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不妊治療中の痛みは大丈夫?採卵・胚移植・腹痛と受診の目安

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不妊治療中は、注射、内診、採卵、胚移植など、普段とは違う身体への刺激を受ける機会が増えます。

「採卵後のお腹の痛みは大丈夫?」「移植のときに痛かったけれど問題ない?」「いつもの生理痛だから我慢していい?」と不安になる方も少なくありません。

不妊治療中の痛みには、治療に伴って一時的に起こるものがある一方、治療中のクリニックへ早めに相談した方がよい痛みもあります。

この記事では、不妊治療中に起こりやすい痛み、受診の目安、痛みの感じ方に影響する要因、鍼灸による体調管理について分かりやすく解説します。

この記事の要点まとめ
  • 採卵後には、一時的な下腹部痛やお腹の張りを感じることがあります。
  • 胚移植では、カテーテル挿入時に軽い痛みや違和感を感じる方もいます。
  • 強い腹痛、急激なお腹の張り、息苦しさ、嘔吐、尿量の減少などがある場合は、治療中のクリニックへ相談しましょう。
  • 生理痛や慢性的な骨盤痛の背景に、子宮内膜症などの婦人科疾患が隠れていることがあります。
  • 鍼灸は一部の疼痛に対する補完的な方法として研究されていますが、不妊治療に伴う痛みを自己判断で鍼灸だけで対応せず、必要な場合は医療機関での評価を優先することが大切です。

痛みと向き合う女性と医師

そもそも「痛み」とは?痛みは単なる警告信号ではありません

痛みには、身体を危険から守る役割があります。熱いものに触れたときに手を離したり、けがをした部分をかばったりするのもその一例です。

一方、現在の痛みの考え方では、「組織が傷ついているから痛い」という単純な仕組みだけでは説明できないことも分かっています。

国際疼痛学会(IASP)は、痛みを身体的な要因だけでなく、心理的・社会的な要因からも影響を受ける個人的な経験としています。

そのため、同じ採卵や同じ処置を受けても、痛みの感じ方には個人差があります。「痛みに弱いから」と我慢したり、ご自身を責めたりする必要はありません。

不妊治療中にはどのような痛みが起こる?

排卵誘発・自己注射による痛み

体外受精や人工授精では、排卵誘発のために注射薬を使用することがあります。

注射部分のチクッとした痛み、赤み、軽い腫れなどを感じることがあります。また、卵胞が複数育って卵巣が大きくなることで、下腹部に張りや重さを感じる場合もあります。

痛みや腫れが強い場合、症状が続く場合は、使用している薬剤を自己判断で変更・中止せず、治療中のクリニックへ確認してください。

採卵中・採卵後の痛み

採卵では、腟から超音波で確認しながら細い針を卵巣内の卵胞へ進め、卵子を採取します。

採卵時には麻酔や鎮痛方法が用いられることがありますが、方法はクリニックや採卵する卵胞数などによって異なります。

採卵後には、軽度から中等度の下腹部痛や骨盤周辺の違和感を感じることがあります。通常は時間とともに落ち着いていくことが多いものの、痛み方には個人差があります。

胚移植のときの痛み

胚移植では、細いカテーテルを子宮内へ挿入して胚を戻します。

強い痛みを感じない方が多い一方、カテーテルを子宮頸部へ通す際などに、軽い生理痛のような痛みや違和感を感じることがあります。

また、移植後に軽い下腹部の張りや違和感を感じることがありますが、痛みの有無だけから着床や妊娠の成否を判断することはできません。

生理痛・慢性的な骨盤痛

「生理痛は昔からだから」と我慢している方もいらっしゃいますが、強い生理痛や慢性的な骨盤痛の背景には、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫などの婦人科疾患が関係している場合があります。

特に子宮内膜症では、生理痛だけでなく、性交痛、排便時痛、慢性的な骨盤痛などがみられることがあります。

妊活中で強い生理痛がある場合や、以前より痛みが強くなっている場合は、「いつものこと」と判断せず婦人科で相談することも大切です。

不妊治療中の腹痛|すぐ相談した方がよい症状

排卵誘発や採卵後は卵巣が腫れていることがあり、軽い張りや下腹部痛を感じることがあります。

ただし、排卵誘発に伴って卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が起こることがあります。

次のような症状がみられる場合は、自己判断で様子を見続けず、治療中のクリニックへ連絡しましょう。

  • 強い下腹部痛がある
  • お腹の張りが急に強くなった
  • 吐き気や嘔吐が続く
  • 水分を十分にとれない
  • 尿の量が少なくなった
  • 急激に体重が増えた
  • 息苦しさがある
  • 強い出血や発熱を伴っている

特に採卵後や排卵誘発中は、「治療の影響だから大丈夫」と決めつけないことが大切です。

不妊治療中の腹痛について詳しく知りたい方は、妊活中に「病院へ行くべき腹痛」とは?下腹部痛・出血・発熱の受診目安も参考にしてください。

ストレスや睡眠不足で痛みを強く感じることはある?

