
39歳(卵管閉塞)体外受精のお休み周期に取った自己流タイミングで自然妊娠
大阪市からお越しのOさん(39歳)ご夫婦が、体外受精のお休み周期にご自身でタイミングを取り、自然妊娠された症例をご紹介します。
Oさんは卵管閉塞を指摘され、体外受精を進めていました。採卵後、次の移植まで1周期お休みすることになり、その周期に念のためタイミングを取ったところ、自然妊娠が確認されました。
ただし、今回の経過はあくまで一つの症例です。卵管閉塞の状態や検査結果には個人差があり、「卵管閉塞でもタイミングを取れば自然妊娠できる」という意味ではありません。
卵管閉塞のため体外受精を行っていました
Oさんご夫妻が宇都宮鍼灸良導絡院へご来院されたのは2020年9月です。
それまで約1年間妊活を続けていましたが、クリニックで卵管閉塞を指摘され、体外受精を中心に治療を進めていました。
初回来院時にはすでに採卵を経験され、2個の凍結胚がありました。
「移植に進む前に、もう少し凍結胚を増やしておきたい」というご希望があり、再び採卵周期に入るタイミングで当院へご来院されました。
夫婦で取り組む妊活中の体調管理
Oさんには、採卵や今後の移植に向けた体調管理を目的に、その時のお身体の状態を確認しながら鍼灸を行いました。
妊活中は治療そのものだけでなく、肩こりや疲れ、睡眠、ストレスなど、日常的な身体の不調が気になる方も少なくありません。Oさんについても、その時々の体調を伺いながら施術内容を調整しました。
また、ご主人も一緒に来院され、腰痛などのお身体の状態に合わせて鍼灸を受けられていました。
妊活は女性だけが頑張るものではありません。ご夫婦で生活習慣や体調について考え、一緒に取り組めることを続けていくことも大切です。
その後に迎えた2回目の採卵では8個の卵子が採れ、前回より4個多い結果となり、Oさんご夫妻も大変喜ばれていました。
ただし、採卵数や卵子・胚の状態には、年齢、卵巣予備能、刺激方法、周期ごとの違いなどさまざまな要因が関係します。この症例だけから、鍼灸によって採卵数が増えたと判断することはできません。
予想外の「お休み周期」で自然妊娠
採卵後、クリニックの方針で「1周期お休みを挟み、次の周期から移植に進みましょう」ということになり、Oさんは体外受精のお休み周期を迎えました。
卵管閉塞を指摘され、体外受精で妊娠を目指していましたが、Oさんはこのお休み周期にも念のためご夫婦でタイミングを取っていたそうです。
当院でも次の移植に向けた体調管理を続けていましたが、その後、次の治療へ進む前に妊娠していることがわかりました。
体外受精を前提として治療を続けていたため、Oさんご本人にとっても予想していなかった自然妊娠でした。
その後、クリニックで胎嚢と心拍が確認され、ご夫婦ともに大変喜ばれていました。
私たちにとっても、次の採卵や移植に向けて一緒に体調管理を続けていた中でいただいた妊娠のご報告だったため、とてもうれしい出来事でした。
卵管閉塞でも自然妊娠することはある?
この症例を読んで、「卵管閉塞と診断されているのに、どうして自然妊娠したの?」と疑問に思われる方もいるかもしれません。
卵管は、排卵された卵子を取り込み、精子と卵子が出会う場所となり、受精後の胚が子宮へ移動するための大切な通り道です。そのため、卵管の閉塞や高度な障害は不妊の原因の一つになります。
一方で、「卵管閉塞」といっても、片側か両側か、卵管のどの部分に問題があるのか、どの程度通過しにくいのか、どの検査で診断されたのかなどによって状況は異なります。
子宮卵管造影検査(HSG)では、特に子宮に近い側の卵管で閉塞が疑われた場合、一時的な卵管・子宮筋の収縮などによって、閉塞しているように見えることがあります。そのため、検査結果によっては追加の評価が検討される場合があります。[1][2]
今回のOさんがどのような理由で自然妊娠に至ったのかを、この症例だけから特定することはできません。
今回の症例は「卵管閉塞があってもタイミングを取れば自然妊娠できる」ということを示すものではありません。
自己判断で体外受精を中止したり治療方針を変更したりせず、ご自身の卵管の状態や自然妊娠の可能性については、検査を受けた医療機関や不妊治療専門医へ確認してください。
体外受精を続けていると、「治療がお休みになった周期は何をしたらいいのだろう」「次の採卵や移植までにできることはあるのかな」と感じることもあると思います。
お休み周期だからといって、何か特別なことを必ずしなければいけないわけではありません。睡眠や食事、適度な運動など基本的な生活を大切にしながら、心身ともに少し休める期間として過ごすことも一つの考え方です。
