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流産手術・子宮内処置後に生理が少ない|子宮内癒着を疑うサインと妊活中の相談目安

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「流産手術のあとから、生理の量が少なくなった気がする」

「掻爬後から、生理が2〜3日で終わるようになった」

「中絶後に経血量が減って、妊娠しにくくなったのではと不安」

流産手術や人工妊娠中絶、子宮内膜ポリープの手術、子宮鏡下手術など、子宮内の処置を受けたあとに生理の量が変わると、不安になる方は少なくありません。

処置後は、体調やホルモンバランスの変化によって、一時的に月経の状態が変わることがあります。

そのため、1回の生理が少なかっただけで、すぐに大きな問題があるとは限りません。

ただし、処置後から明らかに経血量が減った、以前より生理期間が短くなった、妊娠を希望しているのになかなか妊娠しない、という場合は、子宮内の状態を確認しておくと安心です。

まれではありますが、子宮内処置のあとに「子宮内癒着」が起こり、月経量の減少や不妊、流産の原因になることがあります。

この記事では、流産手術・子宮内処置後に生理が少なくなるときに考えられること、子宮内癒着を疑うサイン、妊活中に相談したい目安について解説します。

この記事の要点まとめ
  • 流産手術や子宮内処置後に、一時的に月経の状態が変わることがあります。
  • 1回だけ生理が少ない場合は、すぐに子宮内癒着と決めつける必要はありません。
  • ただし、処置後から明らかに経血量が減った状態が続く場合は、婦人科で相談する目安になります。
  • 子宮内癒着とは、子宮内膜や子宮内腔に癒着が起こり、月経量の減少、不妊、流産などに関係することがある状態です。
  • 子宮内癒着の確認には、経腟超音波検査、子宮鏡検査、子宮卵管造影検査などが検討されることがあります。
  • 妊活中の方は、自己判断で長く様子を見るより、早めに主治医へ相談しておくと安心です。
  • 鍼灸は癒着そのものを治す治療ではありませんが、婦人科での評価を前提に、冷え・血流・自律神経・睡眠などを整えるサポートとして併用を考える方もいます。

流産手術・子宮内処置後に生理が少なくなることはある?

流産手術や子宮内処置のあとに、「以前より生理が少ない」と感じる方はいます。

処置後は、妊娠・流産・手術による身体の変化、ホルモンバランスの変化、精神的なストレス、睡眠不足、体調不良などが重なり、月経の戻り方に個人差が出ることがあります。

そのため、処置後最初の生理がいつもと違う、少し量が少ない、出血期間が短いというだけで、すぐに深刻に考えすぎる必要はありません。

一方で、次のような変化が続く場合は、子宮内膜や子宮内腔の状態を確認しておくことが大切です。

  • 処置前は5〜6日あった生理が、処置後から2〜3日で終わる
  • 以前より明らかに経血量が減った
  • ナプキンがほとんど汚れない
  • 茶色い出血が少しあるだけで終わる
  • 生理痛はあるのに出血が少ない
  • 妊活を再開してもなかなか妊娠しない
  • 処置後から月経周期も乱れている

大切なのは、「今回だけ少ないのか」「処置後から毎回少ないのか」「妊娠を希望しているか」を分けて考えることです。

子宮内癒着とは?

子宮内癒着とは、子宮内膜や子宮内腔に癒着が起こり、子宮の内側の空間が狭くなったり、子宮内膜がうまく育ちにくくなったりする状態です。

アッシャーマン症候群と呼ばれることもあります。

子宮内膜は、妊娠に備えて厚くなり、妊娠しなかった場合に剥がれ落ちて月経として排出されます。

しかし、子宮内に癒着が起こると、子宮内膜が十分に育ちにくくなったり、月経血がうまく排出されにくくなったりすることがあります。

その結果として、次のような症状につながることがあります。

  • 経血量が少なくなる
  • 生理期間が短くなる
  • 無月経になる
  • 生理痛や下腹部痛が起こる
  • 妊娠しにくくなる
  • 流産を繰り返す

ただし、症状の出方には個人差があります。

生理が少ないからといって、必ず子宮内癒着があるわけではありません。

子宮内癒着が起こるきっかけ

子宮内癒着は、子宮内膜へのダメージや炎症などをきっかけに起こることがあります。

関係することがある処置としては、次のようなものがあります。

  • 流産手術
  • 掻爬手術
  • 人工妊娠中絶
  • 胎盤遺残に対する処置
  • 子宮内膜ポリープの手術
  • 子宮筋腫に対する子宮鏡下手術
  • 子宮内感染
  • 帝王切開など子宮に関わる手術

