妊活中に必要なタンパク質と摂り方のポイント
妊活や妊娠中の栄養で「たんぱく質」が大切、という話はよく聞くけれど…「実際どのくらい摂ればいいの?」「プロテインって飲んでもいいの?」そんな疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。
今回は、妊活と妊娠におけるタンパク質の役割と、プロテイン選びの注意点を、最新の研究も交えてわかりやすく解説します。
目次
タンパク質は「妊娠の土台」になる栄養素
たんぱく質は、筋肉・内臓・ホルモン・酵素など、身体をつくるすべての材料。特に妊娠を希望する女性にとっては、以下のような点で欠かせません。
- 女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の材料
- 卵子や子宮内膜の質を左右する
- 着床・妊娠維持にかかわる免疫バランスにも関与
- 妊娠中は胎児の筋肉・血液・臓器の発育に必要
厚生労働省の『妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針』でも、「肉・魚・卵・大豆製品を組み合わせて、たんぱく質を十分に摂る」ことが明記されています。
1日にどれくらいのたんぱく質が必要?
一般的には、体重1kgあたり1.0~1.2gのたんぱく質が推奨されています。例えば、体重50kgの方なら、50~60g/日が目安。ただし、1回の食事で吸収できるのは20〜30g程度とされており、朝・昼・夜と分けて摂ることが大切です。
プロテインは必要?どれを選べばいい?
基本は“食事から”が原則!
まずは、肉・魚・卵・大豆製品などの食材でたんぱく質をしっかり摂るのが理想的です。でも…
- 食事が不規則な方
- 食が細い方
- 妊娠中で必要量が増える方
などは、補助的にプロテインを活用するのもおすすめです。
プロテインの種類と注意点
ホエイプロテイン(乳清)
特徴:吸収が早く、筋肉にも◎
向いている人:妊活中の男女、運動習慣のある人
ソイプロテイン(大豆)
特徴:吸収がゆるやか、女性ホルモン様作用あり
向いている人:妊活中の女性(ただし注意点あり)
【要注意】男性はソイプロテインの摂りすぎに注意!
ハーバード大学のChavarroらによる2008年の研究では、ソイ食品の摂取量が多い男性ほど、精子濃度が有意に低下することが示されました。この研究では、ソイ食品を1日あたり半食分(豆乳1カップなど)摂っていた男性の精子濃度が、摂取しない男性よりも平均4100万/ml少なかったという衝撃の結果が報告されています。特に、過体重または肥満の男性では影響が強く出る可能性があるとも言われています。
つまり、妊活中の男性はホエイプロテインを選んだほうが安心といえます。
まとめ
たんぱく質は妊娠の土台になる栄養で、基本は食事でしっかり摂りましょう。不足時は、無添加・信頼できるプロテインを補助に。男性はソイプロテインに注意(精子数への影響が示唆)しましょう。
参考文献
- 【Chavarro et al.,Human Reproduction,2008】