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流産は予防できる?原因・サイン・妊娠初期にできること

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「流産を防ぐために、何かできることはありますか?」

妊娠がわかると、食事や運動、仕事、家事など、普段の何気ない行動まで「赤ちゃんに影響しないかな」と不安になることがあります。

結論からいうと、妊娠初期の流産には、生活上の工夫だけでは防ぐことができないものが多くあります。特に初期流産では、胎児・胎芽の染色体異常が大きな割合を占めます。

一方で、持病の管理、禁煙・禁酒、感染症対策など、妊娠中の健康を守るためにできることもあります。また、流産を繰り返している場合には、原因を調べて治療につなげられることもあります。

この記事では、流産の原因、流産のサイン、妊娠初期にできること、不育症の相談を検討する目安について分かりやすく解説します。

この記事の要点まとめ
  • 妊娠初期の流産では、胎児・胎芽の染色体異常が大きな割合を占めます。
  • 仕事・通常の日常生活・適度な運動・性交などが流産の直接的な原因になるとは一般に考えられていません。
  • 出血があっても必ず流産というわけではありませんが、強い腹痛や大量出血、ふらつきなどがある場合は早めの受診が必要です。
  • 禁煙・禁酒、持病の管理、感染症対策などは、妊娠中の健康管理として大切です。
  • 流産・死産を2回以上経験している場合は、不育症について産婦人科や専門医へ相談することを検討しましょう。

初期流産の主な原因

妊娠12週未満に起こる初期流産では、胎児・胎芽の染色体異常が大きな原因のひとつです。

染色体の数などに偶発的な異常が生じることで、妊娠の発育が途中で止まってしまうことがあります。このような流産は、食事や仕事、運動など本人の行動によって起こるものではなく、予防することが難しいと考えられています。

一方、流産を繰り返している場合などには、次のような要因について検査が行われることがあります。

  • 抗リン脂質抗体症候群
  • 子宮中隔などの子宮形態異常
  • 甲状腺機能などの内分泌異常
  • 糖尿病などの基礎疾患
  • 夫婦の染色体構造異常

ただし、検査を行っても明確な原因が分からない場合もあります。

「自分の行動が原因だった?」と考えすぎなくて大丈夫

流産後や妊娠初期には、「仕事を続けていたから?」「運動したから?」「夫婦生活をしたから?」「ストレスを感じたから?」と振り返ってしまうことがあります。

しかし、経過が順調な妊娠では、通常の日常生活、仕事、適度な運動、性交、一時的な精神的ストレスなどが初期流産の直接的な原因になるとは一般に考えられていません。

もちろん、妊娠経過や持病によって生活上の制限が必要になる場合もありますので、主治医から指示を受けている場合はそちらを優先してください。

流産のサインと受診の目安

妊娠初期には少量の出血や腹部の違和感がみられることがあります。出血があるだけで流産と決まるわけではありません。

ただし、次のような症状がある場合は産婦人科へ相談してください。

  • 鮮血の出血が増えている
  • 生理より多いような出血が続く
  • 強い下腹部痛や繰り返す腹痛がある
  • 片側だけに強い腹痛がある
  • めまい、ふらつき、意識が遠のくような感覚がある
  • 発熱や強い体調不良がある
  • 液体や組織のようなものが腟から出てきた

特に、強い片側の腹痛、大量出血、ふらつきなどがある場合は、異所性妊娠(子宮外妊娠)などを除外する必要があります。症状が強い場合は早めに医療機関へ連絡してください。

流産予防のためにできることは?

