治療院ブログ

40歳(2回の稽留流産・着床不全)4回目の二段階移植で妊娠20週に

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大阪府茨木市からお越しのNさん(40歳)ご夫婦が妊娠されました。

2度の流産と着床不全のあるNさん

Nさんが当院にお越しになったのは2023年10月。すでに2年間の不妊期間があり、不妊治療専門クリニックで体外受精(保険適用)を3回経験されていました。

初診時のNさんご夫婦の主な状況

奥様の状況

  • 年齢: 40歳
  • これまでの治療: 移植(初期胚、胚盤胞)で2度の流産を経験。
  • 着床不全の原因: トリオ検査と不育症検査で、ビタミンD不足、血栓ができやすい、子宮内フローラがゼロといった問題が判明。
  • 卵子の質: 採卵はできるものの、受精後の分割が途中で止まることがあり、卵子の質の低下が課題でした。

ご主人の状況

  • 年齢: 48歳
  • 精子の質: クリニックの検査から、運動率が低いという男性不妊因子が高いと指摘がありました。

Nさんご夫婦は、これらの課題を乗り越えるために、精子と卵子の質を上げたいという強い希望を持って、当院の鍼灸治療を開始されました。

40代の妊活に「鍼灸」が近道となる理由

「体外受精は、人工授精を何度かしてから…」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、40代の妊活には時間が限られています。当院では、鍼灸と併せてすぐに体外受精を始めることをお勧めしています。

なぜ鍼灸併用が近道なのか?

  • 卵子の成長期間と鍼灸: 卵子の質が改善されるまでには、およそ3〜6ヶ月という卵子の成長期間と一致する時間がかかります。この期間に鍼灸を継続することで、卵巣の血流を促進し、卵子の質の向上を目指します。これは、ご主人の精子にも同じことが言えます。
  • 高度生殖医療の弱点をカバー: 高度生殖医療は受精や着床のチャンスを増やしますが、卵子や精子の質、子宮内膜の環境といった根本的な体質の問題を解決するものではありません。

鍼灸が解決する問題点

  • 採卵しても卵胞が消失・空胞
  • 受精障害・分割が途中で止まる
  • 卵のグレードが低い
  • 移植しても着床しない
  • 着床しても流産する

こういった課題を抱える患者さまには、西洋医学ではカバーできない身体の根本的な改善を鍼灸が担うことができます。

Nさんのケースでの鍼灸の効果

Nさんも、鍼灸を始めてから4ヶ月後の採卵で、今までで一番良いグレードの卵を採ることができました。そして、初期胚と胚盤胞を2個凍結することができました。

さらに、ご主人の精子の運動率も以前より向上し、クリニックからは「問題ない」と診断されるまでに改善しました。これは、ご夫婦で一緒に取り組む鍼灸が、精子と卵子の質を両方から高める可能性を示しています。

鍼灸と高度生殖医療の「二段階移植」で妊娠へ

質の良い胚を凍結できたNさんご夫婦。しかし、着床不全の原因として判明していた「子宮内フローラの状態」を改善するために、さらに2ヶ月間をかけて準備されました。

そして、2024年4月、凍結融解胚盤胞移植(初期胚、胚盤胞の二段階移植)に臨みました。「二段階移植」は、初期胚を移植して子宮内膜の着床環境を整えた後、数日後に胚盤胞を移植するという方法です。これにより、子宮内の環境が活性化され、着床率の向上が期待できます。

この移植の結果、見事に陽性反応が確認できました。

Nさんは以前、妊娠7〜8週で流産を2度経験されていたため、妊娠後も「無事に出産できるか」という不安を抱えていらっしゃいました。そのため、妊娠維持を目的としたマタニティ鍼灸を継続して受けられました。その甲斐あってか、現在、妊娠20週で安定期を迎えられ、順調に妊娠継続中です。

Nさん、この度は本当におめでとうございます。出産まで安心・安全なマタニティ生活を送れるよう、これからも全力でサポートさせていただきます。

まとめ:40代の妊活を成功させるために

Nさんご夫婦の物語は、40代での妊活、流産、そして着床不全という困難に直面している多くのカップルに、以下のような希望とヒントを与えてくれます。

  • 年齢を理由に諦めない: 40代でも、質の良い卵子を採り、妊娠・出産に至る可能性は十分にあります。
  • 原因の特定と根本治療: 繰り返す流産や着床不全には、子宮内フローラ、ビタミンD、血栓などの「見えない原因」が潜んでいることがあります。検査で原因を特定し、適切な治療を行うことが重要です。
  • 鍼灸治療の相乗効果: 鍼灸は、卵子と精子の質の向上、子宮内膜の環境改善など、高度生殖医療の効果を最大限に引き出すための土台づくりを担います。
  • 夫婦で取り組むこと: Nさんご夫婦のように、奥様だけでなくご主人も鍼灸治療に取り組むことで、精子の質も向上し、妊娠への可能性を広げることができます。

もしあなたが、年齢や過去の辛い経験から妊活に不安を感じているなら、Nさんご夫婦のケースを参考に、鍼灸と高度生殖医療を組み合わせた治療を検討してみてはいかがでしょうか。私たちは、あなたの「妊娠したい」という想いを全力でサポートいたします。

Nさん妊娠お喜びの声

▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください

39歳から体外受精を始め、AMH値は当初4.16でした。年齢の割に卵は採れ、2回の採卵で28個程取れ授精はしますが、胚盤胞には28個(2回の採卵で)1個しかならずでした。しかも、3回の移植の2回稽留流産を経験していました。

▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください。

体外受精(毎回顕微授精(精子運動率が低かったため)。今回も顕微授精の2段階移植(初期胚→5BB胚盤胞))

▢ ご自身で「これは良かった!「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください。

ヨガ・ストレッチ・サプリメント·筋トレ

▢ 鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください

今回40歳で再度AMH値検査で2.87になっており、採卵数も以前より半分の5個でしたが、胚盤胞のグレードが今までの中で1番結果が良かった事です。(以前は、28個のうち1つ胚盤胞でグレードが4CCでした。今回は5個のうち1つの胚盤胞でグレードが3BBでした。)私の中では絶対、夫婦で受けた鍼治療のお陰だ!!と思ってます。そして、2段階移植にて無事妊娠できました。他、体調不良の鍼治療もして頂き、夫婦共毎回大変満足しておりました。

▢ 同じように悩まれている方ヘアドバイスに自身でやって良かったこと。若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)やメッセージがあればお願いいたします。

不妊治療は先が見えなく精神的・身体的にも苦しいですが、いろんな方の意見も聞けたりとクリニック以外での相談場所があることで心強かったです。後、夫婦2人3脚で取り組めてそれも良かったのでぜひこちらで、ご夫婦で施術されることをおすすめします。

40歳患者様ご懐妊お喜びの声

※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。

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