治療院ブログ

2025年11月の投稿記事

妊活レシピ「成熟卵を育てる葉酸」

投稿日:

海外の生殖医療についての文献では、妊活中に必要な栄養素のレビューが紹介されています。

今回は、葉酸についてご紹介します。

妊活中に葉酸が大事なのは「赤ちゃんの脳やせき髄がつくられるごく初期の発育に欠かせない栄養素だから」です。特に妊娠0~1カ月頃は、母体の自覚がないうちに神経管(脳・脊髄のもと)が形成されるため、妊娠前から十分に摂っておくことがとても重要になります。さらに葉酸は卵子の質や子宮環境にも効果的です。

以下、妊活で葉酸が必要な理由を分かりやすくまとめます。

妊活中に葉酸が大事な理由

神経管閉鎖障害(NTD)のリスクを下げる

葉酸は細胞分裂やDNA合成に関わるため、胎児の神経管形成に必須。不足すると以下のリスクが上がることが、世界的な医学研究で認識されてます。

  • 無脳症
  • 分脊椎(脊髄の異常形成)
  • 脊柱裂

妊娠0~28日頃に神経管が作られるので、妊娠がわかる前からではなく妊娠を望んだ時から葉酸を蓄えておく必要があります。

卵子の質の老化を予防する

葉酸はDNAの修復や細胞の生成に関わるため、卵子の質にも関係します。期待できる効果は以下の通りです。

  • 卵子の染色体異常のリスクを下げる
  • 成熟卵の育成をサポート
  • 妊娠率の改善を示す研究もあり(特に400μg以上の摂取)

※医学的な根拠(エビデンス)が比較的しっかりしています。試す価値ありです。

また、ある日本のサプリメントメーカーの研究では、女性が約1カ月間、毎日葉酸(一定量)摂取したことで体外受精において成熟卵が増えたという報告もあります。男性の場合は運動率の向上とDNA損傷率の減少が確認でき、男女ともに摂取することで良好胚を得ることができたとのことです。つまり、タイミング・人工授精においても体内で良好胚が育つ可能性が上がるため効果的であると言えます。(詳細を知りたい方は当院スタッフにご質問ください)

着床しやすい子宮環境づくり

葉酸は赤血球生成を助けるビタミンB群の一種。貧血の予防→子宮内膜の血流改善→着床環境の維持に役立つと言われています。

男性(ご主人)にもメリット

男性も葉酸を摂取することで、

  • 精子の染色体異常が減少する可能性
  • 精子の質の向上
  • 受精の確率向上

などが報告されています。タイミング・人工授精の場合は精子が自力で卵管まで泳いで到達して受精しないといけないので精子の状態の改善も必須です。

妊活中の推奨量は?

妊活~妊娠初期:400μg

食事だけでは十分な量に達しにくいため、多くの国でサプリ推奨になっています。日本の厚労省も同じく「食品に加えてサプリで400μg/日」を推奨しています。

葉酸の多い食材|摂取量の目安

🥬葉物野菜

1. ほうれん草(ゆで)

100gあたり:約110μg → 必要量を食べ物だけで400μg得るには、ほうれん草約360g(大きめの1束)が必要。現実的な量は1日70g~100g(小盛の1皿分)

2. ブロッコリー(ゆで)

100gあたり:約120μg → 必要量だけ食事で補うと330g(1株まるごと以上の量)。現実的な量は3分の1株(約100μg)

🌱豆・海藻・和食系の食材

1. 枝豆(ゆで)

100gあたり:約260μg→現実的な量は小鉢1杯(50g)で約130μg。居酒屋の普通のお皿くらいで約80g(約200μg)。かなり優秀ですね。妊活中におすすめの食材。

2. 納豆

1パック:約60~70μg→1日1パック食べればかなり優秀。便通改善にも効果的です。納豆は血流改善に良いとよく聞きます。

3. ひじき

10g(小鉢1つ):約35μg→ひじきを1品入れると上手に補える。

🍓果物・その他

1. いちご

100g(5~6粒):約90μg→おやつに取り入れやすい量。果物、高いですよね…。

2. アボカド

1個(150g):約90μg→半分食べれば60μg。

3. レバー(鶏)

100g:毛髪栄養素も豊富で約1300μgと圧倒的→ただし、ビタミンA過剰のリスク(肝機能障害、頭痛、吐き気、胎児の先天異常)があるため妊活~妊娠初期は食べすぎ注意(週1で30g程度が良いです。)

現実的に「食事だけで補おうとすると?」

400μgを食事だけで摂る場合、例えば以下の組み合わせです。

  • ほうれん草のおひたし(70~100g)→70~110μg
  • ブロッコリー(100g)→120μg
  • 納豆(1パック)→65μg
  • 枝豆(50g)→130μg
  • いちご(5~6粒)→90μg

合計:475μg

これでようやく超えるくらいです。「毎日これだけ食べる」のは正直しんどいレベルです。

結論:食事プラスサプリでバランスが一番良いです。

理由は3つで、

  • 食事の葉酸は吸収率が約50%と低い
  • 毎日400μgを食事だけで安定して摂るのは困難
  • 世界的にも妊活~妊娠初期は「400μgの合成葉酸(サプリ)」が標準

