治療院ブログ

胚移植後に美容院へ行っても大丈夫?ヘアカラー・ネイル・まつエクの注意点

 更新日:

胚移植後の方から、
「移植後に美容院へ行っても大丈夫ですか?」
「ヘアカラーやネイルは着床に影響しませんか?」
「まつエクやまつ毛パーマは避けた方がいいですか?」
と相談されることがあります。

結論からいうと、胚移植後に美容院へ行くこと自体が、着床を妨げると断定できる根拠はありません。

胚移植後は「安静にしていないと胚が落ちてしまうのでは」と不安になる方もいますが、移植後に長時間のベッド上安静をすすめる根拠は乏しく、日常生活は大きな無理がなければ普段通りでよいとされています。

ただし、美容院・ネイル・まつエクなどは、長時間同じ姿勢になる、においで気分が悪くなる、体が冷える、疲れる、予定を入れすぎてストレスになる、といった負担が出ることがあります。

そのため大切なのは、「美容院が絶対にダメ」と考えることではなく、判定日まで体調が安定して過ごせるかどうかを基準に判断することです。

この記事の要点まとめ
  • 胚移植後に美容院へ行くこと自体が、着床を妨げるとは限りません。
  • ヘアカラー・ネイル・まつエクそのものより、長時間の施術・におい・冷え・疲労に注意が必要です。
  • 不安が強い場合は、移植前に美容の予定を済ませておくと安心です。
  • 移植後から判定日までは、予定を詰め込みすぎず、体調を優先しましょう。
  • クリニックから指示がある場合は、必ず主治医の方針に従いましょう。

胚移植後の美容院が着床に直接影響する?

胚移植後に美容院へ行ったからといって、それだけで着床が妨げられると考えすぎる必要はありません。

着床には、胚の状態、子宮内膜の状態、ホルモン環境、年齢、染色体の要因など、さまざまな要素が関係します。美容院へ行ったかどうかだけで結果が決まるわけではありません。

また、移植後にずっと横になって過ごさなければならないわけでもありません。ASRMの胚移植ガイドラインでは、胚移植後のベッド上安静は推奨されないとされています。

とはいえ、移植後は心身ともに敏感になりやすい時期です。美容院へ行くことでリラックスできる方もいれば、反対に「本当に大丈夫かな」と不安が強くなる方もいます。

不安を感じながら無理に予定を入れるよりも、ご自身が安心して過ごせる選択をすることが大切です。

胚移植後に美容院へ行く場合の注意点

胚移植後に美容院へ行く場合は、施術そのものよりも、体への負担を減らす工夫を意識しましょう。

  • 長時間の施術を避ける
  • 体が冷えないようにする
  • においで気分が悪くなりやすい場合は無理をしない
  • 施術中にしんどくなったらすぐに伝える
  • 移植当日や翌日は予定を詰め込みすぎない
  • 帰宅後にゆっくり休める日を選ぶ
  • クリニックから指示がある場合は主治医に確認する

特に胚盤胞移植後は、判定日までの数日間をとても慎重に過ごしたくなる方が多いです。過度な安静は必要ない一方で、「疲れすぎない」「冷やさない」「不安を増やさない」ことは大切にしてよいでしょう。

胚移植後のヘアカラーは大丈夫?

胚移植後のヘアカラーが、着床に直接悪影響を与えると断定できる根拠はありません。

ただし、ヘアカラーは薬剤のにおいが気になったり、長時間座ったままになったり、シャンプー台で首や腰に負担がかかったりすることがあります。

また、移植後は少しのことでも不安になりやすいため、「カラー剤が影響したのでは」と後から心配になる可能性がある方は、移植前に済ませておく方が安心です。

ヘアカラーをするなら気をつけたいこと

  • 移植当日や翌日は避け、体調のよい日を選ぶ
  • 長時間かかるメニューは避ける
  • 換気のよい美容院を選ぶ
  • 頭皮が敏感な場合は事前に美容師へ伝える
  • 気分が悪くなったらすぐに中断してもらう

妊活中・妊娠中のヘアカラーについては、別記事でも詳しく解説しています。

胚移植後のネイルは大丈夫?

胚移植後のネイルが、着床に直接影響すると考えすぎる必要はありません。

ただし、ネイルサロンでは長時間同じ姿勢で座ることが多く、リムーバーやジェルネイルのにおいが気になる場合もあります。移植後ににおいで気分が悪くなりやすい方や、腰まわりが冷えやすい方は注意しましょう。

また、採卵や手術、出産が近い時期には、医療機関からネイルをオフするよう案内されることがあります。医療処置の際に指先の色や酸素状態を確認することがあるためです。

ネイルをするなら気をつけたいこと

  • 施術時間が長くなりすぎないメニューを選ぶ
  • 換気のよいサロンを選ぶ
  • 冷えないように服装を調整する
  • 移植後すぐより、体調が落ち着いた日を選ぶ
  • 今後の採卵・手術・出産予定がある場合は医療機関の指示を確認する

胚移植後のまつエク・まつ毛パーマは大丈夫?

