治療院ブログ

妊活中の頭痛|薬をできるだけ使いたくない時の対処法

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妊活中に頭痛がすると、

  • 「鎮痛薬を飲んでも大丈夫?」
  • 「もし妊娠していたらと思うと、できれば薬を飲みたくない」
  • 「頭痛を我慢するしかないの?」

と悩まれる方は少なくありません。

特に、

  • 排卵後
  • 胚移植後
  • 妊娠判定前

などは、「妊娠している可能性があるかもしれない」と考え、普段ならすぐに飲んでいた頭痛薬をためらうこともあると思います。

そんな時、薬以外の選択肢のひとつになるのが鍼灸です。

また、頭痛の種類によっては、おじぎをするように頭を下げる・軽く前屈することで、一時的に頭痛が軽くなることがあります。

今回は「妊活中の頭痛」について、

  • 妊活中の頭痛薬との付き合い方
  • 頭痛に対する鍼灸の効果
  • 頭を下げると楽になる頭痛
  • 薬を飲む前にできる応急処置
  • 病院を受診した方がよい頭痛

を、医学的な根拠とともに解説します。

妊活中は頭痛薬を飲んではいけない?

まず大切なのは、

「妊活中だから頭痛薬は一切飲めない」というわけではありません。

妊娠中であっても、アセトアミノフェンは頭痛などの痛みに対する第一選択薬として広く使用されています。

一方で、鎮痛薬にはさまざまな種類があり、NSAIDsなど、妊娠週数によって使用に注意が必要な薬もあります。

そのため、妊活中や妊娠の可能性がある時期には、

  • 市販薬を自己判断で何度も服用しない
  • 「妊娠の可能性がある」と医師や薬剤師に伝える
  • 使用できる薬や量を確認する

ことが大切です。

必要な薬まで無理に我慢する必要はありません。

ただ、

「できれば薬を飲む回数を減らしたい」
「まず薬以外の方法を試してみたい」

という方には、非薬物療法という選択肢があります。

そのひとつが鍼灸です。

頭痛に鍼灸は効果がある?

頭痛に対する鍼灸は、単に「昔から行われている」というだけではありません。

現在は、

  • ランダム化比較試験
  • システマティックレビュー
  • Cochraneレビュー

などでも検討されています。

特に研究が多いのが、片頭痛と緊張型頭痛です。

片頭痛と鍼灸

Cochraneによる片頭痛のレビューでは、22試験・4,985人を対象に鍼治療の効果が検討されています。

通常治療のみの場合と比べ、鍼治療を加えた場合には、頭痛の頻度が半分以下になった人の割合が高かったことが報告されています。

Cochraneでは、一連の鍼治療は片頭痛の予防における選択肢のひとつになり得るとしています。

つまり、

  • 片頭痛が何度も起こる
  • 毎回鎮痛薬を服用している
  • できるだけ薬の使用回数を減らしたい

という方にとって、鍼灸は検討できる方法のひとつです。

緊張型頭痛と鍼灸

もうひとつ多いのが、緊張型頭痛です。

例えば、

  • 首や肩がこる
  • 頭全体を締め付けられるように痛い
  • 長時間のパソコンやスマートフォンで悪化する
  • 疲れると頭が重くなる

といった頭痛です。

Cochraneレビューでは12試験・2,349人が検討され、通常ケアと比較して鍼治療を受けた群では、頭痛の頻度が50%以上減少した人が多かったことが報告されています。

すべての頭痛に鍼灸が効くわけではありませんが、

薬だけに頼らず、頭痛の頻度や程度を減らしていく選択肢のひとつ

として考えることができます。

妊活中だからこそ、頭痛も一緒に相談してください

妊活中は、不妊治療そのものだけでなく、さまざまな負担が重なる時期です。

例えば、

  • 通院や採血、採卵、移植などによる負担
  • 仕事と不妊治療の両立
  • 睡眠不足
  • 精神的な緊張
  • 首や肩のこり
  • 疲労
  • ホルモン変化

