
2026年03月の投稿記事
【ARTにおける年齢別流産率】体外受精で流産率は何歳から上がる?
体外受精や顕微授精などのARTを受けている方にとって、妊娠率と同じくらい気になるのが「流産率」ではないでしょうか。
特に30代後半から40代で治療を受けている方は、「年齢が上がると流産率はどのくらい高くなるの?」「40歳を過ぎると、妊娠しても流産しやすいの?」と不安に感じることがあるかもしれません。
この記事では、日本産科婦人科学会(JSOG)のART統計をもとに、ARTにおける年齢別の流産率についてわかりやすく解説します。
なお、ここで紹介する数値は、公開されているグラフから読み取った概算です。実際の治療結果は、年齢だけでなく、卵子・精子・胚・子宮環境・生活習慣・基礎疾患など、さまざまな要因によって変わります。
- ARTにおける流産率は、年齢とともに上昇する傾向があります。
- 35歳頃から少しずつ上がり、40歳以降では上昇幅が大きくなります。
- 40代では妊娠後の流産率が高くなる傾向がありますが、個人差があります。
- 流産率が高いことと、妊娠できないことは同じではありません。
- 統計は不安を増やすためではなく、治療や身体づくりの方針を考えるために活用することが大切です。


ARTにおける年齢別流産率とは?
ARTにおける流産率は、一般的に「妊娠した方のうち、流産に至った割合」として示されます。
ここで注意したいのは、これは「治療を受けたすべての人のうち流産した割合」ではなく、妊娠が成立した後の流産率を見ているという点です。
日本産科婦人科学会の報告では、2022年1月1日から12月31日までに行われた体外受精・胚移植などの臨床成績が集計されています。
2022年 ARTにおける年齢別流産率の目安
以下は、2022年のART統計における「妊娠あたりの流産率」を、公開グラフから読み取った概算です。
- 26歳:約16%
- 27歳:約16%
- 28歳:約16%
- 29歳:約16%
- 30歳:約18%
- 31歳:約18%
- 32歳:約19%
- 33歳:約20%
- 34歳:約21%
- 35歳:約22%
- 36歳:約24%
- 37歳:約25%
- 38歳:約28%
- 39歳:約31%
- 40歳:約34%
- 41歳:約38%
- 42歳:約42%
- 43歳:約47%
- 44歳:約52%
- 45歳:約57%
- 46歳:約60%
- 47歳:約64%
- 48歳:約57%
※数値は公開グラフから読み取った概算です。年齢が高い層では妊娠件数自体が少なくなるため、割合が変動しやすい点に注意が必要です。
年齢別流産率から読み取れること
30代半ばから少しずつ流産率は上がる
ARTにおける流産率は、20代後半から30代前半では比較的ゆるやかに推移します。
しかし、35歳頃から少しずつ上昇し、30代後半に入るとその変化が見えやすくなります。
たとえば、35歳では約22%、38歳では約28%、39歳では約31%と、30代後半にかけて徐々に流産率が上がっていきます。
これは、妊娠率が下がる時期とも重なりやすく、ART治療において年齢が大きな要素になる理由の一つです。
40歳以降は流産率の上昇がより目立つ
40歳以降になると、流産率の上昇はさらに目立ちます。
- 40歳:約34%
- 42歳:約42%
- 44歳:約52%
- 45歳:約57%
40代半ばでは、妊娠が成立しても流産に至る割合が高くなる傾向があります。
ただし、これはあくまで集団データです。40代だから必ず流産するという意味ではありません。
47歳・48歳の数値は慎重に見る必要がある
47歳で約64%、48歳で約57%と、48歳の方が低く見える部分があります。
このような変化は、年齢が高くなるほど妊娠件数そのものが少なくなり、少数の結果によって割合が大きく変動しやすいためです。
そのため、高年齢層の数値を見るときは、1歳ごとの上下だけに注目するのではなく、40代では全体として流産率が高くなる傾向があると大きく捉えることが大切です。
なぜ年齢とともに流産率は上がるのか
年齢とともに流産率が上がる主な理由として、卵子の染色体異常率の上昇が関係していると考えられています。
年齢が上がると、卵子が成熟する過程で染色体の分配エラーが起こりやすくなります。その結果、受精卵の染色体に過不足が生じ、胚の発育が途中で止まったり、妊娠が継続しにくくなったりすることがあります。
これは、妊娠判定時のhCG値や黄体ホルモンだけの問題ではありません。
もちろん、ホルモン環境や子宮内膜、免疫、血流、生活習慣なども妊娠の継続に関わりますが、年齢による流産率上昇の大きな背景には、胚の染色体異常が関係していると考えられています。
年齢別流産率を見るときの注意点
集団の平均であり、個人の結果を決めるものではない
ART統計は、多くの治療周期を集めた集団データです。
そのため、同じ年齢であっても、実際の結果は一人ひとり異なります。
- 採卵できる卵子の数
- 卵子の質
- 精子の状態
- 胚の発育状況
- 子宮内膜の状態
- 基礎疾患の有無
- 生活習慣
- 治療内容
このような要素によって、妊娠や流産の可能性は変わります。
「40歳だから難しい」「45歳だから無理」と、年齢だけで決めつけるものではありません。
流産率が高い=妊娠できない、ではない
流産率が上がるということは、妊娠後に継続が難しくなるケースが増えるという意味です。
しかし、流産率が高いことと、妊娠できないことは同じではありません。
実際には、40代で妊娠・出産に至る方もいらっしゃいます。
数字を見ると不安になるかもしれませんが、統計は「可能性を否定するためのもの」ではなく、治療方針や身体づくりを考えるための材料として使うことが大切です。
数字を見ると不安になる方へ
年齢とともに流産率が上がることは、確かにART統計からも読み取れます。
けれども、その数字だけでご自身の未来が決まるわけではありません。
大切なのは、「年齢が上がっているから無理」と考えることではなく、今の自分にできる準備は何かを整理することです。
たとえば、睡眠、食事、血流、自律神経、冷え、ストレス、運動習慣などは、妊娠を直接保証するものではありませんが、妊娠に向けた身体の土台を整えるうえで大切な要素です。
