45歳(不妊期間3年・難治性不妊)PGT-A正常胚一つの胚盤胞移植で妊娠
Yさん(45歳)が体外受精で妊娠されました。
42歳で不妊治療を開始し、10回以上の採卵とPGT-A(着床前胚染色体異数性検査)を経験されたYさん。44歳で当院に来院され、鍼灸とレーザーを併用しながら不妊治療を続け、45歳で妊娠された当時の経過をご紹介します。
42歳で不妊治療を開始、難治性不妊でお悩みでしたが体外受精で妊娠
今回妊娠されたYさんは45歳のお医者様です。42歳で不妊治療を始められ、45歳で妊娠されました。
お医者様として多忙を極め、不妊治療の着手が遅くなりましたが、42歳で体外受精を開始された後も、胚移植で着床に至らず。PGT-Aも受けられましたが結果が出ず、2年が経過した時には、採卵回数は10回を超えていらっしゃいました。
44歳の時、当院を見つけてくださり、ご来院されました。週に1回の鍼灸とレーザーを約3ヶ月続けた頃、それまでの早期発育卵胞の状態に変化がみられ、以前のようにゆっくりと卵胞が育つようになったとのことでした。そして、その後の採卵で初めてPGT-A正常胚が1つ得られました。
少し期間を空けて、11月に移植をされ妊娠。ご報告をいただいた当時、妊娠4ヶ月を迎えられていました。移植に向けて医師のお仕事も休まれ、体調管理にも気を配りながら臨まれました。
※上記はYさん個人の治療経過です。鍼灸・レーザーを受けた時期と卵胞の発育状態の変化、正常胚が得られた時期が重なっていますが、施術によってこれらの結果が生じたと証明するものではありません。
PGT-Aで正常胚が得られたことについて
PGT-Aは、体外受精で得られた胚の染色体数の異常(異数性)を調べる検査です。正常胚とは、この検査で染色体数の異常が検出されなかった胚を指します。
Yさんの場合、複数回の採卵とPGT-Aを経て、初めて正常胚が得られたことが、その後の移植につながりました。
ただし、PGT-Aで正常胚と判定されても、必ず着床・妊娠・出産に至るわけではありません。また、PGT-Aの適応や検査結果の解釈には注意が必要であり、すべての方に一律に推奨される検査ではありません。検査を検討する場合は、不妊治療の主治医と十分に相談することが大切です。
3件の鍼灸院を経て
当院にお越しになる前、Yさんは2件の鍼灸院に数回通われましたが、信頼に足りないと感じられたそうです。その後、不妊クリニックの担当医の勧めで、鍼灸とレーザーがあるところを探され、当院を見つけてくださいました。
当院はお医者様にお越しいただくことが多いのですが、Yさんは特に不妊に関する知識が豊富でした。そのため、初めて担当した際は、エビデンスに基づいた説明でないとご納得いただけないだろうと考え、できるだけ東洋医学的な視点ではなく、西洋医学的な面から説明をさせていただきました。結果、「お任せします」と全面的に信用してくださり、施術を任せてくださいました。
不妊クリニックの担当医から「今の鍼灸院の治療を続けるように」と言われたこと、また正常胚が採れた時には「鍼灸の治療効果」だとおっしゃっていただいたことは、大変嬉しく、改めて「何としても妊娠してほしい」と身が引き締まりました。
※こちらは当時、患者様を通じて伺った主治医のご発言です。鍼灸によって正常胚の獲得率や妊娠率が向上したことを医学的に証明するものではありません。
Yさんが当院にお越しいただいたのは、COVID-19の緊急事態宣言前で、情報も乏しかった頃です。当院の治療院対策について、医師として様々なことを教えていただき、Yさんには心より感謝しています。本当におめでとうございます。そしてありがとうございました。
40代の妊娠の確率について
Yさんのように、45歳でPGT-A正常胚を得て、1個の胚盤胞移植で妊娠に至ることは、40代後半の妊活に取り組む方にとって希望を感じられる経験かもしれません。
一方、女性の年齢が上がるにつれて、卵子の染色体数の異常が増え、妊娠・出産に至る確率が低下することが知られています。特に40代半ばでは、自分の卵子を用いた体外受精で出産に至ることは容易ではありません。
ただし、「45歳で採卵を始めた方の治療成績」と「45歳で正常胚を移植できた方の治療成績」は、同じ条件では比較できません。妊娠の可能性を考えるときは、年齢だけでなく、採卵結果、胚の状態、これまでの治療経過などを踏まえる必要があります。
当院では過去に47歳で体外受精による妊娠、44歳で自然妊娠された方のご報告もありますが、これらは個別の経験であり、同じ結果を保証するものではありません。
妊娠を望まれる方で、なかなか妊娠しないと思われている方は、少しでも早く検査を受けることをご検討ください。
20代・30代の方でも不妊の原因が見つかることはあります。また、40代では年齢による影響を考慮し、より早い段階で専門的な検査・治療の相談を行うことが重要です。
最初は、不妊クリニックに行くことに抵抗を持ち、「自然に任せたい」「できることから始めよう」と鍼灸に来られる方もいらっしゃいます。ですが、当院では時間的な制約がある方には、不妊クリニックでの検査をお勧めしています。それは、大切な時間を無駄にしてほしくないからです。
クリニックによって検査や治療の方針が異なることもあります。必要な検査や治療について主治医と相談し、ご自身に合ったクリニックを選ぶことが大切です。
また、妊娠には女性だけでなく男性側の要因も関係します。パートナーの検査をまだ受けていない場合は、お二人で検査を受けることも大切です。
男性の方も体調管理を目的として鍼灸を利用することがありますが、男性不妊に対する妊娠率・出生率の改善効果は十分に確立されていません。必要な泌尿器科・生殖医療の検査や治療を優先してください。
