
検査で異常なしでも妊娠しない理由とは?
「検査では異常なしと言われたのに、なかなか妊娠しない」
「不妊治療を続けているけれど、思うような結果が出ない」
不妊治療では、卵巣や子宮の検査を行い、数値や画像上の異常を確認します。しかし近年の研究では、妊娠の成立には検査では評価しきれない「子宮内の環境」が関与していることが示されています。
目次
不妊検査で評価されるのは「構造」が中心
一般的な不妊検査では、
- 排卵の有無
- ホルモン値
- 卵管の通過性
- 子宮の形態
といった構造的な異常の有無が中心に評価されます。
一方で、これらに異常が認められないにもかかわらず、妊娠に至らないケースが一定数存在することも事実です。
この背景として、研究では子宮の形だけでなく、子宮内膜を含む「局所環境」そのものが重要であるという視点が示されています。
妊娠は「免疫が関与する現象」である
MorとCardenasは、妊娠を単なる免疫抑制状態ではなく、母体の免疫システムが動的に調整される特殊な生理現象として捉えています。
この研究では、妊娠期には免疫が一律に弱まるのではなく、妊娠の時期や部位に応じて、免疫反応が精密に制御されていることが示されています。
つまり、妊娠の成立には免疫が適切に働くことそのものが必要であると考えられています。
子宮内膜局所の免疫環境の重要性
Erlebacherは、母体と胎児が接する「母体–胎児界面」において、局所免疫環境が妊娠成立と維持に重要な役割を果たしていることを詳細に解説しています。
胎児は母体にとって遺伝的に異物であるにもかかわらず、拒絶反応が起こらず妊娠が維持されるのは、子宮内膜局所における免疫調整機構が存在するためであるとされています。
このことから、妊娠は単に受精卵の問題だけではなく、子宮内膜側の環境が整っているかどうかが重要であるという視点が示されています。
「異常なし不妊」と呼ばれる背景
検査で異常が見つからない場合でも、
- 子宮内膜の局所環境
- 免疫応答の調整状態
- 身体全体の恒常性
といった要素が、妊娠の成立に影響している可能性があります。
これらは一般的な血液検査や画像検査では評価が難しく、そのため「原因不明」「異常なし」と診断されることがあります。
研究が示しているのは、妊娠は構造だけで説明できる現象ではないという点です。
不妊治療と並行して身体を整えたい方へ
不妊治療を続ける中で、
- 検査では問題がないと言われている
- 治療を重ねても結果につながりにくい
- 身体の土台から見直したい
そのような思いから、不妊鍼灸を検討される方も少なくありません。
鍼灸は、身体全体の状態に着目し、妊娠に関わる環境づくりをサポートする方法のひとつとして医療と並行して取り入れられるケースがあります。
まとめ
研究から、妊娠の成立には
- 子宮内膜を含む局所環境
- 免疫システムの調整
- 母体全体の恒常性
が関与していることが示されています。
検査で異常がない場合でも、身体全体を見直す視点が妊活において重要となることがあります。
監修:宇都宮鍼灸良導絡院
院長 宇都宮泰子
📚参考文献
- Mor G, Cardenas I. The immune system in pregnancy: a unique complexity. American Journal of Reproductive Immunology. 2010;63(6):425–433.
- Erlebacher A. Immunology of the maternal-fetal interface. Annual Review of Immunology. 2013;31:387–411.
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