ARTは医療の力を使う治療ですが、治療だけでなく、日々の身体づくりも並行して考えることで、少しでも前向きに進めることがあります。
Q. 流産率は何歳くらいから上がりますか?
ART統計では、30代半ば頃から少しずつ流産率が上がり、40歳以降で上昇がより目立つ傾向があります。
Q. 40歳を過ぎると、妊娠しても流産しやすいのでしょうか?
40歳以降は流産率が高くなる傾向があります。ただし、これは集団データであり、すべての方にそのまま当てはまるわけではありません。胚の状態や子宮環境、生活習慣、治療内容などによって結果は変わります。
Q. 体外受精でも年齢による流産率の影響はありますか?
はい。体外受精や顕微授精などのARTでも、年齢による影響はあります。特に卵子の染色体異常率の上昇が、流産率の上昇に関係していると考えられています。
Q. 流産率が高い年齢では、妊娠は難しいのでしょうか?
流産率が高いことと、妊娠できないことは同じではありません。40代で妊娠・出産に至る方もいらっしゃいます。数字だけで判断せず、主治医と相談しながら治療方針を考えることが大切です。
Q. 流産率を下げるためにできることはありますか?
染色体異常など、年齢に伴う要因を完全に防ぐことはできません。ただし、睡眠、食事、血流、自律神経、冷え、ストレス、運動習慣などを整えることは、妊娠に向けた身体づくりとして大切です。
正しい情報を知りながら、今できることを一つずつ積み重ねていきましょう。
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📚参考文献
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
妊娠に向けた身体づくりを考えたい方へ
年齢別の流産率を見ると、不安な気持ちになる方も少なくありません。
ただ、数字はご自身の可能性を否定するものではなく、これからの治療や身体づくりを考えるための一つの目安です。
宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活中の方のお身体の状態を東洋医学の視点から確認し、冷え・血流・自律神経・胃腸の働きなど、妊娠に向けた土台づくりをサポートしています。
体外受精や顕微授精に取り組む中で、「何を整えればよいかわからない」「年齢のことが気になって不安になる」という方は、一度ご相談ください🍀
37歳 低AMH 胚盤胞移植(SEET法)で陽性反応・出産
今回はHさん(37歳)が妊娠されました。
当院にお越しになるまでの経緯
Hさんは、妊娠を望まれてから1年が経過していました。
その間、不妊治療専門クリニックに通院しており、体外受精の段階でした。1回目の採卵を実施され、結果は2個の卵が採れ、初期胚1個を凍結され、移植に進まれましたが結果は残念ながら陰性でした。
クリニックの検査から、低AMH(値0.2)、甲状腺機能低下症、プロテインS活性(値51)が低く血栓ができやすいことなどが確認されました。
当院の鍼灸で体質改善と採卵・移植に向けて鍼灸などをご希望で来院されました。
患者さん情報
来院の動機:不妊症
鍼灸の経験:あり(他の不妊鍼灸院を利用していた)
体調:ふつう
睡眠:睡眠時間(平均7時間、就寝0時~起床7時)
生理:順調(28~30日で規則的)、月経前はPMSでイライラ・落ち込みがある。月経時は、下腹部や腰が痛くなり、鎮痛剤を使用。経血の状態は、赤色~レバー状。
食生活:1日3食、外食少ない、夕食の時間は18時~21時、食の趣向は、濃い味、甘いものを好む、飲み物は、水。飲酒・喫煙はなし。
運動:ダンスのレッスン週3回(10~14時)、毎朝ウォーキングと体操を少しする。
ご主人:40歳、特に問題なし
服用されている薬・サプリ:マルチサプリ(ビタミンや鉄など)、
自身で妊活のために行っているセルフケア:朝のウォーキング、体操、3食食べる・内容も気をつける、忙しくしすぎない、お風呂に入る、早く寝る、お灸
Hさんの妊娠に至るまでの経緯
2024年11月 採卵周期(保険適用)
初診の際、自律神経のチェックを行った際、多くの不調(不定愁訴)があり、首コリ・肩こり、頭痛、腰痛、左股関節の痛み(坐骨神経痛)、胃もたれ、便秘、めまい、冷え症、疲れやすさなどがありました。
また、日ごろから仕事と妊活の両立から、つよいストレスを感じておられました。
鍼灸では、体の不調に応じた施術と、採卵に向けて卵巣の血流促進を図る施術を行い、妊娠しやすい体づくりを行いました。(当院の不妊鍼灸についての詳細はこちらからご覧ください)