葉酸の吸収率を上げるポイント

ビタミンB群(特にB12・B6)と一緒に摂る

B12が多い食材

  • 魚介(サバ、イワシ、サンマ)
  • あさり
  • 牛乳・チーズ
  • 海苔

B6が多い食材

  • まぐろ・かつお
  • バナナ
  • サツマイモ
  • じゃがいも

納豆+卵、ブロッコリー+鶏むね、ほうれん草+サバは相性◎。葉酸はビタミンB12 と協力して赤血球を作り、代謝されるので同時摂取で利用効率が上がります。

ビタミンCと一緒に摂る

  • ブロッコリー(同時に葉酸も多いので最強)
  • ピーマン、キャベツ
  • キウイ、いちご
  • じゃがいも(Cが熱に強い)

ほうれん草のおひたしなどにレモンを数滴も良いです。葉酸は酸化に弱いため、ビタミンCの抗酸化力が吸収を助けます。

逆に吸収率を下げるもの

  • 過度のアルコール(葉酸を消費する)
  • 胃腸の炎症(過敏症・腸炎)
  • 長時間の調理(加熱・煮込みすぎ)
  • 偏った食事(B12不足だと代謝できない)

食事で葉酸を摂るには、B12・B6・ビタミンCと一緒に摂るのがおすすめです。

低温調理・短時間調理にする(葉酸は熱に弱い)

食事で得る葉酸は加熱で50~90%減ると言われています。吸収率を上げる調理法は、

  • 蒸す(茹でるより流出が少ない)
  • 電子レンジで加熱(短時間で壊れにくい)
  • スープにして煮汁ごと飲む(流出分も摂取可)

妊活レシピ「ほうれん草のごまあえ」

ごまあえは定番の料理です。春菊・小松菜などでも同様にできます。

材料(2人分)

  • ほうれん草・・・2分の1束

《あえ衣》

  • 白すりごま・・・大さじ1
  • だし・・・大さじ1(顆粒だしなら小さじ3分の1)
  • しょうゆ・・・大さじ1と3分の1
  • 砂糖・・・小さじ2

作り方

  1. ほうれん草を水でサッと洗う。根元に十字の切れ目を入れる。耐熱皿に置き、ラップをふんわりかける。
  2. 600wで1分30秒~2分(束の太さで調節)。
  3. 冷水にサッとくぐらせ、水気をよくしぼり、3センチ長さに切る。
  4. あえ衣の材料を混ぜ合わせる。
  5. ほうれん草とあえ衣であえる。

まとめ

葉酸は妊活中の体づくりに欠かせない栄養素です。食事だけでは不足しやすいため、ビタミンCやB12の多い食材と組み合わせたり、蒸す・短時間加熱などで効率よく取り入れることができます。

ホウレン草やブロッコリー、納豆などを毎日少しずつ続けながら、必要に応じてサプリも活用してきましょう。是非参考になさってください。

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炎症を高める食事と子宮内膜症:今日からできる食べ方ガイド

投稿日:
要点まとめ
  • 食事が体内の炎症状態に影響し、子宮内膜症のリスクと関連する可能性が示されています。
  • 炎症との関連を評価する「食事性炎症指数(DII)」が低い=抗炎症的な食べ方ほど、子宮内膜症の有病割合が低い傾向でした。
  • 日本の食卓でも、緑色・黄色野菜、青魚、緑茶・コーヒーなどを上手に取り入れ、加工肉や砂糖飲料、精製穀類の頻度を整えることで、炎症負荷を下げる食べ方に近づけます。

研究のポイント(かみ砕き版)

米国の大規模調査 NHANES の女性3,410名を解析し、各人の食事から DIIスコア(炎症を“高めやすい/抑えやすい”度合い)を算出。

DIIが低い群(より抗炎症的)を基準にすると、中間群で1.18倍、高い群で1.57倍の割合で子宮内膜症がみられました。

追加解析では、非肥満、非糖尿病、高血圧、経産婦、経口避妊薬を使用している女性の一部サブグループで、DIIと子宮内膜症の関連が相対的に強く示されました。

結論として、炎症を抑えやすい食事パターンは、子宮内膜症の予防に寄与する可能性が示唆されています。

参考:Frontiers in Nutrition 2023;10:1077915

※本研究は観察研究であり、「因果関係を断定」するものではありません。とはいえ、抗炎症的な食べ方は代謝・心血管・腸内環境など、幅広い面でプラスになりやすいのが利点です。

DII(食事性炎症指数)とは?

