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【ARTにおける年齢別流産率】体外受精で流産率は何歳から上がる?

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体外受精や顕微授精などのARTを受けている方にとって、妊娠率と同じくらい気になるのが「流産率」ではないでしょうか。

特に30代後半から40代で治療を受けている方は、「年齢が上がると流産率はどのくらい高くなるの?」「40歳を過ぎると、妊娠しても流産しやすいの?」と不安に感じることがあるかもしれません。

この記事では、日本産科婦人科学会(JSOG)のART統計をもとに、ARTにおける年齢別の流産率についてわかりやすく解説します。

なお、ここで紹介する数値は、公開されているグラフから読み取った概算です。実際の治療結果は、年齢だけでなく、卵子・精子・胚・子宮環境・生活習慣・基礎疾患など、さまざまな要因によって変わります。

この記事の要点まとめ
  • ARTにおける流産率は、年齢とともに上昇する傾向があります。
  • 35歳頃から少しずつ上がり、40歳以降では上昇幅が大きくなります。
  • 40代では妊娠後の流産率が高くなる傾向がありますが、個人差があります。
  • 流産率が高いことと、妊娠できないことは同じではありません。
  • 統計は不安を増やすためではなく、治療や身体づくりの方針を考えるために活用することが大切です。

ARTにおける年齢別流産率とは?

ARTにおける流産率は、一般的に「妊娠した方のうち、流産に至った割合」として示されます。

ここで注意したいのは、これは「治療を受けたすべての人のうち流産した割合」ではなく、妊娠が成立した後の流産率を見ているという点です。

日本産科婦人科学会の報告では、2022年1月1日から12月31日までに行われた体外受精・胚移植などの臨床成績が集計されています。

2022年 ARTにおける年齢別流産率の目安

以下は、2022年のART統計における「妊娠あたりの流産率」を、公開グラフから読み取った概算です。

  • 26歳:約16%
  • 27歳:約16%
  • 28歳:約16%
  • 29歳:約16%
  • 30歳:約18%
  • 31歳:約18%
  • 32歳:約19%
  • 33歳:約20%
  • 34歳:約21%
  • 35歳:約22%
  • 36歳:約24%
  • 37歳:約25%
  • 38歳:約28%
  • 39歳:約31%
  • 40歳:約34%
  • 41歳:約38%
  • 42歳:約42%
  • 43歳:約47%
  • 44歳:約52%
  • 45歳:約57%
  • 46歳:約60%
  • 47歳:約64%
  • 48歳:約57%

※数値は公開グラフから読み取った概算です。年齢が高い層では妊娠件数自体が少なくなるため、割合が変動しやすい点に注意が必要です。

年齢別流産率から読み取れること

30代半ばから少しずつ流産率は上がる

ARTにおける流産率は、20代後半から30代前半では比較的ゆるやかに推移します。

しかし、35歳頃から少しずつ上昇し、30代後半に入るとその変化が見えやすくなります。

たとえば、35歳では約22%、38歳では約28%、39歳では約31%と、30代後半にかけて徐々に流産率が上がっていきます。

これは、妊娠率が下がる時期とも重なりやすく、ART治療において年齢が大きな要素になる理由の一つです。

40歳以降は流産率の上昇がより目立つ

40歳以降になると、流産率の上昇はさらに目立ちます。

  • 40歳:約34%
  • 42歳:約42%
  • 44歳:約52%
  • 45歳:約57%

40代半ばでは、妊娠が成立しても流産に至る割合が高くなる傾向があります。

ただし、これはあくまで集団データです。40代だから必ず流産するという意味ではありません。

47歳・48歳の数値は慎重に見る必要がある

47歳で約64%、48歳で約57%と、48歳の方が低く見える部分があります。

このような変化は、年齢が高くなるほど妊娠件数そのものが少なくなり、少数の結果によって割合が大きく変動しやすいためです。

そのため、高年齢層の数値を見るときは、1歳ごとの上下だけに注目するのではなく、40代では全体として流産率が高くなる傾向があると大きく捉えることが大切です。

なぜ年齢とともに流産率は上がるのか

年齢とともに流産率が上がる主な理由として、卵子の染色体異常率の上昇が関係していると考えられています。

年齢が上がると、卵子が成熟する過程で染色体の分配エラーが起こりやすくなります。その結果、受精卵の染色体に過不足が生じ、胚の発育が途中で止まったり、妊娠が継続しにくくなったりすることがあります。