採卵結果は、6個採れた卵から、初期胚1個(8細胞・3日目胚 G2)・胚盤胞4個(5日目胚、4BB・5BB・4BC・4BC)が凍結できました。
2024年12月 移植中止~お休み周期
移植の予定だったが、子宮内膜ポリープがみつかり、オペのため中止。移植は1~2か月後になりました。
2025年2月 移植周期(保険適用、2回目)
今回の鍼灸は移植に向けてフカフカの内膜がはれるように、子宮の血流促進を図りました。
2回目の移植はSEET法(ホルモン補充周期、胚盤胞1個戻し(4BB))、内膜の厚さは10ミリでした。
BT10での判定結果は、見事陽性反応が確認できました。
その後、マタニティ鍼灸に切り替え、妊娠23週まで鍼灸を受けられました。
Hさん、本当におめでとうございます。
これからは、お子様と幸せなご家庭を築かれていってください。
また、2人目の時など、何かお困りのことがございましたらいつでもサポートさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
Hさん妊娠お喜びの声
▢お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
妊活をしていて鍼灸が効果的と知り来院しました。
▢鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
体外受精 (ふりかけ法、移植時に SEET法)
▢ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」
ヨガ・ストレッチ・自宅灸・温活(冬は足首にカイロを貼っていました。)・食養生・その他(ストレスをためないように気をつける)
▢鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
最初は別の妊活専門の鍼灸に通っていたが、背中の背骨ラインの鍼しかしてくれず、全身を整えてくれないんだなと感じ、
最初に機械を使って全身のバランス?を見てくれたのはビックリで、当たっていました。
そして、妊活のつぼを中心に、でも全身の不調もみてくれるので、
坐骨神経痛や、肩こり、便秘、胃もたれ等不調が多い私ですが、毎回ていねいに見てくれ、
▢同じように悩まれている方へアドバイス(自身でやって良かった
食事の改善が良かったと思います。今まで気を使った事が無かったですが、和食中心にバランス良く食べることを気をつけ、朝から3食ちゃんと食べる、を意識しました。
また、朝起きてすぐにウォーキングする事も体にとって良かった気がします。気持ち良かったです。
あとは、教えてもらったつぼに家でお灸をすると体が温まってめぐりが良くなった気がします。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
45歳 低AMH 初めての初期胚2個移植で妊娠26週になりました
32歳 PCOS・黄体機能不全 人工授精で妊娠、23週になりました
妊活・不妊鍼灸のことなら大阪都島の宇都宮鍼灸良導絡院へ。土日祝も営業。平日21時まで営業。ご予約はこちら
【体外受精の年齢別妊娠率】40代のART妊娠率と正しい見方
体外受精を検討している方や、すでに不妊治療を受けている方からよくいただくご質問のひとつに、「この年齢だと、体外受精の妊娠率はどれくらいですか?」というものがあります。
特に35歳以降、40代に入ってから治療を考えている方にとって、年齢別の妊娠率はとても気になる数字だと思います。
ただし、妊娠率の数字は見方を間違えると、不安だけが大きくなってしまうことがあります。大切なのは、「1回あたりの妊娠率」と「累積妊娠率」は違うこと、そして年齢だけで結果が決まるわけではないという点です。
この記事では、日本産科婦人科学会(JSOG)が公表している2022年ARTデータをもとに、体外受精の年齢別妊娠率、40代での妊娠率の見方、数字に振り回されすぎない考え方について解説します。
- 体外受精の妊娠率は、年齢とともに少しずつ低下する傾向があります。
- 35歳頃から妊娠率の低下が見られ、40歳以降は低下幅が大きくなりやすいです。
- 記事内の年齢別妊娠率は、主に胚移植あたりの妊娠率であり、治療を始めたすべての方の妊娠率とは異なります。
- 1回あたりの妊娠率と、複数回の治療を重ねた場合の累積妊娠率は別の考え方です。
- 妊娠率は年齢だけでなく、卵子・精子・胚の状態、子宮内膜環境、生活習慣などにも影響されます。
- 数字は不安になるためではなく、治療方針や身体づくりを考えるための目安として活用することが大切です。


体外受精の年齢別妊娠率とは?
