵で初期胚1個を凍結、移植へ
当院で鍼灸を始められた頃は、ちょうど移植を予定されている周期でした。
初回来院の前日に採卵を行い、初期胚1個を新鮮胚移植する予定でした。
これまでは採卵後に胚を凍結していましたが、今回は内膜の状態が良かったため、新鮮胚移植を予定されていました。
しかし、後日お越しになった際、「今回は移植できなかった」とご報告がありました。
その後、再び採卵周期へ進まれました。
採卵に向けて鍼灸では、卵巣の血流促進を図り、卵胞の成長をサポートする施術を行いました。
その他にも、Mさんは足のむくみや重さ、腰から足にかけての冷え、疲れやすさ、首肩や後頭部のこり、頭痛、膝の痛みなど、さまざまな体の不調を抱えていたため、不調に応じたツボを使い、体調を整えながら、妊娠しやすい体づくりをサポートしました。
また、お灸の熱さに敏感だったため、施術中はその都度熱さを確認しながら、無理のない刺激で施灸しました。
迎えた採卵では、初期胚1個を無事凍結することができ、次は移植へ進むことになりました。
初期胚移植で陽性反応、妊娠10週へ
移植周期では、凍結していた初期胚1個を融解して移植されました。
移植当日の子宮内膜は7.7ミリでした。
移植に合わせて鍼灸とレーザーを行い、着床の誘導を図る施術を行いました。
迎えたET13の判定では、陽性反応が確認されました。
しかし、hCG値は84で、医師からは2週間後に再判定するよう説明がありました。
以前に妊娠6週で流産を経験されていたこともあり、次の判定まで不安な日々を過ごされていました。
そして、2週間後の再判定では、hCG値は2700まで上昇し、無事に胎嚢を確認することができました。
胎嚢確認後はマタニティ鍼灸へ切り替え、妊娠維持を目的とした施術を行いました。
鍼灸とレーザーで妊娠維持を目的とした施術を行いながら、その時々の体調に合わせたケアを続けました。
その後、妊娠10週を迎えたところで、当院の鍼灸を一旦お休みされることになりました。
Mさん、本当におめでとうございます。
なかなか採卵が思うように進まないことが多かったと思います。それでも治療を続けてこられ、凍結できた初期胚から妊娠10週を迎えられたことを大変うれしく思います。
無事ご出産されることをスタッフ一同願っております。
また何かお困りのことがございましたらいつでもサポートさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
Mさん妊娠お喜びの声
妊活中の冷え性改善のため、AMH数値がかなり低く、卵子の質を少しでも上げたいと思い通院をしました。
体外受精(顕微授精)
(該当するところにOをつけてください。複数可)
レーザー・温活・食養生(ダイエット)・サプリメント
施術後はポカポカし血流が良くなることを実感できました。
首や肩こりも酷かったのですが、とてもスッキリとしました。
その日はとってもぐっすり眠ることが出来たので、週1〜週2で通いました。
生活リズムの改善にも良かったと思います。
・12時までに就寝
・足の湯たんぽで常にあたためる
・サプリメント、ファスティング(採卵前)の腸内環境の改善
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
44歳 流産を乗り越え3年の妊活 PGT-Aクリア胚移植で出産
32歳 PCOS・黄体機能不全 人工授精で妊娠、23週になりました
妊活・不妊鍼灸のことなら大阪都島の宇都宮鍼灸良導絡院へ。土日祝も営業。平日21時まで営業。ご予約はこちら
夏の妊活は休まない方がいい?生児獲得率と季節の研究から考える秋に向けた身体づくり
猛暑の今こそ妊活の身体づくり|夏を「お休み期間」にしない理由【研究データあり】
「暑くて身体がしんどいから、妊活は少しお休みしようかな」
「外に出るのも億劫だから、夏の間はお休みしよう」
「秋になってから採卵や移植を再開しよう。秋からがんばろう」
猛暑が続く夏は、このように考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、暑さで疲れやすい、食欲が落ちる、眠りが浅いなど、夏は身体のコンディションが崩れやすい時期です。
しかし、妊活まで夏休みにする必要はないと思います。
むしろ、秋の採卵や移植を考えている方にとって、夏は「何もしない時期」ではなく、これからの妊活に向けて身体を整える期間として活用することができます。

夏に採卵した卵子は、生児獲得のオッズが30%高かったという研究も
2023年に『Human Reproduction』に掲載された研究では、凍結胚移植3,659周期について、採卵した季節とその後の妊娠・出産との関連が調べられました。
その結果、
夏に採卵した卵子から作られた胚を凍結胚移植した場合、秋に採卵した卵子と比較して、生児獲得のオッズが30%高かった
