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38歳　2人目妊活　体外受精後のタイミングで陽性反応

投稿日：2022/06/18

北区からお越しのTさん（38歳）が妊娠されました。おめでとうございます。

1 2人目妊活、2年の不妊期間
2 排卵誘発剤「クロミッド」
3 Tさん妊娠お喜びの声

2人目妊活、2年の不妊期間

2021年6月に宇都宮鍼灸良導絡院にお越しになったTさんは、2年の不妊期間があり、不妊治療専門クリニックでタイミング法、人工授精を受けておられました。

クリニックの検査から、低AMH（値1以下）、排卵障害があり、卵巣に原因があるようでした。

ご人身では身体を冷やさないように気をつけておられ、「人工授精に向けて体質改善し、鍼灸でリラックスできたら。」とご希望でした。

Tさんの月経周期は、29～30日で月経前になると子宮のあたりに鈍痛があり、頭痛や焦燥感も伴い、加齢により経血量の減少を感じておられ、クロミッドを服用し続けているため子宮内膜が薄くなる副作用も起こっていたかもしれません。

鍼灸施術は、子宮卵巣（主に卵巣）の血流を促進させる施術を行い、冷え性、肩こり、首こり、頭痛、胃弱があり、身体の不調も楽になるよう毎回体調を伺いながら進めていきました。

鍼灸を受けた後はいつも「お腹が空いてきた！」と仰っていました。鍼灸施術を受けた後は、自律神経の副交感神経が優位にはたらくため、子宮卵巣の血流促進はもちろん、眠たくなる、身体がポカポカする、トイレに行きたくなる、空腹を感じるなど人により様々な反応が起こることがあります。

鍼灸を始めてから1か月後の人工授精で陽性反応が確認できましたが、この時は残念ながら化学流産になってしまいました。

その後、体外受精にステップアップされ、初期胚移植をされましたが陰性。2ヶ月後のタイミング法（ホルモン補充なし）でめでたく陽性反応が確認できました。

その後も坐骨神経痛でマタニティ鍼灸にお越しいただいています。

Tさん、本当におめでとうございます！

今後もお身体を大事になさって、無事出産されることをスタッフ一同祈念致します。

また何かお困りのことがありましたらいつでもサポートさせていただきますので宜しくお願い致します。

排卵誘発剤「クロミッド」

不妊治療でよく使われるクロミッド（錠剤）は「クロミフェンクエン酸塩」という排卵誘発剤です。

排卵が起こりにくい、排卵障害の方に使われて、タイミング法、人工授精、体外受精の排卵誘発に使われます。

この効果は、脳の視床下部にはたらきかけFSH（卵胞刺激ホルモン）の分泌を促進させ卵胞の成長と排卵を促します。

排卵誘発剤は他に「セキソビット」というクロミッドより効果が比較的ソフトな錠剤や「レトロゾール」というPCO（多嚢胞性卵巣）に効果的な薬剤もあります。

そして、クロミッドの副作用は子宮内膜の菲薄化（薄くなる）、胃弱（食欲低下、胃の気持ち悪さ）、目のかすみ、視力低下があります。

当院の患者さまの中にもクロミッドなどの副作用で、「内膜が薄くなった。だから内膜が薄くなりにくいセキソビットに変更した。」「薬を飲み始めてから胃が気持ち悪くなった。」など聞くことがあります。視力低下はまれに聞くことがあります。

このクロミッドと一緒にプレマリン（錠剤）が併用されることがあります。これはクロミッドの副作用を軽減してくれる効果があり、プレマリンが子宮内膜の肥厚化を促すため、クロミッドの子宮内膜の菲薄化を防いでくれます。

また、早発卵巣不全で高FSHの場合、薬でホルモン補充を行っても卵胞が成長しにくいため使用されます。

一般的な使い方は、月経開始3日頃（D３頃）クリニックを受診し、血液検査でFSHやLHなど女性ホルモンの数値、超音波（エコー）で成長中の卵胞の状態をチェックし、処方されて1日1回1錠（50mg）を5日間ほど服用し、またクリニックを受診します。

このお薬の成分は、身体の血管の中の血液に含まれて脳や子宮卵巣に運ばれていきます。鍼灸で子宮卵巣や全身の血流を巡り良くすることが妊娠しやすい身体づくりに大切なことと考えて日々患者さまの施術を行っています。

参考資料：英ウィメンズクリニック「はなぶさブログ」