ここで紹介する妊娠率は、主に胚移植あたりの妊娠率です。
つまり、採卵から受精、胚培養を経て、実際に胚移植まで進んだ周期において、妊娠に至った割合を示しています。
そのため、採卵できなかった周期、受精しなかった周期、胚が育たず移植に至らなかった周期は、この「胚移植あたり妊娠率」には含まれません。
ここはとても重要です。胚移植あたりの妊娠率は、「移植まで進めた場合の妊娠率」であり、治療を始めたすべての方がその確率で妊娠する、という意味ではありません。
2022年ARTデータにおける年齢別妊娠率
日本産科婦人科学会の2022年ARTデータをもとに、胚移植あたりの妊娠率を年齢別に見ると、以下のような傾向がみられます。
※以下の数値は、公開されているグラフから読み取った概算です。実際の数値とは多少異なる可能性があります。
| 年齢 | 胚移植あたり妊娠率の目安 |
|---|---|
| 26歳 | 約50% |
| 27歳 | 約50% |
| 28歳 | 約48% |
| 29歳 | 約49% |
| 30歳 | 約48% |
| 31歳 | 約48% |
| 32歳 | 約47% |
| 33歳 | 約46% |
| 34歳 | 約45% |
| 35歳 | 約44% |
| 36歳 | 約42% |
| 37歳 | 約40% |
| 38歳 | 約38% |
| 39歳 | 約34% |
| 40歳 | 約31% |
| 41歳 | 約27% |
| 42歳 | 約23% |
| 43歳 | 約18% |
| 44歳 | 約14% |
| 45歳 | 約10% |
| 46歳 | 約6% |
| 47歳 | 約6% |
| 48歳 | 約5% |
年齢別妊娠率から見える3つの傾向
このデータからは、体外受精の妊娠率には年齢による大きな傾向があることがわかります。
- 35歳頃から妊娠率が少しずつ低下し始める
- 40歳以降は低下幅が大きくなる
- 43歳以降は妊娠率の低下がさらに目立ちやすくなる
この背景には、主に卵子の染色体異常率の上昇、胚の発育停止率の増加、正常胚の割合の低下などが関係していると考えられています。
年齢が上がると、採卵数が少なくなりやすいだけでなく、受精卵が胚盤胞まで育ちにくくなったり、移植できる胚を得るまでに時間がかかったりすることがあります。
そのため、年齢別妊娠率を見るときは、単に「移植したら何%で妊娠するか」だけでなく、移植できる胚を得られるかどうかもあわせて考える必要があります。
40代の体外受精妊娠率はどう見るべき?
40代の体外受精では、年齢による影響がより大きくなります。
2022年ARTデータでは、胚移植あたりの妊娠率は40歳で約31%、42歳で約23%、44歳で約14%、45歳で約10%という目安になります。
この数字を見ると、不安になる方も多いと思います。しかし、ここで大切なのは、「妊娠率が下がる」ことと「妊娠できない」ことは同じではないということです。
40代でも妊娠・出産に至る方はいらっしゃいます。一方で、20代や30代前半と比べると、妊娠までに必要な治療回数が増えやすく、流産率も高くなる傾向があります。
そのため40代の体外受精では、妊娠率だけを見るのではなく、採卵できる卵子数、胚盤胞到達率、移植できる胚の数、流産率、生産率まで含めて考えることが大切です。
「1回あたり妊娠率」と「累積妊娠率」は違います
今回の年齢別妊娠率は、基本的に1回の胚移植あたりの妊娠率です。
つまり、「その1回の胚移植で妊娠する確率」を示しています。
しかし、実際の体外受精では、1回の移植で結果が出る方もいれば、複数回の移植を重ねて妊娠に至る方もいます。
累積妊娠率とは?
累積妊娠率とは、複数回の治療や胚移植を重ねた場合に、最終的に妊娠に至る確率のことです。
例えば、1回あたりの妊娠率が30%だった場合、単純な理論上の計算では、6回行うと累積妊娠率は約88%になります。
計算式は以下のようになります。
累積妊娠率 = 1 −(1 − 1回あたり妊娠率)^ 回数
ただし、この計算はあくまで理論値です。実際の治療では、毎回の条件が完全に同じではありません。
- 年齢とともに卵子の状態が変化する
- 毎回、同じ質の胚が得られるとは限らない
- 採卵できる数や胚盤胞到達率に個人差がある
- 治療を途中で中断する方もいる
- 子宮内膜やホルモン環境も周期ごとに変わる
そのため、現実の累積妊娠率は、単純計算より低くなることもあります。
一方で、1回の妊娠率が低いからといって、すぐに「妊娠できない」と判断する必要はありません。
体外受精の妊娠率は年齢だけで決まらない
体外受精の妊娠率において、年齢はとても大きな要素です。しかし、年齢だけで結果が決まるわけではありません。
同じ年齢でも、治療結果には大きな個人差があります。
- 卵子の状態
- 精子の状態
- 受精率
- 胚盤胞到達率
- 胚のグレード
- 子宮内膜の状態
- 慢性子宮内膜炎など炎症の有無
- ホルモンバランス
- 睡眠や食事などの生活習慣
- ストレスや自律神経の状態
特に体外受精では、卵子側だけでなく、精子の状態や胚の発育、子宮内膜の受け入れ環境など、複数の要素が関わります。
そのため、年齢別妊娠率はあくまで全体の傾向として受け止め、自分に当てはめすぎないことも大切です。
数字を見て不安になった方へ
年齢別の妊娠率を見ると、「もう遅いのではないか」「自分は難しいのではないか」と感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、年齢とともに妊娠率は低下します。これは医学的にも大切な事実です。
しかし、妊娠率の数字は、あなたの可能性を決めつけるものではありません。
- 妊娠率が低い=妊娠できない、ではない
- 年齢が高い=すべての可能性がなくなる、ではない
- 数字は不安になるためではなく、治療戦略を考えるために使うもの
大切なのは、数字に振り回されることではなく、今の自分の状態を知り、できることを一つずつ積み重ねていくことです。
採卵に向けた体調管理、睡眠、食事、血流、自律神経の安定、ストレスケアなど、治療と並行して整えられる部分もあります。
当院でも、40代で妊娠・出産に至った方はいらっしゃいます。もちろん、すべての方に同じ結果をお約束することはできませんが、年齢だけで可能性を決めつけず、今できる準備を整えていくことが大切です。
40代の体外受精では妊娠は難しいですか?