世界の膨大な文献から、栄養素・食品と炎症マーカーの関係を点数化した指標です。

  • スコアが低いほど:炎症を抑えやすい食事パターン
  • スコアが高いほど:炎症を高めやすい食事パターン

日本の食文化に合わせた算出法も提案されており、日常の“頻度調整”で方向性を整えられるのが実践のコツです。

今日から試せる「頻度の整え方」

下は“頻度の目安”です。すべてを完璧に守る必要はありません。まずは「増やしたい食品」を一つ増やし、「控えたい食品」を一つ減らす——小さな置き換えからでOKです。

抗炎症に寄与しやすい食品(増やす)

  • 緑色野菜:週14回以上(毎食少量でも可)を目指す
  • 黄色野菜:週7回以上
  • 青魚(サバ・イワシ・サンマなど):週2〜5回
  • 緑茶・コーヒー:計1日1〜2杯程度を目安に(砂糖・クリームは控えめに)
  • 果物・生ジュース:週5回以上(果物は皮むき・噛む形での摂取を基本に)

炎症を高めやすい食品(頻度を整える)

  • 加工肉・肉の過多:毎日は避け、週2〜6回程度までに
  • 砂糖入り清涼飲料:週5回以上は控える(基本“日常は無糖”に)
  • :他の動物性たんぱくとのバランスを取り、週5〜6回以上の常態化は見直す
  • 白米・精製小麦(パン・麺): 白米は1日3杯以上を見直し、雑穀・玄米を一部置き換え/パンや小麦麺の“毎日”習慣を全粒粉・蕎麦・麦ご飯などに一部置換
  • 青魚以外の魚の偏り:白身魚に偏るなら青魚も混ぜる
  • トマトの大量常食:トマト自体は栄養豊富ですが、週5〜6回以上の“偏り”が続く場合は野菜の種類を分散(色・種類の“虹色化”)

補足:アルコールは少量のワインやビールがDII上は減点寄与とされる報告もありますが、依存や肝機能、睡眠の質低下などのデメリットも。飲まない人は無理に摂る必要はありません。飲む場合も適量を必ず守りましょう。

和食で整えるコツ(実例)

  • 主食:白米→麦ごはん・雑穀米を“半分置き換え”
  • 主菜:青魚(焼き魚、味噌煮、缶詰活用)を週2〜3回
  • 副菜:緑+黄色を意識(例:小松菜のおひたし+かぼちゃ煮)
  • 汁物:具だくさん味噌汁に海藻・きのこ・豆腐を
  • 間食:ジュース→緑茶・麦茶・無糖コーヒー/果物へ
  • 外食:フライ・揚げ物の“毎回”を回避し、焼く・蒸す中心に

サプリメントは“食の土台”のあとに

オメガ3(EPA/DHA)、ビタミンD、マグネシウム、ポリフェノール系などは個別状況で有用になりうる一方、まずは食事と生活習慣(睡眠・ストレス・喫煙・運動)を整えるのが先決です。

サプリは品質・用量・相互作用の確認が必須。服薬中の方は医療者に相談を。

生活習慣のセットで“炎症トータル”を下げる

  • 睡眠:7時間前後、同じ就寝・起床リズム
  • 運動:有酸素+レジスタンスを各週2〜3回、合計週150分目安
  • ストレス:深呼吸・瞑想・軽い散歩/湯船での入浴
  • 禁煙:喫煙・受動喫煙は強い炎症ドライバー。完全禁煙を。

まとめ

何を足し、何を減らすか」の頻度調整で、DIIは下げられます。

緑・黄の野菜、青魚、無糖の温冷飲料をふやし、加工肉・砂糖飲料・精製穀類の“毎日”習慣を見直す。小さな置き換えを2〜3週間続けると、体感(むくみ・便通・だるさ)から変化が出るケースも多いです。

📚参考文献

  • Frontiers in Nutrition. 2023;10:1077915.“Dietary inflammatory index and risk of endometriosis: analysis from NHANES.”(米国NHANESデータを用いた観察研究)

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32歳 PCOS 流産を乗り越え胚盤胞移植で陽性反応

投稿日:

兵庫県からお越しのKさん(32歳)が妊娠されました。

当院にお越しになるまでの経緯

Kさんは以前1人目妊活の時、当院で不妊鍼灸を受け妊娠・出産されました。

(1人目妊活の時の妊娠ブログはこちらをご覧ください。)

産後、お子様が2歳のなったとき2人目の妊娠を希望されました。妊娠を望まれてから3~4カ月が経過しており、不妊治療専門クリニックに通院していました。1人目妊活の時に残っていた卵で移植をされていました。

2024年8~9月に移植され、判定は陽性反応、胎嚢確認後に残念ながら流産されました。現在、胚盤胞2個(グレード:4BC、4BC)が凍結保存されていました。

クリニックの検査では、媒精で受精しないという卵子の問題と多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)がわかりました。

2024年11月に残りの凍結卵2個を移植予定で、それが陰性の場合は採卵の予定をされていました。

これからの採卵・移植に向けて再び当院で鍼灸をご希望されました。

 

患者情報

来院の動機:不妊症

鍼灸の経験:あり(当院で1人目妊活で妊娠・出産)

体調:ふつう

体質:肩こり、不妊症、その他(尾てい骨の痛み)

睡眠:平均睡眠6~7時間(就寝:23時~起床:6時30分)

生理:30~31日で規則的、月経前・月経時の症状なし、経血の色は赤色~暗赤色

食生活:1日3食(夕食の時間:18~19時)、食の趣向は甘いものを好む、飲み物は水、お茶、飲酒と喫煙はなし

運動:あまりしない

入浴:全身浴

ご主人:34歳、男性不妊は不明

現在服用している薬・サプリメント:エレビット、温経湯

自身で行っているセルフ妊活:漢方、サプリメント服用、バランスの良い食事

 

