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歯周病は妊活に影響する?妊娠までの時間と口腔ケアの関係

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「妊活中だけど、歯周病も関係あるのかな?」

「歯ぐきから血が出るけれど、妊娠しにくさに影響するの?」

妊活というと、年齢、排卵、卵子や精子の状態、ホルモンバランス、子宮内膜、卵管の通過性などに目が向きやすいものです。

しかし近年、妊活と関係する可能性がある要素として、口腔内の環境、特に歯周病が注目されています。

歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨に炎症が起こる病気です。進行すると、歯ぐきの腫れや出血、口臭、歯のぐらつきなどが起こりますが、初期には自覚症状が少ないこともあります。

大切なのは、歯周病が「歯だけの問題」ではなく、慢性的な炎症として全身に影響する可能性があるという点です。

この記事では、歯周病と妊活、妊娠までの時間、男性不妊との関係、妊活中にできる口腔ケアについて、医学的にわかりやすく解説します。

この記事の要点まとめ
  • 歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨に炎症が起こる病気です。
  • 歯周病が不妊の直接原因であるとは断定できませんが、妊娠までの時間に関係する可能性が報告されています。
  • 慢性炎症や酸化ストレスが、妊活に影響する可能性があります。
  • 歯周病は女性だけでなく、男性の精子の質とも関係する可能性があります。
  • 妊活中は、カップルで歯科検診や口腔ケアを意識することが大切です。

歯周病とは?歯ぐきだけでなく全身の炎症にも関係する病気

歯周病は、歯垢に含まれる細菌によって歯ぐきに炎症が起こる病気です。

初期の段階では「歯肉炎」と呼ばれ、歯ぐきの腫れや出血が中心です。進行すると、歯を支えている骨や歯周ポケットに炎症が広がり、「歯周炎」と呼ばれる状態になります。

歯周病でみられやすい症状

  • 歯みがきのときに歯ぐきから血が出る
  • 歯ぐきが腫れる
  • 口臭が気になる
  • 歯ぐきが下がってきた
  • 歯が浮いたように感じる
  • 歯がぐらつく
  • 歯科検診で歯周ポケットが深いと言われた

ただし、歯周病は自覚症状が少ないまま進むこともあります。そのため、「痛くないから大丈夫」と思っていても、実際には歯ぐきの炎症が続いていることがあります。

歯周病が進行すると、歯周病菌や炎症に関わる物質が血流を通じて全身に影響する可能性が指摘されています。妊活においても、この慢性炎症がひとつの注目点になっています。

歯周病は妊活に影響する?妊娠までの時間との関係

現時点では、歯周病が不妊の直接原因であると断定できるわけではありません。

しかし、研究では、歯周病がある女性は、歯周病がない女性に比べて妊娠までに時間がかかる可能性が報告されています。

たとえば、妊娠した女性を対象にした研究では、歯周病がある女性は、歯周病がない女性よりも妊娠までの期間が平均で長かったと報告されています。

これは「歯周病があると必ず妊娠しにくくなる」という意味ではありません。妊娠までの時間には、年齢、体重、喫煙、排卵、精子の状態、婦人科疾患など、さまざまな要素が関係します。

ただ、歯周病はケアや治療によって改善を目指せる要素です。妊活中に見直せる生活習慣のひとつとして、口腔ケアを整えることは大切です。

なぜ歯周病が妊活に関係すると考えられているのか

歯周病と妊活の関係で注目されているのは、主に慢性炎症酸化ストレスです。

妊娠に向けた体の働きには、卵胞の発育、排卵、受精、着床、妊娠の維持など、繊細なプロセスが関わります。

歯周病によって慢性的な炎症が続くと、体内で炎症性サイトカインや酸化ストレスが増え、血管や免疫の働きに影響する可能性があります。

妊活においては、子宮や卵巣だけでなく、全身の炎症状態、血流、自律神経、生活習慣も大切です。

そのため、歯周病は「妊娠しにくさの原因」と決めつけるのではなく、妊活中に整えておきたい全身環境のひとつとして考えるとよいでしょう。

歯周病は男性不妊にも関係する?

歯周病は女性だけの問題ではありません。

近年は、歯周病と男性の精子の質との関係についても研究が進んでいます。

一部の研究では、歯周病がある男性で、精子の運動率、形態、DNA損傷などに影響がみられる可能性が報告されています。

男性不妊では、精子濃度、運動率、奇形率、精子DNA断片化、酸化ストレスなどが重要です。歯周病による慢性炎症や酸化ストレスが、精子の質に関係する可能性があると考えられています。

妊活は女性だけが頑張るものではありません。

歯科検診や口腔ケアも、パートナーと一緒に取り組むことで、カップルとして妊娠に向けた体づくりにつながります。

妊活中に歯科検診を受けた方がよい理由

妊活中は、不妊治療の通院、採卵、移植、タイミング、体調管理などで忙しくなり、歯科検診が後回しになることがあります。

しかし、妊娠前から口腔内の状態を整えておくことには、いくつかのメリットがあります。

  • 歯周病の有無を早めに確認できる
  • 歯石や歯垢を除去し、炎症を減らしやすい
  • 妊娠後に歯ぐきの腫れや出血が悪化するリスクに備えられる
  • つわりや体調不良で歯科通院しにくくなる前にケアできる
  • パートナーと一緒に妊活の生活習慣を見直すきっかけになる

