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生理が2日以内で終わる?「過短月経」かも!その原因と注意点

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「生理がいつも2日くらいで終わってしまう」
「ナプキンもほとんど汚れない」

――そんな経験はありませんか? 生理の期間が極端に短い場合、それは「過短月経(かたんげっけい)」かもしれません。今回は、過短月経の主な原因と、知っておきたい注意点についてお話しします。

過短月経とは?

一般的に、生理の期間は3日〜7日が正常とされています。この生理期間が2日以内に終わってしまう状態を「過短月経」と呼びます。

多くの場合、経血量も極端に少ない「過少月経(かしょうげっけい)」を伴うことがほとんどです。

なぜ生理期間が短くなるの?主な原因

生理は、子宮の内膜が剥がれ落ちて排出されることで起こります。このプロセスに影響を与えるさまざまな要因が、過短月経の原因となります。

1. ホルモンバランスの乱れ

生理の周期や期間は、エストロゲンプロゲステロンという2つの女性ホルモンによって厳密にコントロールされています。

  • エストロゲン不足: エストロゲンは子宮内膜を厚く育てる役割があります。このホルモンが不足すると、子宮内膜が十分に厚くならないため、剥がれ落ちる内膜の量が少なくなり、結果として経血量が減り、生理期間も短くなります。

  • プロゲステロン不足: プロゲステロンは、厚くなった子宮内膜を維持し、適切なタイミングで剥がす役割も担っています。このホルモンが不足すると、内膜がうまく剥がれず、経血量が少なくなることがあります。

これらホルモンバランスの乱れは、ストレス、過度なダイエット、疲労、睡眠不足など、日常生活の様々な要因によって引き起こされることがあります。

2. 子宮や卵巣の病気、子宮の発育不全

経血の元となる子宮内膜の状態や、子宮そのものの構造に問題がある場合も、過短月経の原因となります。

  • 子宮の発育不全: 先天的に子宮が小さいなど、子宮の発育が不十分な場合、子宮内膜が十分に成長できず、経血量が減り、生理期間が短くなることがあります。
  • 子宮の癒着: 過去の手術や炎症などにより子宮内が癒着している場合、子宮内膜が適切に増殖・剥離できなくなり、過短月経となることがあります。
  • 卵巣機能の低下: 卵巣の働きが低下し、ホルモン分泌が不足することで過短月経につながることがあります.。

3. ピルの服用

低用量ピルなどを服用している場合、ホルモンの作用によって排卵が抑制され、子宮内膜の増殖が抑えられます。そのため、経血量が減少し、生理期間が短くなるのは、ピルの一般的な作用であり、通常は心配ありません。これは、ピルが計画的にホルモンを補充していることによる生理的な変化です。

こんな場合は婦人科へ相談を

過短月経は、一時的なホルモンバランスの乱れによることもありますが、貧血や不妊のリスク、または他の病気が隠れているサインである可能性もゼロではありません。

  • 以前は正常な期間だったのに、急に生理が短くなった
  • 生理が来るたびに経血量が減り、期間も短くなってきた
  • 妊娠を希望しているが、なかなか妊娠しない
  • その他に体調の変化(強い疲労感、体重の急激な増減など)がある

上記のような場合は、一度婦人科を受診して相談することをおすすめします。適切な診断を受け、必要であれば治療を行うことで、安心して過ごせるようになるでしょう。ご自身の体のサインに耳を傾け、健康を守りましょう。

生理期間の短さに悩む女性とカレンダー

📚参考文献

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