と報告されています。
オッズ比は1.30(95%信頼区間1.04~1.62)でした。
また同研究では、採卵日の太陽光の時間が長い群でも、生児獲得のオッズが高いという関連がみられました。
ただし、ここで大切なのは、
「夏に採卵すれば妊娠しやすくなる」と証明されたわけではない
ということです。
この研究は後ろ向き観察研究であり、季節以外の生活習慣や環境因子など、すべての要因を調整できているわけではありません。研究者自身も、因果関係は証明できないとしています。
つまり、
「暑いから妊活には不利」「夏は妊活を休んだ方がいい」と単純に考える必要はない
という一つの参考データとして捉えるのがよいでしょう。
夏バテした身体のまま、妊活を頑張っていませんか?
妊活中は、どうしても
- 「卵子の数」
- 「AMH」
- 「内膜の厚さ」
- 「胚のグレード」
などに意識が集中しがちです。
でも、毎日の身体にはこんな不調がありませんか?
- 冷房で身体が冷える
- 肩こり・首こりがつらい
- 頭痛が増えた
- 疲れがなかなか抜けない
- 夜ぐっすり眠れない
- 食欲が落ちている
- むくみやすい
- 妊活のことを考えてストレスが強くなっている
「私、これある」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
妊活中だからといって、こうした不調を我慢する必要はありません。
特に睡眠については、ARTを受ける女性を対象とした研究でも、睡眠の質と治療成績との関連が報告されています。ただし、睡眠だけで妊娠結果が決まるわけではなく、年齢や治療内容など多くの要因が関係します。
秋に採卵・移植を考えているなら、夏から身体を整える
秋になってから、
「さあ、採卵だから身体を整えよう」
「移植が決まったから何か始めよう」
と慌てる必要はありません。
夏のうちから、
眠る・食べる・休む・動く
といった基本的な生活を見直し、身体の不調をため込まないことも、妊活を続けていくうえでは大切です。
日本のART患者を対象とした前向き研究でも、睡眠を含む生活習慣やQOLとART成績との関連が検討されており、妊活では治療だけでなく日常生活を含めて考える必要性が示されています。
「妊活のことと一緒に相談していいんだ」と思ってください
「鍼灸院には、どんなことを相談したらいいの?」
と聞かれることがあります。
妊活だけでなく、
冷えも、肩こりも、頭痛も、眠りのお悩みも、疲れも、一緒にご相談ください。
当院では、不妊治療専門クリニックでの治療と並行しながら、その日の身体の状態を確認し、一人ひとりに合わせて施術を行います。
病院では採卵や移植などの生殖医療を受けながら、鍼灸では妊活を続ける身体全体のコンディションを整えていく。
そのように役割を分けて考えるのがおすすめです。
なお、鍼灸そのものがIVFの生児獲得率を高めるかについては研究結果が一致しておらず、2025年の解析でも、生児獲得率について明確な上乗せ効果は確認されていません。
そのため当院でも、「鍼灸をすれば妊娠できる」という考え方ではなく、妊活中の身体の不調やコンディションを整えるためのサポートとして施術を行っています。
猛暑だからこそ、秋への準備を
夏は暑いから、妊活をお休みする。
それも一つの選択です。
しかし、
「暑い時期を、秋に向けて身体を整える期間にする」
という選択肢もあります。
年齢を変えることはできません。
採卵結果を事前に決めることもできません。
でも、
今感じている身体の不調に向き合うことはできます。
「夏バテで身体がしんどい」
「秋に採卵を予定している」
「次の移植までに何かしておきたい」
「妊活と一緒に肩こりや冷えも相談したい」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
夏を味方に、秋の妊活へ。
宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活のお悩みと身体の不調を一緒に伺いながら、一人ひとりに合わせた鍼灸でサポートしています。
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📚参考文献
この記事では、採卵時期と凍結胚移植後の生児獲得率との関連、睡眠とIVF・胚移植成績との関連、生活習慣やQOLとART成績との関連について、以下の研究を参考にしています。
- Leathersich SJ, et al. Season at the time of oocyte collection and frozen embryo transfer outcomes. Human Reproduction. 2023;38(9):1714-1722.