妊娠中はホルモン変化により歯ぐきが腫れやすくなることもあります。そのため、妊娠してから慌てて歯科に行くよりも、妊活中から歯科検診を受けておくと安心です。

妊活中に見直したい口腔ケア

妊活中の口腔ケアは、特別なことをするというよりも、毎日の基本を丁寧に続けることが大切です。

1. 歯みがきだけでなく歯間ケアを取り入れる

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを十分に落とせないことがあります。

歯間ブラシやデンタルフロスを使うことで、歯周病の原因となる歯垢を減らしやすくなります。

特に、歯ぐきから出血しやすい方、歯科で歯周ポケットを指摘された方は、歯科衛生士さんに自分に合うケア方法を教えてもらうとよいでしょう。

2. 定期的に歯石除去を受ける

歯石は、歯みがきだけでは落としにくい汚れです。

歯石が付いたままになると、歯ぐきの炎症が続きやすくなります。

妊活中は、年に1〜2回だけでなく、歯ぐきの状態に合わせて定期的なクリーニングを受けることがおすすめです。

3. 歯ぐきの出血を放置しない

歯みがきのたびに血が出る場合、「強く磨きすぎたから」と思って放置してしまうことがあります。

しかし、出血は歯ぐきに炎症があるサインのこともあります。

出血、腫れ、口臭、歯のぐらつきがある場合は、早めに歯科で相談しましょう。

4. 喫煙・糖分・睡眠不足にも注意する

歯周病は、歯みがきだけでなく生活習慣とも関係します。

喫煙、糖分の多い食生活、睡眠不足、強いストレス、口呼吸などは、歯ぐきの炎症を悪化させる要因になることがあります。

妊活では、血流、自律神経、ホルモンバランス、炎症を整えることも大切です。口腔ケアと生活習慣の見直しは、妊活全体の土台づくりにもつながります。

歯周病があると妊娠できないわけではありません

ここで大切なのは、歯周病があるからといって「妊娠できない」と不安になりすぎないことです。

歯周病と妊活の関係は、まだ研究段階の部分もあります。すべての人に同じように影響するわけではなく、妊娠までの時間には多くの要因が関係します。

ただし、歯周病は放置するよりも、早めにケアした方がよい病気です。

妊活中にできることを一つずつ整えていくという意味で、歯科検診や口腔ケアは取り入れやすい対策のひとつです。

鍼灸院から見た妊活と口腔ケア

宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活をサポートする際、卵巣や子宮だけでなく、全身の状態を大切に考えています。

妊活では、血流、自律神経、冷え、睡眠、胃腸の働き、ストレス、慢性炎症など、さまざまな要素が関係します。

口腔ケアは歯科の専門領域ですが、「お口の健康」も身体全体の一部です。

歯周病が気になる方は、歯科での検査・治療を受けながら、鍼灸では自律神経や血流、冷え、ストレスなどの面から体づくりをサポートしていくことができます。

  • 不妊治療だけでなく、生活習慣や体の状態も整えたい
  • 採卵や移植に向けて、できることを増やしたい
  • 体の慢性的な不調も妊活とあわせて相談したい

このような方は、歯科検診とあわせて、妊活中の体づくりも見直してみてください。

妊娠を希望している方は、婦人科や不妊治療だけでなく、歯科検診も妊活プランの一部として取り入れてみましょう。

歯ぐきからの出血、口臭、歯周ポケット、歯石、歯のぐらつきが気になる場合は、早めに歯科で相談してください。

よくあるご質問(FAQ)

歯周病があると妊娠しにくくなりますか?

歯周病があるから必ず妊娠しにくくなるわけではありません。ただし、歯周病による慢性炎症が妊娠までの時間に関係する可能性は報告されています。妊活中に整えられる要素として、歯科検診や口腔ケアを取り入れるとよいでしょう。

歯ぐきから血が出るだけでも歯科に行った方がいいですか?

歯ぐきからの出血は、歯肉炎や歯周病のサインのことがあります。毎回のように出血する、口臭が気になる、歯ぐきが腫れている場合は、早めに歯科で相談しましょう。

妊活中の歯科治療は受けても大丈夫ですか?

多くの歯科治療は妊活中でも受けられます。ただし、不妊治療のスケジュールや服薬状況がある場合は、歯科医師に妊活中であることを伝えておくと安心です。

男性も歯周病ケアをした方がいいですか?

はい。近年、歯周病と精子の運動率、形態、DNA損傷などとの関連が検討されています。妊活はカップルで取り組むものなので、男性も歯科検診や口腔ケアを意識することが大切です。

歯周病を治療すれば妊娠率は上がりますか?

歯周病治療だけで妊娠率が上がると断定することはできません。ただし、歯周病は改善を目指せる慢性炎症のひとつです。妊活中の体づくりとして、口腔内の炎症を減らすことは前向きな取り組みといえます。

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📚参考文献

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

妊活中の体づくりを、全身から見直したい方へ

歯周病や口腔ケアは歯科の領域ですが、妊活ではお口の状態だけでなく、血流・自律神経・冷え・ストレス・睡眠など、身体全体の環境を整えることも大切です。

宇都宮鍼灸良導絡院では、不妊治療と併用しながら、妊娠に向けた体づくりを鍼灸でサポートしています。

「歯科検診とあわせて、妊活中にできることを増やしたい」「採卵や移植に向けて体調を整えたい」という方は、お気軽にご相談ください🍀

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