
40代以降の寝汗・顔汗・足冷え|更年期だけではない自律神経と首こりの関係
目次
足は冷えているのに、顔や頭に汗をかく方へ
「脚は冷えているけど、顔と頭は尋常じゃないくらい汗をかきます」
40代以降の方から、このようなお悩みをお聞きすることがあります。
暑さが残る季節は寝汗をかきやすい時期ではありますが、そこまで暑さを感じていないのに、上半身だけパジャマやシーツがぐっしょり濡れるほど汗をかいてしまう方もいらっしゃいます。
足先は冷えているのに、顔や頭だけ熱く感じる。
このような状態は、更年期の影響だけでなく、自律神経の乱れや首こりが関係している場合もあります。
40代以降の寝汗・顔汗は更年期だけが原因とは限りません
40代以降になると、女性ホルモンの変化によって、ほてり・のぼせ・発汗・冷えなどが出やすくなることがあります。
いわゆる更年期のホットフラッシュでは、急に顔や上半身が熱くなったり、汗が出たりすることがあります。
更年期によるホットフラッシュ
更年期には、女性ホルモンの変化により、自律神経のバランスが乱れやすくなると考えられています。
そのため、顔のほてり、のぼせ、発汗、冷え、動悸、不眠、肩こりなど、さまざまな症状があらわれることがあります。
ただし、寝汗や顔汗があるからといって、すべてを更年期だけで説明できるわけではありません。
更年期以外に考えられること
寝汗や顔汗には、睡眠不足、ストレス、生活リズムの乱れ、冷え、首肩こり、服薬、甲状腺などの体調変化が関係することもあります。
そのため、「更年期だから仕方ない」と決めつけず、体の状態を幅広く見ていくことが大切です。
汗は自律神経がコントロールしています
汗は、自分の意思で自由に止められるものではありません。
汗をかく・かかないという働きには、自律神経が深く関係しています。
自律神経には、活動モードの交感神経と、休息モードの副交感神経があります。
本来、夜は体が休む時間です
通常、就寝中は副交感神経が優位になり、体は休む方向へ向かいます。
しかし、ストレスや緊張、首肩こりなどによって交感神経が高ぶった状態が続くと、寝ている間も体がうまく休まりにくくなることがあります。
その結果、夜中に汗をかきやすくなったり、顔や頭だけ熱く感じたりすることがあります。
首こりが自律神経に影響することがあります
首には、自律神経の働きと関係する神経や血管が多く通っています。
長時間のスマホ、パソコン作業、姿勢の崩れ、歯の食いしばり、精神的な緊張などが続くと、首や肩まわりの筋肉が硬くなりやすくなります。
首まわりの緊張で呼吸や睡眠が浅くなることも
首こりが強い方は、呼吸が浅くなったり、眠りが浅くなったり、頭がのぼせるような感覚を訴えることがあります。
首や肩の緊張が続くことで、体がリラックスしにくくなり、自律神経のバランスにも影響することがあります。
顔や頭だけ汗をかきやすい方に多い状態
足は冷えているのに、顔や頭だけ熱い。
寝ている間に上半身だけ汗をかく。
このような方は、首肩こりや背中の緊張が強く、上半身に力が入りやすい状態になっていることがあります。
足は冷えるのに上半身だけ暑い状態
足先が冷えているのに、顔や頭だけ汗をかく状態は、東洋医学では「上熱下寒」のような状態として捉えることがあります。
上半身には熱がこもり、下半身には冷えがある状態です。
単純に体を温めればよいとは限りません
このような場合、冷えているからといって、ただ全身を温めればよいというわけではありません。
足元を温めることは大切ですが、同時に首や肩、背中の緊張をゆるめ、呼吸や睡眠の質を整えていくことも大切です。
上半身の緊張がゆるみ、下半身の冷えが整ってくることで、体全体のバランスが取りやすくなります。
このような寝汗は医療機関への相談も大切です
寝汗の多くは、寝室環境、ホルモン変化、ストレス、自律神経の乱れなどと関係することがあります。
ただし、中には医療機関で確認した方がよいケースもあります。
早めに相談した方がよい症状
- 寝汗が何度も続き、睡眠に支障が出ている
- 寝汗で目が覚めることが増えている
- 原因不明の体重減少がある
- 発熱、咳、下痢などを伴う
- 強い動悸、息切れ、手の震えがある
- 急に汗の量が増えた
このような症状がある場合は、婦人科や内科で一度相談しておくと安心です。
「更年期だと思っていたけれど、別の体調変化が関係していた」ということもあるため、気になる症状を我慢しすぎないようにしましょう。
鍼灸では首こり・冷え・自律神経のバランスを整えます
宇都宮鍼灸良導絡院では、寝汗や顔汗、足冷えがある方に対して、首肩まわりの緊張、自律神経の状態、冷えの出方などを確認しながら施術を行います。
首こりが強い方は、首だけでなく、背中、肩甲骨まわり、頭、足元の冷えも一緒に整えていくことが大切です。
首こりを整えることで、体が休みやすい状態へ
鍼灸によって筋肉の緊張をゆるめ、血流を促し、リラックスしやすい状態へ導くことで、寝汗や顔汗が落ち着いてくる方もいらっしゃいます。
もちろん、すべての寝汗が鍼灸だけで改善するわけではありません。
ただ、「検査では大きな異常はないけれど、足の冷えや首こり、寝汗がつらい」という方にとって、体のバランスを整えることは大切な選択肢のひとつです。
まとめ
40代以降の寝汗・顔汗・足冷えは、更年期によるホルモン変化が関係していることがあります。
一方で、首こりや肩こり、ストレス、睡眠の質、自律神経の乱れが重なっているケースも少なくありません。
「足は冷えているのに、顔や頭だけ汗をかく」という状態は、体のバランスが崩れているサインかもしれません。
更年期だから仕方ないと我慢しすぎず、首こりや冷え、自律神経の状態を見直してみましょう。
寝汗が強い、長く続く、他の症状を伴う場合は、医療機関への相談も大切です。
そのうえで、体の緊張や冷えを整えたい方は、一度ご相談くださいませ。
参考文献
- 日本産婦人科医会|更年期障害について教えて下さい。
更年期にみられる自律神経性の症状として、ホットフラッシュ、発汗、冷え、不眠、肩こりなどが紹介されています。 - NHS|Night sweats
寝汗が定期的にあり目が覚める場合や、発熱・咳・下痢・原因不明の体重減少を伴う場合は、医師への相談がすすめられています。
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