40代では妊娠率が低下し、流産率も上がる傾向があります。ただし、妊娠の可能性がゼロになるわけではありません。年齢だけで判断せず、採卵数、胚の状態、子宮内膜の状態、治療方針などを総合的に見ることが大切です。
胚移植あたり妊娠率とは何ですか?
胚移植あたり妊娠率とは、実際に胚移植まで進んだ周期のうち、妊娠に至った割合のことです。採卵できなかった周期や、移植できる胚が得られなかった周期は含まれないため、治療開始あたりの妊娠率とは異なります。
1回の妊娠率が低いと、妊娠は難しいのでしょうか?
1回あたりの妊娠率が低くても、複数回の移植で妊娠に至る方もいます。ただし、年齢が高くなるほど移植できる胚を得ること自体が難しくなる場合もあるため、主治医と治療方針を相談しながら進めることが大切です。
年齢以外に妊娠率へ影響するものはありますか?
卵子の状態、精子の状態、胚盤胞到達率、胚のグレード、子宮内膜の状態、慢性炎症、ホルモンバランス、生活習慣などが関係します。年齢は大きな要素ですが、それだけで結果が決まるわけではありません。
妊娠率の数字を見ると不安になります。どう受け止めればよいですか?
妊娠率は、自分を不安にさせるための数字ではなく、治療の進め方や身体づくりを考えるための目安です。数字だけで一喜一憂せず、今の検査結果や治療経過をもとに、できることを整理していきましょう。
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📚参考文献
- 日本産科婦人科学会 登録・調査小委員会/ARTオンライン登録
- 日本生殖医学会:Q16.生殖補助医療の治療成績はどの程度なのですか?
- Female age-related fertility decline. Fertility and Sterility.
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
体外受精と並行して、身体づくりを整えたい方へ
体外受精では、年齢や胚の状態など、自分では変えられない要素もあります。一方で、睡眠、食事、血流、自律神経、冷え、ストレスなど、治療と並行して整えていける部分もあります。
宇都宮鍼灸良導絡院では、不妊治療を受けている方の体調や治療段階に合わせて、東洋医学の視点から身体づくりをサポートしています。
年齢別の妊娠率を見て不安になった方も、まずは今の身体の状態を整えながら、できることを一つずつ積み重ねていきましょう🍀
高温期の飲酒は妊活に影響する?黄体期に気をつけたいこと
妊活中の高温期に入ると、「お酒を飲んでしまったけど大丈夫かな?」「高温期は何を避けた方がいいの?」「着床に悪いことをしてしまったかも…」と不安になる方は少なくありません。
高温期は、排卵後から月経までの約2週間を指し、医学的には黄体期と呼ばれます。この時期は、プロゲステロンという黄体ホルモンが中心となり、子宮内膜を着床に適した状態へ整えていく大切な期間です。
ただし、まずお伝えしたいのは、高温期に何か一つの行動をしたからといって、すぐに妊娠の可能性がなくなるわけではないということです。
大切なのは、「絶対にダメ」と不安になりすぎることではなく、妊娠しやすさを下げる可能性がある生活習慣を、できる範囲で減らしていくことです。
- 高温期は、排卵後から月経までの約2週間を指し、黄体ホルモンの働きによって子宮内膜が整えられる大切な時期です。
- 高温期に少量のお酒を飲んでしまったからといって、すぐに妊娠の可能性がなくなるわけではありません。
- 一方で、黄体期に中等量以上の飲酒がある場合、妊娠しやすさが低下する可能性が報告されています。
- 妊活中の高温期は、飲酒量を控えめにし、喫煙・睡眠不足・強いストレス・極端な食事制限などを避けることが大切です。
- 高温期は「何かを頑張って増やす時期」ではなく、身体に負担をかける刺激を減らし、やさしく整える時期と考えましょう。


高温期の飲酒は妊娠率に影響する?
高温期、つまり黄体期の飲酒については、飲酒量が多い場合に妊娠しやすさが低下する可能性が報告されています。
前向きコホート研究では、黄体期に週3〜6杯程度の飲酒、または週6杯を超えるような飲酒が、妊娠成立のしやすさの低下と関連していたとされています。特に、黄体期や排卵期周辺の飲酒量が多い場合に、妊娠確率が下がる可能性が示されています。
この研究から考えると、高温期の飲酒については、「1滴でも飲んだら妊娠できない」という意味ではなく、高温期は飲酒量や頻度をできるだけ控えめにした方が安心と考えるのが現実的です。
高温期に少量飲んでしまった場合は?
高温期に少量のお酒を飲んでしまったからといって、過度に自分を責める必要はありません。
妊娠が成立するかどうかは、卵子・精子・胚の状態、子宮内膜、ホルモン環境、年齢、治療内容など、さまざまな要素が関係しています。飲酒だけで結果が決まるわけではありません。
ただし、高温期は妊娠している可能性がある時期でもあります。そのため、「妊娠が分かるまでは控えめにする」「高温期後半は飲まないようにする」など、自分にとって無理のないルールを決めておくと安心です。
妊娠中の飲酒については、安全な量が確立されていないため、妊娠が分かった後は飲酒を避けることが推奨されています。
なぜ黄体期の飲酒が影響する可能性があるの?
