治療院ブログ

43歳(アッシャーマン症候群)3度の搔爬手術を経験、体外受精で妊娠

 更新日:

約1年前にお電話でお問い合わせいただいたNさん(43歳)が、このたび妊娠されました。Nさん、本当におめでとうございます。とても嬉しいご報告をいただき、スタッフ一同心より喜んでおります。

Nさんのこれまでの経緯

豊中からお越しいただいたNさんが当院にご相談くださったのは、42歳の時でした。

  • 人工授精を5回
  • 体外受精を8回

これまでに挑戦されましたが、妊娠には至らなかったそうです。

Nさんは2度目のご結婚で、1度目のご結婚時(20代)には3回妊娠されていました。しかし、やむを得ない事情で出産には至らず、その際に搔爬手術を受けられました。特に3度目の搔爬手術では、麻酔が効かず術後の出血もひどかったとのことです。

その後、再婚され「すぐに妊娠できるだろう」と思われていましたが、なかなか妊娠に至らずクリニックに相談。人工授精を勧められたものの結果は出ず、体外受精へと進むために他のクリニックを受診され、そこで初めて「軽度のアッシャーマン症候群(子宮腔癒着症)」と診断されました。

さらに、卵子のグレードが低いことや、薬を使用しても内膜の厚さが5~8mm程度しか得られないことも課題となっていました。

当院での取り組み

「今のご主人との子どもを授かりたい。できることはすべて試したい」という強い思いから、当院に来られました。

当時すでに42歳で、採卵しても4~5個中1個あるかどうかという厳しい状況でした。そのためNさんは「卵のグレードを上げたい」「内膜を厚くしたい」というご希望をお持ちでした。

初診時には「どのくらいで良くなりますか?」という質問もいただきました。私たちは、卵子の質改善には最低でも3周期(約3か月)が必要であることをお伝えしました。

卵子の発育と鍼灸の関わり

卵子は今この1か月でできるものではありません。

  • 原子卵胞 → 一次卵胞:約150日
  • 一次卵胞 → 二次卵胞:約120日
  • 二次卵胞 → 排卵直前の卵胞:約85日

このように、排卵までには長い時間がかかります。特に最後の約3か月はとても大切な期間です。そのため鍼灸では「今の卵子」ではなく「未来の卵子」に働きかけるよう治療を進めていきます。

当院では月経周期に合わせた施術を行い、不妊症の方に多い自律神経の乱れを整えるために、自律神経調整療法(良導絡治療)も取り入れています。

Nさんの努力と成果

Nさんはこの1年間、毎週または10日に1回のペースで来院され、ご自宅でも2日に1度はお灸や足浴を続けられ、食生活にも注意を払われました。

その結果、5月に妊娠。最終的には 内膜の厚さ10mm胚のグレード3AAという良い状態で妊娠に至りました。

アッシャーマン症候群について

アッシャーマン症候群は、搔爬手術が原因で起こることが多く、不妊の原因となることもあります。妊娠を希望されている方にとっては大きな壁になることもありますが、適切なサポートにより妊娠の可能性は十分にあります。

同じようなお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度ご相談ください。

妊娠しやすい身体づくりを始めませんか?

宇都宮鍼灸良導絡院は、大阪市都島区にある妊活専門の鍼灸院です。体質改善から不妊治療のサポートまで、患者様一人ひとりに合わせた施術をご提供しています。妊活や体調のお悩みなど、どうぞお気軽にご相談ください🍀

24時間予約受付中

このページのトップへ