
排卵誘発剤「クロミッド」の特徴と注意点
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不妊治療を始める際、多くの方が最初に耳にするお薬の一つに「クロミッド」があるのではないでしょうか。このお薬は、排卵を促すために広く使われる治療薬ですが、その効果だけでなく、気になる副作用についても理解しておくことが大切です。
この記事では、クロミッドの作用と副作用、そして鍼灸がどのように皆さんの身体づくりを支えるのかを解説します。
目次
クロミッド(クロミフェンクエン酸塩)とは?
クロミッド(一般名:クロミフェンクエン酸塩)は、不妊治療で最も一般的に使用される排卵誘発剤の錠剤です。排卵障害を持つ方に特に効果的です。
使用場面
- タイミング法による排卵促進
- 人工授精時のタイミング合わせ
- 体外受精プロトコルの一部
作用メカニズム
視床下部に作用し、FSH(卵胞刺激ホルモン)を促進→卵胞の成長と排卵誘発。
他の排卵誘発剤との違い
- セキソビット:クロミッドより副作用が軽い
- レトロゾール:PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)に有効とされる薬剤
クロミッドの副作用と対処法
- 子宮内膜の菲薄化
原因:エストロゲン反応性の低下。
対処法:プレマリン併用で内膜厚みを促進。 - 胃部不快感
症状:食欲低下、胃のむかつき、吐き気。対処には消化サポートが有効です。 - 目のかすみ・視力低下
まれですが、症状発現時はすぐ医師に相談を。
クロミッドの一般的な服用方法
- 月経開始3日目頃に受診 → ホルモン検査・エコーで卵胞確認
- 通常、1日1錠(50mg)を5日間服用
- 服用後再受診で排卵タイミングを判断
鍼灸が不妊治療とクロミッドをサポートする理由
- 血流改善で薬効を効率化
子宮や卵巣への血流を促し、成分が届きやすくなります。 - 副作用の軽減と体質改善
- 子宮内膜サポート:血流促進で菲薄化対策
- 胃腸不調の緩和:消化力を整える
- 全身バランス改善:自律神経の安定・ストレス軽減
- 早発卵巣不全(高FSH)へのサポート
血流改善や卵巣機能向上により、治療効果を後押し。
まとめ:鍼灸で「妊娠しやすい身体」の土台を整え、不妊治療を後押し
クロミッドなどの不妊治療薬は希望の光ですが、その効果を最大限に引き出すには身体の土台が重要です。宇都宮鍼灸良導絡院では、血流・ホルモン・自律神経・心身リラックスを整える鍼灸で、妊娠しやすい体づくりをサポートしています。
お薬の効果を高めたい方、副作用でお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。全力で応援します。
参考文献
- 英ウィメンズクリニック「はなぶさブログ」