まつエクやまつ毛パーマも、それ自体が着床を妨げると断定できるものではありません。

ただし、施術中は仰向けの姿勢が続き、接着剤や薬剤のにおいが気になることがあります。また、目元の施術であるため、アレルギーやかぶれが出た場合に不安が強くなることもあります。

特に移植後は、できるだけ体調トラブルを増やしたくない時期です。初めて行くサロンや、初めて試す薬剤・メニューは避け、慣れている範囲で行う方が安心です。

まつエク・まつ毛パーマをするなら気をつけたいこと

  • 初めてのサロンや新しい薬剤は避ける
  • においが気になる場合は無理をしない
  • 長時間の仰向けがつらい場合は控える
  • アレルギー体質の方は事前に相談する
  • 施術後に目のかゆみや赤みが出たら早めに医療機関へ相談する

不安が強い場合は移植前に済ませるのがおすすめ

胚移植後に美容院・ネイル・まつエクへ行くこと自体を、過度に怖がる必要はありません。

しかし、移植後は判定日までの時間がとても長く感じられ、少しの行動でも「これが原因でうまくいかなかったらどうしよう」と考えてしまうことがあります。

そのような不安が強い方は、美容の予定を移植前に済ませておくのがおすすめです。

  • ヘアカラーは移植前に済ませる
  • ネイルは採卵・移植・出産予定を考えて調整する
  • まつエクやまつ毛パーマは体調のよい時期に行う
  • 判定日までは予定を詰め込みすぎない

美容の予定を先に整えておくことで、移植後は「体を休める」「気持ちを落ち着ける」ことに集中しやすくなります。

判定日まで大切にしたい過ごし方

胚移植後から判定日までの時期は、特別なことをたくさん頑張るよりも、体調が安定して過ごせることを優先しましょう。

  • 睡眠をしっかりとる
  • 体を冷やしすぎない
  • 無理な運動や長時間の外出を避ける
  • 予定を詰め込みすぎない
  • 不安になる情報を見すぎない
  • 気分転換は無理のない範囲で行う

「何をしたら妊娠率が上がるか」ばかりを考えると、かえって心が疲れてしまうことがあります。

美容院やネイルも、気分転換になる方にはよい時間になることがあります。一方で、不安が増えるなら無理に行く必要はありません。ご自身が穏やかに過ごせる選択を大切にしましょう。

まとめ

胚移植後に美容院へ行くこと自体が、着床を妨げるとは限りません。ヘアカラー・ネイル・まつエクについても、それだけで結果が左右されると考えすぎる必要はありません。

ただし、移植後は体調や気持ちが敏感になりやすい時期です。長時間の施術、におい、冷え、疲労、ストレスが負担になることがあります。

不安が強い場合は、美容の予定を移植前に済ませる、判定日以降にずらすなど、ご自身が安心して過ごせる方法を選びましょう。

大切なのは、「絶対にしてはいけない」と不安になることではなく、判定日まで体調が安定して過ごせることを優先することです。

よくあるご質問(FAQ)

胚移植後に美容院へ行くと着床しにくくなりますか?

美容院へ行くこと自体が、着床を妨げると断定できる根拠はありません。

ただし、長時間の施術やにおい、冷え、疲労が負担になる場合があります。体調が不安定な日や、心配が強い場合は予定をずらすと安心です。

胚移植後にヘアカラーをしても大丈夫ですか?

胚移植後のヘアカラーが、着床に直接悪影響を与えるとはいえません。

ただし、カラー剤のにおいや長時間の施術が負担になることがあります。不安が強い方は、移植前に済ませるか、判定日以降に予定を調整するとよいでしょう。

胚移植後にネイルサロンへ行っても大丈夫ですか?

ネイルサロンへ行くこと自体が、着床に直接影響すると考えすぎる必要はありません。

ただし、長時間座りっぱなしになる、リムーバーやジェルのにおいが気になる、冷えるなどの負担が出る場合があります。無理のない範囲で予定を立てましょう。

胚移植後にまつエクやまつ毛パーマをしてもいいですか?

まつエクやまつ毛パーマそのものが、着床を妨げると断定できる根拠はありません。

ただし、長時間仰向けになることや、接着剤・薬剤のにおい、目元のかぶれなどが負担になる可能性があります。初めての施術や不安が強い場合は、移植前または判定日以降にする方が安心です。

移植後はどれくらい安静にした方がよいですか?

胚移植後に長時間ベッドで安静にする必要はないとされています。日常生活は、大きな無理がなければ普段通りでよいことが多いです。

ただし、激しい運動、長時間の外出、体を冷やすこと、疲れすぎる予定は避け、体調に合わせてゆったり過ごしましょう。クリニックから個別の指示がある場合は、そちらを優先してください。

📚参考文献

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

胚移植後の過ごし方に不安がある方へ

胚移植後は、日常の小さな行動まで「これは大丈夫かな」と不安になりやすい時期です。

宇都宮鍼灸良導絡院では、不妊治療中の方に向けて、移植周期の体調管理や、冷え・自律神経・ストレスなどを含めた体づくりをサポートしています。

判定日までの過ごし方や、治療周期に合わせた体の整え方に不安がある方は、ひとりで抱え込まず、お気軽にご相談ください🍀

24時間予約受付中

このページのトップへ