
45歳(低AMH)ホルモン補充周期の初期胚2個移植で妊娠|体外受精症例
大阪市からお越しのYさん(45歳)が、鍼灸・レーザーによる身体のケアと体外受精を並行され、初めてのホルモン補充周期による凍結融解初期胚2個移植で妊娠されました。
※本記事は一患者様の症例をご紹介するものであり、同じ治療方法や経過がすべての方に当てはまるものではありません。
45歳の低AMH・1人目妊活、初めての初期胚2個同時移植で妊娠
Yさんが初めて当院にお越しになったのは2022年7月。1人目の妊娠を望まれて半年、すでに体外受精へと進んでいらっしゃいました。不妊専門クリニックでは低AMHと診断され、採卵しても空胞が多いというお悩みも抱えていました。当時、初期胚1個を凍結保存されていましたが、今後の採卵と移植に向けて当院での鍼灸をご希望されました。
鍼灸を始めて2周期目の採卵では惜しくも排卵してしまいましたが、その次の採卵で1個の卵子を採取。残念ながら受精には至りませんでした。
しかし、諦めずに鍼灸を続けて3回目の採卵。3個見えていた卵子から1個を採取でき、これまでで一番グレードの良い初期胚として凍結することができました。
さらに4回目の採卵では、3個見えていた卵子から2個を採取し、初期胚2個を凍結。合計4個の初期胚を凍結保存することができ、いよいよ初めての移植へと進まれました。
そして、ホルモン補充周期で凍結融解した初期胚2個を移植した結果、陽性反応が確認されました。判定時のhCG値は679。Yさんは妊娠26週目を迎え、安定期に入られました。無事に出産の日を迎えられるよう、引き続きマタニティ鍼灸でお身体のケアをさせていただきました。
Yさん、本当におめでとうございます!
45歳・低AMHと初期胚2個移植について
AMH(抗ミュラー管ホルモン)は、主に卵巣に残っている卵胞数の目安となる「卵巣予備能」を評価するために用いられる指標です。AMHが低い場合、採卵時に得られる卵子数が少なくなる可能性はありますが、AMHの値だけで卵子の質や妊娠の可能性が決まるわけではありません。
体外受精の結果には、AMHだけでなく、年齢、得られた卵子や胚の状態、精子の状態、これまでの治療経過などさまざまな要因が関係します。
また、初期胚を2個移植するか1個移植するかは、年齢や胚の状態、これまでの移植歴、妊娠した場合のリスクなどを考慮して医師と相談しながら決められます。2個移植では多胎妊娠となる可能性もあるため、この症例をもって初期胚2個移植をおすすめするものではありません。
体外受精と並行して行った鍼灸・レーザーについて
Yさんは採卵・移植を続ける期間中、当院で週1回を目安に鍼灸やレーザーによる身体のケアを受けられていました。
患者様によって感じ方は異なりますが、Yさんからは「施術後は体がポカポカして、ふわっと軽くなる」「先生たちとの会話も楽しくリラックスできた」といったご感想をいただいています。
一方で、現在の研究では、鍼灸によって卵子の質や体外受精の妊娠率・出生率が直接改善すると断定できる十分な科学的根拠は確立していません。
そのため当院では、鍼灸を不妊治療の代わりとして考えるのではなく、クリニックでの採卵・移植などの治療と並行しながら、その時々の冷え、肩こり、疲労、ストレスなども含めて身体を整えるための補助的なケアとして行っています。
今後も患者様それぞれの治療状況や体調を確認しながら、妊活・不妊治療を続ける期間を少しでも心身ともに過ごしやすくできるようサポートしてまいります。
Yさん(45歳)妊娠お喜びの声
▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
そもそも不妊治療のスタートが遅く、44歳からの開始だったので、後悔しないようできることは何でもやってみようと思い、鍼灸を受けることにしました。
▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
体外受精・顕微授精(タイムラプスあり)・初期胚2個移植・ホルモン補充周期
▢ ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください
レーザー・サプリメント・漢方
▢ 鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
鍼灸は初めてのため、最初は緊張していましたが、施術後は体がポカポカして、ふわっと軽くなるのを感じました。仕事が忙しく、基本的には土日になるべく週一で施術を受けるようにしていますが、先生たちとの何気ない会話も楽しくリラックスできました。また、体調に合わせて肩こりがひどい時には重点的に鍼を打っていただいたりなど、その時々に応じて施術してもらえるので、とてもありがたいです。
▢ 同じように悩まれている方へ、ご自身でやって良かったことや続けることができたセルフ妊活など、メッセージがあればお願いいたします。
高齢のため、AMHも低く、採卵がなかなかうまくいかず、取れても1個、授精しなかったりで不妊治療をいつまで続けるかなと思った時期もありましたが、もう少し頑張ってみようと続けて一年、あきらめずに続けてきて良かったなと思います。あまり思い詰めずに息抜きしながら妊活していたのも良かったかなと思います。


低AMHだと妊娠できないのでしょうか?
低AMHだから妊娠できないという意味ではありません。AMHは主に卵巣予備能や採卵時に得られる卵子数を予測するための指標で、妊娠の可能性は年齢や胚の状態など、さまざまな条件によって変わります。
初期胚2個移植は1個移植より妊娠しやすいのでしょうか?
移植する胚を増やすことで妊娠の可能性が変わる場合がありますが、一方で多胎妊娠の可能性も高くなります。年齢、胚の状態、これまでの移植歴や身体の状態などによって判断が異なるため、移植する胚の数については治療を受けている医療機関で相談することが大切です。
初期胚と胚盤胞は何が違いますか?
一般的に、受精後2〜3日程度まで培養した胚は分割期胚(初期胚)、5〜6日程度まで発育した胚は胚盤胞と呼ばれます。どの段階で移植するかは、得られた胚の数や発育状況、これまでの治療歴などを踏まえて医療機関で判断されます。
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📚参考文献
- American Society for Reproductive Medicine(ASRM). Testing and interpreting measures of ovarian reserve: a committee opinion.
AMHを含む卵巣予備能検査の考え方や、AMHは主に卵巣反応・採卵数の予測に用いられ、妊娠可能性を単独で判断する指標ではないことを参照。 - European Society of Human Reproduction and Embryology(ESHRE). Guideline on the number of embryos to transfer during IVF/ICSI.
体外受精・顕微授精における移植胚数と、多胎妊娠などのリスクを考慮した胚移植の考え方を参照。 - Human Fertilisation and Embryology Authority(HFEA). Complementary and alternative therapies.
不妊治療と併用される鍼灸などの補完療法について、妊娠率や出生率への効果を断定できる十分な科学的根拠が確立していないことを参照。
40代の妊活・体外受精と並行した身体のケアをご相談ください
大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、採卵や胚移植などクリニックでの治療状況を伺いながら、その時々の体調に合わせた鍼灸を行っています。
「採卵や移植を続けながら、身体のケアもしていきたい」「40代の妊活で自分にできることを相談したい」という方も、お気軽にご相談ください🍀







