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生理中に鍼灸は受けてもいい?妊活中の月経期ケアと生理痛対策

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生理中に鍼灸は受けてもいい?

初めてお越しいただく患者さまから、よく「生理中に鍼灸を受けても大丈夫ですか?」というご質問をいただきます。

結論からお伝えすると、基本的には生理中でも鍼灸を受けていただいて問題ありません

むしろ、妊活中の方や生理痛・冷え・経血の状態が気になる方にとって、月経期はご自身の体の状態を知る大切なタイミングでもあります。

ただし、出血量が極端に多い、強い腹痛がある、めまいや貧血症状がある、婦人科疾患を指摘されている場合などは、無理をせず医療機関への相談を優先してください。

月経周期には4つの時期があります

女性の体は、月経周期に合わせてホルモンの分泌や子宮内膜の状態が変化しています。

一般的な月経周期は25〜35日程度とされ、主に次の4つの時期に分けられます。

  • 月経期
  • 卵胞期
  • 排卵期
  • 黄体期

それぞれの時期で体の働きは異なり、妊活中の方はこの周期に合わせて体を整えていくことが大切です。

月経期は「子宮内膜を外へ出す」時期

月経期とは、いわゆる生理期間のことです。

妊娠が成立しなかった場合、厚くなった子宮内膜がはがれ、血液とともに体の外へ排出されます。

東洋医学では、この時期を不要になったものを外へ出す大切な期間として考えます。

そのため、生理中の鍼灸では、体の状態に合わせて巡りを整え、月経がスムーズに進みやすい体づくりを目指します。

東洋医学で考える「瘀血」とは

生理中に次のような状態がある場合、東洋医学では「瘀血(おけつ)」という考え方でとらえることがあります。

  • レバー状の血の塊が出る
  • 経血が黒っぽい
  • 経血のにおいが強く感じる
  • 生理痛が強い
  • 生理がだらだら長引く

瘀血とは、簡単にいうと血の巡りが滞っている状態を指します。

もちろん、経血の色や量には個人差がありますが、毎回大きな塊が出る、痛みが強い、出血が長引くといった場合は、体からのサインとして見直してみることも大切です。

生理痛が強くなる原因のひとつに「プロスタグランジン」があります

生理痛には、子宮を収縮させて経血を外へ出す働きが関係しています。

このとき関わる物質のひとつが「プロスタグランジン」です。

プロスタグランジンは月経に必要な働きを持っていますが、分泌が多くなりすぎると子宮の収縮が強くなり、下腹部痛や腰痛、吐き気、下痢などの症状につながることがあります。

また、冷えやストレスによって血流が悪くなると、骨盤内の巡りが滞りやすくなり、生理中の不調を感じやすくなる方もいます。

生理中の鍼灸で目指すこと

生理中の鍼灸では、「痛みをなくすこと」だけを目的にするのではなく、月経がスムーズに進みやすい体の状態を整えることを大切にしています。

具体的には、次のような視点で施術を行います。

  • 下腹部や骨盤まわりの冷えをやわらげる
  • 血流や巡りを整える
  • 自律神経のバランスを整える
  • 生理痛や腰の重だるさをやわらげる
  • 次の卵胞期に向けて体を整える

東洋医学では、月経期を「次の周期に向けて体をリセットする時期」として考えることがあります。

生理が終わってから妊活を始めるのではなく、生理中から次の排卵・着床に向けた準備が始まっていると考えるとわかりやすいかもしれません。

妊活中は月経周期に合わせたケアが大切です

妊活中の鍼灸では、月経期・卵胞期・排卵期・黄体期それぞれの体の変化に合わせて施術内容を調整していきます。

月経期は、不要になった子宮内膜を外へ出す時期です。

卵胞期は、卵胞が育っていく時期です。

排卵期は、排卵に向けて体が大きく変化する時期です。

黄体期は、妊娠に備えて子宮内膜の状態を維持していく時期です。

そのため、妊活中の方は「生理中だから休む」というよりも、体調に無理のない範囲で、周期に合わせたケアを続けることが大切です。

目安としては、週1回程度のペースで体を整えていくと、周期ごとの変化を見ながら施術を進めやすくなります。

ただし、強い痛みや出血がある場合は我慢しないでください

生理痛や経血の状態には個人差がありますが、日常生活に支障が出るほどの痛みや、急に出血量が増えた場合は注意が必要です。

特に、次のような症状がある場合は、鍼灸だけで様子を見るのではなく、婦人科での相談も検討してください。

  • 鎮痛薬を飲んでもつらいほどの生理痛がある
  • 出血量が多く、ナプキンを頻繁に替える必要がある
  • 大きな血の塊が毎回出る
  • 生理が8日以上続くことが多い
  • 貧血、めまい、強いだるさがある
  • 子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症などを指摘されたことがある

生理痛を「いつものこと」と我慢しすぎず、必要に応じて医療機関と併用しながら体を整えていくことが大切です。

この記事のまとめ

  • 基本的には、生理中でも鍼灸を受けていただいて問題ありません。
  • 月経期は、不要になった子宮内膜を外へ出す大切な時期です。
  • 経血の塊、黒っぽい経血、生理痛、だらだら続く出血は、体の巡りを見直すサインになることがあります。
  • 冷えやストレスは血流や自律神経に影響し、生理中の不調につながることがあります。
  • 妊活中は、生理中も含めて月経周期に合わせたケアを続けることが大切です。

よくある質問

生理中に鍼灸を受けると出血量が増えませんか?

施術後に一時的に体が温まり、巡りがよくなったように感じる方もいますが、通常の範囲内であれば過度に心配しすぎる必要はありません。ただし、もともと出血量が多い方や貧血症状がある方は、事前にご相談ください。

生理痛が強い日でも受けられますか?

体調に無理がなければ受けていただけます。痛みが強い日は、刺激量を調整しながら、リラックスしやすい施術を行います。ただし、立っていられないほどの痛みや強い出血がある場合は、無理をせず婦人科への相談を優先してください。

生理中はどのような服装で行けばよいですか?

リラックスしやすい服装でお越しください。施術時は必要に応じてお着替えをご用意しておりますので、生理中でも安心してお越しいただけます。

妊活中は生理中も通った方がよいですか?

妊活中は、月経期・卵胞期・排卵期・黄体期それぞれに合わせたケアが大切です。生理中も、次の周期に向けて体を整える大切なタイミングと考えられます。

どのくらいの頻度で通うのがよいですか?

体質や治療状況によって異なりますが、妊活中の方は週1回程度を目安にされる方が多いです。月経周期や不妊治療のスケジュールに合わせて、無理のないペースをご提案いたします。

生理中の不調や妊活中の体づくりでお悩みの方へ

生理痛や経血の状態は、妊活中の体のサインとして参考になることがあります。

「生理中に鍼灸を受けてもいいのかな」「生理痛があるけれど妊活に影響しないかな」と不安に感じている方も、まずはご自身の体の状態を知ることから始めてみてください。

宇都宮鍼灸良導絡院では、不妊治療や妊活中の方のお体の状態に合わせて、月経周期に沿った鍼灸施術を行っています。

生理中の不調、冷え、血流、自律神経の乱れなどが気になる方は、無理のない範囲でご相談ください。

西洋医学的な治療と併用しながら、東洋医学の視点も取り入れ、妊娠しやすい体づくりをやさしくサポートいたします。

※鍼灸の感じ方や効果の実感には個人差があります。症状が強い場合や婦人科疾患が疑われる場合は、医療機関での診察も大切です。

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