アルコールは、体内のホルモン代謝や肝臓での代謝、自律神経、睡眠の質などに影響する可能性があります。
高温期は、プロゲステロンの働きによって子宮内膜が維持される時期です。そのため、黄体ホルモンの働きや子宮内膜の環境をできるだけ乱さないことが大切になります。
ただし、「飲酒=必ず着床しない」という単純な話ではありません。
妊活中の高温期では、飲酒そのものを恐れるよりも、身体への負担を少なくすることを意識しましょう。
- 飲む量を減らす
- 連日の飲酒を避ける
- 高温期後半は控える
- 飲酒で睡眠が乱れる場合は避ける
高温期に気をつけたい生活習慣
高温期に気をつけたいのは、飲酒だけではありません。妊娠しやすさに関わる可能性がある生活習慣を、無理のない範囲で整えていくことが大切です。
喫煙・受動喫煙はできるだけ避ける
喫煙は、卵子の質、卵巣機能、着床、妊娠成立までの期間、不妊治療の成績などに影響する可能性が整理されています。
高温期だけでなく、妊活期間全体を通して、喫煙はできるだけ避けたい習慣です。
また、ご自身が吸っていなくても、受動喫煙の影響を受けることがあります。家庭や職場などで受動喫煙がある場合は、できる範囲で距離を取ることも大切です。
睡眠不足をそのままにしない
妊活中は、睡眠の質も大切です。
妊娠を希望する女性を対象にした研究では、寝つきが悪い、夜中に目が覚める、睡眠の質が悪いといった睡眠の問題が、妊娠しやすさの低下と関連する可能性が示されています。
高温期は、プロゲステロンの影響で眠気やだるさを感じやすい時期でもあります。
「もっと頑張らないと」と無理をするより、いつもより少し早く寝る、スマホを見る時間を減らす、夜の予定を詰め込みすぎないなど、回復を優先することが大切です。
強いストレスを長引かせない
妊活中は、結果が見えない不安や、周囲との比較、治療スケジュールへの負担などから、心が疲れやすくなります。
研究では、ストレスが高い女性では、妊娠成立の確率が低下する可能性が報告されています。ストレスは、交感神経やホルモンの働きに影響する可能性があると考えられています。
ただし、「ストレスを感じたから妊娠できない」という意味ではありません。
妊活中に不安になるのは、とても自然なことです。大切なのは、ストレスをゼロにすることではなく、抱え込みすぎないことです。
高温期は、検索をしすぎたり、基礎体温の小さな変化に一喜一憂したりしやすい時期です。必要以上に自分を追い込まないことも、妊活中の大切なセルフケアです。
食事を削りすぎない
高温期に体重管理を意識する方もいますが、食事を極端に減らしながら運動量を増やすことには注意が必要です。
低エネルギー状態、つまり摂取エネルギーが不足した状態では、LHパルスの乱れや月経周期の乱れ、黄体機能への影響が報告されています。
運動そのものが悪いわけではありません。問題は、食べない状態で運動を増やしすぎることです。
妊活中の高温期は、身体を削る時期ではなく、満たす時期です。
たんぱく質、鉄、ビタミン、ミネラル、良質な脂質を含む食事を意識し、極端な糖質制限やカロリー制限は避けるようにしましょう。
痛み止めの連用は医師に相談する
ロキソニンなどのNSAIDsと呼ばれる痛み止めは、排卵に関わるプロスタグランジンの働きに影響することがあります。
研究では、NSAIDsの継続使用と、卵胞が破裂せず黄体化する「黄体化未破裂卵胞症候群」との関連が報告されています。
ただし、これは主に排卵期周辺の連用に関する注意です。
頭痛や月経痛などで一度使用しただけで、過度に心配する必要はありません。痛み止めを頻繁に使う場合や、排卵前後に連日使用する場合は、自己判断で続けず、主治医に相談すると安心です。
サウナや熱すぎる長風呂は控えめに
高温期は、妊娠していれば妊娠超初期と重なる可能性があります。
妊娠初期に深部体温が大きく上がるような高温環境は、胎児の発達への影響が懸念されることがあります。高温の入浴、サウナ、ホットタブなどについては、妊娠初期の高体温との関連が指摘されています。
ただし、「身体を温めてはいけない」という意味ではありません。
妊活中は冷え対策も大切ですが、ポイントは温めることではなく、上げすぎないことです。
- ぬるめのお風呂にゆっくり入る
- 長時間のサウナは避ける
- のぼせるほどの長湯は控える
- 入浴後は水分をとる
高温期は“頑張る時期”より“整える時期”
高温期になると、何か特別なことをしないといけないように感じるかもしれません。
しかし、高温期に大切なのは、特別なサプリや特別な運動を増やすことよりも、妊娠しやすさを下げる可能性のある刺激を減らすことです。
- 飲酒量を控えめにする
- 喫煙・受動喫煙を避ける
- 睡眠を整える
- ストレスを抱え込みすぎない
- 食事を削りすぎない
- 痛み止めの連用は相談する
- 深部体温を上げすぎない
妊活は、いつも「足し算」だけが正解ではありません。
高温期は、頑張って何かを増やすよりも、身体に負担をかけるものを少し減らす「引き算」が大切な時期です。
まとめ
高温期の飲酒は、少量であれば過度に不安になりすぎる必要はありません。
ただし、黄体期に中等量以上の飲酒がある場合、妊娠しやすさが低下する可能性が報告されています。そのため、妊活中の高温期は、飲酒量や頻度を控えめにすることが安心です。
高温期は、妊娠しているかどうかがまだ分からない時期でもあります。
「飲んでしまったからダメ」と自分を責めるのではなく、次の周期から少し整える、今日から控えめにするという考え方で大丈夫です。
妊活中の高温期は、身体を追い込む時期ではなく、やさしく整える時期です。
Q1. 高温期にお酒を飲んでしまいました。妊娠の可能性はなくなりますか?
