
43歳(2度の流産)体外受精からのステップダウンで自然妊娠
大阪市からお越しのMさん(43歳)が、2度の流産と人工授精・体外受精を経験した後、治療をステップダウンし、自然妊娠されました。
「43歳でも自然妊娠した人はいる?」「体外受精からステップダウンした人の体験談を知りたい」という方に向けて、Mさんが妊娠されるまでの経過をご紹介します。
※この記事は一人の患者様の体験談です。同じ経過や結果を保証するものではありません。特に40代では年齢による妊孕性の低下も大きいため、不妊治療を続けるか、ステップダウンするかについては、生殖医療を担当する医師と相談しながら判断することが大切です。
2度の流産を経験されたMさん
Mさんは2016年2月にご結婚され、同年11月には自然妊娠されるも、残念ながら稽留流産となり手術を受けられました。
その後、2017年6月から8回の人工授精を経験し、さらに2017年12月から2018年1月にかけて顕微授精を含む体外受精にも挑戦されました。
そして2019年1月には再び自然妊娠されるも、同年4月に流産という、非常につらい経験をされてきました。
このような繰り返される流産に加え、低血圧・冷え性・気管支喘息・チョコレート嚢腫・月経不順・便秘といったさまざまな身体のお悩みも抱えておられました。
2度の流産を経験した場合は不育症の相談も選択肢に
日本産科婦人科学会では、自然流産を2回繰り返した場合を「反復流産」としています。また、「不育症管理に関する提言2025」では、流産または死産が2回以上ある状態を不育症と定義しています。
流産の原因は一つではなく、年齢に伴う胚の染色体異常の増加のほか、子宮の形態、抗リン脂質抗体症候群、甲状腺機能などが関係する場合があります。一方で、検査をしても明確な原因が分からないこともあります。
2度以上の流産を経験している場合は、「自分の生活のせいだったのでは」と抱え込まず、必要に応じて産婦人科や不育症を扱う医療機関へ相談することも選択肢の一つです。
体外受精からステップダウン後、43歳で自然妊娠
Mさんが今回妊娠されたのは、体外受精などの治療を経験した後に、自然妊娠を希望していた時期でした。
不妊治療の「ステップダウン」とは?
不妊治療では、タイミング法・人工授精から体外受精や顕微授精へ治療を進めることを「ステップアップ」と呼ぶことがあります。
一方で、体外受精などを経験した後に、人工授精やタイミング法、自然に妊娠を目指す方法へ戻すことを、一般に「ステップダウン」と表現することがあります。
ただし、「ステップダウン」はすべての方に適した選択ではありません。特に40代では妊孕性が年齢とともに低下するため、卵巣予備能、卵管の状態、精液所見、これまでの治療歴、希望する治療期間などを踏まえて、生殖医療を担当する医師と相談することが重要です。
43歳でも自然妊娠する可能性はある?
43歳でも自然妊娠する可能性がなくなるわけではありません。ただし、自然妊娠の可能性は年齢とともに低下します。
米国産婦人科学会(ACOG)では、健康なカップルであっても、40歳になると1回の月経周期で妊娠する可能性は10%未満になると説明しています。
43歳だけに当てはまる一律の自然妊娠率があるわけではなく、排卵の状態や卵管、精子の状態、既往歴などによっても異なります。
そのため、Mさんのように43歳で自然妊娠される方はいらっしゃいますが、「43歳でも自然妊娠できるから治療を急ぐ必要はない」という意味ではありません。
「43歳で自然妊娠は奇跡」なの?
40代で自然妊娠された体験談を探していると、「奇跡」という言葉を目にすることもあります。
確かに年齢とともに妊娠の可能性は低下しますが、医学的には「奇跡だから起こった」というより、確率は低下していても自然妊娠の可能性がゼロになったわけではないと考える方が適切です。
一方で、一人の妊娠例から「この方法をすれば43歳でも自然妊娠できる」と判断することはできません。Mさんのケースも、一つの体験談として参考にしていただければと思います。
Mさんが大切にされていた身体のケア
Mさんは、低血圧、冷え性、月経不順、便秘、気管支喘息、チョコレート嚢腫など、妊活以外にも複数の身体のお悩みを抱えておられました。
当院では、不妊治療そのものの代わりとしてではなく、肩こりや冷えなど日常的に感じている不調へのケアや、長く続く妊活中の身体のメンテナンスという視点から鍼灸を行いました。
鍼灸を含む補完療法については、妊娠率や出生率を高めることがすべての方で確認されているわけではありません。そのため当院でも、医療機関での検査や不妊治療と必要に応じて併用しながら、身体のお悩みや生活状況に合わせてサポートすることを大切にしています。
妊活中のストレスについて
長年の妊活や2度の流産を経験されたMさんにとって、心身への負担は決して小さなものではありませんでした。
妊活中のストレスや不安に対するケアはとても大切ですが、「ストレスを感じたから流産した」と自分を責める必要はありません。
流産にはさまざまな原因があり、特に早期流産では胚の染色体異常が大きな要因となります。身体を休めたり、相談できる環境をつくったりしながら、ご自身だけで抱え込まないことも大切です。
ステップダウンは「諦めること」とは限りません
体外受精からステップダウンすることを、「治療を諦めること」のように感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし実際には、治療を一時的に休む方、人工授精へ戻る方、タイミングを取りながら次の治療を検討する方など、選択はさまざまです。
Mさんの場合は、ご自身が自然妊娠を希望され、その期間に自然妊娠という結果につながりました。
ただし、ステップダウンそのものが妊娠につながったと判断することはできません。特に40歳を超えてからは時間も重要な要素となるため、「自然妊娠をもう少し目指したい」「体外受精を続けるか迷っている」という場合は、治療を担当する医師と選択肢や期間を相談しておくことをおすすめします。
Mさん妊娠お喜びの声
▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
妊娠リミットもあり着床力を上げて、できるだけ自然妊娠をしたい希望がありました。HPを見て30代後半~40代の方が多く妊娠されているのを知り、藁にも縋る思いでした。
▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
自然妊娠
▢ ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください
ストレッチ・自宅灸・レーザー・温活・サプリメント(かかと叩き・アーモンド効果を飲む・イチジクやクルミを食べる・着床の窓のズレを考えて排卵6日前から仲良しを始める・足浴)
▢ 鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
肩こりや冷えを整えてもらうだけでなく自律神経を整えストイックになりすぎない事を学びました。通院を始めて、イライラしたり、理由もなく不安になったりすることがなくなり、とても穏やかな気持ちになったことが嬉しかったです。
▢ 同じように悩まれている方へアドバイスに自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)やメッセージがあればお願いいたします。
私は不妊治療ステップアップ→ステップダウンをしても全く妊娠しませんでした。かかりつけの産婦人科医は「自然妊娠を諦めて早く再度のステップアップをするように」何度も言いましたが、不定愁訴を取り除くことが急がば回れに繋がると思い、自然妊娠に至りました。誰にどんなことを言われても、諦めず、自分が思う妊活を信じてほしいです。
※上記は患者様ご本人の体験・感想です。セルフケアや治療方法による妊娠を保証するものではありません。不妊治療の変更や中断、サプリメント等の使用については、必要に応じて担当医へご相談ください。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。
43歳でも自然妊娠することはありますか?
はい。43歳でも自然妊娠される方はいらっしゃいます。ただし妊娠する可能性は年齢とともに低下します。40代では「自然妊娠できるか、できないか」の二択ではなく、年齢や検査結果、これまでの治療歴を踏まえて、どのくらいの期間自然妊娠を目指すかを考えることが大切です。
体外受精からステップダウンしても大丈夫ですか?
ステップダウンが適しているかどうかは一人ひとり異なります。年齢、卵巣予備能、卵管や精子の状態、これまでの採卵・移植結果などによって判断が変わります。特に40歳を超えている場合は、自己判断で長期間治療を中断せず、生殖医療を担当する医師と相談することをおすすめします。
流産を2回経験したら検査を受けた方がよいですか?
日本では、流産・死産を2回以上経験している場合は不育症として検査や相談を検討する対象になります。ただし、検査の内容や必要性は流産時の妊娠週数や既往歴などによって異なりますので、産婦人科や不育症を扱う医療機関へ相談してください。
鍼灸を受ければ自然妊娠しやすくなりますか?
鍼灸によって妊娠率や出生率が上がることがすべての方で確認されているわけではありません。当院では、不妊治療の代替ではなく、妊活中に感じる肩こり、冷え、疲労感などのお悩みや、心身のコンディションを整えるための補完的なケアとして施術を行っています。
📚参考文献
- American College of Obstetricians and Gynecologists(ACOG)「Having a Baby After Age 35: How Aging Affects Fertility and Pregnancy」
女性の妊孕性は年齢とともに低下し、30代半ば以降その低下が速くなること、40代では自然妊娠が難しくなっていくことについて参考にしました。 - American College of Obstetricians and Gynecologists(ACOG)「Evaluating Infertility」
年齢による妊娠可能性の変化や、35歳を超えた場合の不妊検査・治療開始時期、40歳を超えた場合には早めの評価を検討するという考え方について参考にしました。 - Practice Committee of the American Society for Reproductive Medicine(ASRM)「Optimizing natural fertility: a committee opinion」
女性の年齢と自然妊娠の可能性、妊娠しやすい時期、年齢とともに妊娠率が低下し流産率が上昇することについて参考にしました。 - Practice Committee of the American Society for Reproductive Medicine(ASRM)「Fertility evaluation of infertile women: a committee opinion」
女性の年齢が妊孕性を考えるうえで重要な要素であること、40歳を超える場合はより早い不妊検査・治療の検討が必要になるという考え方について参考にしました。 - 公益社団法人 日本産科婦人科学会「流産・切迫流産」
自然流産を2回繰り返した場合を「反復流産」とすること、流産率は年齢とともに上昇すること、早期流産では胎児・胚の染色体異常が主な原因となることについて参考にしました。 - こども家庭庁「不育症に関する取組み/不育症管理に関する提言2025」
流産または死産を2回以上経験した場合の不育症の考え方や、不育症の検査・管理について参考にしました。
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不妊治療と並行して、身体のケアを考えている方へ
「治療を続けながら身体も整えたい」「妊活が長くなり、冷えや肩こり、疲れなども気になっている」という方もいらっしゃると思います。
大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、不妊治療を受けている方、自然妊娠を目指している方、それぞれの状況を伺いながら、身体のお悩みに合わせた妊活鍼灸を行っています。
治療方針を無理に変えることをおすすめするものではありません。現在の不妊治療と並行した身体のケアについてもお気軽にご相談ください。