Kさんの妊娠に至る経緯

2024年10月 お休み周期

11月に移植を予定されていたため、この10月は移植に向けての体づくりを行いました。

再診の問診では、デスクワークによる肩こり、肩甲骨まわりの重だるさ、子育てと仕事の疲れ、疲れやすさ、尾てい骨の周りが痛み、足先の冷えなどの不定主訴がありました。

それぞれに応じたツボを使い、移植に向けて子宮の血流を促進する施術を継続。また、尾てい骨の痛みに対しては不妊整体を行いケアしました。(当院の不妊鍼灸の詳しい内容はこちらをご覧ください。)

鍼灸を継続していく中で、つらかった症状は徐々に緩和されていきました。

2024年11月 移植周期

移植に向けて、当院では鍼灸とレーザーを併用し、子宮の血流を高めてフカフカの内膜が育つように行いました。

移植当日の子宮内膜の厚さは10.5ミリとしっかり育っており、ホルモン補充周期での凍結融解胚盤胞移植2個戻し(4BC、4BC)による移植をおこないました。

BT10での判定は見事陽性反応でした。hCG値81.6で低値ではありましたが、医師からは「ホルモン補充で妊娠を維持できている。」と説明があり、その6日後に再判定を行いました。結果はhCG値1329に上昇し、胎嚢もしっかり確認ができました。

その後、無事心拍も確認でき、クリニックを卒業され、鍼灸はマタニティ鍼灸に移行し、妊娠維持のサポートに加えて、つわりや肩こり、腰痛などのケアを行い妊娠18週で鍼灸を卒業されました。

 

Kさん、本当におめでとうございます。

お子様2人、ご主人と幸せなご家庭を築かれていってください。

3人目妊活やまた何かお困りのことがございましたらいつでもサポートさせていただきますのでよろしくお願いいたします。

 

Kさん妊娠お喜びの声

▢お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
 不妊、移植へ向けての体質改善

▢鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
 体外受精 (顕微授精、2個移植)

▢「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください。
 レーザー・サプリメント

▢鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
体調、症状の変化や経過、嬉しかったこと、他院との違い、当院の良し
 ・足の冷えがよくなった
 ・尾てい骨の痛みがマシになった
 ・鍼の数が多く、施術のあとは全身がスッキリした感じがする
  合間のちょっとしたマッサージも丁度良い強さで気持ちいいです

▢同じように悩まれている方へアドバイス(ご自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)、
やメッセージがあればお願いいたします。
 ・エレビットや漢方を毎日飲む
 ・湯船に毎日つかる
 1人目のときもこちらでお世話になり、血流が良くなったのか冷え症も良くなりました。2人目不妊でまた通わせていただき、通院後初めての移植で無事妊娠することができましてとても感射しています。周期にあわせて施術を変えて下さるところもありがたいです。

【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。

 

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妊活世代の髪の悩みは妊娠力のサイン

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「最近、白髪が増えた」「髪がパサついて艶がない」「抜け毛が気になる」…。こうした髪の変化は美容の問題だけではなく、東洋医学では身体からの重要なサインと考えられています。

妊活世代(20代後半〜40代)の女性にとって、髪の変化は妊娠力とも関わることがあります。特に35歳以上では妊娠力が低下しやすい時期と重なるため、「髪と妊活」を切り離さずに捉えることが大切です。

35〜45歳女性に多い髪の悩みTOP5

美容・医療関連の調査では、以下のような悩みが上位に挙げられています。

  1. 白髪
  2. うねり・くせ毛
  3. パサつき・乾燥
  4. 抜け毛
  5. ボリューム不足・薄毛

これらはすべて「腎」「血」「気」と深く関わり、妊活に直結するサインと東洋医学では解釈されます。

東洋医学でみる「髪と妊娠力」

1. 白髪

東洋医学:「腎精不足」「肝血不足」のサイン。
妊娠力との関係:腎精は生殖力の源であり、卵巣機能や卵子の質、ホルモン分泌に直結。肝血不足は血流や排卵・着床環境に影響します。

2. うねり・くせ毛

東洋医学:水分代謝(津液)の乱れ、湿邪、脾虚によるサイン。
妊娠力との関係:脾の弱りは栄養を血へ変換できず、妊娠に必要な血流や内膜形成を妨げます。

3. パサつき・乾燥

東洋医学:「血虚」「陰虚」による潤い不足。
妊娠力との関係:血虚は「髪は血の余り」と言われる通り、血が不足し髪が艶を失う。同時に子宮内膜への栄養も不足し、着床環境に影響します。

4. 抜け毛

東洋医学:「腎虚」「気血両虚」のサイン。
妊娠力との関係:基礎体力や血の不足は卵巣機能の低下や生理周期の乱れにつながり、妊娠力を下げる要因となります。

5. ボリューム不足・薄毛

東洋医学:「腎精の消耗」「気虚」のサイン。
妊娠力との関係:生命力の低下を示し、妊娠力にも影響を及ぼします。

西洋医学でみる「髪と妊娠力」

ホルモンと髪

妊娠中はエストロゲン増加で髪の成長期が長くなり、出産後にホルモンが急低下すると一時的に抜け毛が増える「産後脱毛」が起こります。

ストレスと妊娠率

髪に蓄積されたストレスホルモン(コルチゾール)が高い女性は、IVFの妊娠率が約1/3低いことが報告されています。

つまり、髪の状態は西洋医学的にも「ホルモン」「ストレス」と関係しており、妊娠力を映す指標となり得ます。

35歳未満でも出るの?