採卵した季節や日照時間と、その後の凍結胚移植における生児獲得との関連について参考にしました。 - Liu Z, et al. The impact of sleep on in vitro fertilization embryo transfer outcomes: a prospective study. Fertility and Sterility. 2023;119(1):47-55.
IVF・胚移植を受ける女性の睡眠の質と、臨床妊娠や生児獲得などの治療成績との関連について参考にしました。 - Urata Y, et al. Lifestyle and fertility-specific quality of life affect reproductive outcomes in couples undergoing in vitro fertilization. Frontiers in Endocrinology. 2024;15:1346084.
日本でARTを受ける女性を対象に、睡眠・食事・運動などの生活習慣や妊活に関連するQOLとART成績との関連を検討した研究として参考にしました。
この記事の監修者

院長:宇都宮 泰子 (うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
夏の不調も、妊活のお悩みと一緒にご相談ください
「夏バテで疲れが抜けない」「冷房で身体が冷える」「眠りが浅い」「秋の採卵や移植に向けて身体を整えておきたい」など、妊活中は治療のことだけでなく、日々の身体の不調が気になることもあります。
大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、不妊治療専門クリニックでの治療内容や月経周期を確認しながら、冷え・肩こり・疲れ・睡眠など、その日の身体の状態に合わせて施術を行っています。
「こんなことも妊活と一緒に相談していいのかな?」というお悩みも、どうぞお気軽にお聞かせください。夏を無理に頑張る時期にするのではなく、これからの妊活に向けて身体を整える期間として、一緒にサポートしていきます🍀
お盆期間中の営業について
お盆期間中の営業について
お盆期間中も通常通り営業いたします。
営業時間のみ一部変更がございますので、ご来院の際は下記をご確認ください。
【8月10日(月)】
19:30まで営業
【8月11日(火・祝)】
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【8月12日(水)・8月14日(金)】
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【8月15日(土)・8月16日(日)】
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お盆期間中もご予約を承っております。
皆さまのご来院をお待ちしております。
不妊治療中こそ、肩こりや腰痛を放置しないで|痛みと自律神経、妊活のコンディション
不妊治療中の患者さまとお話ししていると、
「肩こりは昔からなので」
「腰は痛いけれど、いつものことです」
「妊活とは関係ないと思っていました」
という言葉をよく耳にします。
採卵、移植、ホルモン値、卵子の状態、子宮内膜……。
不妊治療をしていると、どうしても「妊娠に直接関係しそうなこと」が優先されます。
そのため、肩こりや腰痛、頭痛、身体のだるさなどは、
「これくらい我慢できるから」
と後回しになりがちです。
でも私たちは、妊活中だからこそ、こうした痛みを放置してほしくないと考えています。

痛みがあること自体が、身体へのストレスになります
肩や腰が痛い。
ただそれだけのように思えるかもしれません。
しかし「痛み」は、その場所だけで起こっている問題ではありません。
痛みの情報は神経を介して脳へ伝えられ、それに対して身体はさまざまな反応を起こします。