などがあります。

そのため、妊活中には頭痛を感じる方も少なくありません。

それでも、

「妊活とは関係ないから」

「これくらいなら我慢しよう」

と、そのままにしてしまう方もいらっしゃいます。

しかし慢性的な頭痛は、

  • 睡眠
  • 食欲
  • 集中力
  • 仕事
  • 日常生活

にも影響します。

妊活中の身体を整えるという意味でも、頭痛だけを単独で考えるのではなく、首肩の緊張や睡眠、疲労なども含めて身体全体をみていくことが大切です。

鍼灸では頭だけに鍼をするわけではありません。

頭痛の状態とともに、

  • どこが痛むのか
  • ズキズキするのか、締め付けられるのか
  • 首肩の緊張
  • 睡眠状態
  • 疲労
  • 月経周期
  • 冷え
  • ストレス

などを確認しながら施術を組み立てていきます。

妊活のために鍼灸を受けている方も、頭痛がある場合はぜひ一緒に相談してください。

「頭を下げると頭痛が楽になる」のはなぜ?

頭痛が起こった時、薬を飲む前に試せる簡単な方法があります。

椅子に座ったまま、おじぎをするようにゆっくり頭を下げてみてください。

人によっては、それだけで頭痛が少し軽くなることがあります。

実は、私たちの頭の中の圧力、つまり頭蓋内圧は姿勢によって変化します。

頭蓋内圧を実際に測定した研究では、

  • 仰向け:約9.4mmHg
  • 頭側を10度下げる:約14.3mmHg
  • 頭側を20度下げる:約19mmHg
  • 立位:約-2.4mmHg

となり、頭を低くすると頭蓋内圧が上がり、立つと低くなることが示されています。

つまり、

立つ・頭を高くする

頭蓋内圧が低下する

一方で、

頭を低くする

頭蓋内圧が上昇する

という生理的な変化があります。

ただし、この研究は、

「前屈すれば一般的な頭痛が治る」ことを証明した研究ではありません。

あくまでも、姿勢によって頭蓋内圧が変化することを示した研究です。

「立つと痛い・横になると楽」な頭痛

特に頭を下げることで楽になる可能性があるのが、姿勢によって変化する頭痛です。

例えば、

  • 朝は比較的楽
  • 起きている時間が長くなると頭痛がする
  • 立っているとつらい
  • 長く座っているのもしんどい
  • 横になると楽になる
  • おじぎをすると少し楽になる

といった特徴です。

国際頭痛学会のICHD-3では、低髄液圧に伴う頭痛は、立位や座位で悪化し、横になると改善することが多い「起立性頭痛」として知られています。

このタイプの頭痛では、髄液の圧や量が関係し、立っていることで痛みを感じる組織に牽引が加わることなどが頭痛の原因のひとつと考えられています。

そのため、

横になる
または
頭を低くする

ことで一時的に楽になる人がいます。

「頭痛がした時、なぜかおじぎをすると楽になる」

という場合は、偶然ではなく、姿勢による頭の中の圧変化が関係している可能性があります。

ただし、おじぎで楽になるからといって、低髄液圧症候群と判断できるわけではありません。

妊活中、薬を飲みたくない時の応急処置

妊活中で、

  • 「今すぐ薬を飲むほどではない」
  • 「妊娠している可能性があるので、まず薬以外の方法を試したい」
  • 「少し休めば治りそうだけれど頭が痛い」

という時には、応急的に試してみてもよい方法があります。

頭を下げる方法

  1. 椅子に座る
  2. 肩の力を抜く
  3. おじぎをするように、ゆっくり頭を下げる
  4. 無理のない範囲で10~20秒ほど保つ
  5. 頭痛が少し楽になるか確認する