もちろん、髪のサインは若い世代にも現れます。過労・ストレス・過度なダイエット・不規則生活・ホルモン治療などで20代後半や30代前半でも白髪や抜け毛、髪の質の低下が起こります。

ただし、35歳以上では妊娠力の低下が加速する時期と髪の変化が重なるため、より注目すべきサインとなるのです。

髪の悩みをケアするには

  • 鍼灸:腎精や血を補い、全身のバランスを整える
  • 食養生:黒ごま・なつめ・クコの実・黒豆などで腎や血を養う
  • 生活習慣:睡眠で腎精を回復させ、ストレスを減らす

髪の悩みを単なる美容の問題とせず、妊娠力を高める身体づくりのサインとして活かすことが大切です。

鍼灸で体質改善、髪の悩みに応える

鍼灸は単なる症状への対処だけでなく、体質そのものを整えるアプローチができるのが特徴です。

  • 腎精を補うツボ刺激:加齢や疲労で不足しやすい腎精を養い、髪の成長や黒さを支えます。
  • 血を巡らせる鍼:血虚の改善を助け、髪の潤いや艶を取り戻すサポートになります。
  • 自律神経やホルモンの調整:鍼灸は自律神経やホルモン系にも作用し、妊娠力とともに髪の健康にも良い影響を与えます。

つまり鍼灸は、白髪・抜け毛・パサつきといった髪の悩みを「美容の不調」としてではなく、妊娠力を高めるための体質改善の一部として応えることが可能です。

まとめ

髪の変化は「美容の悩み」だけでなく、東洋医学では「腎・血・気」の状態を映す鏡であり、西洋医学でもホルモンやストレスの指標と考えられています。

妊活中は、髪のサインを積極的に受け止め、身体の声として大切にしましょう。

📚参考文献

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妊活をお休みした方がよい身体・心への影響

投稿日:

妊活を無理に続けることで起こる心のリスク

治療の継続は、身体的・精神的ストレスが増加することが複数の論文で報告されています。

長期にわたって治療や採卵・移植が続くと、ホルモン環境の乱れや自律神経バランスの崩壊、睡眠の質の低下、消化器症状などが頻繁に起こります。治療への焦り・不安は、夫婦関係や精神的回復力(レジリエンス)にも大きな影響を恐れず、うつや情緒不安定のリスクを高めます。

特に以下の症状は「お休みのサイン」と医学的に報告されています。

  • 月経周期の乱れ(ホルモンバランスの乱れ)
  • 睡眠障害や食欲不振
  • 頭痛・冷え・肩こり・腸障害(下痢、便秘など)
  • 不安や気分のアップダウン
  • 強い身体の疲労

しかも不定愁訴や慢性的な負担は、治療の成果にもマイナスな影響をもたらすため、医師や臨床心理士は「休息期間の導入」を推奨しています。

妊活を休む科学的意義

医学的根拠によると、心身の調整期間を離れることには複数のメリットがあります。

  • 休息により自律神経バランスが回復し、体内のホルモン分泌(エストロゲンやプロゲステロン)や血流、代謝が整います。
  • 身体的・精神的なストレスの軽減へは、卵巣や子宮の血流改善、卵子の質や着床率の向上に向けて考えます。
  • レジリエンス(精神的回復力)や夫婦関係の満足度を高めることで、治療再開時の心理的負担を軽減させ、不妊治療全体の成績評価を向上させます。

特に鍼灸などの補完医療は、血流促進・自律神経調整・ストレス軽減・妊娠率向上に、臨床的・統計的に有効性があることが示されています。

お休み期間に推奨されるセルフケアと鍼灸の役割

医学的な推奨では、妊活を休む期間こそ以下の身体づくりが重要です。

  • 規則正しい生活と質のよい睡眠:メラトニンやセロトニン分泌が増え、頭皮の質向上に効果
  • 適度な運動:全身・子宮への血流改善、インスリン抵抗性低下、筋力アップ
  • 食事(タンパク質・葉酸・鉄分・ビタミンD):卵細胞の発育と着床率にポジティブな影響
  • 体温管理と呼吸:ホルモン伝達を契機に、自律神経のバランスを保つ
  • マッサージ・鍼灸:自律神経バランス回復、血流促進、ストレス軽減

鍼灸施術では、副交感神経優位(リラックス状態)と子宮動脈PI値の改善により臨床妊娠率が上昇したとする複数の報告があります。

「休む」ということは妊活の滞りではなく、身体と心、そして夫婦関係を整える未来につながる重要な医療戦略です。 焦らず、医学的根拠に基づいて最適な身体づくりとメンタルケアを実践してください。

📚参考文献

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32歳(低AMH・子宮筋腫・精子無力症)3ABと5AAの胚盤胞2個移植で妊娠

投稿日:

