
頭痛薬を飲むほど頭痛が増える?妊活中に知っておきたい「薬剤の使用過多による頭痛」
「頭痛が起こるのが怖くて、早めに薬を飲んでいる」「以前より頭痛薬が効きにくくなった」「ロキソニンやイブを飲む日が増えている」と感じていませんか。
頭痛薬は、つらい痛みを和らげるために必要な薬です。しかし、片頭痛や緊張型頭痛がある方が頭痛薬を頻繁に使い続けると、かえって頭痛の日数が増えることがあります。
この状態は、薬剤の使用過多による頭痛(MOH:Medication-Overuse Headache)と呼ばれます。以前は「薬物乱用頭痛」とも呼ばれていましたが、依存や意志の弱さが原因という意味ではありません。
妊活中や不妊治療中は、月経周期に伴うホルモン変動、通院の緊張、睡眠不足、首肩のこりなどが重なり、頭痛薬を使う機会が増えることがあります。
この記事では、薬剤の使用過多による頭痛が起こる仕組み、頭痛薬を使う日数の目安、ロキソニンやイブを飲む際の注意点、頭痛ダイアリーのつけ方、医療機関へ相談した方がよい症状をわかりやすく解説します。
- 薬剤の使用過多による頭痛は、片頭痛や緊張型頭痛がある方が、急性期の頭痛薬を頻繁に使用することで頭痛の日数が増える状態です。
- 正式な診断では、頭痛が月15日以上あり、薬の種類に応じた使用過多が3か月を超えて続いているかなどを確認します。
- 使用日数の基準は、一般的な鎮痛薬とトリプタン・複合鎮痛薬などで異なります。
- 「月に何錠飲んだか」だけでなく、「月に何日使ったか」を記録することが大切です。
- 頭痛薬を一律に自己中止するのではなく、頭痛外来や脳神経内科で、薬の減らし方や予防治療について相談しましょう。
- 妊活中や不妊治療中は、婦人科で使用している薬や妊娠の可能性も、頭痛を診てもらう医師へ伝えることが大切です。
薬剤の使用過多による頭痛とは?
薬剤の使用過多による頭痛とは、もともと片頭痛や緊張型頭痛などがある方が、頭痛を抑えるための薬を頻繁に使用するうちに、頭痛の日数が増えたり、慢性化したりする状態です。
市販薬でも処方薬でも起こる可能性があります。「処方された薬だから大丈夫」「市販薬だから弱い薬」とは限らず、薬の種類だけでなく、使用する日数が重要になります。
薬を決められた用量で飲んでいても、使用する日が多くなれば薬剤の使用過多に該当することがあります。一方で、頭痛薬を数回使っただけで、この状態になるわけではありません。
「薬物依存」や「意志の弱さ」とは異なります
頭痛が起こると仕事や家事ができなくなるため、「痛くなる前に飲んでおこう」「外出前に念のため飲んでおこう」と考えるのは自然なことです。
薬剤の使用過多による頭痛は、つらい頭痛を何とかしようとして薬を使ううちに生じる悪循環です。ご本人の意志が弱いことや、薬に頼りたい気持ちが原因というわけではありません。
頭痛薬を飲む日が増えていく典型的な流れ
薬剤の使用過多による頭痛では、次のような流れがみられることがあります。
- もともと月に数回、片頭痛や緊張型頭痛が起こっていた
- 仕事、妊活、不妊治療などで忙しくなり、頭痛が増えた
- 痛みが強くなる前に、早めに薬を飲むようになった
- 頭痛がない日にも、予防のつもりで薬を飲むことが増えた
- 薬が以前より効きにくい、または効果が切れると再び痛むようになった
- 違う種類の市販薬や処方薬を使い分けるようになった
- 頭痛がほぼ毎日のように続くようになった
頭痛が増えたから薬を飲むのか、薬を頻繁に使うことで頭痛が増えたのかを、ご自身だけで判断するのは難しいものです。
そのため、「頭痛薬が効かなくなったから、さらに強い薬へ変える」という対応だけでなく、もともとの頭痛の種類や服薬日数を見直す必要があります。
薬剤の使用過多による頭痛の診断基準
国際頭痛分類第3版では、薬剤の使用過多による頭痛について、主に次の条件を確認します。
- 以前から片頭痛や緊張型頭痛などの頭痛疾患がある
- 頭痛が1か月に15日以上ある
- 急性期または対症的に使用する頭痛薬の使用過多が、3か月を超えて続いている