痛みは、身体の状態だけで決まるものではありません。

不妊治療では、採卵数や受精結果、胚の状態、移植判定など、緊張や不安を感じやすい場面が続くことがあります。

睡眠不足や精神的な負担などが重なると、痛みをいつもより強く感じることもあります。

ただし、「ストレスがあるから痛い」と決めつけることはできません。新しく現れた痛み、強くなっている痛み、長く続いている痛みについては、まず原因を確認することが重要です。

不妊治療中の痛みに鍼灸はどう向き合う?

鍼灸は、腰痛、首の痛み、頭痛など、一部の疼痛に対する補完的な方法として研究されています。

鍼刺激によって神経系の痛みの処理に影響する可能性などが研究されていますが、すべての痛みに同じ効果が認められているわけではなく、効果には個人差があります。

また、不妊治療中に起こる腹痛や骨盤痛の原因そのものを、鍼灸だけで判断することはできません。

採卵後の強い腹痛、OHSSが疑われる症状、出血や発熱を伴う痛みなどについては、鍼灸より先に治療中のクリニックへの相談が必要です。

そのうえで、肩や首、腰のこわばり、緊張感、睡眠や体調なども含め、不妊治療中の身体のコンディションを整える方法のひとつとして鍼灸を取り入れることができます。

当院からひとこと

不妊治療中は「治療だから多少痛くても仕方ない」と我慢してしまう方もいらっしゃいます。

しかし、身体から出ているサインをすべて我慢する必要はありません。特に採卵後や排卵誘発中の強い腹痛などは、まず治療中のクリニックへ相談することが大切です。

一方で、治療が続くなかで肩や腰がつらい、身体に力が入りやすい、疲れが抜けにくいといったお悩みについては、無理なく身体を整えていく方法を一緒に考えていきます。

当院でよく受けるご相談

Q. 採卵後のお腹の痛みは何日くらいなら大丈夫ですか?

A. 採卵後に軽い下腹部痛や張りを感じることはありますが、程度や経過には個人差があります。痛みが強くなる、お腹の張りが急に増える、吐き気や息苦しさなどを伴う場合は、治療中のクリニックへ相談してください。

Q. 胚移植が痛かったのですが、妊娠に影響しますか?

A. 胚移植時に軽い痛みや違和感を感じる方もいます。痛みを感じたことだけで妊娠の成否を判断することはできません。強い痛みや出血などが続く場合は主治医へ確認しましょう。

Q. 生理痛が強いのですが、不妊と関係がありますか?

A. 生理痛があるだけで不妊とはいえませんが、強い生理痛の背景に子宮内膜症などが隠れていることがあります。痛みが強い、年々悪化している場合などは婦人科への相談をおすすめします。

Q. 不妊治療中の腹痛に鍼灸を受けても大丈夫ですか?

A. 痛みの原因や治療内容によって判断が異なります。採卵後の強い腹痛やOHSSが疑われる症状などがある場合は、まず治療中のクリニックへ相談してください。

Q. 痛みがない日でも鍼灸を受ける意味はありますか?

A. 当院では痛みだけを見るのではなく、肩や腰のこわばり、睡眠、疲労感なども伺いながら、妊活中の身体のコンディション管理をサポートしています。

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📚参考文献

この記事の監修者

宇都宮泰子 監修者写真

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)

FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)

  • 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本生殖医学会会員

不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。

※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。

不妊治療中の身体のつらさもご相談ください

採卵や胚移植など、不妊治療が続くなかでは、下腹部だけでなく肩や首、腰のこわばり、疲労感などが気になることもあります。

強い腹痛や急な症状がある場合は、まず治療中のクリニックへの相談が大切です。そのうえで、大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、現在の治療状況や体調を伺いながら、妊活中の身体づくりやコンディション調整をサポートしています。

「病院での治療と並行して身体も整えたい」「治療が続いて身体の緊張や疲れが気になる」という方も、お気軽にご相談ください🍀

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