
寝る時スマホはどこに置く?枕元の影響と安全な置き方
「枕元にスマホを置いて寝るのは危険?」
「寝る時、スマホはどこに置けばいい?」
「スマホを枕元に置くと、脳に影響しますか?」
このような不安を感じて検索される方は少なくありません。
結論からいうと、寝る時のスマホは、枕の下や布団の中を避け、通知や画面の光が気になりにくいサイドテーブルなどに置くのがおすすめです。
スマホを枕元に置いて寝ることで、脳や体に重大な健康被害が起こると断定できる強い科学的証拠は、現時点ではありません。一方で、寝る直前のスマホ使用、通知音、画面の光、充電中の発熱には注意が必要です。
この記事では、寝る時にスマホを置く場所、枕元のスマホによる電磁波や脳への影響、睡眠を妨げにくい使い方、妊活中・妊娠中の考え方について、現在わかっている範囲で整理します。
- 寝る時のスマホは、枕の下や布団の中ではなく、サイドテーブルなどの安定した場所に置くのがおすすめです。
- 枕元にスマホを置くことで、脳に重大な悪影響が起こると断定できる科学的証拠は、現時点ではありません。
- 寝る前のスマホ使用、通知、画面の光は、寝つきの悪さや睡眠の質の低下につながることがあります。
- 充電中は発熱することがあるため、枕や毛布、身体の下に入れないことが大切です。
- 明確に「何センチ以上なら安全」という基準はありません。距離だけでなく、通知を切る、寝る30分前は見ないといった使い方を見直しましょう。


寝る時スマホはどこに置く?おすすめの置き場所
寝る時のスマホは、枕のすぐ横や枕の下ではなく、ベッド脇のサイドテーブルなど、安定して置ける場所がおすすめです。
医学的に「頭から何センチ以上離せば安全」という一律の基準が決められているわけではありません。そのため、距離を細かく測るよりも、次の条件を満たす場所を選ぶとよいでしょう。
- 枕や布団の下に入らない
- 通知音や画面点灯が気になりにくい
- 寝ぼけた状態で落としにくい
- 充電中も熱がこもらない
- 寝る前に何度も手に取らずに済む
サイドテーブルに置く
目覚ましとして使用する場合は、ベッド脇のサイドテーブルなどに置くと便利です。枕のすぐ横よりも、少し手を伸ばさなければ届かない位置に置くことで、寝る前のだらだら閲覧も防ぎやすくなります。
ベッドから少し離れた机や棚に置く
通知が気になりやすい方や、目覚ましを止めて二度寝しやすい方は、ベッドから立ち上がらなければ届かない場所に置く方法もあります。
枕の下や布団の中には置かない
特に充電中のスマホや充電器は、枕、毛布、身体の下に置かないようにしましょう。熱がこもりやすくなり、長時間肌に触れることで不快感や低温やけどにつながる可能性があります。
スマホや充電器は、熱がこもらない、風通しのよい安定した場所で使用してください。
枕元にスマホを置くのは危険?まず結論
まず押さえておきたいのは、「枕元にスマホがあること」と「寝る直前までスマホを使うこと」は別問題だという点です。
- 電磁波(RF)については、一般的な使用で重大な健康被害が起こるとは現時点で確認されていません
- 寝る前のスマホ使用、通知、画面の光、だらだら閲覧は睡眠を妨げやすいです
- 充電中は枕や布団の下を避け、熱がこもらない場所に置くことが大切です
- 不安が強い方は、枕元から少し離すという工夫も現実的です
つまり、実生活で特に気をつけたいのは、「脳に重大な影響があるかどうか」よりも、睡眠環境と充電中の安全性です。
枕元のスマホは脳に影響する?電磁波との関係
この疑問に対しては、「重大な脳への悪影響があるとは、現時点ではいえない」が最も正確です。
WHOは、低いレベルの電磁界への曝露について、現在の証拠では健康への悪影響は確認されていないとしています。携帯電話の無線周波電磁波で確認されている主な作用は組織の加熱ですが、一般的な使用環境では安全基準を超えないよう管理されています。
また、IARC(国際がん研究機関)は2011年に、無線周波電磁波を「ヒトに対して発がん性の可能性がある(Group 2B)」に分類しました。
ただし、Group 2Bは「発がん性が証明された」という意味ではありません。限られた証拠があり、可能性を完全には否定できなかったという位置づけです。
脳腫瘍との関係はどう考えられている?
