30歳 PCOSと授精障害 鍼灸と胚盤胞移植で陽性反応
大阪からお越しのKさん(30歳)が妊娠されました。
1年6ヶ月の不妊期間
2020年10月にお越し下さったKさんは、1年6ヶ月の不妊期間があり、不妊専門クリニックでタイミング法、人工授精、体外受精(顕微授精)をされ、1度着床された後化学流産を経験されていました。現病歴は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)があり、卵管狭窄、癒着は2020年FT手術(卵管鏡下卵管形成術)を受けておられました。
ご主人の年齢は30歳でクリニックから「ご夫婦どちらかの原因で授精障害の可能性がある」と指摘がありました。
体外受精にステップアップされて2020年10月の移植(1回目)ホルモン補充周期は残念ながら陰性。
初期胚と胚盤胞合わせて6個の凍結卵が保管されており、2回目の移植は自然周期で行う予定で今後の移植に向けて鍼灸をご希望されました。
2020年10月 鍼灸施術開始、同月に凍結融解胚盤胞移植(FET)をされて陽性反応後、化学流産
2021年3月 移植周期 2段階移植 結果は陰性
2021年6月 タイミング法周期
2021年7月 お休み周期、ERA検査(子宮内膜着床能検査)、結果は0日でズレはなし
2021年9月(鍼灸施術36回目) 移植周期 凍結融解胚移植(胚盤胞2個同時)判定はめでたく陽性反応
妊娠後、9週までマタニティ鍼灸を受けていただきその後はご実家の神戸で出産される予定ということでクリニックと鍼灸院を卒業されました。
Kさん、おめでとうございます。
今後もお身体を大事になさってください。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
生殖年齢女性の6~10%にみられ、排卵障害もしばしば見られる。
特徴的な症状は、月経異常、多毛、肥満、両側卵巣腫大などがある。
高アンドロゲン血症や高LH血症(LH≧FSH)などホルモン異常が高頻度にあり、PCOSの中心的な所見となる。
診断基準は、月経異常(無月経、希発月経、無排卵周期症)、卵巣の多嚢胞所見(エコーで両側卵巣に多数の小卵胞がみられ、少なくとも一方の卵巣で2~9mmの小卵胞が10個以上存在する)、血中男性ホルモン(テストステロン)高値のうち2つを満たせばPCOSと診断する。
この問題点は、月経異常、不妊、男性化(多毛、ニキビ、肥満など)、GnRH(ゴナドトロピン)製剤に対する過剰反応(多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群(OHSS))のリスク、インスリン抵抗性(2型糖尿病や脂質代謝異常症、心血管疾患、メタボ)、子宮内膜増殖症、内膜がんのリスクがある。
治療法は、挙児希望の場合、排卵誘発法が主でレトロゾール(アロマターゼ阻害剤)が効果的と言われており、排卵誘発の目的で世界的に使用されており、特にPCOSの方にはクロミッドより効果が高いと報告があります。
(出典;生殖医療の必須知識)
また、鍼灸施術でPCOSの方に対して卵巣の血流を促進させる効果的な手技があります。排卵障害の方が鍼灸ではいらんするようになったという報告もあります。
排卵障害でお悩みの方は一度ご相談ください。
Kさん妊娠のお喜びの声
▢お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
不妊治療、体質改善
▢鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
基礎体温が上がった
打っていただける鍼が多く満足でした
毎回体調について問診があり、それに合わせた施術をしてくれる
治療に関しての相談やプライベートの話も楽しくしてくださって通いやすい。
▢同じように悩まれている方へアドバイスやメッセージがあればお願いいたします
今回の移植周期は偶然ですが、ほかの用事などが多く、歩く機会も普段より増加していたのもあり、良い意味であまり気にしすぎずに過ごせたことが良かったのではと思います。
不妊治療は先が見えずにつらいことも多いかもしれませんが、先生方を信じて根気強く続ければ必ず体質は変わっていきます。
【免責事項】すべての方に当てはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
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