- ほかの頭痛疾患では十分に説明できない
ただし、これらは医師が診断するときの基準です。「頭痛が月15日未満だから問題ない」「まだ3か月たっていないから飲み続けてもよい」という意味ではありません。
薬を使う日が徐々に増えている、以前より効きにくい、頭痛のない日が少なくなったという場合は、診断基準を満たす前でも早めに相談しましょう。
頭痛薬は月に何回まで?薬によって基準が異なります
薬剤の使用過多による頭痛は、服用した錠数よりも「1か月に何日使ったか」を基準に考えます。
同じ日に朝と夜の2回飲んだ場合も、服薬日数としては基本的に1日です。一方で、1回しか飲んでいなくても、月の多くの日に使用していれば注意が必要です。
ロキソニン・イブプロフェン・アセトアミノフェンなど
ロキソプロフェン、イブプロフェンなどのNSAIDsや、アセトアミノフェンなどの非オピオイド系鎮痛薬では、正式な診断基準上、月15日以上の使用が3か月を超えて続くことが使用過多の目安になります。
ただし、月15日までは安全という意味ではありません。週に2日を超えて頭痛薬を使う状態が続く場合や、月10日前後まで増えてきた場合は、早めに医師へ相談することをおすすめします。
トリプタン系の片頭痛治療薬
スマトリプタン、ゾルミトリプタン、リザトリプタンなどのトリプタン系薬では、月10日以上の使用が3か月を超えて続くことが、使用過多の目安になります。
複数の成分を含む頭痛薬
市販の頭痛薬には、鎮痛成分のほかにカフェインや鎮静成分など、複数の有効成分が含まれている製品があります。
複合鎮痛薬の場合は、月10日以上の使用が3か月を超えて続くことが、使用過多の目安になります。「イブ」という商品名でも種類によって配合成分が異なるため、箱や説明書の有効成分を確認しましょう。
複数の薬を使い分けている場合
「ロキソニンは月5日、別の頭痛薬も月5日だから問題ない」とは限りません。
複数の薬を合わせた使用日数によって、薬剤の使用過多に該当することがあります。薬ごとの日数だけでなく、頭痛薬を使った日の合計を記録してください。
ロキソニンやイブを飲みすぎると頭痛が増える?
ロキソニンやイブなどは、用法・用量を守って適切に使えば、頭痛や生理痛を和らげるために役立つ薬です。
問題になりやすいのは、頭痛を抑える目的で頻繁かつ定期的に使用し続けることです。頭痛薬を飲む日が増えると、もともとの片頭痛や緊張型頭痛が慢性化し、頭痛のない日が少なくなることがあります。
また、NSAIDsの頻回使用では、薬剤の使用過多による頭痛以外に、胃腸障害や腎機能への負担なども考える必要があります。
頭痛薬が以前より効かないからといって、自己判断で服用量や回数を増やすことは避けましょう。
妊活中は頭痛薬の使用日数が増えやすい?
妊活中だから必ず頭痛が増えるわけではありませんが、次のような要因が重なることがあります。
- 月経前後などのホルモン変動
- 排卵日や妊娠判定を待つ間の緊張
- 不妊治療の通院と仕事の両立
- 採卵周期・移植周期に使用するホルモン剤
- 睡眠不足や生活リズムの変化
- 食事時間の乱れや水分不足
- 首肩のこりや食いしばり
- 「薬を飲んでよいか」という不安
妊娠の可能性がある時期には、薬を飲むこと自体が心配になり、痛みを限界まで我慢してから服用する方もいます。
しかし、我慢しすぎることと、頭痛薬を頻繁に使い続けることのどちらも、適切な頭痛管理とはいえません。妊活中に使用できる急性期治療薬や予防薬について、婦人科と頭痛を診てもらう医師の双方へ相談することが大切です。
頭痛薬を自己判断で急にやめない方がよい理由
薬剤の使用過多による頭痛の治療では、原因となっている急性期治療薬を中止または減らすことが基本になります。
ただし、薬をどのように中止するかは、使用している薬の種類、服用期間、頭痛の状態、持病、妊娠の可能性などによって異なります。
薬を中止した直後に、一時的に頭痛や吐き気、眠りにくさなどが強くなることもあります。薬によっては段階的な減量や、医療機関での管理が必要になる場合もあります。