すべての流産を予防できる方法はありません。

ただし、妊娠中の健康を守り、避けられるリスクを減らすという意味では、次のような生活管理が大切です。

1. 持病を適切に管理する

糖尿病、甲状腺疾患、高血圧などの持病がある場合は、妊娠前から主治医と相談し、適切に管理しておくことが大切です。

妊娠によって薬の種類や量を調整する必要があることもあるため、自己判断で薬を中止せず、妊娠が分かった段階で主治医へ伝えましょう。

2. 喫煙を避け、妊娠中は飲酒しない

喫煙は妊娠経過や胎児の発育に悪影響を与える可能性があります。本人だけでなく、できるだけ受動喫煙も避けましょう。

妊娠中の飲酒について安全と確認されている量はないため、飲酒は控えることが推奨されています。

3. カフェインを摂りすぎない

妊娠中のカフェインは、1日200mg未満をひとつの目安とする考え方があります。

カフェイン量はコーヒーの種類や量によって大きく異なるため、「コーヒー○杯」と一律に考えるより、コーヒー・紅茶・緑茶・エナジードリンク・チョコレートなどを合わせた摂取量を意識しましょう。

4. 妊娠中の食中毒・感染症に注意する

妊娠中は免疫機能が変化するため、リステリアなど一部の感染症には特に注意が必要です。

  • 生ハムや加熱せずに食べる食肉加工品は十分注意する
  • 未殺菌乳や加熱していない一部のナチュラルチーズに注意する
  • 肉は中心部まで十分に加熱する
  • 野菜や果物は流水でよく洗う
  • 生肉を扱った調理器具や手はよく洗う
  • 猫のトイレ掃除や土いじりのあとは手をよく洗う

特に生肉や加熱不十分な肉は、トキソプラズマ感染予防の観点からも注意しましょう。

5. 妊娠経過に問題がなければ無理のない運動をする

妊娠経過が順調で、医師から運動を制限されていなければ、ウォーキングなどの適度な運動が流産リスクを高めるとは考えられていません。

一方で、転倒や腹部への強い衝撃につながりやすい運動、体調が悪いときの無理な運動は避けましょう。

6. 妊娠前から葉酸を摂取する

妊娠を希望する女性には、通常の食事に加えて1日400μgの葉酸をサプリメントなどから付加的に摂取することが推奨されています。

葉酸は主に赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを低減するために重要な栄養素です。葉酸を飲めば流産を防げるという意味ではありません。

絶対安静にすれば流産を防げる?

「流産しないためには、とにかく横になっていた方がよい」と考える方もいますが、通常の初期妊娠で、長期間の絶対安静によって流産を予防できるという明確な根拠はありません。

出血などがある場合も、自己判断で長期間寝たきりになるのではなく、まず産婦人科へ相談してください。

主治医から安静や活動制限について個別の指示を受けている場合は、その指示に従いましょう。

医療的な治療で流産を予防できる場合もあります

原因や状況が明らかな場合には、医療的な対応が検討されることがあります。

黄体ホルモン(プロゲステロン)

妊娠初期に出血があり、過去に流産歴がある方については、条件によって黄体ホルモン治療が検討されることがあります。

ただし、妊娠したすべての方にプロゲステロンを使用すれば流産を予防できるというものではありません。使用の必要性や方法は、妊娠経過や治療歴を確認したうえで主治医が判断します。

抗リン脂質抗体症候群

抗リン脂質抗体症候群が確認され、不育症との関連が考えられる場合には、低用量アスピリンやヘパリンなどを使用した治療が検討されることがあります。

これらは自己判断で使用する薬ではありません。検査結果や既往歴をもとに専門医と相談してください。

子宮形態異常

中隔子宮などの子宮形態異常がある場合には、流産歴や子宮の形などを踏まえて手術を含む治療が検討されることがあります。

手術がすべての方の流産予防につながるわけではないため、専門医とメリット・デメリットを確認することが大切です。

流産を2回以上経験している場合は「不育症」の相談を

1回の流産の多くは偶発的に起こります。

一方、日本の「不育症管理に関する提言2025」では、流産または死産を2回以上経験している状態を不育症としています。

2回以上流産・死産を経験している場合や、次の妊娠について強い不安がある場合は、不育症を専門とする産婦人科などへ相談してみてもよいでしょう。

検査では、既往歴に応じて抗リン脂質抗体、子宮形態、甲状腺機能、染色体などについて確認されることがあります。

なお、検査をしても原因が明確にならない場合もあります。

食事だけで流産を防ぐことはできる?