大阪市からお越しのHさん(32歳)が鍼灸とレーザーで身体を整え、体外受精で妊娠されました。

ご来院までの経緯

妊娠を望まれてから2年が経過していたHさんご夫婦。不妊治療専門クリニックにて体外受精へステップアップされましたが、様々な課題に直面されていました。

これまでの治療経過と課題

  • 卵子の問題: 2回目の採卵では卵胞が8個見えていたものの、凍結できたのは初期胚1個のみ。「卵胞が育たない」「空胞が多い」「受精後に分割しない」といった悩みがありました。
  • 精子の問題: 精液所見が基準値以下であり、顕微授精の対象となっていました。

クリニックでの検査結果:
AMH値 1.0(42歳相当)
子宮筋腫あり(7~8cmが数個あるが、手術はせず経過観察)

「体質を改善したい」「妊活について正しい知識を知りたい」とのご希望で、ご夫婦そろって当院での不妊鍼灸を開始されました。

患者様情報

Hさん(奥様・32歳)

来院動機: 体質改善、不妊症

体質・症状: 肩こり、冷え性、むくみやすい、ストレス過多

睡眠: 6時間(0時~6時)、夢をよく見る

月経: 周期28~30日(規則的)。月経前頭痛あり、生理痛なし。
経血は赤~暗赤色でレバー状の塊があり、量は少なめ。

生活習慣: 外食多め、入浴は全身浴、適度な運動あり。

鍼灸経験: あり(刺さない鍼)

Hさんのご主人(31歳)

来院動機: 男性不妊症

体質・症状: 便秘

睡眠: 7時間(0時~7時)、夢をよく見る

精液検査所見:
運動率:1~10%(重度の精子無力症/基準値42%以上)
精子数・濃度・形態率は問題なし

生活習慣: 外食多め、薄味を好む。飲酒・喫煙なし。

鍼灸経験: なし

妊娠に至るまでの経緯

【2023年12月】 初診・治療開始

採卵後、「他にできることはないか」と模索されている中で当院を見つけてくださいました。
以前、奥様は別の鍼灸院に通われていましたが、今回は「夫婦で取り組む」ことを決意。

これまでの経験も伺いながら、当院の不妊鍼灸の方針を説明し、お二人への施術をスタートしました。

【2024年1月】 鍼灸開始1ヶ月後:採卵・採精(3回目)

鍼灸開始からわずか1ヶ月後の採卵でしたが、劇的な変化が見られました。

採卵結果: 8個中6個が受精

凍結結果: 胚盤胞2個、初期胚2個(過去最高の結果)

精液所見: 運動率9%(その他は基準値クリア)

前回は初期胚1個のみだったところ、今回は4個の凍結に成功。これにはHさんご夫婦もホッと安心されたご様子でした。

【2024年2月】 移植周期(3回目)・陽性判定

自然周期にて、凍結融解胚盤胞移植を行いました。

移植内容: 2個同時戻し(グレード:3AB、5AA)

子宮内膜厚: 7.9ミリ

判定日(BT14): 陽性反応

これまでなかなか着床に至らなかった中、初めての陽性反応を確認。お二人で喜びを分かち合われていました。

【妊娠期間中~ご卒業】

陽性判定後は「マタニティ鍼灸」へ切り替え、つわりや肩こりなどのマイナートラブルをケアしながら、妊娠維持をサポートしました。懸念されていた子宮筋腫(8cm、5cm)についても、医師より「経過観察で問題ない」との診断を受け、安定した経過を辿ることができました。

そして無事、妊娠28週を迎えられたタイミングで、当院を卒業されました。

担当鍼灸師より

Hさんご夫婦、本当におめでとうございます。体質改善とご夫婦での治療の成果が、過去最高の採卵結果、そして初めての陽性反応へと繋がりました。これからもお子様と3人で、温かく幸せなご家庭を築いていってくださいね。

お二人目の時など、また何かお困りのことがございましたら、いつでもサポートさせていただきます。

Hさん(32歳)妊娠お喜びの声

▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください

不妊治療。採卵・移植に向けて体を整えるため。精子の改善。(体外受精に2度失敗したため)

▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください

体外受精(顕微授精、凍結胚2個(3ABと5AA)移植)

▢ ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください

ストレッチ・レーザー・温活・ウォーキング・半身浴・サプリメント

▢ 鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください

宇都宮鍼灸院さんにお世話になる前は、他の鍼灸に通っていました。費用が高く、何より自分のペースや意向が尊重されることなく、ただ時間だけが過ぎていく気がしていました。また、男性の不妊治療もできるところはないかということで宇都宮鍼灸さんにたどり着きました。先生方はみなさん優しく、気さくに話してくださり、またその時々の体調や採卵、移植のスケジュールに合わせて、針を変えてくれたりと、しっかりと向き合い丁寧に施術をしてくださいました。移植後、脈をみていただいたときに、「これは妊娠してるかもね」と言われ、本当に妊娠していたときは、とても驚きました。2回移植に失敗し、自信をなくしていましたが、ここへ来て施術を受ける度に、成功するのではないかと不妊治療に前向きになれました。

▢ 同じように悩まれている方へアドバイス(ご自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)やメッセージがあればお願いいたします。

通院や採卵に向けての注射など、治療を続けていくなかで、自分だけががんばっているような気がして夫にあたってしまい、けんかになることもありました。夫もこちらで治療を受けるようになってからは、一緒にがんばっているという気持ちになり、私の気持ちにも少し余裕がでできました。仕事帰りに待ち合わせをして、鍼灸に行くことがデートのようで、楽しかったです。鍼灸をきっかけに、体質改善・ストレス緩和・前向きな気持ちになれ妊娠することができたと感じています。

