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胚移植後の食事で着床率アップ!食べていいもの・避けるべき食べ物を徹底解説

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「胚移植後、何を食べたらいいんだろう?」
「着床のために、特別な食事や、食べてはいけないものってあるの?」

胚移植後の数週間は、着床を待ち、新しい命の可能性を育む、妊活中でも特にデリケートで大切な時期です。この期間の食事や水分摂取は、妊娠の成功とその後の健康な妊娠生活をサポートするために非常に重要だと考えられています。

今回は、最新の知見と研究に基づき、胚移植後に積極的に摂りたい栄養素、食事のポイント、そして注意すべきことについて詳しく解説します。無理なく、そして美味しく、赤ちゃんを迎える準備を進めましょう。

着床をサポートするために積極的に摂りたい栄養素

着床には、子宮内膜が適切な状態であることが不可欠です。子宮内膜の環境を整え、妊娠しやすい体づくりをサポートする栄養素を意識して摂りましょう。

1. 着床のカギを握る「ビタミンD」

近年、ビタミンDは着床率や妊娠率を上げる作用があるとして、特に注目されています。子宮内膜の環境を整える上で重要な役割を果たすため、積極的に摂取することが推奨されます。

ビタミンDは、魚類(サケ、イワシ、サバなど)やきのこ類(干し椎茸、きくらげなど)に多く含まれています。食事からの摂取が難しい場合は、サプリメントの活用や適度な日光浴もおすすめです。

2. 妊娠に不可欠な「鉄分」と「葉酸」

  • 鉄分: 子宮内膜の代謝に深く関わり、着床しやすい状態をサポートします。妊娠中の胎児発育にも不可欠で、赤身の肉、豆類、ほうれん草、アサリなどに多く含まれます。
  • 葉酸: 胎児の神経管閉鎖障害のリスクを減らすために不可欠で、妊娠を望むすべての女性に必要とされる栄養素です。緑黄色野菜、柑橘類、アボカドなどに多く含まれますが、サプリメントでの摂取も強く推奨されています。

3. その他、妊娠継続を支える重要な栄養素

  • タンパク質: 赤ちゃんの体を作る基本的な材料であり、ホルモン生成にも関わります。鶏肉、魚、卵、大豆製品など、良質なものをバランス良く摂りましょう。
  • オメガ-3脂肪酸(DHA・EPA): 炎症を抑え、ホルモンバランスを整える効果が期待され、胎児の脳や神経の発達にも重要です。青魚(サバ、イワシ、サンマなど)や亜麻仁油から摂取できます。
  • カルシウム: 胎児の骨と歯の形成に必要です。乳製品、小魚、豆腐、小松菜、ブロッコリーなどから摂りましょう。

迷ったら「地中海型食生活」を参考に

食べるものに迷ったら、いくつかの研究で妊娠率を向上させる可能性が示唆されている地中海型の食生活を参考にすることをお勧めします。これは特定の食材に偏らず、多様な栄養素をバランス良く摂取できるのが特徴です。

地中海型の食事の主なポイントは以下の通りです。

  • 魚介類を豊富に摂る:良質なタンパク質とオメガ-3脂肪酸の供給源となります。
  • 野菜、果物、全粒穀物を多く摂る:食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富です。
  • オリーブオイルを主な油として使用する:良質な不飽和脂肪酸が豊富です。
  • 豆類、ナッツ類、種実類を適度に摂る:タンパク質、食物繊維、ビタミン、ミネラルが補給できます。
  • 赤身肉や乳製品は控えめに:摂りすぎに注意し、バランスを重視します。

胚移植後に「避けるべき・注意すべき」食事と飲み物

胚移植後、「絶対に食べてはいけないもの」はほとんどありませんが、着床環境に悪影響を与える可能性がある習慣や過剰摂取には注意が必要です。

1. アルコール・カフェインは控える

  • アルコール(お酒): 妊娠前のアルコール摂取は出産率を低下させ、妊娠中は胎児性アルコール症候群の原因になるため、絶対に避けましょう。
  • カフェイン: 過剰摂取は控えるべきです。普段からコーヒーや紅茶を飲む習慣のある方は、量を控え、カフェインレスの製品を選ぶなど工夫しましょう。

2. 体を冷やす食べ物・飲み物は控える

体が冷えると血流が悪くなり、子宮への栄養供給が妨げられる可能性があります。着床をサポートするため、体を温めることを意識しましょう。

  • 冷たいもの: 氷、アイスクリームなどの冷たいものや、キンキンに冷えた飲み物の摂りすぎには注意しましょう。
  • 温かい食事: 温かいスープ、味噌汁、煮物、おかゆなど、胃腸に負担をかけない温かい食事を心がけ、消化に使われるエネルギーを着床に使ってもらえるようにすることが大切です。

3. 過剰な糖分(白砂糖)と脂質の摂取に注意

  • 白砂糖: 身体の代謝やホルモンバランスの維持に必要な栄養素を大量に消費してしまうため、白砂糖を使った甘いものは控えめにすることが賢明です。
  • 脂っこいもの: 脂質の多いスナックや加工肉などは、血液の巡りが悪くなる原因(瘀血)となり、子宮への栄養供給を妨げる可能性があるため、シンプルで整った和食中心の食生活がおすすめです。

4. 水分の「過剰摂取」に注意

「1日○リットル」と頑張りすぎて水分を必要以上に摂りすぎると、血液が薄まり、子宮まで栄養が届きにくくなることがあります。

「飲みすぎず、飲まさなすぎず」を意識しましょう。水だけでなく、お味噌汁や漬物など、適度な塩分も一緒に摂ることで体液バランスを保ちやすくなります。

特定の疾患がある場合の注意点

既存の疾患がある場合は、自己判断で食事を調整せず、必ず医師や管理栄養士と相談しながら進めてください。

  • 甲状腺機能障害: 鉄分やヨウ素(海藻類に豊富)の摂取量に注意が必要です。過剰摂取は甲状腺機能に影響を与える可能性があります。
  • 糖尿病: 血糖値の管理が非常に重要です。バランスの取れた食事を心がけ、専門家の指導に従いましょう。
  • 高血圧: 塩分の摂取を控え、血圧の管理に注意しましょう。

まとめ:美味しく、無理なく、バランス良く!

胚移植後の食事は、着床と妊娠継続のための大切なステップです。

  • ビタミンD、鉄分、葉酸をはじめ、タンパク質など、バランスの取れた栄養素を意識して摂りましょう。
  • アルコール、カフェイン、そして冷たい食事や糖分の過剰摂取には注意し、体を冷やさない消化の良い食事を心がけましょう。

何よりも大切なのは、「赤ちゃんのために」と頑張りすぎて、食事がストレスになってしまわないことです。無理なく、ご自身のペースで食事を楽しみながら、心身の健康をしっかりと支えることが、赤ちゃんの健やかな成長をサポートする上で最も大切です。

胚移植後の食事、あなたに合った最適なバランスを見つけて、心穏やかに過ごしましょう。

体外受精・胚移植後に妊娠しやすい体をつくるための食事と栄養を紹介するイメージイラスト

📚参考文献

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