婦人科疾患:更年期の「のぼせと冷え」
- 更年期の「のぼせと冷え」
汗がよく出るようになって顔がほてって暑いと感じ、ついつい冷たいものをとって冷やしてしまいがちですが、足元が冷えていることにお気付きでしょうか?
「汗が出るくらいだから私は冷えてない」ってお思いではないですか?
これは「冷えのぼせ」といって立派な冷え性なのです。
更年期になると生殖器を主(つかさど)る腎の機能(心身の土台)が不安定なりこのような症状が起こります。
本来は、頭寒足熱といって頭が冷えていて、下半身が温かいのが理想の健康状態です。(上虚下実)
上半身と下半身の陰陽のバランスが狂うと、上実下虚となり上半身のほてり・動悸などと下半身の冷えが同時にあらわれます。
これらの症状を予防するには、充分な睡眠、食生活の乱れの改善、ストレスを少なくする、足元を冷やさないことが大切です。
足元を冷やさないように、夏でも靴下を履いたり、足湯をすることをお薦めします。
人の身体は、一定の体温を維持するために常に熱を発生させています。体温の主な発生場所は肝臓と筋肉です。筋肉の熱発生のエネルギー源を供給しているのは肝臓なので、肝臓がほとんどの熱発生を担っています。
足湯をすることによって外から熱を供給するので、肝臓で熱を作らないでよくなるため肝機能に余力ができ、体内の老廃物の解毒などの他の機能に力を注げます。老廃物の解毒により、足のむくみも解消されます。
≪足湯の条件≫
温度・・・38~42℃
深さ・・・くるぶしの少し上まで浸かるぐらい
時間・・・10~20分
※汗がダラダラと出るまで入られる方もいらっしゃいますが、余分なエネルギーを使ってしまい、かえって疲労してしまうので適度な時間にしましょう。