「これを食べれば流産を防げる」という特定の食品は確認されていません。

東洋医学では昔からさまざまな「安胎」の食材が伝えられていますが、特定の食品だけで流産を防げるという医学的根拠は十分ではありません。

基本は、主食・主菜・副菜を組み合わせながら、無理なくバランスのよい食事を続けることです。

つわりが強い時期は、無理に理想的な食事を目指す必要はありません。食べられるものを少量ずつ摂り、水分がとれない、何度も吐いてしまうなどの症状がある場合は産婦人科へ相談してください。

流産への不安が強いときは

妊娠が分かったあと、「また流産したらどうしよう」と不安になる方は少なくありません。

特に、不妊治療を経て妊娠した方や、過去に流産を経験している方にとって、胎嚢確認や心拍確認までの時間はとても長く感じることがあります。

不安を感じること自体が流産を引き起こすわけではありません。検索を続けてしまう、眠れない、日常生活に支障が出るほど心配が続く場合には、パートナーや家族、主治医、相談窓口などに気持ちを話してみることも大切です。

当院からひとこと

妊娠が分かると、「歩きすぎたかも」「仕事をして大丈夫だったかな」と、小さなことまで気になってしまうことがあります。

特に過去に流産を経験された方は、妊娠した喜びと同時に不安を感じることも珍しくありません。

出血や腹痛など気になる症状がある場合は、まず産婦人科で状態を確認することが大切です。そのうえで当院では、主治医の治療方針を優先しながら、睡眠や冷え、疲労、緊張など妊娠中の体調管理をサポートしています。

当院でよく受けるご相談

Q. 少し茶色い出血がありました。流産でしょうか?

A. 妊娠初期には少量の出血がみられることがあり、出血だけで流産とは判断できません。ただし、出血量が増える、強い腹痛がある、ふらつくなどの場合は早めに産婦人科へ相談してください。

Q. 仕事を続けていると流産しやすくなりますか?

A. 通常の仕事や日常生活が初期流産の原因になるとは一般に考えられていません。ただし、妊娠経過や仕事内容によって個別の制限が必要になる場合がありますので、主治医へ確認しましょう。

Q. 流産を防ぐために安静にしていた方がいいですか?

A. 通常の妊娠で長期間の絶対安静が流産を予防するという明確な根拠はありません。出血などがある場合は自己判断で安静にするだけでなく、産婦人科へ相談してください。

Q. 2回流産しています。不育症の検査を受けた方がいいですか?

A. 日本では流産または死産を2回以上経験している状態を不育症とする考え方があります。検査が必要かどうかを含め、一度産婦人科や不育症を専門とする医療機関へ相談してみるとよいでしょう。

Q. 鍼灸で流産を予防できますか?

A. 鍼灸によって流産を防げるとは断定できません。当院では、医療機関での診察・治療を優先しながら、睡眠、冷え、疲労、ストレスなど妊娠中の体調管理をサポートしています。出血や腹痛がある場合は、施術より先に主治医へご相談ください。

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📚参考文献

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

流産への不安を抱えながら妊娠生活を過ごしている方へ

妊娠が分かったあとも、胎嚢確認や心拍確認までの間に「今回こそ大丈夫かな」と不安になることがあります。特に過去に流産を経験されていると、少しの体調変化にも敏感になってしまうものです。

出血や強い腹痛など気になる症状がある場合は、まず産婦人科で妊娠の状態を確認することが大切です。

大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、主治医の治療方針を大切にしながら、睡眠、冷え、疲労、緊張などを確認し、妊活中・妊娠中の身体のコンディション調整をサポートしています。

不妊治療や不育症治療と並行して身体を整えたい方、ご自身の体調について相談したい方もお気軽にご相談ください🍀

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