妊活お役立ち情報『夏の養生法』
【夏の養生法】
夏の衣食住の養生のポイント
《衣服について》
できるだけ、汗を吸い取りやすい下着を着用し、
クーラーなどの冷たい冷気で冷えや、カゼをひきやすいので
胸元やお腹は出さないようにします。
腹巻はおすすめですが、汗で湿ってしまうと、湿気が身体に戻り
逆効果になるので、注意が必要です。
食について
《夏に控える食事》
油っこいもの、冷たいもの・・・夏は体温を下げるために体表の毛細血管が拡張しますが、逆に身体の奥深くにある胃腸は冷えています。
そのため、冷たい食べ物は胃の負担になり、胃粘膜のびらんを引き起こし、「虚血性胃炎」などがおこりやすくなります。
また、水分を摂るときも氷入りや冷蔵庫で冷やしすぎたものを摂るのは控えめにしましょう。
昔の生活は冷蔵庫がなく、井戸水が一番冷たい飲み物でした。井戸水が冷たいといっても15℃です。これより冷たい飲み物は昔の人はとっていません。
ですが、冷蔵庫が出てきて、冷たいものが簡単に入手でき、そのまま胃へ運ばれてしまいます。
もともと、夏は胃腸が冷えているので、冷たいものが胃に入ると胃は収縮し、内臓は冷えてしまいます。
「冷えは万病のもと」と言われているように、冷えると血液の循環が悪くなり、細胞に栄養がいかなくなります。
体力のない人や夏でも冷えやすい人は、適度に熱性(陽性)の温かい食べ物を意識して摂取してください。
《夏におすすめの食材》
体力の補強には、鶏肉が良いです。
例えば、鳥の手羽元を酢で煮込む「鳥手羽元のスッパ煮」(名前が合っているかはわかりません。こんな感じだったような)などは卵と一緒に食べてたんぱく質を摂ることができ、煮物ですので胃腸の弱い方でも消化吸収がしやすいと思います。韓国料理のサムゲタンも良いでしょう。
また、雨で湿度が高い時は、トウガラシ、ニンニクがよいでしょう。
また、暑さ対策は、旬の「寒性食材」、すいかやきゅうり、なすなどの水分の豊富な食材で身体にこもった余分な熱を収めることが出来ます。
ですが、これは昔の知恵で、現代はクーラーで冷えている環境で寒性食材を採ると、さらに身体を冷やしてしまうので、妊活中の方は特に注意が必要です。
住(寝)について
寝るときは、首まわり、足首を冷やさないようにします。首が冷えていると、疲れがとれにくくなると言われています。また腹巻やバスタオルを巻くなど工夫をしてお腹も冷やさないようにしましょう。
また、風の通り道で寝ないようにして換気は控えめにして、夜風に当たらないように。室温はできるだけ28~29℃ぐらいに設定します。
行(活動や運動)について
散歩は太陽の日差しが強くない朝5時~11時の時間帯がおすすめです。
毎日散歩すると、胃腸の蠕動運動が促進され、体内にコエンザイムQ10が増え、血行が促進されます。
一定の時間帯、一定の歩数、30~40分以上の散歩が理想ですが、1日のトータルでも大丈夫です。
歩くスピードは最初20分くらいは早歩きで、そのあとゆっくり歩くのが、妊活には効果的と言われています。
散歩のあとにあまり疲れがなく、ポカポカ温かくなり、少し汗ばむ程度が理想です。
ここでいう散歩は、ストレス解消と細胞の活性が主な目的です。
そのため大汗をかくような歩き方は、汗とともに体の気(エネルギー)の消耗をしてしまいます。
気の巡りも悪くなり、内蔵や血液・リンパの流れにも影響を及ぼします。
ほどほどが一番です。
今後も妊活お役立ち情報を発信していきますので、何かご質問、ご要望などあればいつでもお声掛けください。
宇都宮正嗣