32歳患者様のご懐妊お喜びの声

※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。

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妊活で「365日」意識したい栄養:たんぱく質

投稿日:

妊活は短距離走ではなくマラソン。排卵・受精・着床・初期発育――1年を通して体はめまぐるしく働きます。その土台づくりに欠かせないのがたんぱく質です。ここでは、たんぱく質を「なぜ・どれくらい・どう摂るか」を、論文と公的資料に基づいて整理しました。

たんぱく質が妊活に効く“科学的な理由”

生殖ホルモンの主要素材

卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)、妊娠初期を支えるhCGは、いずれも糖たんぱく質ホルモン(=たんぱく質が主成分)です。材料が乏しければ合成も滞ります。

卵子・内膜・卵管・子宮など“組織”の材料

卵子や内膜は細胞と細胞外マトリクスでできており、その再生・修復にアミノ酸が必要です(一般生理)。不足が続けば内膜の回復力や卵胞の育ちにも影響します。

インスリンと排卵に関わる代謝の安定

高インスリンは排卵障害や卵質低下のリスク因子。低GIを意識した食事(炭水化物の質を整え、食事にたんぱく質や脂質を適度に組み合わせる)は、インスリン感受性の改善や月経周期の整いに寄与した試験報告があります(PCOS対象)。

食事パターンとしての裏づけ

個々の栄養素にこだわりすぎるより、地中海食などの“全体の食事パターン”が体外受精(ART)の生児獲得や妊娠率と関連した系統的レビュー/メタ解析があります(ただし研究の質は中等度で、結論は一部不一致)。

たんぱく質“の種類”と排卵性不妊

大規模前向き研究では、動物性たんぱくの一部を植物性たんぱくに置換すると、排卵性不妊のリスクが低下。妊活中は動物・植物のバランスを意識する価値があります。

【ポイント】
①「十分量」を毎日 ②「質(種類)のバランス」 ③「食事全体のパターン」をそろえる――の3本柱で考える。

どれくらい摂ればいい?(日本の基準)

  • 成人女性の推奨量(RDA):1日50 g(日本人の食事摂取基準2020より)
  • 妊娠期の追加量(目安):妊娠初期+0 g/中期+5 g/後期+25 g → 後期は計75 g/日(2025策定解説記事に明記。基はMHLWの基準)

妊活中(まだ妊娠していない)でも、体重1kgあたり約0.8–1.0gを目安に“不足しない”設計を。体力づくりや冷え対策の筋量維持にも役立ちます。腎機能に不安がある方は必ず医療者に相談を。

何から摂る?“質”のそろえ方

植物性と動物性を半々イメージで

  • 植物性:大豆製品(納豆・豆腐・高野豆腐・豆乳)、雑穀、ナッツ。
    植物性たんぱくの比率を上げると、観察研究で排卵性不妊リスク低下が示唆。
  • 動物性:魚(青魚・白身)、卵、鶏むね・ささみ、発酵乳。
    ARTのコホートでは魚の摂取増が生児獲得と関連した分析も(置き換え解析)。

「地中海食」的に整えると全体最適に近づく

オリーブ油・魚・豆・全粒・野菜果物・ナッツを軸に、赤身肉や加工肉は控えめ――この食事パターン自体がARTの最終アウトカムと関連したレビュー多数(エビデンスは中等度)。

1日の“実践プラン”(合計≈60–70 g)

  • :納豆1パック(8g)+卵1個(6g)+ヨーグルト150g(6g)
  • :鶏むね100gのサラダ(22g)+全粒パン or 玄米
  • 間食:無塩ミックスナッツ25g(5g) or 高たんぱくヨーグルト(10g)
  • :鮭の切り身100g(20g)+冷ややっこ半丁(8–10g)+具だくさん味噌汁

※()内はおおよそのたんぱく質量。実際は製品表示や食材で前後します。

食べ方のコツ(続けやすさ重視)

毎食に主たんぱく(豆・魚・卵・鶏・乳のどれか)を“ひとつ”入れる。

  • GIを下げる工夫:主食は全粒/雑穀・冷やご飯、食物繊維と一緒に、先にサラダやたんぱく質から食べる。PCOSのある方は特に有効です。
  • 脂質の質を改善:調理油はオリーブ油、魚(n-3)を週2回以上――「地中海食」パターンの中核。
  • サプリは脇役:基本は“食事”で。サプリは医療者と相談のうえで不足時のみ。

よくある質問

Q1. たんぱく質を増やすと太りますか?

エネルギー過多でなければ直ちに体脂肪は増えません。むしろ満腹感や血糖安定に寄与し、低GIの食事設計に組み込みやすくなります。

Q2. 肉は避けたほうがいい?