特に、妊娠に関連した子宮内処置のあとに起こることがあります。

ただし、処置を受けた方すべてに癒着が起こるわけではありません。

近年は手術方法や管理も進歩しており、必要以上に不安になる必要はありません。

大切なのは、「処置後から明らかに月経量が変わった」「妊活中で不安がある」という場合に、早めに相談することです。

子宮内癒着を疑うサイン

次のような変化がある場合は、子宮内癒着を含めて婦人科で相談する目安になります。

  • 流産手術後から生理の量が明らかに減った
  • 掻爬後から生理期間が短くなった
  • 人工妊娠中絶後から月経量が少ない状態が続いている
  • 処置前と比べてナプキンの使用量が大きく減った
  • 生理予定日に下腹部痛があるのに出血が少ない
  • 生理が来なくなった
  • 子宮内膜が薄いと言われた
  • 妊活を再開しても妊娠しにくい
  • 流産を繰り返している
  • 胚移植で内膜が育ちにくいと言われた

これらのサインがあるからといって、必ず子宮内癒着があるとは限りません。

ホルモンバランス、卵巣機能、排卵の状態、ストレス、体重変化、年齢による変化など、ほかの要因が関係していることもあります。

ただ、処置後から変化がはっきりしている場合は、自己判断で長く悩み続けるより、婦人科で確認しておく方が安心です。

妊活中に子宮内癒着が気になる理由

妊活中に子宮内癒着が気になる理由は、子宮内膜や着床環境に関係することがあるためです。

妊娠が成立するためには、排卵、卵管、精子、受精卵の状態だけでなく、受精卵を受け止める子宮内膜の状態も大切です。

子宮内癒着があると、子宮内膜が十分に育ちにくくなったり、子宮内腔の形が変わったりすることで、着床や妊娠継続に影響することがあります。

特に、次のような場合は主治医へ相談しておきましょう。

  • 妊活再開後、なかなか妊娠しない
  • 体外受精で良好胚を移植しても着床しにくい
  • 子宮内膜が薄いと言われる
  • 流産手術後から月経量が明らかに減った
  • 過去に子宮内処置を複数回受けている
  • 流産を繰り返している

ただし、妊娠しにくさの原因はひとつとは限りません。

子宮内癒着だけでなく、排卵、卵子、精子、卵管、免疫、ホルモン、年齢など、さまざまな要素が関係します。

そのため、「生理が少ないから癒着がある」「癒着があるから妊娠できない」と決めつけないことも大切です。

婦人科で相談するときに伝えたいこと

診察では、症状をできるだけ具体的に伝えると、検査や判断につながりやすくなります。

次のような内容をメモしておくとよいでしょう。

  • どの処置を受けたか
  • 処置を受けた時期
  • 処置後、何回目の生理から量が変わったか
  • 以前の生理日数
  • 現在の生理日数
  • 経血量の変化
  • ナプキンの交換回数
  • 下腹部痛や生理痛の有無
  • 不正出血の有無
  • 妊娠を希望しているか
  • 妊活期間
  • 流産歴や子宮内処置の回数
  • 子宮内膜の厚さを指摘されたことがあるか

たとえば、次のように伝えると、医師にも状況が伝わりやすくなります。

  • 流産手術前は5日ほど出血がありましたが、手術後から2日で終わるようになりました。
  • 掻爬後からナプキンがほとんど汚れない周期が続いています。
  • 妊活を再開したいので、子宮内の状態を確認したいです。