慢性的な筋骨格系の痛みがある人では、健康な人と比較して心拍変動が低下する傾向があり、交感神経と副交感神経を含む自律神経調節の変化がみられることが、システマティックレビューでも報告されています。近年のメタ解析でも、慢性筋骨格痛では副交感神経系の働きの低下など、自律神経バランスの変化が確認されています。
ここで大切なのは、
「肩こりがある=必ず交感神経優位」
と単純に考えないことです。
痛みと自律神経は相互に関係しており、個人差もあります。
ただ、毎日「痛い」「つらい」と感じ続けている状態を、身体にとって何の負担もない状態とは考えにくいのです。
痛みを我慢していると、イライラしやすくなることも
痛みが続いている日は、
いつもなら気にならないことでイライラしたり、
仕事に集中できなかったり、
家に帰ると何もしたくなくなったり。
そんな経験はないでしょうか。
腰痛は身体を動かしにくくするだけでなく、生活の質や精神的な健康にも影響することが知られています。WHOも、慢性腰痛について身体面だけではなく、心理的・社会的要因を含めて考えることの重要性を示しています。
まして不妊治療中は、
「今回の採卵はどうだろう」
「胚盤胞になっているかな」
「移植したけれど結果が怖い」
「また次の治療を考えないといけない」
と、普段より心理的な負担が増えやすい時期です。
そこに慢性的な肩こりや腰痛まで加わっていれば、身体にも心にも余裕がなくなって当然だと思うのです。
私たちが考える「妊活のパフォーマンス」
ここでいう「妊活のパフォーマンス」とは、
肩こりを治せば妊娠率が上がる、という意味ではありません。
そうした直接的な関係を証明した十分な研究はありません。
私たちが考えているのは、もっと日常的な部分です。
よく眠れる。
朝起きたときに身体が楽。
仕事に集中できる。
食事を整える余裕がある。
治療について落ち着いて考えられる。
休日に少し外へ出ようと思える。
こうした状態も、長い不妊治療を続けていくうえでは、とても大切な「妊活のコンディション」だと思っています。
痛みを抱えながら頑張るより、
痛みという余計なストレスを一つ減らしてあげる。
それも身体づくりの一つです。
「これくらいの肩こり」で鍼灸を受けてもいい
もちろんです。
むしろ鍼灸が得意としている分野の一つが、肩や首、腰などの筋骨格系の痛みです。
慢性的な首の痛みに対する鍼治療を調べた2024年のシステマティックレビューでは、治療後の痛みや機能への効果が報告されています。一方で、偽鍼との比較では差が明確でない項目もあり、効果を過大に表現することはできません。
またWHOの慢性腰痛ガイドラインでも、鍼治療を含む「needling therapies」が非外科的治療の評価対象として取り上げられています。
当院でも、不妊治療中だからといって、お腹や骨盤まわりだけを診るわけではありません。
肩がつらければ肩を。
腰がつらければ腰を。
眠れなければ睡眠の状態を。
その日の身体全体を確認して施術していきます。
妊活中だからこそ「我慢しない」
不妊治療では、
「これくらい我慢しよう」
という場面がとても多くなります。
注射も、採血も、通院も、待ち時間も。
だからせめて、改善できる身体の痛みまで我慢する必要はないと思うのです。
肩こりも、腰痛も、頭痛も、
妊娠とは関係ないから後回し
ではなく、
今の自分の身体から出ているサインの一つ
として見てみてください。
身体が楽になること。
それ自体が、不妊治療を続けるための大切な身体づくりだと、私たちは考えています。
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この記事の監修者

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
肩こりや腰痛も、妊活中の体調管理の一つです
不妊治療中は、採卵や移植、検査結果のことが優先され、肩こりや腰痛、頭痛などは「これくらいなら我慢できる」と後回しになりがちです。
しかし、痛みや身体の緊張が続くと、眠りにくい、疲れが取れない、気持ちに余裕がなくなるなど、日々のコンディションに影響することがあります。