「今日からすべての薬を我慢する」と自己判断するのではなく、次の点を医師と相談しましょう。
- どの薬が使用過多の原因として考えられるか
- すぐに中止するのか、段階的に減らすのか
- 中止後に頭痛が強くなったとき、どう対処するか
- 急性期治療薬の代わりに使える薬があるか
- 頭痛を起こりにくくする予防治療が必要か
- 妊活中または妊娠の可能性があることを踏まえて、どの薬を選ぶか
薬を減らすだけでなく、もともとの頭痛を治療することが大切
薬剤の使用過多による頭痛では、頭痛薬を減らすことだけを目標にすると、もともとの片頭痛や緊張型頭痛に対処できず、再び薬の使用が増える可能性があります。
治療では、原因となる薬への対応に加えて、薬を中止した後の症状への対処や、頭痛を起こりにくくする予防治療が検討されます。
片頭痛が頻繁に起こる場合は、毎日または定期的に使用する予防薬が選択肢になることもあります。妊活中は使用できる薬や使用時期を個別に判断する必要があるため、妊娠を希望していることを必ず医師へ伝えましょう。
頭痛ダイアリーに記録したいこと
薬剤の使用過多による頭痛が疑われる場合、頭痛ダイアリーが診断や治療方針を決める手がかりになります。
専用の手帳を用意しなくても、スマートフォンのカレンダーやメモで構いません。次の項目を記録してみましょう。
- 頭痛が起こった日
- 頭痛が始まった時間と続いた時間
- 痛みの強さを0~10で記録
- 脈打つ痛みか、締め付けられる痛みか
- 吐き気や嘔吐の有無
- 光や音がつらかったか
- 使用した薬の商品名・成分名
- 薬を飲んだ時間と回数
- 頭痛以外の痛みで鎮痛薬を飲んだ日
- 月経周期や不妊治療の周期
- 睡眠時間と睡眠の状態
- 食事、水分、カフェインの摂取状況
特に重要なのは、「月に何錠飲んだか」だけでなく、「月に何日飲んだか」が分かるようにすることです。
生理痛や腰痛など、頭痛以外の目的で鎮痛薬を飲んだ日も記録しておくと、医師が全体の使用状況を確認しやすくなります。
宇都宮鍼灸良導絡院では、頭痛のある日だけでなく、月経周期、睡眠、首肩の緊張、食いしばり、冷えやのぼせ、胃腸の状態、ストレスなども一緒に確認しています。必要に応じて良導絡測定も、現在の体調をみるための参考として取り入れます。
セルフケアでは、頭痛薬を無理に我慢するのではなく、頭痛が起こった日と薬を使った日を記録することから始めるようお伝えしています。服薬日数が多い場合や、薬が効きにくくなっている場合は、鍼灸だけで対応しようとせず、頭痛外来や脳神経内科での確認を優先します。
頭痛薬の使用を減らすために見直したいこと
生活習慣を整えるだけで、すべての頭痛を防げるわけではありません。それでも、頭痛の引き金を減らすことは、薬を適切に使うための土台になります。
睡眠時間を大きく変えない
寝不足だけでなく、休日の寝すぎも片頭痛のきっかけになることがあります。毎日完全に同じ時間にする必要はありませんが、就寝・起床時間が大きくずれないようにしましょう。
空腹時間を長くしない
朝食を抜く、通院で昼食が遅れるなど、空腹が長く続くと頭痛が起こる方がいます。持ち運びやすい軽食を準備しておくのもひとつの方法です。
こまめに水分をとる
仕事や通院中は、水分をとる回数が減りやすくなります。のどが渇く前に、少量ずつ水分をとるようにしましょう。
カフェインの量を急に変えない
妊活を始めたことをきっかけに、コーヒーやお茶を急にやめると、カフェインの離脱によって頭痛が起こることがあります。
カフェインを減らす場合は、一気にゼロにするのではなく、飲む量や回数を段階的に見直す方法もあります。
首肩を強く揉みすぎない
緊張型頭痛では、首肩の緊張をゆるめることが役立つ場合があります。一方、脈打つような片頭痛では、温めたり強く揉んだりすると痛みが増す方もいます。
頭痛の種類が分からない場合は、強いマッサージを繰り返すのではなく、医療機関で確認しましょう。
婦人科と頭痛外来、どちらに相談すればよい?
