治療院ブログ

38歳(甲状腺機能低下症・不育症)PPOS法で採卵、凍結胚移植で妊娠

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大阪市からお越しのMさん(38歳)が体外受精で妊娠されました。

原因不明の不育症と甲状腺機能低下症でお悩みでしたが、体外受精で妊娠

Mさんのご来院当初の目的は、受精卵が凍結できないこと、そして甲状腺機能低下症をお持ちであることに対する身体のケアでした。

約2年半の通院期間中、Mさんは精神的に落ち込むこともあれば、夫婦で旅行を楽しむなど、適度な休みを取り入れながら、ゆったりとマイペースに妊活を続けられました。コロナ禍やタイミング法へのステップダウンも経て、鍼灸で身体を整えることに重点を置かれました。

妊娠までの経緯

来院前:採卵13個 → 凍結1個
2019年2月:鍼灸開始
2019年4月:初移植(内膜9.7mm)→ 未着床
2019年5月:レーザー(スーパーライザー)治療開始
2019年6月採卵15個 → 胚盤胞3個、初期胚1個凍結
2019年8月:2回目移植(内膜11mm)→ 着床
2019年9月:7w4dまで鍼灸継続
2019年10月流産 → 鍼灸再開
2019年12月:移植 → 未着床(クリニックお休み、鍼灸は継続)
2020年5月:クリニック再開
2020年6月:移植 → 着床
2020年7月5wで流産
2020年9月:移植(内膜12mm)→ 未着床
2020年10月:不育検査等とお休み期間(鍼灸は継続)
2021年2月:黄体ホルモンフィードバック法(PPOS法)で採卵14個 → 顕微授精、胚盤胞3個(4AA・3AB)、初期胚7個凍結
2021年3月:凍結胚移植(シート法)→ 着床
2021年9月:26wで里帰り出産のため鍼灸卒業
2021年12月:出産

当院での治療とMさんの努力

Mさんは2019年2月に当院に来られました。来院前の採卵では13個中1個の凍結でしたが、初移植は未着床に終わりました(内膜9.7mm)。

採卵・移植結果の改善を目指し、2019年5月より質の良い卵子凍結のためレーザー治療を追加。2019年6月の採卵では15個中3個が胚盤胞まで育ち、計4個凍結できました。この凍結胚を同年8月に移植(内膜11mm)し、妊娠に至りました。しかし、7週4日での流産となり、自然排出を待った後、10月に鍼灸を再開されました。

その後、未着床や5週での流産という辛い時期を過ごされましたが、鍼灸は継続。クリニックでの治療はお休みし、トリオ検査や不育症検査を受けましたが、これといった原因が見つからず悩んでおられました。

それでも、Mさんは前向きに旅行や趣味を楽しみ、精神的ストレスを乗り越えられました。また、妊娠しやすい体作りのため、毎日のお灸に加え、ヨガやストレッチも取り入れ、努力を続けられました。

Mさんは毎週鍼灸とレーザー治療を継続。薬の服用で甲状腺の数値も安定し、身体の状態が万全な時を待って、採卵と移植に臨みました。

2021年2月、黄体ホルモンフィードバック法での採卵を実施。14個の採卵に対し、胚盤胞3個(4AA・3AB)、初期胚7個の計10個を凍結することができました。同年3月、凍結胚移植(シート法)で見事に着床

不育症の懸念から、12週まではレーザー治療を継続。つわりは軽度でしたが、13週まではつわりに対する鍼灸を行い、その後も身体の不調や血流改善のため、2021年9月の26週まで鍼灸に通われました。

里帰り出産のため鍼灸は卒業されましたが、出産までお灸を続けられたそうです。そして2021年12月、めでたくご出産されました。Mさん、本当におめでとうございます。

出産翌日には赤ちゃんの写真を送っていただきました。コロナが落ち着けば、海外転勤のため大阪には戻られないとのことですが、再会できる日を楽しみにしています。

甲状腺機能低下症と不育症

不育症のリスク因子には原因不明のものが多いとされています。甲状腺の機能異常は流産と関係があることが分かっていますが、不育症全体のリスク因子としては6.8%程度です。甲状腺ホルモンが正常でも、甲状腺刺激ホルモン(TSH)が高値である潜在性甲状腺機能低下症や、自己抗体を持つ橋本病(慢性甲状腺炎)も流産に関係するとされています。

不育症の代表的なリスク因子

  • 子宮形態異常
  • 甲状腺異常
  • 染色体異常
  • 抗リン脂質抗体陽性
  • 第Ⅻ因子欠乏
  • プロテインS欠乏
  • プロテインC欠乏
  • 偶発的流産
  • リスク因子不明

流産の原因が不明な場合、妊活されている方の不安を増大させ、それがストレス過多となって流産につながることもあります。治療によって不安要素を取り除くことが、出産への近道となる場合もあります。

黄体ホルモンフィードバック法(PPOS)

黄体ホルモン(ルトラール等)を内服しながらHMGを注射する採卵方法です。黄体ホルモンの内服薬によって排卵を抑制する手法で、「排卵後はもう排卵しない」という理論に基づき、内服薬でLHサージを抑制し、排卵を防ぎます。点鼻薬や注射ではないため確実性が高く、身体的・経済的な負担が少ない優れた方法です。ただし、卵巣機能が保たれている場合に成功しやすいという特徴を考慮して計画を立てる必要があります。
出典:リプロダクション大阪HPより

Mさん(38歳)妊娠お喜びの声

▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください

不妊、首肩こり

▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください

体外受精(顕微授精・凍結胚移植・シート法)

▢ ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください

ヨガ・ストレッチ・レーザー・サプリメント

▢ 鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください

体外受精をしてもなかなか良い結果につながらなかったのですが、こちらに継続して通わせていただき、鍼灸、レーザー治療を受けたおかげでグレードの良い胚盤胞を凍結できるようになり、無事妊娠することができました。泰子先生をはじめ、スタッフの方々も皆とても親切・丁寧に対応してくださり、安心して通い続けることができました。

▢ 同じように悩まれている方へアドバイス(ご自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)やメッセージがあればお願いいたします。

先の見えない不妊治療、更にはコロナ禍での不安も重なり、ストレスを抱えたり、気持ちが落ち込んでしまうことも多々ありましたが、なるべく自分の好きなことやおいしいものを食べたりして、リラックスできるよう心がけました。毎朝白湯を飲んだり、食生活の見直し等もして妊娠しやすい体づくりを心がけたこともよかったのかなと思います

38歳患者様のご懐妊お喜びの声

※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。

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