大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、不妊治療の段階や月経周期を確認しながら、お腹や骨盤まわりだけでなく、首肩こり、腰痛、頭痛、冷え、睡眠など、その日に感じている全身の不調もあわせて施術しています。
「妊活と関係がない症状だから」と我慢せず、今の身体について気になることがあれば、お気軽にご相談ください🍀
43歳 都島区からお越しのMさんが妊娠されました。
大阪市都島区からお越しのMさん(43歳)が鍼灸で身体を整え、自然妊娠されました。
Mさんが宇都宮鍼灸良導絡院へ初めてお越しになったのは、2017年10月です。
Mさんのお悩み
Mさんは当初、妊活を目的として来院されたのではなく、子宮筋腫や子宮腺筋症などの婦人科疾患についてご相談いただきました。
また、婦人科のお悩みだけでなく、次のような全身の不調も抱えていらっしゃいました。
- 肩こり
- 腰痛
- 頭痛
そこで当院では、婦人科疾患に配慮した施術とともに、肩こりや腰痛、頭痛などの不定愁訴にも対応しながら、全身の状態を整える施術を行っていきました。
良導絡とは
Mさんが受けていたのは、院長による良導絡鍼灸です。
良導絡では、皮膚の電気抵抗を測定し、その数値をもとに自律神経のバランスや身体の状態を確認します。
測定結果だけで判断するのではなく、その日の体調や症状、生活状況なども詳しく伺いながら、一人ひとりに合わせて施術内容を組み立てていきます。
Mさんの場合も、良導絡測定の結果を参考にしながら、婦人科のお悩みに加え、肩こりや腰痛、頭痛などの不定愁訴に合わせた施術を続けました。
全身の状態を整えながら、その後自然妊娠へ
Mさんは妊活を目的として通院されていたわけではありませんが、継続して身体のケアを行うなかで、その後、自然妊娠に至りました。
妊娠には年齢やホルモン、婦人科疾患、生活習慣など、さまざまな要因が関係するため、鍼灸施術だけが妊娠につながったとは言い切れません。
しかし、肩こりや腰痛、頭痛、睡眠の乱れ、疲労感などの不調を抱えたままでは、日常生活そのものが負担になってしまうことがあります。
当院では、妊活中の方に対しても、妊娠だけを目的にするのではなく、現在感じている身体の不調や自律神経のバランスにも目を向けながら、無理なく身体を整えていくことを大切にしています。
Mさん(43歳)妊娠お喜びの声
▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
子宮筋腫 腺筋症 生理痛 耳鳴り 頭痛
▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
自然妊娠
▢ 治療を受けていただいた感想をお聞かせください
初めの来院目的は婦人科系の症状で伺いましたが、その後、結婚、妊娠できました。通院を重ねるごとに生理が変わり、生理痛もかなり楽になりました。毎回症状をみて、治療して下さるのが良かったです。
▢ 同じように悩まれている方へアドバイスやメッセージがあればお願いいたします。
初めて来た時の帰りに「前向きになれますよ」と声かけしてくださり、通って良かったと思います。一人で心配するより、体調も良くなり前向きになれます。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
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29歳 不育症 流産を乗り越えて胚盤胞移植で妊娠15週へ
今回、Sさん(29歳)は3年の不妊期間があり、以前には稽留流産を経験されていました。
次の採卵・移植に向けて体を整えたいと、当院で鍼灸を始められました。
採卵では2個の胚盤胞(4AB)を凍結し、自然周期での胚盤胞移植で陽性反応を確認されました。流産への不安を抱えながらもマタニティ鍼灸を続け、順調に妊娠15週を迎えられました。
患者さん情報
- 来院の動機:不妊症
- 鍼灸の経験:なし
- 体調:良好
- 体質:肩こり、冷え性、便秘、低血圧、頭痛(天気痛)、むくみ、ストレス(仕事での)
- 睡眠:平均睡眠時間は6時間(就寝23時~起床6時)、夢をよく見る
- 生理:不調(30~33日周期)、経血の状態は赤色~レバー状)