これは、妊娠判定時のhCG値や黄体ホルモンだけの問題ではありません。

もちろん、ホルモン環境や子宮内膜、免疫、血流、生活習慣なども妊娠の継続に関わりますが、年齢による流産率上昇の大きな背景には、胚の染色体異常が関係していると考えられています。

年齢別流産率を見るときの注意点

集団の平均であり、個人の結果を決めるものではない

ART統計は、多くの治療周期を集めた集団データです。

そのため、同じ年齢であっても、実際の結果は一人ひとり異なります。

  • 採卵できる卵子の数
  • 卵子の質
  • 精子の状態
  • 胚の発育状況
  • 子宮内膜の状態
  • 基礎疾患の有無
  • 生活習慣
  • 治療内容

このような要素によって、妊娠や流産の可能性は変わります。

「40歳だから難しい」「45歳だから無理」と、年齢だけで決めつけるものではありません。

流産率が高い=妊娠できない、ではない

流産率が上がるということは、妊娠後に継続が難しくなるケースが増えるという意味です。

しかし、流産率が高いことと、妊娠できないことは同じではありません。

実際には、40代で妊娠・出産に至る方もいらっしゃいます。

数字を見ると不安になるかもしれませんが、統計は「可能性を否定するためのもの」ではなく、治療方針や身体づくりを考えるための材料として使うことが大切です。

数字を見ると不安になる方へ

年齢とともに流産率が上がることは、確かにART統計からも読み取れます。

けれども、その数字だけでご自身の未来が決まるわけではありません。

大切なのは、「年齢が上がっているから無理」と考えることではなく、今の自分にできる準備は何かを整理することです。

たとえば、睡眠、食事、血流、自律神経、冷え、ストレス、運動習慣などは、妊娠を直接保証するものではありませんが、妊娠に向けた身体の土台を整えるうえで大切な要素です。

ARTは医療の力を使う治療ですが、治療だけでなく、日々の身体づくりも並行して考えることで、少しでも前向きに進めることがあります。

よくあるご質問(FAQ)

Q. 流産率は何歳くらいから上がりますか?

ART統計では、30代半ば頃から少しずつ流産率が上がり、40歳以降で上昇がより目立つ傾向があります。

Q. 40歳を過ぎると、妊娠しても流産しやすいのでしょうか?

40歳以降は流産率が高くなる傾向があります。ただし、これは集団データであり、すべての方にそのまま当てはまるわけではありません。胚の状態や子宮環境、生活習慣、治療内容などによって結果は変わります。

Q. 体外受精でも年齢による流産率の影響はありますか?

はい。体外受精や顕微授精などのARTでも、年齢による影響はあります。特に卵子の染色体異常率の上昇が、流産率の上昇に関係していると考えられています。

Q. 流産率が高い年齢では、妊娠は難しいのでしょうか?

流産率が高いことと、妊娠できないことは同じではありません。40代で妊娠・出産に至る方もいらっしゃいます。数字だけで判断せず、主治医と相談しながら治療方針を考えることが大切です。

Q. 流産率を下げるためにできることはありますか?

染色体異常など、年齢に伴う要因を完全に防ぐことはできません。ただし、睡眠、食事、血流、自律神経、冷え、ストレス、運動習慣などを整えることは、妊娠に向けた身体づくりとして大切です。

正しい情報を知りながら、今できることを一つずつ積み重ねていきましょう。

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📚参考文献

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

妊娠に向けた身体づくりを考えたい方へ

年齢別の流産率を見ると、不安な気持ちになる方も少なくありません。

ただ、数字はご自身の可能性を否定するものではなく、これからの治療や身体づくりを考えるための一つの目安です。

宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活中の方のお身体の状態を東洋医学の視点から確認し、冷え・血流・自律神経・胃腸の働きなど、妊娠に向けた土台づくりをサポートしています。

体外受精や顕微授精に取り組む中で、「何を整えればよいかわからない」「年齢のことが気になって不安になる」という方は、一度ご相談ください🍀

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