治療院ブログ

妊活世代の髪の悩みは妊娠力のサイン

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「最近、白髪が増えた」「髪がパサついて艶がない」「抜け毛が気になる」…。こうした髪の変化は美容の問題だけではなく、東洋医学では身体からの重要なサインと考えられています。

妊活世代(20代後半〜40代)の女性にとって、髪の変化は妊娠力とも関わることがあります。特に35歳以上では妊娠力が低下しやすい時期と重なるため、「髪と妊活」を切り離さずに捉えることが大切です。

35〜45歳女性に多い髪の悩みTOP5

美容・医療関連の調査では、以下のような悩みが上位に挙げられています。

  1. 白髪
  2. うねり・くせ毛
  3. パサつき・乾燥
  4. 抜け毛
  5. ボリューム不足・薄毛

これらはすべて「腎」「血」「気」と深く関わり、妊活に直結するサインと東洋医学では解釈されます。

東洋医学でみる「髪と妊娠力」

1. 白髪

東洋医学:「腎精不足」「肝血不足」のサイン。
妊娠力との関係:腎精は生殖力の源であり、卵巣機能や卵子の質、ホルモン分泌に直結。肝血不足は血流や排卵・着床環境に影響します。

2. うねり・くせ毛

東洋医学:水分代謝(津液)の乱れ、湿邪、脾虚によるサイン。
妊娠力との関係:脾の弱りは栄養を血へ変換できず、妊娠に必要な血流や内膜形成を妨げます。

3. パサつき・乾燥

東洋医学:「血虚」「陰虚」による潤い不足。
妊娠力との関係:血虚は「髪は血の余り」と言われる通り、血が不足し髪が艶を失う。同時に子宮内膜への栄養も不足し、着床環境に影響します。

4. 抜け毛

東洋医学:「腎虚」「気血両虚」のサイン。
妊娠力との関係:基礎体力や血の不足は卵巣機能の低下や生理周期の乱れにつながり、妊娠力を下げる要因となります。

5. ボリューム不足・薄毛

東洋医学:「腎精の消耗」「気虚」のサイン。
妊娠力との関係:生命力の低下を示し、妊娠力にも影響を及ぼします。

西洋医学でみる「髪と妊娠力」

ホルモンと髪

妊娠中はエストロゲン増加で髪の成長期が長くなり、出産後にホルモンが急低下すると一時的に抜け毛が増える「産後脱毛」が起こります。

ストレスと妊娠率

髪に蓄積されたストレスホルモン(コルチゾール)が高い女性は、IVFの妊娠率が約1/3低いことが報告されています。

髪と卵巣予備能

髪に含まれる抗ミュラー管ホルモン(AMH)は血中レベルと相関があり、卵巣機能の指標となる可能性があることが報告されています。

つまり、髪の状態は西洋医学的にも「ホルモン」「ストレス」「卵巣機能」と関係しており、妊娠力を映す指標となり得ます。

35歳未満でも出るの?

もちろん、髪のサインは若い世代にも現れます。過労・ストレス・過度なダイエット・不規則生活・ホルモン治療などで20代後半や30代前半でも白髪や抜け毛、髪の質の低下が起こります。

ただし、35歳以上では妊娠力の低下が加速する時期と髪の変化が重なるため、より注目すべきサインとなるのです。

髪の悩みをケアするには

  • 鍼灸:腎精や血を補い、全身のバランスを整える
  • 食養生:黒ごま・なつめ・クコの実・黒豆などで腎や血を養う
  • 生活習慣:睡眠で腎精を回復させ、ストレスを減らす

髪の悩みを単なる美容の問題とせず、妊娠力を高める身体づくりのサインとして活かすことが大切です。

鍼灸で体質改善、髪の悩みに応える

鍼灸は単なる症状への対処だけでなく、体質そのものを整えるアプローチができるのが特徴です。

  • 腎精を補うツボ刺激:加齢や疲労で不足しやすい腎精を養い、髪の成長や黒さを支えます。
  • 血を巡らせる鍼:血虚の改善を助け、髪の潤いや艶を取り戻すサポートになります。
  • 自律神経やホルモンの調整:鍼灸は自律神経やホルモン系にも作用し、妊娠力とともに髪の健康にも良い影響を与えます。

つまり鍼灸は、白髪・抜け毛・パサつきといった髪の悩みを「美容の不調」としてではなく、妊娠力を高めるための体質改善の一部として応えることが可能です。

まとめ

髪の変化は「美容の悩み」だけでなく、東洋医学では「腎・血・気」の状態を映す鏡であり、西洋医学でもホルモンやストレス、卵巣機能の指標と考えられています。

妊活中は、髪のサインを積極的に受け止め、身体の声として大切にしましょう。

📚参考文献

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