妊活中に頭痛薬の使用が増えている場合は、婦人科と頭痛外来・脳神経内科で相談する内容が異なります。
不妊治療のクリニックへ相談したいこと
- 採卵周期や移植周期に頭痛が増えた
- ホルモン剤を開始してから頭痛が起こった
- 排卵期や胚移植後に使用できる頭痛薬を確認したい
- 妊娠判定待ちに頭痛薬を使用したい
- 現在の不妊治療薬と頭痛薬の併用を確認したい
頭痛外来・脳神経内科へ相談したいこと
- 頭痛薬を週に2日を超えて使う状態が続いている
- 頭痛が月に何度も起こり、日常生活に支障がある
- 頭痛薬が以前より効きにくくなった
- 複数の頭痛薬を使い分けている
- 頭痛が月15日以上ある
- 片頭痛の予防治療について相談したい
頭痛外来を受診するときは、妊活中であること、不妊治療の予定、現在使用しているホルモン剤やサプリメントなども伝えましょう。
鍼灸でできる妊活中の頭痛ケア
鍼灸は、薬剤の使用過多による頭痛の診断や、原因薬剤の中止、予防薬の処方に代わるものではありません。
医療機関で頭痛の種類や薬の使い方を確認したうえで、首肩の緊張、食いしばり、睡眠の乱れ、冷え、ストレスなどを含めた体調管理として、鍼灸を補完的に取り入れることは選択肢のひとつです。
東洋医学では、同じ頭痛でも、痛む場所、痛み方、月経周期、冷えとのぼせ、食欲、睡眠などを確認しながら、その方の体調をみていきます。
ただし、薬の使用日数が多い場合や、頭痛が以前より悪化している場合は、鍼灸だけで頭痛薬を減らそうとせず、医師の管理のもとで治療を進めることが大切です。
すぐに医療機関を受診した方がよい頭痛
次のような頭痛がある場合は、薬剤の使用過多による頭痛と自己判断せず、早急に医療機関を受診してください。
- 突然起こり、短時間でピークに達する激しい頭痛
- 今まで経験したことのない強い頭痛
- 手足のしびれや力が入りにくい症状を伴う
- ろれつが回らない、言葉が出にくい
- 視界が欠ける、急に見えにくくなる
- 発熱、首の硬さ、意識がぼんやりする症状を伴う
- 頭をぶつけた後に頭痛が強くなった
- 妊娠中または妊娠の可能性があり、強い頭痛や血圧上昇、むくみ、視覚異常がある
まとめ:頭痛薬を責めず、まずは「使った日数」を確認しましょう
頭痛薬は、つらい頭痛を我慢せずに生活するために必要な薬です。頭痛薬を使ったこと自体を不安に感じたり、ご自身を責めたりする必要はありません。
一方で、片頭痛や緊張型頭痛がある方が頭痛薬を頻繁に使用すると、薬剤の使用過多による頭痛が起こり、頭痛の日数が増えることがあります。
大切なのは、薬を飲んだ錠数だけでなく、1か月に何日使用しているかを把握することです。頭痛薬を週に2日を超えて使う状態が続く、以前より薬が効きにくい、複数の薬を使い分けている場合は、早めに頭痛外来や脳神経内科へ相談しましょう。
妊活中や不妊治療中は、薬を自己判断で増やしたり一律に中止したりせず、妊娠の可能性や治療内容を医師へ伝えたうえで、ご自身に合った頭痛の治療方法を相談することが大切です。
Q1.ロキソニンは月に何回までなら大丈夫ですか?
ロキソプロフェンなどのNSAIDsでは、正式な診断基準上、月15日以上の使用が3か月を超えて続くことが使用過多の目安です。ただし、月14日までなら安全という意味ではありません。週に2日を超えて使用する状態が続く場合や、使用日数が増えている場合は早めに相談しましょう。
Q2.イブを毎日のように飲むと頭痛が増えますか?
頭痛を抑える目的で頻繁に使用すると、薬剤の使用過多による頭痛につながる可能性があります。イブには複数の製品があり、配合されている成分も異なります。商品名、成分、使用した日数を記録し、医師や薬剤師へ相談してください。
Q3.同じ日に頭痛薬を2回飲んだ場合は、2日と数えますか?
服薬日数を確認するときは、同じ日に複数回飲んでも基本的には1日として記録します。ただし、用法・用量を超えていないかを確認するため、飲んだ回数や錠数も一緒に記録しましょう。
Q4.薬剤の使用過多が心配なら、今日から頭痛薬をすべてやめるべきですか?