検査内容やクリニック選び、治療と並行した体調管理なども、お気軽にご相談ください。
Yさん(45歳)妊娠お喜びの声
以下は、Yさんからいただいた当時のアンケートです。ご本人の言葉をそのままご紹介します。
▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
体外受精
▢ ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください
レーザー・温活・半身浴
▢ 鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
気軽にいろいろと相談にのっていただけること。疑問に対してしっかりと答えて下さるところ。親身になって話を聞いていただけるところ。
▢ 同じように悩まれている方へアドバイス(ご自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)やメッセージがあればお願いいたします。
私は42歳から不妊治療を開始し、年齢のことを考えすぐに体外受精に踏み切りました。治験(PGT-A)にも参加しました。しかし、採卵を何度しても正常胚が採れず、2年が経過していました。不妊クリニックの主治医のススメもあり、レーザー治療を受けたいと思いこちらを受診しました。施術はレーザーと鍼灸を受け(1Wに1回の割合)、3ヶ月後には正常胚が採れました。主治医にもこちらの施術効果だと言われました。現在45歳で妊娠4ヶ月に入りました。こちらでの治療がなければ難しかったと思っています。泰子先生はじめ、スタッフの方々の親身なアドバイスや楽しい会話もとても私にとっては大切でした。本当にありがとうございました。
※【免責事項】こちらはYさん個人の体験談です。すべての方にあてはまるものではありません。鍼灸・レーザーによる妊娠率の向上やPGT-A正常胚の獲得を保証するものではありません。
Q1. 45歳でもPGT-Aで正常胚が得られる可能性はありますか?
A. 可能性はありますが、年齢が上がるにつれて正常胚が得られにくくなる傾向があります。採卵数や胚の発育状況などによっても異なるため、個別の見通しは不妊治療の主治医に確認してください。
Q2. 鍼灸やレーザーでPGT-A正常胚が増えるのでしょうか?
A. 鍼灸やレーザーによってPGT-A正常胚の獲得率が高まるという十分な科学的根拠は確立されていません。今回の体験談は個人の治療経過であり、施術による効果を証明するものではありません。
Q3. 40代で不妊治療を続けながら鍼灸を受けてもよいですか?
A. 体調や治療内容に応じて併用を検討することはできます。ただし、採卵・胚移植の前後などは、施術内容について不妊治療の主治医に確認し、医療機関での治療を優先してください。
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📚参考文献
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[1] American Society for Reproductive Medicine. Age and Fertility.
女性の年齢と妊孕性、40代以降の生殖医療について解説した患者向け資料。 -
[2] American Society for Reproductive Medicine. Fertility evaluation of infertile women: a committee opinion. 2026.
不妊評価を開始する時期や、40歳を超える場合に早期の評価が重要であることを示した委員会見解。 -
[3] American Society for Reproductive Medicine. Performing the embryo transfer: a guideline. 2017.
胚移植前後の鍼治療と出生率に関する研究結果を評価したガイドライン。
この記事の監修者

院長:宇都宮 泰子
(うつのみや やすこ)
FEMICA認定妊活指導士/鍼灸学修士/MBA(経営管理修士)
はり師・きゅう師(国家資格)
- 日本フェムライフ統合ケア協会 代表理事
- 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
- 日本生殖医学会会員
不妊・不育症を専門とし、東洋医学と生殖医療の両面から体質改善をサポート。大学院研究員としての研究活動も行いながら、臨床現場で妊活支援に従事している。
※本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、診断・治療を目的とするものではありません。治療方針は必ず主治医の指示に従ってください。
40代の妊活・体外受精と並行した身体づくりをご相談ください
40代で不妊治療を続けていると、採卵や胚移植の結果だけでなく、仕事との両立や体調、精神的な負担など、さまざまなお悩みが生じることがあります。
大阪市都島区にある宇都宮鍼灸良導絡院では、不妊治療の経過や現在の体調を伺いながら、鍼灸やレーザーを用いたコンディション調整をサポートしています。
医療機関での検査・治療を大切にしながら、身体を整える方法について相談したい方も、どうぞお気軽にご相談ください🍀







40代で妊活を続けている方には、検査や治療のタイミングを逃さないことを大切にしていただきたいと考えています。鍼灸やレーザーは医療機関での不妊治療に代わるものではありません。当院では、治療状況や睡眠、疲労、冷えなどの体調を伺いながら、無理なく妊活を続けられるようサポートしています。