子宮内癒着が疑われるときに行われることがある検査

子宮内癒着が疑われる場合、症状や妊娠希望の有無に応じて、いくつかの検査が検討されます。

1. 経腟超音波検査

経腟超音波検査では、子宮内膜の厚さ、子宮や卵巣の状態、卵胞の発育などを確認します。

子宮内膜が薄いかどうか、排卵に向けて内膜が育っているかを見る手がかりになります。

ただし、軽度の癒着は超音波だけでは分かりにくいこともあります。

そのため、症状や治療歴によっては、追加の検査が検討されることがあります。

2. 子宮鏡検査

子宮鏡検査は、細いカメラを使って子宮の内側を直接確認する検査です。

子宮内癒着、子宮内膜ポリープ、子宮内膜の状態、子宮内腔の形などを確認するために行われることがあります。

子宮内癒着が疑われる場合、子宮鏡検査は重要な検査のひとつです。

検査の時期や方法はクリニックによって異なるため、主治医に確認しましょう。

3. 子宮卵管造影検査

子宮卵管造影検査は、造影剤を使って子宮内腔や卵管の通りを確認する検査です。

子宮の内側の形や卵管の通過性を調べるために行われることがあります。

妊活中の検査として行われることもあり、子宮内腔の異常を疑うきっかけになる場合があります。

ただし、最終的な判断には子宮鏡検査などが必要になることもあります。

4. ホルモン検査

生理が少ない原因は、子宮内癒着だけではありません。

卵巣機能の変化、排卵の乱れ、エストロゲン不足、甲状腺機能、プロラクチンなど、ホルモンの影響で月経量が減ることもあります。

そのため、必要に応じて血液検査でホルモン状態を確認することがあります。

「処置後だから癒着」と決めつけず、子宮とホルモンの両方を確認することが大切です。

子宮内癒着だった場合の治療

子宮内癒着が確認された場合、癒着の程度や妊娠希望の有無によって治療方針が変わります。

一般的には、子宮鏡を使って癒着をはがす手術が検討されることがあります。

また、再癒着を防ぐために、術後にホルモン療法や器具の留置などが行われることもあります。

ただし、治療方法は癒着の程度、子宮内膜の状態、妊娠希望、年齢、これまでの治療歴によって異なります。

「生理が少ないからすぐ手術が必要」というわけではありません。

まずは検査で状態を確認し、主治医と相談しながら方針を決めることが大切です。

鍼灸でできる妊活サポート

流産手術や子宮内処置後に生理の量が少なくなると、「血流が悪いのでは」「冷えているから内膜が育たないのでは」と感じる方もいます。

鍼灸は、子宮内癒着そのものをはがしたり、癒着を治療したりするものではありません。

子宮内癒着が疑われる場合は、まず婦人科での検査と診断が必要です。

そのうえで、妊活中の身体づくりとして、次のような状態を整えていくことは体調面のサポートになります。

  • 冷え
  • 睡眠の浅さ
  • 首肩こり
  • 自律神経の乱れ
  • ストレス
  • 胃腸の弱さ
  • 慢性的な疲労
  • 下腹部や骨盤まわりの巡り

東洋医学では、月経の量だけでなく、身体全体の巡り、冷え、疲労、睡眠、胃腸、自律神経の状態をあわせて見ていきます。

婦人科で子宮内の状態を確認しながら、妊娠に向けた身体づくりを整えていきたい方にとって、鍼灸は併用できる選択肢のひとつです。

まとめ|処置後から生理が少ない状態が続く場合は相談を

流産手術や子宮内処置後に、生理の量や期間が変わることはあります。

1回だけ生理が少なかった場合は、すぐに子宮内癒着と決めつける必要はありません。

ただし、処置後から明らかに経血量が減った、ナプキンがほとんど汚れない、生理が2日ほどで終わる、妊活を再開しても妊娠しにくいという場合は、婦人科で相談しておくと安心です。

子宮内癒着はまれな状態ですが、月経量の減少、不妊、流産などに関係することがあります。

大切なのは、不安なまま自己判断で過ごすのではなく、子宮内膜や子宮内腔の状態を確認することです。

「これくらいで相談していいのかな」と迷う方もいるかもしれません。

しかし、処置後から身体の変化を感じているなら、それは大切なサインです。

主治医に相談しながら、今の状態を確認し、妊活の進め方を一緒に考えていきましょう。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 流産手術後に生理が少なくなることはありますか?

あります。

流産手術後は、ホルモンバランスや体調の変化によって、一時的に月経の状態が変わることがあります。

ただし、処置後から毎回明らかに経血量が少ない、以前より生理期間が短くなった、妊活中で不安がある場合は、婦人科で相談しておくと安心です。

Q2. 掻爬後に生理が少ないと、子宮内癒着ですか?

必ずしも子宮内癒着とは限りません。

生理が少なくなる原因には、ホルモンバランス、排卵の乱れ、卵巣機能の変化、ストレス、体重変化などもあります。

ただし、掻爬後から明らかに月経量が減った状態が続く場合は、子宮内癒着も含めて婦人科で確認してもらうと安心です。

Q3. 中絶後に生理が少ないと妊娠しにくくなりますか?

中絶を経験したからといって、必ず妊娠しにくくなるわけではありません。

多くの方は、その後も妊娠・出産されています。

ただし、まれに子宮内癒着や感染などが起こると、月経量の減少や妊娠しにくさに関係することがあります。処置後から生理の量が明らかに減った場合は、婦人科で相談しましょう。

Q4. 子宮内癒着はどんな検査で分かりますか?

子宮内癒着が疑われる場合、経腟超音波検査、子宮鏡検査、子宮卵管造影検査などが検討されることがあります。

特に子宮鏡検査は、子宮の内側を直接確認できるため、子宮内癒着の評価に役立つ検査です。

どの検査が必要かは、症状や妊娠希望の有無、これまでの治療歴によって異なります。

Q5. 鍼灸で子宮内癒着は治せますか?

鍼灸で子宮内癒着そのものをはがしたり、治療したりすることはできません。

子宮内癒着が疑われる場合は、まず婦人科で検査を受けることが大切です。

そのうえで、冷え、血流、自律神経、睡眠、ストレス、胃腸の状態などを整える妊活サポートとして、鍼灸を併用する方もいます。

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📚参考文献

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

流産手術・子宮内処置後の生理量が気になる方へ

流産手術や掻爬、子宮内処置後から生理の量が少なくなった、出血期間が短くなった、妊活再開に不安があるという方は、まず婦人科で子宮内膜や子宮内の状態を確認しておくことが大切です。

そのうえで、冷えや血流、自律神経の乱れ、睡眠の浅さ、疲れやすさなどもあわせて整えていきたい方は、大阪市都島にある宇都宮鍼灸良導絡院でも妊活中のお身体に合わせた鍼灸ケアを行っています。

鍼灸で子宮内癒着そのものを治すことはできませんが、婦人科での確認と並行しながら、妊娠に向けた身体づくりを一緒に整えていきましょう🍀

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