自己判断で一律に中止することはおすすめできません。使用している薬の種類や頻度によって、中止方法や中止後の頭痛への対応が異なります。頭痛外来や脳神経内科で、減らし方や予防治療について相談しましょう。
Q5.妊活中でも片頭痛の予防治療を受けられますか?
妊活中でも、頭痛の状態に応じて治療を検討できることがあります。ただし、薬によって妊娠前から見直しが必要な場合もあります。妊娠を希望していること、不妊治療中であることを医師へ伝え、治療方法を相談してください。
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- 妊活中の頭痛薬・痛み止めは飲んでも大丈夫?
頭痛薬を使う日数が増えている方は、薬の頻度だけでなく、妊活中に選ぶ薬の種類や使用する時期も確認しておくと安心です。ロキソニンやイブなどのNSAIDsと排卵との関係、妊娠の可能性がある時期の考え方を解説しています。 - 【片頭痛と東洋医学】雨の日・気圧で悪化する頭痛を体質から考える
頭痛薬を減らすためには、もともとの頭痛が起こる背景を知ることも大切です。月経周期、ストレス、気圧、冷え、むくみ、胃腸の状態などを、東洋医学の視点から見直したい方におすすめです。 - 妊活中の寝る前ルーティン【自律神経を整えて眠りやすい体へ】
睡眠不足や寝る時間の乱れは、頭痛のきっかけになることがあります。頭痛薬だけに頼らず、寝る前のストレッチや深呼吸、スマホ時間、冷え対策など、無理なく続けられるセルフケアを知りたい方に役立つ記事です。
📚参考文献
- 日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会監修.頭痛の診療ガイドライン2021
薬剤の使用過多による頭痛の診断基準、薬剤ごとの使用日数、原因薬剤への対応、中止後の頭痛への対処、予防治療などを説明する参考にしています。 - International Headache Society. 8.2 Medication-overuse headache(MOH). ICHD-3.
薬剤の使用過多による頭痛について、頭痛が月15日以上あること、急性期治療薬の使用過多が3か月を超えて続くことなど、国際的な診断基準を確認する参考にしています。 - 日本頭痛学会.薬剤の使用過多による頭痛
頭痛薬を頻繁に使用することで頭痛が増え、薬を飲む回数がさらに増える悪循環や、早めに頭痛専門医へ相談する必要性を説明する参考にしています。 - International Headache Society. 8.2.3 Non-opioid analgesic-overuse headache. ICHD-3.
アセトアミノフェンやNSAIDsなどの非オピオイド系鎮痛薬について、使用過多と判断する服薬日数を確認する参考にしています。 - American Migraine Foundation. Medication Overuse Headache.
市販薬や処方薬の頻回使用によって、頭痛薬が効きにくくなったり、頭痛が慢性化したりする可能性と、適切な頭痛治療を受ける重要性を説明する参考にしています。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、薬剤の使用過多による頭痛の診断や、薬の中止・変更を目的とするものではありません。頭痛薬を頻繁に使用している方は、自己判断で薬を増減せず、医師または薬剤師へご相談ください。
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
頭痛薬を使う日が増えてきたと感じたら
妊活中は、月経周期によるホルモンの変化や不妊治療への緊張、睡眠不足、首肩のこりなどが重なり、頭痛が続くことがあります。
頭痛薬を使う回数が増えている場合や、以前より薬が効きにくいと感じる場合は、無理に我慢したり自己判断で薬を中止したりせず、まずは頭痛外来や脳神経内科、治療中のクリニックへ相談することが大切です。
大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、月経周期や不妊治療の状況を伺いながら、首肩の緊張、睡眠、自律神経、冷え、ストレスなどを含めて、お身体の状態に合わせた鍼灸ケアを行っています。
「妊活を続けながら頭痛や肩こりも整えたい」「薬の使用について相談先に迷っている」という方は、一人で抱え込まず、お身体の状態についてお気軽にご相談ください🍀








当院でも、「生理前になると頭痛薬を何日も飲んでいる」「採卵周期や移植周期に入ってから頭痛が増えた」「薬を飲んでもすぐにまた痛くなる」といったご相談をいただくことがあります。
まずは薬を責めたり、無理に我慢したりするのではなく、月経周期のどの時期に頭痛が起こるのか、月に何日薬を使っているのかを振り返ることが大切です。使用する日が増えている場合は、婦人科だけでなく、頭痛外来や脳神経内科への相談もおすすめしています。