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【夏に妊娠率が下がるのはなぜ?】冷えと暑熱ストレス

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「夏は妊娠しにくい季節」と聞いたことはありませんか?

暑さと妊娠率の低下には、冷えや体温の変化、ストレスによる体調不良などが複雑に関係しています。今回は、夏に妊娠率が低下する原因について、東洋医学的な視点と最新の知見をもとにわかりやすく解説します。

夏に妊娠率が下がるのはなぜ?

人間の体には、体温を一定に保つための調節機能が備わっています。しかし、暑さに対しては汗をかくことで対応できても、冷えに対する防御機能は非常に弱いとされています。特に、子宮は体の外とつながる空洞の器官であるため、冷気の影響を受けやすい場所です。

基礎代謝の低下と子宮の冷え

暑い季節は、体が自ら熱を生み出す必要がないため、基礎代謝が自然と落ちてしまいます。さらに、冷房が効いた場所や冷たい飲食物を摂ることで体を内側から冷やし、子宮や卵巣の機能が低下する可能性があります。

“暑熱ストレス”も影響する可能性

暑さによる生理的・精神的ストレスは「暑熱ストレス」と呼ばれ、以下のような影響を引き起こします。

  • 自律神経の乱れ
  • 睡眠の質の低下
  • ホルモン分泌の不安定化

畜産学の研究では、牛の繁殖に暑熱ストレスが大きく影響し、繁殖性が低下することがわかっています。この知見は人間にも当てはまるとされており、夏の体調管理が妊娠の成立に影響する可能性が示唆されています。

データで見る妊娠率の傾向

厚生労働省の人口動態統計によると、日本では4月〜6月生まれの出生数が他の季節よりもやや少ない傾向にあります。これは、夏(7月〜9月)に妊娠した割合が少ないことが影響していると考えられます。

夏の妊活で気をつけたいポイント

妊娠しやすい体づくりには、「温めすぎ」でも「冷やしすぎ」でもなく、適切な体温と血流を保つことが大切です。特に夏は油断しがちな季節なので、以下のポイントを心がけましょう。

  • 冷え対策:冷房の効いた場所では、足元やお腹を冷やさないようにしましょう。
  • 温活:冷たい飲み物は控え、温かいスープなどで内臓を温めることを意識してください。
  • 運動:適度な運動で基礎代謝をキープしましょう。
  • 入浴:シャワーだけでなく、入浴や足浴で1日の冷えをリセットするのがおすすめです。

夏の体調管理をしっかり行い、妊娠しやすい体づくりを進めていきましょう。

夏の暑さと妊娠率低下の関係をイメージしたイラスト

📚参考文献

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