高温期に少量のお酒を飲んだからといって、すぐに妊娠の可能性がなくなるわけではありません。妊娠の成立には、卵子・精子・胚の状態、子宮内膜、ホルモン環境など多くの要素が関係しています。
ただし、黄体期の飲酒量が多い場合は妊娠しやすさが低下する可能性も報告されています。飲んでしまったことを過度に責めるより、次回から量や頻度を控えめにする意識を持つとよいでしょう。
Q2. 高温期の飲酒はどのくらいなら大丈夫ですか?
「この量なら必ず安全」と言い切れる明確な基準はありません。研究では、黄体期に週3〜6杯以上の飲酒が妊娠しやすさの低下と関連する可能性が示されています。
そのため妊活中は、できるだけ飲酒量を減らし、特に高温期後半や妊娠の可能性がある時期は控える方が安心です。妊娠が分かった後は、飲酒を避けることが推奨されています。
Q3. 高温期にノンアルコール飲料なら飲んでもいいですか?
ノンアルコール飲料は、アルコール量が0.00%のものであれば、通常のお酒よりは妊活中でも選びやすい飲み物です。
ただし、商品によっては微量のアルコールを含むものや、糖分が多いものもあります。妊活中に選ぶ場合は、表示を確認しながら、飲みすぎない範囲で取り入れると安心です。
Q4. 高温期に一番気をつけることは何ですか?
高温期に大切なのは、特別なことを増やすよりも、身体に負担をかける習慣を減らすことです。
飲酒量を控えめにする、喫煙や受動喫煙を避ける、睡眠を整える、食事を削りすぎない、ストレスを抱え込みすぎないなど、基本的な生活習慣を整えることが大切です。
Q5. 高温期は運動や入浴も控えた方がいいですか?
軽い運動や通常の入浴まで避ける必要はありません。ウォーキングやストレッチなど、心地よく続けられる運動は、血流や気分転換の面でも役立つことがあります。
ただし、食事を減らしながら激しい運動を増やすことや、長時間のサウナ、熱すぎるお風呂での長湯は控えめにした方が安心です。高温期は、身体を追い込むよりも、無理なく整えることを意識しましょう。
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📚参考文献
- Anwar MY, et al. The association between alcohol intake and fecundability during menstrual cycle phases. Human Reproduction, 2021.
- Practice Committee of the American Society for Reproductive Medicine. Tobacco or marijuana use and infertility: a committee opinion.
- Willis SK, et al. Female sleep patterns, shift work, and fecundability in a North American preconception cohort study. Fertility and Sterility, 2019.
- Louis GMB, et al. Stress reduces conception probabilities across the fertile window. Fertility and Sterility, 2011.
- De Souza MJ, et al. Luteal Phase Deficiency in Recreational Runners. Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, 2003.
- Koltun KJ, et al. Energy Availability Is Associated With Luteinizing Hormone Pulse Frequency and Induction of Menstrual Disturbances. Journal of the Endocrine Society, 2019.
- Micu MC, et al. Luteinized unruptured follicle syndrome increased by inactive disease and selective cyclooxygenase 2 inhibitors in women with inflammatory arthropathies. Arthritis Care & Research, 2011.
- American College of Obstetricians and Gynecologists. Alcohol and Pregnancy.
- Edwards MJ. Review: Hyperthermia and fever during pregnancy. Birth Defects Research Part A, 2006.