代表的な国際共同研究であるINTERPHONEでは、全体として携帯電話使用と脳腫瘍リスクの明確な増加は確認されませんでした。ただし、一部の解析では解釈が難しい結果もあり、バイアスや誤差の可能性が指摘されています。
その後の研究も含めて検討した2024年の系統的レビューでは、携帯電話による頭部への無線周波電磁波への曝露は、成人の神経膠腫、髄膜腫、聴神経腫、下垂体腫瘍などのリスクを増加させない可能性が高いと評価されています。
現時点では、「枕元にスマホを置いて寝ると脳に悪い」と断定できる証拠はありません。ただし、科学的な研究は今後も続くため、気になる方が距離をとることを否定する必要もありません。
枕元のスマホで注意したい睡眠への影響
検索している方の不安は「脳」や「電磁波」かもしれませんが、実生活で影響が出やすいのは睡眠の質です。
CDCは、良い睡眠習慣の一つとして、就寝前30分は電子機器をオフにすることを勧めています。
1. 画面の光で眠気が遅れやすい
スマホ画面から出る光は、夜間の体内時計や眠気に影響する可能性があります。特に、画面を近くで長時間見続けると、就寝時間そのものが遅れやすくなります。
ナイトモードや画面の色を暖色に変える機能だけに頼らず、使用時間を短くすることも大切です。
2. 通知や振動で眠りが妨げられやすい
着信音、バイブレーション、画面の点灯があると、完全に目覚めなくても睡眠が中断されることがあります。枕元に置く場合は、おやすみモードなどを活用しましょう。
3. だらだら見続けて就寝が遅れやすい
枕元にスマホがあると、「少しだけ」のつもりが長引き、睡眠時間が削られがちです。
寝つきが悪い方は、電磁波との距離を気にするだけでなく、寝床へ入ってからスマホを見ない環境をつくることが重要です。
妊活中・妊娠中に枕元のスマホは影響する?
現時点では、通常のスマホ使用による無線周波電磁波が、妊活や妊娠に明確な悪影響を与えるとする確立した証拠はありません。
人を対象とした研究では、妊娠や出産への影響を確実に判断できるほど証拠がそろっておらず、研究上の不確実性も残っています。そのため、「絶対に影響がない」とも「枕元に置くと妊娠に悪い」とも断定できません。
妊活中・妊娠中で気になる場合は、無理に不安を我慢する必要はありません。枕元から少し離し、通知を切るなど、安心して眠れる環境を優先しましょう。
妊活と寝る前のスマホ使用について詳しく知りたい方は、寝る前のスマホは妊活に影響する?睡眠リズムとホルモンの整え方もご覧ください。
スマホを枕元に置いて寝るときの対策
サイドテーブルなどの安定した場所に置く
枕のすぐ横や枕の下ではなく、落下や発熱の心配が少ない安定した場所に置きましょう。
通知を切る
おやすみモードなどを利用すると、音、振動、画面点灯による睡眠の中断を防ぎやすくなります。
寝る30分前は画面を見ない
寝つきが悪い方は、まず30分を目安にスマホから離れる時間をつくってみましょう。難しい場合は、10分や15分から始めても構いません。
充電中は枕や布団の下に入れない
充電しているスマホ、充電器、ケーブルは、熱のこもらない場所に置いてください。破損したケーブルや充電器の使用も避けましょう。
目覚ましとして使う場合も画面を見ながら寝落ちしない
目覚ましとして使うこと自体は問題ありません。アラームを設定したら画面を伏せる、おやすみモードを設定するなど、触り続けない工夫をしましょう。
Q1. 寝る時、スマホはどこに置けばよいですか?