楽になる場合は、そのまま少し休んでください。

反対に、

  • 頭痛が強くなる
  • めまいがする
  • 吐き気がする
  • 気分が悪くなる

場合はすぐに中止してください。

これは、あくまでも一時的に症状が楽になる可能性がある応急処置です。

頭痛そのものの原因を治療する方法ではありません。

前かがみで悪化する頭痛もあります

ここはとても大切です。

すべての頭痛が、頭を下げることで楽になるわけではありません。

頭痛にはさまざまな原因があります。

例えば、

  • 片頭痛
  • 副鼻腔炎に伴う頭痛
  • 首や頚椎に関連する頭痛
  • その他の二次性頭痛

などでは、前かがみになることで痛みが強くなる場合があります。

そのため、

前屈して楽になる人だけが、応急的に利用する方法

と考えてください。

頭痛を繰り返している場合は、原因を確認することが重要です。

妊活中の頭痛に、鍼灸という選択肢

妊活中だからといって、必要な薬まで我慢する必要はありません。

一方で、

  • できるだけ鎮痛薬を飲む回数を減らしたい
  • 妊娠しているか分からない時期なので薬に慎重になっている
  • 頭痛だけでなく肩こりもつらい
  • 睡眠や疲労も一緒に整えたい
  • 薬以外の方法も取り入れたい

という方には、鍼灸という選択肢があります。

妊娠中の鍼灸の安全性について行われたシステマティックレビューでも、適切に施術された場合、鍼灸との因果関係が考えられた有害事象は主に軽度から中等度で、重篤な有害事象はまれだったと報告されています。

ただし、

妊娠の可能性がある場合や妊娠が判明している場合は、必ず施術者に伝えることが大切です。

妊活中の頭痛も、我慢し続ける必要はありません。

こんな頭痛はセルフケアだけで済ませないでください

次のような頭痛の場合は、前屈や鍼灸だけで様子をみず、医療機関での確認を優先してください。

  • 突然起こった、これまで経験したことのない激しい頭痛
  • 急激に強くなった頭痛
  • 手足のしびれや力が入りにくい
  • ろれつが回りにくい
  • 発熱を伴う
  • 強い吐き気や嘔吐がある
  • 意識がおかしい
  • 頭痛の頻度が急に増えた
  • 何日も頭痛が続いている
  • 以前の頭痛とは明らかに性質が違う

妊娠が判明している方の強い頭痛についても、自己判断せず産婦人科へ相談してください。

まとめ|妊活中の頭痛は我慢するだけではありません

妊活中に頭痛がすると、

「薬を飲んでもいいのかな?」

と不安になる方は多いと思います。

まず知っておいていただきたいのは、妊活中や妊娠中だからといって、すべての鎮痛薬が使えないわけではないということです。

必要な時には、医師や薬剤師に相談して適切に使用してください。

一方で、

できるだけ薬の使用回数を減らしたい方には、鍼灸という非薬物療法があります。

片頭痛や緊張型頭痛に対する鍼灸には、ランダム化比較試験やCochraneレビューによる一定のエビデンスがあります。

また、

  • 立つと頭痛がする
  • おじぎをすると少し楽
  • 横になると楽

というタイプの方では、姿勢による頭蓋内圧の変化が関係している可能性があります。

そんな時は、薬を飲む前の応急処置として、無理のない範囲で軽く頭を下げてみるのもひとつの方法です。

ただし、これはすべての頭痛に有効な方法ではありません。

頭痛を何度も繰り返す場合は、「いつものこと」と放置せず原因を確認しましょう。

妊活中の、

  • 頭痛
  • 首肩こり
  • 睡眠の不調
  • 疲労
  • 冷え
  • その他の身体の不調

も、妊活とは別のことと考えず、一緒にご相談ください。

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📚参考文献

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

妊活中の頭痛も、一緒にご相談ください

妊活中は、「妊娠している可能性があるかもしれない」と考えて、頭痛薬を飲むことに不安を感じることもあると思います。

頭痛を繰り返している方や、首・肩のこり、睡眠不足、疲労なども気になっている方は、無理に我慢せずご相談ください。

大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、妊活中のお身体の状態を確認しながら、頭痛や首肩の緊張なども含めて施術を行っています。

「できるだけ薬の使用回数を減らしたい」「妊活のケアと一緒に身体の不調も整えたい」という方も、お気軽にご相談ください🍀

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