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
高温期の過ごし方に不安がある方へ
高温期は、少しの体調変化や生活習慣が気になりやすい時期です。
「お酒を飲んでしまったけど大丈夫かな」「何に気をつけて過ごせばいいのかな」と不安になることもあるかもしれません。
妊活中は、何かを我慢し続けることよりも、ご自身の体の状態に合わせて、無理なく整えていくことが大切です。
宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活中の体調や月経周期、不妊治療のスケジュールに合わせて、鍼灸や良導絡測定を通じた体づくりをサポートしています。
高温期の過ごし方や、妊活中の冷え・睡眠・ストレス・自律神経の乱れが気になる方は、お一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください🍀
35歳 多嚢胞性卵巣症候群 流産を乗り越えて胚盤胞移植で陽性反応
大阪市旭区からお越しのTさん(35歳)が妊娠・出産されました。
当院にお越しになるまでの経緯
Tさんは妊娠を望まれてから2年が経過していました。
その間、産婦人科から不妊治療専門クリニックへ転院され、人工授精の段階でした。
クリニックの検査から、黄体機能不全、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、子宮内膜ポリープ(手術済)などが確認されていました。
「妊娠しやすい体づくりをしたい」、「人工授精に向けて、妊活について教えてほしい」などのご希望で来院されました。
患者さん情報
来院の動機:不妊症
鍼灸の経験:なし
体調:ふつう
睡眠:睡眠時間(平均7時間、就寝時間23時~起床6時30分)、夢をよく見る
生理:順調(28~30日で規則的)、月経前はお腹のチクチク・押されているような痛みがある。月経時は下腹部の痛みがあり、鎮痛剤を服用する。経血の状態は暗赤色~レバー状。
食生活:1日3食、外食少ない、夕食の時間18時~19時、食の趣向は甘いものを好む。飲み物は水・コーヒー。飲酒・喫煙はなし。
運動:時々する
ご主人:35歳、精液所見は特に問題はなし。
服用されている薬・サプリ:クロミッド、黄体ホルモン製剤
Tさんの妊娠に至るまでの経緯
2024年5月~7月 人工授精周期(保険適用)
初診の際、Tさんの自律神経の状態をチェックしたところ、お仕事による肩こりや疲れ目、頭痛、冷え性、胃の不調、便秘、ストレスがつよい、などの多くの不定愁訴を抱えておられました。
お仕事と妊活を両立され、毎日とても忙しく過ごされていました。
妊娠しやすい体のシステムは、心身ともに健康な状態で働きやすくなります。
Tさんの場合は、毎日を忙しくされていて、体の不調が、自律神経やホルモンバランスの乱れ、妊娠しやすい体のシステムが働きにくい状態であると考えられるため、体の不調に応じた全身調整と人工授精に向けて、卵胞が十分に育つよう卵巣の血流促進を図る施術を併用しました。
妊娠・出産ができる質の良い卵子を育てるためには、3カ月~半年以上の不妊鍼灸の治療期間が必要であるため、現在の不妊治療周期での妊娠できる可能性を支えながら、今後に排卵してくる卵子が妊娠・出産できる質の良い状態に育つように土台作りも同時にサポートしました。
2024年8月 採卵周期(保険適用1回目)
他の不妊治療専門クリニックに転院。
転院先の検査から、ご主人の精索静脈瘤が発覚しました。(以前のクリニックでは確認できていませんでした。)
ご主人の現在の状態では、人工授精による妊娠が難しいため体外受精にステップアップになりました。
また、Tさんご本人も転院後の検査で、甲状腺の数値が高いこと、ビタミンDが低いことが発覚したため、新たに薬とサプリメントが追加され、採卵に向けて卵巣刺激が始まりました。鍼灸では、卵胞の成長をサポートするため卵巣の血流促進を図る方法を行いました。
採卵の結果は、21個が採取でき、スプリット(体外受精8個と顕微授精9個)を行い、12個の胚盤胞(4AA6個・3AA6個)が凍結できました。
2024年10月 移植周期(保険適用1回目)
採卵後、Tさんは移植に進まれました。今回は、凍結融解胚盤胞移植(SEET法・1個戻し)を予定でした。
鍼灸では、移植に向けてフカフカの内膜が作れるように子宮の血流促進を図る方法を行いました。
迎えた移植日当日は、内膜の厚さは12.7ミリと十分に作ることができ、予定通り移植を実施されました。
BT12の判定結果は、陽性反応が確認されましたが、hCG値が56と低値だったため、再判定となりました。
再判定の結果は、残念ながら化学流産となってしまいました。しかし、初めての陽性反応であり、妊娠できるということがわかり、次の移植に期待することにしました。
2024年11月 移植周期(保険適用2回目)
今回の移植も、前回と同様の方法で実施しました。(凍結融解胚盤胞移植(SEET法・1個戻し))
子宮内膜の厚さは10.7ミリとしっかり育ちました。BT13の判定結果は陽性反応が確認でき、hCG値も2000と十分な数値を示しました。
その後、しばらく鍼灸をお休みされ、翌年の2025年10月にお越しになった時は、出産のご報告をいただきました。
現在は、産後、体が十分に回復しない中での子育てで、肩こりや腰痛、お腹の痛みなどがあり、不調に応じた産後のケアを行いました。「2人目妊活の時は、またお願いします」とお話しくださいました。
Tさん、本当におめでとうございます。
お子様と幸せなご家庭を築かれていってください。
また、2人目妊活の時など、何かお困りのことがございましたら、いつでもサポートさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
Tさん妊娠お喜びの声
▢お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
不妊治療
▢鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
体外受精 (胚移植)
▢ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」
ストレッチ・温活・半身浴
▢鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
初めて来た時は、2年ほど妊活をしてましたが、
不妊治療中おちこむことも多かったですが、みなさん優しく丁寧に対応して下さって本当に感謝してます!
初めての体外受精をし、
▢同じように悩まれている方へアドバイス(
やメッセージがあればお願いいたします。
妊活をはじめてから毎日半浴はかかさずしてましてました。夏でも基本は白湯をのんだりして体をあたためてました。
あとは寝る前にストレッチを必ずしてました!
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
35歳 夫婦で不妊鍼灸 グレード3BCの胚盤胞移植で妊娠12週です。
妊活・不妊鍼灸のことなら大阪都島の宇都宮鍼灸良導絡院へ。土日祝も営業。平日21時まで営業。ご予約はこちら