枕の下や布団の中を避け、ベッド脇のサイドテーブルなど、安定していて熱がこもりにくい場所に置くのがおすすめです。通知が気になる方は、手を伸ばさなければ届かない位置に置きましょう。
Q2. スマホは枕元から何センチ離せばよいですか?
明確に「何センチ以上なら安全」という医学的な基準はありません。距離を測るよりも、枕の下に入れない、通知を切る、画面を見ながら寝落ちしないといった工夫を優先しましょう。
Q3. スマホを枕の下に入れて寝ても大丈夫ですか?
おすすめできません。特に充電中は熱がこもりやすくなるため、枕、毛布、身体の下には置かず、風通しのよい安定した場所に置いてください。
Q4. 枕元にスマホを置いて寝るのは危険ですか?
現時点では、枕元に置くこと自体が、脳や体に重大な健康被害を与えると断定できる科学的証拠はありません。ただし、通知、画面の光、寝る前の長時間使用、充電中の発熱には注意が必要です。
Q5. 寝る時は機内モードにした方がよいですか?
必ず機内モードにしなければならないわけではありません。通知や着信で目が覚める方は、おやすみモードや機内モードが役立ちます。緊急連絡を受ける必要がある場合は、おやすみモードの例外設定などを確認してください。
Q6. スマホを枕元に置くと脳に影響しますか?
現時点では、枕元にスマホを置いて寝ることで、脳に重大な悪影響が生じるとする確かな証拠はありません。不安が強い場合は、睡眠環境を整える意味でも少し離して置くとよいでしょう。
Q7. 妊活中や妊娠中は枕元に置かない方がよいですか?
通常のスマホ使用で、妊活や妊娠に明確な悪影響があるとは確認されていません。ただし研究上の不確実性は残っています。不安を減らすために少し離すことや、寝る前の使用を控えることは無理のない対策です。
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📚参考文献
- WHO. Radiation: Electromagnetic fields. 低レベルの電磁界への曝露と健康影響に関するWHOの解説。
- IARC. Radiofrequency electromagnetic fields classified as possibly carcinogenic to humans. 2011年のGroup 2B分類に関する資料。
- Karipidis K, et al. The effect of exposure to radiofrequency fields on cancer risk: Part I. 携帯電話使用と主な脳腫瘍などのリスクを検討した2024年の系統的レビュー。
- INTERPHONE Study Group. Brain tumour risk in relation to mobile telephone use. 携帯電話使用と脳腫瘍との関係を検討した国際共同研究。
- Johnson EE, et al. Radiofrequency exposure and adverse female reproductive outcomes. 女性の妊娠・出産関連アウトカムについて検討した2024年の系統的レビュー。
- CDC. About Sleep. 就寝前の電子機器使用を含む睡眠習慣についての案内。
- Apple. Important safety information for iPhone. 充電中の端末や充電器を枕や毛布の下に置かないよう案内している安全情報。
- Heo JY, et al. Effects of smartphone use with and without blue light at night in healthy adults. 夜間のスマホ使用と光の影響を検討した研究。
この記事の監修者


院長:宇都宮 泰子 (うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
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当院でも、「枕元にスマホを置いていることが身体に悪いのでは」と心配される方がいらっしゃいます。
そのような場合、電磁波だけに原因を求めるのではなく、寝床に入ってからの閲覧時間、通知、就寝時刻、夜中の目覚め、日中の眠気、首肩の緊張なども一緒に確認することが大切です。
スマホを手を伸ばさなければ届かない場所に置くことは、電磁波を怖がるためではなく、見続けない、通知で起きない、身体を休める時間をつくるための環境づくりとしておすすめしています。