治療院ブログ

【二人目不妊】1人目はできたのに… 続発性不妊の原因と鍼灸でできること

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「1人目は自然に妊娠できたのに、2人目がなかなか授からない」

このようなお悩みを抱えて医療機関や治療院に来られる方は少なくありません。それは、続発性不妊(secondary infertility)という医学的な状態であり、1人以上出産経験があるにもかかわらず、その後に妊娠が成立しにくくなる状態を指します。

「一人できたのだから、そのうちまた自然に妊娠できるはず」と考えがちですが、この思い込みこそが、妊活を遅らせる大きな落とし穴になりがちです。

「そのうちできる」という思い込みが落とし穴に

一人目が妊娠できたからといって、今回も同様にスムーズにいくとは限りません。一人目のときには運良く妊娠に至ったとしても、もともと不妊のリスク要因が潜んでいた可能性や、出産を経て新たな要因が発生していることもあります。

実際に続発性不妊の背景には、多様な要因が複雑に関与していることが分かっています。

出産や産後の影響

出産は喜ばしい出来事であると同時に、女性の体に大きな負担をかけます。出産そのものが不妊の原因になることもあります。例えば、以下のようなケースが挙げられます。

  • 分娩時の大量出血や感染
  • 帝王切開や手術後の子宮や卵管の癒着
  • 産後の体調不良や不養生

これらが子宮や卵管などに影響を与え、その後の妊娠を難しくするケースがあります。出産による物理的なダメージや炎症の痕跡が、後の妊活に影響を及ぼしている可能性があるのです。

加齢という最大の壁

もう一つ、続発性不妊において非常に大きな要因となるのが加齢です。

1人目の出産から数年経つうちに、女性は卵巣予備能が低下し、卵子の質も年齢とともに下がっていきます。特に35歳を超えると妊娠率は顕著に低下し、流産率も上昇することが知られています。

仕事や育児に追われ、自分の体のケアや妊活のスタートが遅れてしまうことで、結果的にこの「年齢の壁」に直面する方は少なくありません。時間経過とともに卵子の質は回復しないため、加齢は続発性不妊を考える上で避けて通れない最大のテーマです。

鍼灸ができること:体質改善によるサポート

「出産による体のダメージ」や「加齢による機能低下」が複合している続発性不妊に対して、体質改善を目的としたケアは非常に重要です。

鍼灸治療は、産後の体の回復をサポートし、ホルモンバランスの調整や血流改善を通して妊娠しやすい体づくりに役立つとされています。特に東洋医学的な視点から、個々の体質を見極め、ダメージを修復し、機能低下を緩やかにするためのアプローチが可能です。

まとめ:後悔しないための早期の専門的ケア

「まさか自分が続発性不妊になるとは」と思っても、それは決して珍しいことではありません。一人目の出産を経験しているからこそ、油断してしまう気持ちは理解できますが、時間は待ってくれません。

「もっと早く自分の体を整えていればよかった」と後悔しないためにも、日々のセルフケアと並行して、不妊治療専門のクリニックや、鍼灸などの専門的なサポートを早期に受けることをおすすめします。

大切なのは、「そのうちできる」と放置するのではなく、「今できること」に目を向け、積極的に体の状態を整えていくことです。専門家の力を借りて、二人目のお子さんとの出会いに向けた準備を始めましょう。

📚参考文献

  • 日本産科婦人科学会. 不妊症・不育症 Q&A, 2023.
  • 日本生殖医学会. 生殖医療ガイドライン, 2022.
  • Practice Committee of the American Society for Reproductive Medicine. Definitions of infertility and recurrent pregnancy loss. Fertility and Sterility. 2020.

「諦める前」に、鍼灸を試しませんか?

「二人目がなかなか授からない」とお悩みなら、大切な時間を無駄にしないでください。
宇都宮鍼灸良導絡院の不妊鍼灸は、出産で疲弊した体の回復を促し、年齢に伴う機能低下をサポートすることで、妊娠しやすい体質への改善を目指します。「もっと早く相談すればよかった」と後悔しないよう、ぜひ一度、専門的なケアをご検討ください。

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