- 食生活:1日3食、外食少ない、夕食の時間は19時~20時、食の趣向は甘いものを好む、飲み物は水・お茶、飲酒・喫煙はなし
- ご主人:29歳、特に問題なし
- 服用しているサプリ・薬:葉酸、ビタミンD
- 妊活のために行っているセルフケア:ウォーキング
3年の不妊期間 次の採卵に向けて鍼灸を開始
Sさんが宇都宮鍼灸良導絡院にお越しになったのは2025年11月でした。
それまでに3年の不妊期間があり、不妊治療専門クリニックでは体外受精の段階でした。
これまでに妊娠の経験はありましたが、稽留流産を経験されていました。
クリニックの検査から多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や子宮内膜ポリープが指摘され、不育症の検査では同種免疫異常について説明を受けられていました。
当院にお越しになった時は、ちょうどクリニックの治療がお休み周期でした。
次の採卵・移植に向けて鍼灸で体を整えたいとご希望でした。
ご自身でも妊娠しやすい体づくりのためにウォーキングに取り組まれていました。
鍼灸レーザーでは、採卵に向けて卵巣の血流促進を図り、卵胞の成長サポートを行いながら、その日の不調に合わせた施術を行いました。
初回の施術後には、それまで悩まれていた便秘について、「毎日お通じが出るようになりました」と喜んでおられました。
2個の胚盤胞を凍結 初めての移植
その後、採卵周期に入りました。エコーでは8個の卵胞が見えていましたが、実際に採取できたのは4個でした。
「8個見えていたのに4個しか採れなかった」と少し残念そうなご様子でした。
その後、2個の胚盤胞(いずれも4AB)を凍結することができ、移植へ進めることになりました。
採卵後は1周期お休みを挟み、自然周期での胚盤胞移植を予定されていました。
施術中には、「25歳で結婚して、もうすぐ30歳になるから少し焦っています」と不安なお気持ちをお話されていました。
鍼灸では、移植へ向けて子宮の血流促進を図り、子宮内膜が十分に育つよう施術を続けました。
迎えた移植では、凍結融解胚盤胞移植(4AB・1個戻し)を受けられました。
子宮内膜の厚さは11ミリに成長し、移植の前後には鍼灸レーザーを行い、着床の誘導を図る施術を行いました。
移植後は、
「何か症状があるかな」
「妊娠できているかな」
とソワソワする日々だったそうですが、検索ばかりしないように、ご自身でも気にし過ぎないように過ごされていました。
そして、BT11での判定は無事に陽性反応が確認されました。
流産への不安を乗り越えて、妊娠15週へ
Sさんは以前、稽留流産を経験されており、「妊娠9週を越えたことがない」と大きな不安を抱えておられました。
そのため、陽性判定後はマタニティ鍼灸へ切り替え、妊娠維持を目的とした施術を継続しました。胎嚢、心拍ともに無事確認でき、その後も順調に妊娠経過は進みました。
妊娠15週で当院の鍼灸を卒業されました。
Sさん、本当におめでとうございます。
これまでの不安や流産の経験を乗り越え、無事妊娠15週を迎えられたことを私たちもとてもうれしく思います。
無事ご出産されることをスタッフ一同願っております。
また2人目の時など、何かお困りのことがございましたらいつでもサポートさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
Sさん妊娠お喜びの声
▢お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
不育症だった為
続けていく内に肩こりの改善、頭痛もなくなりました。
また、初めての体外受精でしたが問題なく赤ちゃんも育ってくれています。
チャレンジしてほしいです!!
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
関連記事
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妊活・不妊鍼灸のことなら大阪都島の宇都宮鍼灸良導絡院へ。土日祝も営業。平日21時まで営業。ご予約はこちら