完全にゼロにする必要はありません。ただし植物性や魚を増やす置き換えは、排卵性不妊の低リスクやART転帰との関連が報告されています。加工肉は控えめに。

Q3. 何かにアレルギーがあります…

大豆・卵・乳・魚などにアレルギーがある方は、別の食品群で代替し、医療者に個別相談を。

まとめ

  • 妊活では毎日(365日)たんぱく質を「十分量×良質×食事パターン」で整える。
  • 植物性たんぱくや魚を増やし、低GIの食べ方を組み合わせる。
  • 目安は女性50 g/日、妊娠後期は75 g/日程度へ(個人差あり)。体調や疾患のある方は必ず医療者に相談を。

📚参考文献

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採卵後のケアが鍵―OHSS予防と“水分+巡り”のサポート

投稿日:

大阪で不妊鍼灸を専門としている当院では、採卵後の体調管理にも力を入れています。採卵・排卵誘発後に起こりうる「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」は、早めの対応で重症化を防ぐことが可能です。特に「水分の管理」と「体内の巡り(血・水・気)」を整える鍼灸ケアが、鍼灸院ならではのサポートとして有効となります。

以下では、最新の論文・ガイドラインをもとに、採卵直後から取り組むべきポイントをまとめています。

OHSSとは/なぜ水分が関係するのか

OHSSは、排卵誘発・採卵時に卵巣が過剰に反応し、血管の透過性が亢進することで、血管内から体腔(腹腔・胸腔など)への水分移動が起こる状態を指します。

この水分移動によって、血液中の水分が減り「濃縮」状態となり、血液が粘くなったり体重が急増したり、むくみ・張り・呼吸苦・尿量減少などの症状が出る可能性があります。

よって、水分を適切に摂ることは、「血管内ボリュームを保つ」「濃縮を防ぐ」という観点から、予防ケアの一つとして位置づけられています。

最新のエビデンス(論文・ガイドライン)

V Smith「Prevention of Ovarian Hyperstimulation Syndrome: A Review」では、OHSSの予防戦略全体を整理し、水分管理もケア項目として言及されています。

Gullo G 他「Ovarian Hyperstimulation Syndrome (OHSS): A Narrative Review and Legal Implications」(2024年)では、血管透過性亢進・体液移動のメカニズムを最新にレビューしています。

American Society for Reproductive Medicine (ASRM)ガイドライン、「Prevention of Moderate and Severe OHSS」で、リスクの高い人に対して包括的な予防策を示しています。

ただし、「水分摂取だけでOHSSを防ぐ」という大規模なRCTデータは限定的であり、「水分管理は予防ケアの一部である」という位置づけです。

抑えておくべきポイント

「1 L/日以上」などの量はあくまで 最小目安 または「これ以下では避けるべき」という記述であって、最適量を定めた確固たるエビデンスではないとガイドライン自身が明記しています。例えばRCOGガイドラインでは、「There are no trials on the optimum regimen for managing fluid balance in women with OHSS.」と述べられています。

水分摂取は あくまで補助的なケアであって、OHSSの発症・重症化を防ぐためには、刺激法の選定、トリガー時の対応、凍結移植戦略、高リスク例のモニタリング強化などの 治療的・予防的措置が中心になります。

また「水をたくさん飲めばOK」という簡単なものではなく、例えば吐き気がある場合、十分飲めない状況では逆に脱水・血液濃縮のリスクが高まるなど、状況による配慮が必要とされています。

したがって、論文・ガイドラインの観点からは、

  • 「水分摂取はOHSSケアの重要な構成要素として挙げられている」
  • しかし、「どのくらいでどのように摂るか」「単独でどれだけ防げるか」といった詳細は 十分に確立されていない

ということになります。

鍼灸&不妊ケアの視点で水分・巡りを整える

当院では、不妊治療中および採卵後の方へ以下のようなサポートを行っています。

  • 採卵後の体内「巡り」を整える:東洋医学では「気・血・水」の流れを大切にしており、鍼灸で血流やリンパの循環を促します。
  • 水分バランスを整えるためのセルフケア指導:常温の水・経口補水液をこまめに摂ること、冷えを避けることをアドバイス。
  • 食事・栄養フォロー:たんぱく質を意識した食事、塩分・カリウムバランスを保つことで体内の水滞(むくみ・張り)を軽減。
  • 採卵直後〜2週間は体調が変わりやすいため、「腹部の張り」「体重1日+1kg以上」「尿量減少」などのサインに注意を促します。

水分摂取の具体的ポイント

  • 標準目安:1日 2〜3リットル程度を目安に(個人差あり)
  • 飲み方:一気に飲むのではなく、こまめに少しずつ
  • 飲み物:常温の水または経口補水液がおすすめ。カフェイン・アルコール・冷たい飲料は控えめに
  • 状況別配慮:採卵後の腹部膨満・むくみ・吐き気が強ければ、無理せず医師・治療機関へ相談

鍼灸院ができるサポート&来院のすすめ

大阪市内にある当院では、不妊治療を受けながら採卵後の体調管理を行っている方が多数いらっしゃいます。採卵後の “巡りを整える” 鍼灸ケアにより、体液の巡り・冷え・むくみなどを和らげることを目指しています。早期にサインをキャッチしてケアを始めることで、次のステップへの不安を軽くすることが可能です。

まとめ

採卵後のケアは、「ただ休めば良い」というものではなく、体内の“流れ”と“水分バランス”を整えることが重要です。大阪で不妊・鍼灸を専門とする当院では、採卵後のOHSS予防を視野に入れたサポートを行っています。気になるサインがあれば、早めにご相談ください。

📚参考文献

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