タイミングを取るかどうかについては、治療内容や卵管の状態、採卵後の経過、使用している薬などによって判断が異なりますので、まずは主治医に確認してください。
当院では、医療機関での治療方針を大切にしながら、その方の体調や採卵・移植などの治療スケジュールに合わせて鍼灸を行っています。
Q. 体外受精のお休み周期にタイミングを取っても大丈夫ですか?
A. 治療内容や使用している薬、採卵後のお身体の状態、次の移植予定などによって異なります。タイミングを取ってよい周期かどうかは、ご自身の治療内容を把握している主治医へ確認してください。
Q. 卵管閉塞でも自然妊娠することはありますか?
A. 卵管の閉塞部位や程度、片側・両側の違い、検査方法などによって状況は異なります。また、子宮卵管造影検査などで閉塞が疑われた場合でも、追加評価によって卵管の状態を確認することがあります。[1][2] ご自身の状態については、不妊治療専門の医療機関で確認してください。
Q. このような自然妊娠の症例があるなら、体外受精を休んでもいいですか?
A. この症例だけを理由に体外受精を中断することはおすすめできません。年齢、卵巣予備能、卵管の状態、精液所見、不妊期間などによって適した治療方針は異なります。治療を休む・続ける・治療方法を変更するなどの判断は、主治医と相談して決めることが大切です。
Oさん(39歳)妊娠お喜びの声
▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
不妊
▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
自然妊娠
▢ ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください
自宅灸・ウォーキング・サプリメント
▢ 鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
妊活に関する情報をわかりやすく教えて頂いて勉強になりました。初めは私だけ通院していましたが、夫婦ともに原因があり夫も一緒に通う方が効果があるとアドバイスを下さり、一緒に通うことで受精卵の質もかなり良くなったのでうれしかったです。私は肩こり、夫は腰痛がありましたが鍼灸後はスッキリ楽になって、通うことでとてもリラックスできていました。体外受精でなければ妊娠は難しいと聞いていたので妊娠できた時はビックリしましたが、鍼灸のおかげで体質が良くなったんだと感じています。ありがとうございました。
▢ 同じように悩まれている方へアドバイス(ご自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)やメッセージがあればお願いいたします。
食べることが好きなので何も我慢できませんでしたが、ウォーキング、鍼灸(自宅灸)はストレスなく楽しんでできたと思います。サプリは葉酸、ビタミンD、メラトニンを飲んでいました。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
🤰こちらの妊活ブログもおすすめです
- 39歳(低AMH0.15)体外受精の間のお休み周期にタイミング法で妊娠
体外受精を続けていた39歳の方が、移植前のお休み周期にタイミングを取り妊娠された症例です。 - 39歳 鍼灸を受けて1ヵ月で自然妊娠
約2年7か月の不妊期間を経て、39歳で自然妊娠された方の経過をご紹介しています。 - 39歳(AMH0.6)鍼灸開始後初めての移植で妊娠
低AMHや体外受精を経験しながら、39歳で胚移植によって妊娠された症例です。
参考文献
- [1] American Society for Reproductive Medicine. Fertility evaluation of infertile women: a committee opinion (2021)
不妊症の検査、卵管通過性の評価、子宮卵管造影検査(HSG)などについてまとめたASRMの委員会見解。 - [2] American Society for Reproductive Medicine. Role of tubal surgery in the era of assisted reproductive technology: a committee opinion (2021)
卵管閉塞の評価や卵管因子不妊に対する治療選択についてまとめたASRMの委員会見解。
体外受精の合間の過ごし方や体調管理で迷っている方へ
体外受精を続けていると、「お休み周期はどう過ごしたらいい?」「次の採卵や移植までに何かできることはある?」と迷うこともあると思います。
医療機関での治療方針を大切にしながら、肩こりや冷え、睡眠、疲れ、ストレスなど、その時のお身体の状態に合わせて体調管理を考えていくことはできます。
大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、不妊治療のスケジュールや現在のお身体の状態を伺いながら施術を行っています。
「次の治療までどう過ごしたらいいのかな」「妊活中の体調について一度相談してみたい」と感じている方は、相談先の一つとしてお気軽にご利用ください。








