
30歳(多嚢胞性卵巣症候群)ステップアップまでのお休み期間に自然妊娠
大阪市からお越しのMさん(30歳)が妊娠されました。
多嚢胞性卵巣症候群の診断を受けられていたMさん
2020年1月、当院にお越しになったMさんは、1年7ヶ月の不妊期間があり、産婦人科でタイミング法による不妊治療を受けていらっしゃいました。
初診時の状況と体質改善
Mさんは、以前から多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されており、排卵がうまくいかない、卵が育ちすぎる、卵巣が腫れるといった症状がありました。
産婦人科での治療では、PCOSのため卵子の育ちが悪く、タイミングを合わせるのが難しく、しっかりタイミングが取れたのはわずか4回のみでした。ドクターからも「体外受精にステップアップするため転院した方が良い」と勧められ、転院先についてお悩みでした。
また、慢性的な首こり、肩こり、冷え性があり、不妊症の体質改善もご希望されていました。
転院と新たな発見
鍼灸施術の中で、Mさんから転院先についてご相談があり、当院からいくつかのクリニックを提案させていただきました。
その後、Mさんは不妊治療専門クリニックに転院。そこで再度血液検査をしたところ、これまでは分からなかった甲状腺の数値が高いことが判明しチラージンを服用することになりました。
転院先のクリニックでは、今までの検査情報を元に、体外受精の前に、まだ経験のない人工授精から治療を始めることになりました。
鍼灸再開と人工授精の併用
この頃、一時的に鍼灸をお休みされていたMさんですが、治療を再開された時点で、人工授精を3回受けていましたがまだ妊娠には至っていませんでした。
お仕事もデスクワークで忙しく、首肩こり、疲れ目、胃の不調、冷え性などのお身体のケアもさせていただきました。
不妊治療専門クリニックと鍼灸を併用しながら、Mさんは人工授精を合計6回受けられましたが、結果が出ず、体外受精へのステップアップを検討されました。
ステップアップまでのお休み期間で自然妊娠
体外受精へのステップアップを検討していた矢先、Mさんはお仕事が多忙になったため、「仕事が落ち着いてからクリニックの治療を再開しよう」と考えられました。
私たちも体外受精に向けて少しでも体調を整えるために鍼灸を続けさせていただき、その際にタイミングを取られていたところ、なんと偶然それが妊娠につながりました!
Mさん、本当におめでとうございます!今後もお身体を大切にされ、無事にご出産されますよう、スタッフ一同心よりお祈り申し上げます。何かお困りのことがございましたら、いつでもサポートさせていただきます。
生殖年齢女性の6~10%に見られ、排卵障害を伴うことが多い疾患です。月経異常、多毛、肥満、両側卵巣腫大などが特徴的な症状です。
診断基準は、月経異常、卵巣の多嚢胞所見、血中男性ホルモン高値のうち2つを満たすことです。
PCOSには、不妊や流産のリスク、インスリン抵抗性(糖尿病、脂質異常症などのリスク)や子宮内膜がんのリスクなどがあるため注意が必要です。
治療法としては、挙児希望の場合、排卵誘発が主で、特にPCOSの方にはレトロゾール(アロマターゼ阻害剤)が効果的だとされています。
また、鍼灸施術もPCOSの方の卵巣の血流を促進させるのに効果的な方法があり、排卵障害の方が鍼灸で排卵するようになったという報告もあります。
Mさん妊娠お喜びの声
▢ お悩みの症状またはご来院当初の目的をお聞かせください
不妊治療、肩こり、冷え性(多嚢胞性卵巣症候群)
▢ 鍼灸以外で妊娠(陽性反応)された方法に〇をつけてください
タイミング
▢ ご自身で「これは良かった!」「自分に合っていた!」と思われた妊活があればお教えください
調べ過ぎない、気にし過ぎない
▢ 鍼灸施術を受けていただいた感想をお聞かせください
施術を受けた後は、いつも体がポカポカして気持ち良かったです。ひどい首と肩の凝りも楽になりました。クリニックの転院の際にも相談できて有難かったです。
▢ 同じように悩まれている方へアドバイス(ご自身でやって良かったこと、若しくは続けることが出来たセルフ妊活など)やメッセージがあればお願いいたします。
私たちは人工授精に6回チャレンジしても妊娠できなかったので、体外受精を検討し始めていました。しかし、年末年始で病院が休診となり、仕方なしにタイミングを取ったら、たまたま授かることができました。あまり気負わなかったのが、体にストレスがかからず良かったのかもしれません。
※【免責事項】すべての方にあてはまるものではありません。効果の実感には個人差があります。